僕と天狗の取材録   作:彩風 鶴

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注意
 ・この作品は東方projectの二次創作です
 ・不定期更新
 ・自分設定
 ・妄想過多
 ・にわか故のキャラ崩壊や原作と異なる設定
 ・もう率直に言います・・・・・・文を抱き((殴打




博霊神社の取材
3章 1話~早起きは三文・・・・・・・・・のとく?~


僕は今、何故か神社の掃除をさせられています。

なんで、・・・・・・こうなったんだろう・・・・・・

僕は箒をはきながら小さく溜息をついた

 

 

 

「鞘!鞘!起きて下さいっ!鞘っ!」

自分を呼ぶ声に反応し、僕は重い瞼を開けかけて、そして

「あと、・・・・・・あと・・・5分、いけ・・・・・・ます・・・・・・・・・・スヤァ」

僕のその答えにムッとした文さんが告げる。

「鞘が眠っているんだったら今のうちにスカートはかせてあげまし「起きました!起きました!おはようございます文さんっ!」

僕が体を起こして言うと呆れ顔で文さんが

「調子いいですねぇ~」

といった。

 

 

「それで、こんなに朝早くから取材ですか?」

僕があくびをしながら訊くと、

「はい!善は急げといいますしね、」

身支度をしながら文さんが振り向かずに答える。

そして

「それに、朝早く行くからこそ意味のあることもあるんですよ!」

そう言って笑った。

「はぁ・・・・・・・そうですか・・・・・・」

僕は眠っている意識をどうにか現実の方へと引っ張りながら言う。

そして、手提げに文房具、メモ帳、財布を入れて立ち上がると、文さんが言った

「それじゃぁ行きましょうか」

 

 

「やい!またあったな天狗!」

青い髪の大きなリボンをした女の子がまたまた僕たちに向かって叫んだ。

しかし文さんは完全にスルーしてスタスタと歩いていく。

「おい!無視するな!あたいはさいきょーなんだぞ!」

女の子がじたばたとしながら言うと横の優しそうな緑の髪の子が前と同じように宥める。

「や、やめなよ、チルノちゃん・・・・・・・」

チルノと呼ばれた女の子は、これまた前と同じように

「大丈夫だって大ちゃん!あたいはさいきょーだから!」

そういって胸を張った。

「あのぅ、文さん・・・・・・どうします?」

僕が一応訊くと

「どうもこうも・・・・・・・関わっていても時間の無駄ですし・・・・・・この前みたく、さっさとこの場を離れましょう。」

そういって文さんは背中に乗るように僕に指示した。

言われるままに僕が文さんの背中に乗ろうとすると、女の子が叫ぶ

「おい、天狗!また逃げるつもりか?」

そういう女の子を完全に無視していざ文さんが空へ飛ぼうとしたとき

「逃げたら面白いこと教えてやらないぞ!」

女の子の発した言葉に文さんの目つきが変わる。

「ほぉ・・・・・・・」

そう小さく言うと文さんは女の子の方を見て

「面白いこと・・・・・・・ですか?」

と繰り返す。

「そおだ!どうだ?まいったか!」

なんだかよくわからない理由で胸を張る女の子に対して文さんが告げる。

「よし、いいでしょう。あなたの言う勝負をして、私が勝ったらその面白いこと、というのを教えて下さい。私が負けたら、そうですね・・・・・・・面白いものをあげましょう」

その顔は自信と余裕と・・・・・・・何より好奇心に満ちあふれていた。

 

 

