僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・最近従姉妹に「Doutei拗らすと怖いな。」って言われて真面目に凹んでいます。
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!


おまけ編 4
おまけ編 1話~魔法使いVS人~


僕は魔理沙さんへと短剣を突きつけ、普段では考えられないような鋭い目で言い放った。

「僕の勝ちです。」

そういうと、魔理沙さんの細い喉に短剣を走らせる。

 

しかし、やはり、例の如く。

理不尽にも、僕の意識は暗転した。

 

 

 

 

僕は博霊神社から外へと出て、思いっきり呼吸をした。

その後大きく伸びをし、軽く体操して体を慣らす。

そうして準備してから僕は鞘付きの短剣を取り出し、構える。

目をつむり、十分に集中した後、剣を振り始めた。

目の前に敵を想像しながら動きを確認する。

頭の中では実は少し妖夢さんを意識していたりする。

 

「やっ!。」

軽いかけ声とともに懇親の一振りを繰り出す。

その一撃は想像の敵を切り裂く......

ことなく、綺麗な白い手に親指と人差し指でつままれた。

「えっ?」

いろいろなことに対する驚きで僕は間の抜けた声をあげる。

さっきまでいなかったはずの霊夢さんが目の前にいること。

懇親の一振りをつまむだけでおさえられたこと。

僕はその姿勢のまましばらく動けなかった。

呆気にとられる僕をみて心なしか楽しそうに、

「熱心なのね?二日酔いは大丈夫なの?」

霊夢さんが笑いかける。

その一言で我に返った僕は、裏返りそうな声で

「は、はい!だ、だだ...大丈夫です。」

こう答える。

そんな僕が可笑しかったのか霊夢さんがクスクスと笑った。

僕は思わず赤面した。

 

「なんだなんだ?やけにたのしそうだな......。」

唐突に聞こえてきた声に僕と霊夢さんは神社の方をみる。

「あら...魔理沙......あんた二日酔いは?」

「え?......あぁ、ぜんぜん大丈夫だぜ!」

霊夢さんの問いに対し魔理沙さんは元気に笑いながら言った。

「そういうとこはタフよねぇ。」

そんな魔理沙さんをみて霊夢さんは呆れたように溜息をついた。

 

魔理沙さんが僕等の方に近づきながら尋ねる。

「で......何してたんだ?」

霊夢さんが僕の方をみて答えるように促した。

僕は霊夢さんに促され、

「あ、ええと......訓練...?と言いますか......。とにかく。自分の身ぐらいは守れるように......と思っていて......。」

しどろもどろになりながらも答える。

「あぁ......まぁ、何かと物騒だしな、鞘なんかは真っ先に食べられそうだし。」

おどけながら魔理沙さんが言った。

僕が苦笑いを返すと、急に霊夢さんがこんなことを言い出した。

 

「じゃぁ、手合わせしてあげれば?」

 

唐突な言葉に僕は驚きを隠せずに霊夢さんをみる。

魔理沙さんは「おぉ!」と言って僕の方をみた。

......幻想郷の人...いや、住人さん達は皆...好戦的......?なんだろうか............。

「い、いえいえ。悪いですよ!。それに、僕じゃ魔理沙さん達とは相手にならないでしょうし......。」

僕はブンブンッと顔を左右に振りながら言う。

しかし、何となくそんな予感はしていたが、

「あぁあぁ...!そういうのはいいから、私は本気出さないから、やってみようぜ?」

魔理沙さんが僕の背中を押しながら、強引に話を進める。

 

どうやらまたこの流れのようだ。

「はぁ..........。」

僕は小さく溜息をついた。

 

 

 

「んじゃ!遠慮なく、本気でかかってきて良いぜ?」

目の前で魔理沙さんが余裕の表情で手をこっちに向けてひらひらとふる。

僕は短剣を構え、一点に魔理沙さんの動きをみる。

五感が普段よりも遙かに研ぎ澄まされるような感覚。

 

魔理沙さんや霊夢さんの強さは前の喧嘩(?)を目撃してある程度知っている。

まずまともに戦って勝てるわけがないのは分かっていた。

かといって、前の妖夢さんとの手合わせの時のように相手の裏をつくようなことをする気もない。

僕だってあれからある程度強くなったつもりだ。

本気でやれば少しはまともに戦えるはずだろう。

戦えると......思う。

うん。多分............。

 

