小説って本当、難しいんですね。読む側から書く側に変わって、初めて気付きました。
「さて、ここが入渠施設だ!」
次に来たのは入渠施設だ。これも結構でかい。
しかし、見た目はどこか銭湯とかに似ている気がするが、そもそも入渠って何なんだろう?
「司令官。入渠ってなに?」
「入渠ってのは、傷ついた艦娘を修理するってことだよ。」
なるほど。だとすればここには修理するための機械がおいてあるのかな?
「じゃあ中に入るぞ~。」
司令官が中に入るのを促してくるので、さっさと中に入る。
「え?司令官、これって... 」
「ん?ああ、お風呂だよ。」
予想の斜め上をいく答えをどうもありがとう司令官。
じゃなくて!なんで艦娘を修理するのにお風呂なんだよ!なに?艦娘ってお風呂に入ったら治るの?おかしいよね?ね?
え?僕がおかしいだって?僕は至って正常だ!
「お、おーい。」
「..... ハッ!ごめん司令官... 。僕にはなんでお風呂なのかわからないよ。艦娘ってお風呂で治すの?」
「ん~、俺もよくわからないんだよな~。ただ言えるのは、このお風呂のお湯はただのお湯じゃないってことかな。」
なるほどわからん。
「ただのお湯じゃないってどゆこと?」
「艦娘にしか効果がないが、このお湯に浸かるとどんな怪我をしてても治るんだ。」
マジか!それって便利すぎやしませんか?だってダメージを受けたら直ぐに戻ってきて、このお湯に浸かって、また行けばこっち余裕だよね?
「ただ、欠点があるんだよ。」
欠点... ?
「入渠する度に時間がかかったり、資材が消費されるんだよ。」
「例えばどれくらいの時間がかかるの?」
「短くて20分とかで長いと8時間とかかかるぞ。」
なっが!?8時間とかもうのぼせてヤバそう... 。そんな浸かりたくないなぁ... 。
「はぁ... 。」
「ん?ああ!駆逐艦は精々1時間位だし、しかも高速修復材っていう一気に治してくれるアイテムもあるんだ。だから安心するといい。」
それを早く言ってほしかった。全く、心配して損したわ!
でも高速修復材って結構レアっぽいのかな?そんなのいっぱいあったらバンバン使えちゃうから時間なんて気にしなくてよくなるからな。
「ところで司令官。ずっと思ってたけど、ここお風呂だよね?」
「ああ、それがどうかしたか?」
「艦娘が入るんだよね?司令官、今お風呂に艦娘入ってたらヤバイよね?」
司令官の顔がみるみる内に真っ青になっていく。
シュバッ!
おおぅ、司令官が物凄いスピードでここから出ていったぞ。ってか置いてかないで~!?今誰か出てきたら司令官居ないし泣き叫んじゃうよ!!?
ガラガラ
「あ」
その時、茶髪で髪が長くて胸が大きくて、どこか気品のある女性がお風呂場から出てきた。
「... ふぇっ... うぇぇ... うっく... ふぇぇぇん」
本当に泣き出してしまった。
「ちょっ、どうしたデース!?何か嫌な事でもあったのデスカ!!?」
女性が心配そうに、こっちに近づいてくる。それが余計に僕を怖がらせる。
ダッ
僕は恐怖のあまり、逃げ出してしまった。
「ちょっ、待つデース!どこに行くんデスカー!!」
女性が叫んでるが気にしない。僕はその女性が怖いんだから、わざわざ自分でそっちにいく気はない。
外に出ると司令官がいたから思いっきり抱きついた。
「ど、どうしたんだ響?... あっ!」
どうやら司令官は恐怖と涙で歪んだ僕の顔を見て、僕を一人の中に置いてきたのを後悔しているようだ。
それから司令官は僕が落ち着くまで、ずっと頭を撫でてくれていた。
「グスッ... もう、大丈夫... だから... ひっく。」
「ごめんな、響。君を置いて出たのは間違いだったよ。」
「うん... 」
大分落ち着いた。
提督は僕が落ち着いたのを確認すると、うん。と、頷いた。
「さぁ、次に行こう。次は寮と学校かな?」
「グスッ... うん!」
こうして次の目的地に向かうのだった。
響「貴女は誰ですか?」
??「まだ、内緒ネー。」
それでは、До следующего свиданий 【ド スレェドユシェゴ スヴェダニヤェ】