僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
・この作品は東方projectの二次創作です
・不定期更新
・自分設定
・妄想過多
・にわか故のキャラ崩壊や原作と違う部分
・あややは僕が養ってあげるから結婚しよう?(いけう゛ぉ)
以上が苦手な方でも折角ですしゆっくりしていって下さいね!


3章 5話~記憶という記録~

「・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・よいしょっとぉ・・・・・・・・・」

荒い息をしながら僕は階段を上がる。

文さんのお使いで本を借りた僕は博霊神社へと向かっていた。

しかし、辞典のような厚みの本3冊をもって、移動というのはかなりキツい。

僕の頬を一筋の汗が流れる。

重い足を何とかあげて階段を上る。

しかし次の段があるはずのところには何もなくバランスを崩した。

「ひゃあぁ!?」

僕はそのまま本を庇う形で横に倒れた。

「ううぅぅぅ痛ってて・・・・・・・・・・・・」

僕が涙目で起きあがろうとすると目の前に手が差し出される。

その手を見て僕は

「あ!、ありがとうござい・・・・・・・・・」

ん?・・・・・・・・・

その手の元をたどると、見慣れた笑顔、つまり文さんがたっていた。

「大丈夫ですか?・・・・・・帰ってきたと思ったら、いきなり転ぶもんですから、驚きましたよ。」

文さんが苦笑しながら言う。

え?帰ってきた?・・・・・・・・・え?

僕は改めて前を見る。

そこには博霊神社と、お茶を飲む霊夢さんの姿があった。

「あら、帰ったのね鞘。」

霊夢さんが、眠そうな声で言った。

僕はいつの間にか博霊神社にたどり着いていたらしい。

「あぁ・・・・・・ついたのか・・・・・・・・・・疲れたぁ・・・・・・」

僕がそう独り言を呟くと、文さんが

「重い本を持って、ご苦労様でした。少し休んでて下さい。」

そう言って僕から本を受け取ると軽々と持って、縁側の隅に置いた。

それを見て霊夢さんが顔をしかめながら

「ちょっと、何勝手においてんのよ、それに軽々しく休んでて下さいって、ここ私ん家なんだけど・・・・・・?」

文さんを睨んだ。

文さんはいつもの調子で

「え?じゃぁ、駄目ですか?」

と聞く、霊夢さんはすこし考えた後、溜息をついて

「別にいいわよ、全く・・・・・・・・・」

諦めたようにそう言った。

「そう言っていただけると思ってました!」

文さんは心底うれしそうに言った。

 

 

僕は文さんと、霊夢さんの言葉に甘えて縁側の端でお茶を飲ませてもらっていた。

横では文さんと霊夢さんがなにやら話していた。

そこで、僕はふと気になったことを訊いてみた

「あの、そう言えば魔理沙さんってどこに行ったんですか?」

1時間ほど前まで霊夢さんと《喧嘩》していた魔法使いさんの居場所についてである。

それについては文さんがすぐに

「魔理沙さんでしたら、宴会のことを皆に知らせに行くことになって今飛び回ってると思いますよ。」

そう答えてくれた。

宴会・・・・・・かぁ・・・・・・・・・どんな人達が来るんだろう・・・・・・

僕は知っている限りの幻想郷の住人を思い出す。

・・・・・・・・・・

大丈夫だ。変わった人はたった7割ぐらいしかいない♪!。

僕は考えるのをやめて、お茶を飲み干した。

 

 

「それでは!そろそろお暇しましょうかね・・・・・・。」

文さんが立ち上がって言う。

「!、は、はい!」

僕は文さんに続いて慌てて立ち上がった。

「あら、もう帰るのね。」

霊夢さんがいつもの口調で言った。

文さんはいつも通り

「はい、今日はいろいろありがとうございました!」

笑顔で言う。

そんな文さんに対して霊夢さんは

「いや。別にいいのよ?いつでも来て。お賽銭さえ持ってきてくれれば」

とても、とても眩しい。すべてを包み込むような良い笑顔で言った。が、

「考えておきます。」

文さんは適当に答え、

「それでは3日後の宴会は取材に来るので、お願いしますね。」

そう言うとクルリと振り返った。

僕はそれに続き振り返る。

すると、前の方から・・・白黒の何かが・・・・・・

「た~~~~だ~~~~い~~~~ま・・・・・・・・・・・」

「ま」と同時に轟音が響き、僕の体に衝撃が走った。

・・・・・・つまり、白黒の何か。が僕に激突した。

・・・・・・・・・何このデジャヴ・・・・・・・・・

薄れゆく意識の中で僕が見たのは、

心配そうにこちらをみる霊夢さん。

白黒の何か。をジト目で見る文さん。

文さんに睨まれ、バツの悪そうに

 

「だZE☆?」

 

という魔理沙さんだった・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

あれ?

どこだろう?ここ?

