艦隊これくしょん〜ブラック提督(笑)の奮闘 作:SKYアイス
今回は日常を書きました。最近登場する子が確定してきちゃったな…もっと腕を上げねば
提督が普段から指示している日常の訓練や演習…実はこれらは無理の無い量をやらせているわけではない。
彼女達は感情を持つ…艦娘では無く感娘なのだ、だからこそ彼女達に無理の無い…できる範囲の訓練や演習をさせている。逆に言えば感情は無い感娘を艦娘というのだが…
では艦娘とは何か?それは建造で現れた…産まれたばかりの感娘だ
彼女達は産まれたばかりで感情という物が無い。故に先ず彼女達は鎮守府内の専用の施設で教育を受ける必要がある。
教育をするのは提督や、鎮守府を運営するにあたって重要な存在である妖精、後は秘書艦なのだが…ここの提督は秘書艦を付けてないのでこれは関係無い。
彼女達は産まれたばかりで世界の事を何も知らない。だから提督が知識を、妖精が感情を与える。
そして艦娘が感情を持った時、その艦娘の元となった艦隊に応じた性格が芽生えるのだ。個体差はあるものの大抵は同じ性格である。
彼女達はこうして艦娘から感娘になるのだ…だが時折彼女達は艦娘のまま、または感娘から艦娘になる事がある。その鎮守府の提督に教育を受けさせて貰えなかった者。それでも妖精は感情を与えるが、それが芽生える前にその鎮守府の提督は分かりやすい方法で心を壊すのだ。または感娘になってもあらゆる方法で艦娘に戻そうとする者もいる。
それによって産まれた者が艦娘だ。そして彼女達はそれによって心を閉ざし、人を信用しない存在…感情は無くただただ命令に従うだけの存在となってしまう。提督の事は信頼もしてないし信用もしてないが…己に刻まれたある使命…彼女達の存在意義と言っても良い物に従い、深海凄艦を打倒する。
ある人物達にとっては都合の良い道具…それが艦娘という物だ。
「う〜み〜は〜広い〜な〜おおき〜い〜な〜」
満面の笑みで海を眺めながら歌っているのは金剛型戦艦の一員である榛名である。彼女は誰にも話していないが歌が大好きだ。定期的に行われる那珂ちゃんライブにも必ず参加する程の。
那珂ちゃんライブは提督公認である。彼曰く感娘のやる気向上に繋がる為に必要な事であるからだ
だが榛名は少し恥ずかしがり屋で、人前で歌うのはあまり得意ではないので、こうして誰もいない場所で歌っているのである
と、いうのは榛名の思い込みであるが
「うん、今日も良い声でち」
「羨ましいよね、この歌声」
海の中にも聞こえる榛名の綺麗な歌声をこっそり聞いてるのは潜水艦の58と168。彼女達は榛名の歌を気に入っていて、良くこっそりと聞いてるのである。
◇◇◇◇◇◇
「そ、そんなに落ち込まなくても…」
「提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた提督に負けた」
大淀は今猛烈に落ち込んでいた、それも提督に「横須賀の提督から聞いたが、お前よりも俺の方が優秀のようだ、よって今後も俺の方針に従ってもらうぞ」と言われたからである。
だからお昼ご飯の時間を利用して鳳翔に愚痴っていたのだ。
「でも良いんですか?そんなに提督に反抗していて…」
大淀が提督に反抗的な態度を取っているのは周知の事実である。大淀だけではなくとある感娘も反抗的な態度を取っているので珍しくは無いと思われがちだが、大淀は基本的に提督には反抗しない性格が多いので、そこら辺の事を鳳翔は聞いてみた。すると彼女から意外な一言が漏れた。
「良いんです、今の提督が間違ってるって証明して元の優しくてかっこいい提督に戻ってもらいますから」
瞬間、食堂の空気が凍った。そして様々な変化が食堂に現れた。
主には10強の内8人の目の光が消えた事だが、それ以外にも変化は見て取れた。
ある者は妹と紅茶ティータイムを楽しんでいたが、大淀の一言によって妹共々動きを止めた。
また、空母の一航戦と五航戦が戦術や普段の訓練についての話し合いをしていたが、二人共目から光を失い大淀をじっと見つめ始めた。
またある者は手帳を取り出し録音機器を取り出したがその目に光は無かった。
普段から百合と思われがちな者も手を止める程の爆弾発言に、誰もが大淀との会話に聞き耳を立て始めた。
「えっと…そういえば大淀さんって昔の提督を知っていらしたんでしたっけ?」
「そうです…彼がこの鎮守府に着任するまでの研修期間からずっとですね、私これでも最古参ですよ?」
(そんなのは知ってるわよ、ずっと見てきたんだから)
(うぅ…分かってたけど悔しいんですけどぉ!)