僕はそんな考えを振り切ってもう一度魔理沙さんを見つめる。

そして、

《ガンッ!》

予備動作を極力なくして放った一発を魔理沙さんの八角形の何かによって抑えられる。

もしも当たりそうになったときのためスピードを落としてしまったせいだろう。

きっとそうだ。そうに違いない。

僕は間髪入れずに空いている左手を魔理沙さんの懐に放り込んだ。

「っとと。」

しかしその拳は魔理沙さんに簡単にかわされてしまう。

大丈夫。それでいい。

もともと、あてるつもりでやった攻撃ではない。

あたったとして僕のパンチなど、威力はたかがしれている。

隙ができればそれで良い。

僕は渾身の力で右足の蹴りを繰り出す。

 

僕はおそらく今まででもっとも頭を回転させて戦ったと思う。

しかし、どうしてもかなわない相手というのはいるもので、

僕は虚しく空を切った右足を驚愕の目で見つめる。

あれ...!?なんで!?

ふと頭に浮かんだのはこんな言葉だった。

「なかなか良い動きしてると思うぜ?」

無情にも後ろから声が聞こえる。

後ろを振り向くと、魔理沙さんがにっこりと笑いながら短剣を弄んでいた。

僕の短剣を。

僕の......?

「えぇ!?」

思わずさっきまで短剣を握っていたはずの右手を凝視した。

「おっと、つい悪い癖が。」

魔理沙さんはそういうと弄んでいた短剣を僕に向かってポイッと投げる。

「わっ」

僕はどうにかそれを受け取った。

「思ったよりも強かったな。だがまだまだかな......。」

魔理沙さんはそういうとはははと笑った。

僕は受け取った短剣を呆然と見る。

 

縁側で観戦していた霊夢さんが僕たちに近づき、煎餅をかじりながら、

「お疲れさま。」

そう短く言った。

せっかくのお言葉だったのだけど僕は呆然としていてまともに聞いていなかったと思う。

そんな僕をみて、霊夢さんが魔理沙さんにコソコソと耳打ちする。

しかし、どうも僕は地獄耳らしくそれらを聞き取ることができた。

といっても耳に入ってくる、というだけで意味をしっかり理解はできなかったが。

「あんたねぇ.........もうちょっと手加減してあげなさいよ...。鞘、多分落ち込んじゃうわよ。」

霊夢さんがちらちらとこちらをみながら言う。

そんな霊夢さんに魔理沙さんはヘラヘラと笑いながら、

「ん?あぁ、大丈夫大丈夫。多分このタイプは.........。」

そういうと僕の方をみた。

 

僕は短剣をみつめてワナワナと震える。

そんな僕を見てなのか、霊夢さんが心配そうに、僕に何か掛ける言葉を探しているようだった。

「か...。」

「ん?なんて?」

魔理沙さんが僕に言う。

「か......。」

「か?」

霊夢さんも僕に尋ねる。

 

「かっこいい!!!!」

 

僕が目を輝かせながら魔理沙さんに尊敬の目を向ける。

僕の反応が予想外だったのか霊夢さんが呆れたような不思議そうな顔になる。

それに対して魔理沙さんは予想通りの反応で満足。といったように頷いて笑った。

 

 

「違う違う。相手がこうしてきたときは空いてる左手で。」

「あぁ!なるほど。」

「そうそう!んで、そうすると相手がこうしてくるから。」

「へ?ひやぁ!?」

 

「仲良いわね.........。」

霊夢さんが僕たちのやりとりをみながら呟く。

「嫉妬ですか?らしくないですね。」

突如として後ろから声をかけられたにも関わらず霊夢さんは振り返りもせずに答える。

「嫉妬?.........んな訳ないでしょ?だいたい何に嫉妬しろってのよ。」

その声はどことなく不機嫌な雰囲気だった。

文さんは霊夢さんの反応を見てニコッと笑うと、

「そうですね。ちょっと的外れだったかもしれないです。」

「盛大にファウルしてるわよ。」

霊夢さんはそういうとほのかに色づいた頬を隠すように一気にお茶を飲み干した。

 

 