なんか・・・体がふわふわした感じ・・・

 

ていうか・・・・・・私・・・誰・・・・・・・・・?

 

何してるの・・・?

音が聞こえる・・・・・・何の音だろう・・・?

サイレン・・・?救急車かな・・・・・・?

事故でもあったのかな・・・?

あれ?

体が動かない・・・・・・?

目の前も真っ赤だし・・・・・・?

・・・そっか、事故にあったのは私か・・・・・・

あぁ・・・・・・・・・そういえば体のあちこちが痛いや・・・

・・・・・・

・・・・・・誰か何か言ってる・・・・・・?

『意!ねぇっ!!!意ぉ・・・・・・』

こころ・・・・・・それが私の名前なのかな・・・・・・?

うぅ・・・耳元で大声出されると頭に響くなぁ・・・・・・・・・・・・。

あぁ、頭が痛い・・・このまま死んじゃうのかなぁ・・・・・・・・・

怖いなぁ・・・・・・死んじゃうんだ・・・・・・

死んじゃう・・・死んじゃう。死ぬ・・・死ぬ?・・・・・・死ぬ?

嘘?・・・・・・嘘嘘嘘嘘っ!!

嫌だよ、嫌だ。嫌だよ・・・・・・嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌

嫌ぁぁぁぁぁぁああ!!!!!

 

 

 

 

あれ?私死んじゃったんだっけ・・・・・・。

目の前真っ暗・・・・・・。

何も見えない・・・・・・・・・。

?っまた声が聞こえる・・・・・・

『鞘っ?大丈夫ですか?鞘?』

鞘?それが私の名前?

私?あれ・・・僕?え・・・?

僕は・・・・・・何?何

何何何何何何何?

僕は?・・・・・・僕は・・・・・・・・僕・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・私は---・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

僕はかかっていた布団をはねのけて飛び起きる。

「はぁ・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・」

「っ!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

突然起きあがった僕を見て目を開いて驚く文さん。

僕の額には滝のような汗が流れている。

「はぁ・・・はぁはぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・」

呼吸は乱れて、眼は焦点があっておらず。

激しい頭痛、めまいに襲われ、五感はほとんど働いていない。

何かを考える余裕など全くなかった。

ただ。

理由もなく。

使命のように。

そのナニカを見据えて。

 

「誰?・・・・・・誰?、誰?・・・誰?誰?誰?誰?。」

 

とだけ叫んだ。

「だ・・・大丈夫ですか!?鞘っ!?」

横にいる誰かが何か叫んでいる。

それでも、・・・・・・只ひたすらに、意味もなく

「誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?誰?」

そう叫んだ。

その誰かが僕の肩をつかんで

「大丈夫ですか!?鞘!?」

またそう叫ぶ。

そのとき、ふすまが開き、

「・・・・・・・・・」

「何だ何だ!?」

慎重な面付きの巫女と慌てた様子の白黒の何かが入ってきた。

・・・・・・その瞬間・・・・・・・・・

視界からすべてが消え去り、そこには何もなくなった。

 

 

「・・・・・・・・っ!?」

僕は突然飛び込んできた景色に驚く。

そこには霊夢さんがおしぼりを僕の額にのせている姿があった。

「うわっ!?」

「ひゅあ!?」

僕が驚いて起きあがると霊夢さんはかわいい悲鳴を上げて後ろにのけぞった。

「ご、ごめんなさい」

少し冷静になり霊夢さんが僕の看病をしてくれていたのだと理解した。

「看病してあげてたのにいきなり『うわっ!?』はないでしょ・・・・・・」

「ご・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・」

霊夢さんが不満そうに漏らし、僕が謝った。

「・・・・・・・・・」

霊夢さんが無言で僕の顔を凝視する。

「?・・・・・・・・・何かついてます?」

僕が訊くが、それを無視して霊夢さんは僕にじりじりと近づいてきた。

「え?・・・・・・あ!、あの、ちょっ・・・・・・・・・・・・」

僕は焦りながら後ろに下がっていくが

僕が下がった分の距離を霊夢さんが詰めてくる。

そしてとうとう僕の背中は壁にぶつかった。

「ひっ!?」

小さな悲鳴が漏れる。

霊夢さんは限界まで僕に近づき、そして・・・・・・

「大丈夫?」

とだけ言った。

僕はその言葉に

「え?」

としか反応できなかった。

霊夢さんが繰り返して

「だから!大丈夫か?って訊いてるの」

そう言った。

「え!?いや!あの・・・だ、だだ・・・・・大丈夫・・・・・・・・・です?」

僕が戸惑いながらも答えると、

「何で疑問系なのよ・・・・・・・・・・・・」

呆れた顔で霊夢さんが言った。

 

 