「よし!じゃぁ・・・・・・・あそこの木になってる実をとって、ここまで早く戻ってきた方が勝ちだぞ!」

「はい、分かりました」

女の子の言葉に何の躊躇いもなく文さんは笑いながら頷いた。

女の子が指さす方向を見ると、かなり遠くに一つだけ黄色の実をならしている木がポツンとたっていた。

あれなら確かに違う木の実でごまかすことはできなさそうだ。

「それじゃ、いくぞ~~~」

女の子は言いながら体制を低くして、

「よ~い・・・・・・・ドン!!!」

言う終わるやいなや物凄いスピードで女の子が飛んでいく。

・・・・・・・この世界の人達はこうも簡単に皆飛んでいるのだろうか・・・・・・

そして僕は文さんの姿を探す、が、全く見つからず、焦っていると、

「朝早くから・・・・・・元気ですよねぇ・・・・・・」

呆れるような声が横から聞こえ、その方向を見ると、

そこには文さんがいた。

僕があわてて言う。

「えぇ!?文さん早く取りに行かないと・・・・・・負けちゃいま・・・・・・・」

それに文さんは言葉ではなく手に持った黄色の木の実を見せることで答えた。

僕が驚きながら聞く。

「え!?・・・・・・その・・・・・・・・・・・・・どっどど、どうやって・・・・・・」

文さんは楽しそうに笑いながら

「ははは、見くびらないで下さいよ。これだけの距離ですし」

いとも簡単に裸眼で少しかすんで見えるようなものまでの距離を<これだけ>と言い切った。

すると、ものすごいスピードで女の子が戻ってくる。

地面に激突した勢いで周囲に少しだけ砂埃が舞った。

女の子が息を切らしながら文さんを見て言う。

「はぁ・・・・・・・はぁ・・・ど、どおだ天狗!びっくりして動けなかったか!。」

完全に勝ちきった表情の女の子に文さんが先ほどの木の実を見せて言う。

「それじゃ!面白いことっていうのを教えていただきましょうか?」

その声は全く息切れしていないいつも通りのものだった。

 

 

「おい!おまえいかさましたんだろう!?あたいはさいきょーだからおまえなんかに負けないんだぞ!」

頬を膨らませながらそう言う女の子に文さんはわざとらしく、

「え?貴女がもし<さいきょー>なら勿論私に面白いこと教えてくれますよね。」

こう言った。

それを聞いて女の子の動きが止まる。

「え?」

「ま、当然<さいきょー>だったら私に教えてくれるでしょうし、心配ありませんが・・・・・・もしかして貴女が<さいきょー>ではないなんて事はないですよね・・・・・・・・・・・・・?」

文さんが言い終わった後、数秒ポカンとしていた女の子がふいに意識を取り戻して

「そ、そりゃ!そうだぞ!な、なんて言ったってあたいは<さいきょー>だからな!!」

そう満足げに言った。

また、文さんも

「えぇ⑨《さいきょー》ですもんね」

と、満足げに言った。

 

 

「よし!じゃぁ<さいきょー>のあたいから、おまえ達に面白いことを教えてやろう!」

「はい!ありがとうございます!」

そう言う文さんの手にはいつの間にかメモ帳とペンがあり、そして目は好奇心によって光り輝いていた。

「ずばり、昨日の夜あたいが湖のほとりを歩いていたときのことだ。すると、紅魔館に忍び寄る影を見つけた。あたいは<さいきょー>だからもちろんそれがどろぼーだって事に気づいたんだけど」

女の子の口から泥棒という言葉が出てきたのに驚いて僕は文さんに

「あ、文さん!どどど、どろぼ・・・・・・」

そう言いかけてやめる、

女の子をみる文さんの目は先ほどまでのものとは打って変わっていて、光のない実につまらなさそうなものだった。

しかしそんなことはお構いなしに女の子は続ける。

「あたいがそのどろぼーの元まで飛んでいって、『やい!どろぼー!』って叫んでやったら、どろぼーのやつは一目散に逃げていったね!エヘンッ!」

そういってふんぞり返る女の子の話をまじめに聞いていたのは僕だけだった。

文さんが言い放つ。

「なるほど~妖精の間では日常茶飯事を面白いこと、と表すんですね~むしろそっちの方が気になりますわ~」

嫌み混じり、というか純度100%の嫌みを素直に受け取った様子の女の子は

「ふふふ・・・・・・・」

と自慢げに腕を組んでいる。

・・・・・・・・・・・あれ?ちょっと待って・・・・・・日常茶飯事?・・・・・・・・・泥棒が?