「どうです?動きは良くなってきましたか?。」

肩で呼吸する僕に文さんが笑顔で尋ねる。

「ひゃ!?」

後ろから尋ねられ、思わず僕は前に倒れそうになる。

「ととっ。」

そこを魔理沙さんに支えられる。

僕はすぐに元の体勢に戻り、

「ご、ごご。ごめんなさい!!」

魔理沙さんに頭を下げる。

すると魔理沙さんはにこっと笑って

「おぉ、気にすんな。」

そう言った。

文さんがカメラを構えていたがそこには触れないで置こう。

そして僕は文さんの方を向いて弱々しく言う。

「文さん......。いいかげんこんな風に登場するのやめてくださいぉ......。僕の心臓が持ちません...。」

そんな僕を見て、文さんは少しは罪悪感にかられたのか頭を掻きながら、

「あんまり驚かせるつもりはないんですけどね......?」

こう言った。

僕は小さく溜息をついてから心配そうな声色で文さんに訊く

「それで、二日酔いは良くなったんですか。」

その問いに文さんはいつも通りの表情でケロッとして、

「あぁ、問題ないですよ?私にかかればチョロいもんです!!」

力強くそういう。

今朝までフラフラしていたのが嘘のようだった。

そのかわり様に僕や霊夢さん魔理沙さんまでもが呆れていた。

 

 

「ずずず.........。ぷはぁ.........。」

僕は湯飲みから口をはなし大きく息を吸った。

やっぱり体を動かした後の一杯はおいしい。

そんなことをしみじみと思いながらお茶を飲み干す。

「ずいぶんとおいしそうに飲むのね...。」

横から霊夢さんに話しかけられる。

「あはは......。そうですかね。」

僕が照れながら言う。

 

博霊神社の縁側には平穏な空気が流れていた。

 

「んじゃ......。もう一頑張りするか!。」

「あ!は、はい!!」

魔理沙さんの声で僕は我に返り、返事をする。

そんな僕たちに霊夢さんと文さんが驚いたように、

「あんだけやって、まだやるの?鞘の体力持たないでしょ?」

「鞘、努力家なのはいいですが、明日の取材に響かないようにお願いしますよ。」

僕は二人の言葉に何も言い返せずに固まる。

確かに......このままでは体力が持ちそうにない......。

僕がそんな風に考えていると、

魔理沙さんがじゃぁ!と短く言って、そしてこう続けた。

「最後に私と手合わせして終わりにしようぜ。今日の特訓の成果を見せてくれよ!。」

「え.........あ!はい!お、お願いします!」

僕は少しだけ力んだ声で答えた。

 

 

 

 

      続く......

 

 

 

 

 

 

 




どうも!最後まで閲覧ありがとうございます!!彩風です。

いやぁ、あったかくなってきましたね。
彩風的には花粉のピークが過ぎてテンションがあがっています!

しかしですが、現在熊本が大変みたいですね......。
ネトモに一人九州住がいるのですが、知り合いが避難生活で大変らしいです。
一日でも早い復興を願っています...。


さて、ここから雑談となります!
えぇ、先日なんですが...。

...皆さんは覚えているだろうか。
宴会編の3話、その後書きを......。
みてなかったらみてくるのも良いかもしれない。
......いいかもしれない......チラッ。チラッ。

まぁ、この会話をご覧くだされ。

先生A「皆さんは子供。ときくと何を思い浮かべますか......?じゃぁC君」
友人C「へっ?あぁ......ええと、.........彩k......。」
ドゴォオオオ。

 数十分後
友人C「いや......悪かったって、」
彩風「死ね、それか氏ね、または四ね、もしくは市ね、今すぐ4ねぇぇぇえええ!!」
友人C「ごめんなさい......。」
彩風「まぁいいわ。っていうか、お前次の日曜あいてる?」
友人C「何故に?」
彩風「いや、メモカ買うから来ないかなぁって。」
友人C「あぁ、ごめん無理やわ。」
彩風「あ、そうなん。大会かなんか?」
友人C「いや、A奈の家行くことになってるから。」
彩風「............。」

このあとめちゃくちゃ腹パンした。

爆発しろ畜生めぇぇぇ。
ふぅ。取り乱しました...。
とりあえず日曜は朝から友人Cの携帯に
《避妊はしろよっキリッ》
と送り続けます。ニコッ。


それでは次回も是非是非ゆっくりして言ってくださいね!!

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