「いや~~悪かったな~~ちょっと手元が狂ったもんで」

目の前の魔理沙さんは笑いながら言った。

「だ、大丈夫ですよ・・・・・・はい・・・」

僕は言うが魔理沙さんには文さんと霊夢さんの視線が刺さる。

それに気づいたのか魔理沙さんは急に黙った。

「ったく・・・・・・たいしたことなくて良かったわよ・・・・・・見かけによらず頑丈なのね」

霊夢さんが呆れたように言う。

「それにしても鞘?なんだか寝てるとき凄く魘されてた様子ですけど大丈夫ですか?」

そう文さんに訊かれ、僕は霊夢さんのさっきの『大丈夫?』がそういう意味だったのか、と気づいた。

何故か場の空気が一気に張りつめた感じになる。

僕はどんな夢を見たのか思い出そうとする

・・・・・・・・

・・・・・・あれ?

確かに記憶はそこにある。

すごく嫌な怖い夢を見た。

でも・・・・・・

それがどんな夢で、何処にいて、何をして、何が嫌で、何を怖がっていて、そして・・・・・・それが果たして自分なのかも曖昧だった。

それに何故かそれを思い出そうとすると頭が痛くてしょうがなかった。

それを文さん達に伝えると、

「そうですか・・・・・・・・・まぁ無理に思い出すことないですしね・・・」

そう言ってその話は終わった。

 

「それはそうともう動けそうですか?鞘?」

文さんにそう訊かれ僕は軽く体を動かす。

特に問題はなさそうだった。

「それではもう遅いですし、急いで帰りましょう。」

文さんにそう言われ、僕は霊夢さん、魔理沙さんに挨拶をして、博霊神社を後にした。

 

 

 

            続く・・・・・・・

 

 

 

小さなおまけ~キヲク~

「クリスマスに女二人か~~・・・・・・空しいねぇ・・・・・」

横を歩くえりが苦笑しながら言った。

「はは、彼氏持ちがよく言うよ。」

私がえりに言うとえりは「えへへ~」とにやけながら笑った。

クリスマス、街にはカップルが行き交ってる中私たち二人は買い物したりなんだりしていた。

もしかしたら私はズボンを履いて髪はショートカット・・・・・・

ええと・・・・・・・・・ボーイッシュって言うのかな?

まぁ男の子と間違えられて周りからはカップルに見えていたのかもしれない。

とにかく私たちは二人で一緒にクリスマスを楽しんでいた。

夕方になり、私たちは近所の公園に来て、ブランコに並んで座った。

夕方な上クリスマスなので他に人はもちろんいない。

私はそこでえりとしばらく雑談した後、ふいに空を見上げた。

そこには・・・・・・・・・

「あぁ!雪だ!!」

白く輝く結晶達が降りてきていた。

「おぉ!珍しいね!」

えりも一緒になって騒ぐ。

雪に興奮して子供のようにはしゃいだ。

ある程度たつと二人とも疲れて、帰路につくことになった。

といっても今日はえりのうちに泊めてもらうので、まだ騒ぐだろうけど・・・・・・

そして私たちは交差点に来た。

信号は青だったので小走りに通り抜ける。

真ん中あたりまでくると後ろでズシャァアアと音がした。

私が振り返るとそこには男の子が転んでしまっていた。

きっと何かを買ってもらって、はしゃいでいたのだろう。

声をかけようと私は男の子に駆け寄ろうとした。

すると・・・・・・・・・・・・

 

キィィィィィィィィィイイイイイイイイ

 

激しいブレーキ音と共に私の視界に入ってきたのは、

猛スピードでこちらに突っ込んでくるトラックだった。




最後まで閲覧ありがとうございました!!

そしてそして・・・
『あけましておめでとうございます!!!』
いやぁ去年は時間がたつのが早かった・・・・・・
昨日に2015年が始まったような感覚ですw←重症

そんなことはともかく今年も是非是非僕と天狗の取材録をよろしくお願いします!。

それでですね、今回のおまけですが・・・・・・
執筆中・・・・・・
彩風『バーっと通ったトラックが君を~♪・・・・・・』
親『彩風・・・飯できたけど・・・・・・・・・』
彩風『ひぎゃぁぁぁあああああああああああああああああ!!????』
口ずさんでるのが熱唱になってたところ親に唐突に扉を開けられました。

・・・・・・切実に死にたい。

ちなみにですが・・・なんか情景が似ていますがあの神曲とは何の関係もございません。
ちょっとだけ、ほんとにちょっと。影響されたのかもしれません。

それでは今年も皆様にとって良い1年になりますように・・・・・・・・・


彩風『ふぅ・・・・・1年一発目の投稿やっと終わったーー!!』
彩風『まだ親帰らないんだな・・・・・・』
彩風『・・・・・・・・・』
彩風『さ~い~そ~くぅ、さい~こ~おの~~すぴぃ~どを~~みせ~♪』
親『ただいま』
彩風『ひぎゃあああぁぁぁぁぁぁあああああああああああ』


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