「ええぇぇぇ!?」

僕が驚きを思わず声に出すと、その場の三人が一斉にこちらを向いた。

「?・・・・・鞘?どうしたんです?」

文さんに聞かれ、僕は

「え?い、いや・・・・・・だって、日常茶飯事って・・・・・・・・・どっどど、泥棒が、・・・・・・ですか!?」

そう聞くと文さんが何の不思議もなさそうに

「えぇ、まぁ本当に一部の人間のみですがね。」

ここ幻想郷はかなり治安が悪かったらしい・・・・・・・・・・・・・。

 

 

「とにかく時間の無駄でした・・・・・・・・私たちはこれで失礼します。」

文さんはそう言い残し、僕を連れてその場を後にした。

「うぅ~ん無駄な時間を過ごしてしまいました・・・・・・・・・・・早く博霊神社へと向かいましょう。」

そう言って文さんは僕に背中に乗るようにジェスチャーで示す。

僕がそれに従おうとすると急に文さんがかがんでいた体を起こした。

「あれ、そう言えばここって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そう言って首を傾げる文さんにぼくは訊ねる。

「どうかしたんですか?」

それに対し文さんは

「あぁ、いえ前までここに封印を行った跡のようなものがあったんですが・・・・・・」

そう言う。その視線の先には何の変哲もない岩があるだけだった。

「見間違いとかじゃないですか?」

僕がそう聞くと、それもそうですねと答えて、もう一度身を屈めた。

僕が文さんの背中に乗っかると、

「それでは行きますよ・・・・・・っ!」

そう言って文字通り目にも留まらぬ速さで博霊神社へと向かった。

 

 

 

     続く・・・・・・・・・

 

 

小さなおまけ~妖精と白黒の魔法使い~

 

紅魔館の湖の畔、時刻は丑三つ時を少しすぎた頃だった。

一つの影が紅魔館へと忍び寄っていった。

霧雨魔理沙、大きな帽子をかぶった魔法使いで、盗みの常習犯である。本人は借りていくだけ!と主張するが、実質は窃盗と何ら変わらないものである。

彼女が今まさに紅魔館へ忍び込もうとしたとき、不意に後ろから声をかけられあわてて後ろを向く。

「なんだよ⑨妖精じゃないか、脅かすなよ。」

その声をかけた少女の正体を知り、彼女は安堵する。

「やいバカってなんだ!バカって、あたいはさいきょ・・・」

「だぁぁあ、うっるさい!!分かったからちょっと大人しくしてくれ、あ!そうだコレやるよ、ほれっ!」

彼女はどうにかその⑨を黙らせようとポケットにあった飴玉を投げる。

「おぉぉ」

ばk・・・・・・・・・失礼、・・・・・・⑨はその飴玉を受け取ってまじまじと見つめると、満足したように帰って行った

「ふぅ、扱いが簡単で助かるぜ・・・・・・・・・・・・さてと、」

彼女はそう言うと目の前の大きな屋敷を前につぶやいた。

「よし!今回はあれと、あれと・・・・・・あぁ!あとあの写本も欲しいなぁ、よし!まぁ全部持ってくかぁ!!」

その表情は夜の深い闇とは対照的にとても明るかった

 




はい、最後まで見ていただきありがとうございました。
さて、もう期末テストの時期です・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・どうしよう・・・・・・・・・・・・・・←嘘偽りなく文字通りノー勉の人。

まぁそんな個人的なことはおいといて、
完全な余談ですが、この前部活と学校以外で久々に外に出ました。
っていうのもなんか親にボーナスでも入ったのか、何を血迷ったのか回るすしを食べに行きました。
うぅむ久々に食べるすしはおいしかったんですが・・・・・・
さて、お品書きを見た彩風は思った・・・・・・
――かなり東方に毒されてるな・・・・・・(まぁいいけど)――
それというのもお品書きがなんか東方関連の文字に見える・・・・・・・・・
なかでも一番ひどかったのが・・・・・・
○○のもみじおろし。
もみじおろし・・・・・・
 椛 おろし・・・・・・
椛(で)おろし・・・・・・
椛(で)筆((殴打

  それでは次回もぶんぶ・・・じゃなかった。僕と天狗の取材録をよろしくお願いします!!

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