(にゃーしにゃしにゃしにゃし)
(睦月ちゃんが壊れたっぽい)
「まぁこの際だから話しますけど…提督って昔はあんな話し方じゃ無かったんですよ」
「えぇ!?」
昔はあんな話し方じゃ無かった…その言葉に鳳翔は驚いた。普段知っているのは厳しくも自分達の事を誰よりも考えてくれる提督の姿だったからだ。
「昔は何ていうか…年相応で明るくて優しくて…でも、頼り甲斐のある人だったんですけどね」
「年相応って…提督ってお幾つなんですか?」
「あれ?言ってませんでした?あの人今年で21ですよ」
ガタリと席を立つ者がちらほら出始めた。
「わ、若すぎませんか!?」
「そうですか?世の中にはもっと若い人が提督やってますけど」
「そ、それでもです!」
鳳翔の言い分はもっともだ。現に大半の感娘は彼を30前半だと思っていた。だからこそ驚いたし…………
(つまり女の子に耐性が無いって事でしょうか)
(でもあの人鉄壁だよ?)
(我慢してたんでしょうね、青葉…どうせ監視カメラとか仕掛けてるんでしょう?映像を見せなさい)
(流石の青葉も仕掛けてませんって…)
(溜まってるのかい?司令官は)
(水臭いわねー!私に頼れば良いじゃない!)
「だ、だからですか?反抗してるのは」
「はい、私は元々の彼を知ってます…こんな事は彼も耐えられないんです」
瞬間、大淀の目から光が消えた
「私が反抗するのはその為です彼には耐えられる訳無いんですから私が救わないといけません私が救わないと彼は壊れてしまいますから私が頑張らないと彼はこのままの方針でいってしまうから私が」
「お、大淀さん!!」
「っ!?」
鳳翔の呼びかけによって大淀は正気に戻ったようだ。目にも光が戻っていた。故に気付いた。彼女も、また
(何だ)
(大淀さんも)
(瑞鶴と同じなんだ)
(あはっ、なんか安心しちゃったかも)
そんな中勢い良く立ち上がった者がいた。
「ひ、響ちゃん?どうしたのです?」
第六駆逐隊の響。彼女は電の問い掛けに笑顔で答えた。
「やはり私の男物の水着姿を見せた時に顔を赤くしていたのは錯覚じゃ無かったようだ」
「「「「その話詳しく教えて」」」」
今日も鎮守府は平和です。
「やって来ました!今週の阿武隈です!さて今日挑戦したいのは…じゃじゃーん!雪風さんの幸運調査です!今から雪風ちゃんとポーカーで賭けをします!」
「はい!雪風は負けませんよ!」
「よーし!私も頑張っちゃいますよ!賭けるのはこの提督ブロマイドを」
「早く始めましょう」
「え?雪風ちゃ………」
「なんですかロイヤルストレートフラッシュ5連続って!ボロ負けなんですけどぉ!?」
「えへへ、司令官だぁ♪」
大井
男でも女でもイける系女子
阿武隈
大体こいつが被害を受ける系女子
漣
空気を読めるが読めない系女子
次は日向、青葉、168、霧島です