響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 やっはろー皆さん。最近csoで強い人にファミリーに誘われたマリオンです。いやー、皆さん強すぎて自分が若干浮いている感じです。野良ではそこそこいけるんですけど、そのなかではマジで全然ダメダメです。

 っと、こんな話をしてもくだらない。では今回もゆっくりじっくり読んでいってくださいね~。


司令官との一時

 「むふぅ~...」

 

 「響、ちょっとだらしないぞ?」

 

 「司令官だってぇ」

 

 ペッタン...と虚しくなる判子を押してから十分ほど。なんにもやることがない僕らは畳の上に置かれた卓袱台に体を預け、のんびりと寛いでいた。だらしなく、どこまでもだらしないため息を吐きながら過ごす今日は、何処か退屈だけれど安心感があった。司令官には感謝しなきゃ。さっはちょっとだけ怒っちゃったけど、まさかのんびり過ごすのがこんなにも心地よいなんて知らなかった。体の力を全部抜いてこうやって体を預けるの、凄く落ち着く。今なら誰か来てもきっと...気にしないでいられるんだろうなぁ。

 というか司令官、この卓袱台そんなに大きいわけじゃないんだからもうちょっとどけてほしいな。僕のスペースが半分もないじゃないか。

 

 「響の考えていることはよーくわかる。だがな、ここは俺も譲れんぞ」

 

 「むっ、司令官の意地悪っ!」

 

 「そもそもお前は小さいから平気だろう」

 

 「ちっさくないもん!」

 

 「いや、とんでもないほど小さい」

 

 むかーっ!

 

 僕は小さくないっ!普通だよふ・つ・う!司令官がでかいだけだよ!この巨人!大体身長が高くてもいいことなんてないんだからね!そりゃあ高いところに手が届くのは凄いけど...でも電車とか乗るとき頭ぶつけちゃうんだから!!

 

 「そもそもお前まだ子供だろ?」

 

 「うっ...」

 

 司令官に言われて言葉に詰まる。確かにまだまだ子供だよ?でもそれとちっさいのは関係ないもん。子供でもおっきい子いるもん。大体小さいからなんだというん...あれ?僕っていつから小さいのを気にするようになったんだろ?あれ、あれれ?別に小さくたっていいじゃないか。なのになんで...。

 

 難しい顔をしていると、司令官が頭を撫でてくれる。撫でられるとどうも安心して頭がふわふわしてしまう。子供扱いされるのは嫌だけどこれは嫌じゃない。寧ろやってほしいくらい...。

 

 「司令官のばかぁ...」

 

 「事実を言ったまでだ」

 

 「ふあっ」

 

 司令官に文句を言うが、その顔は力の抜けただらしない笑顔だった。

 

 そう言えば司令官の好みのタイプってどんなだろ?と気になったので聞いてみると、どうやら僕みたいに可愛い女の子みたい。ぼんきゅっぼんが好きじゃないのは意外かな────

 

 「...へ?」

 

 「いやだから、響みたいに可愛い女の子が好みなんだよ」

 

 さも当たり前のようにもう一度言う司令官。...のんびりしすぎて頭が可笑しくなったのだろうか?司令官が変なことをいう。一体全体どうしてしまったのだろうか?

 

 「司令官、ちょっとシャキッとした方がいいかも」

 

 「へ?なんでだ?」

 

 「だってどう考えても頭おかしいんだもん」

 

 「いやいやいや、正常だから!!」

 

 「え?」

 

 「え?」

 

 なんと、司令官はその頭で正常だと申した。今日は少し暑いから熱でも出てるのかな?と、おでこに触れてみるも平熱。じゃあ暑さで中身が(とろ)けちゃったのかな?

 

 「溶けてねえよ!?本心だからな!」

 

 「で、でも司令官!今のが本心なら司令官ってロリコンってことになるんだよね!?」

 

 司令官ロリコンじゃないよね!?...でも秘書官、僕だし...。最近よく第六の皆とお話してるし...あれ?これってロリコンじゃない?いやいや、決めつけるのはまだ早い。司令官の返答を待って──

 

 「ロリコンで結構!響が可愛いのは本当の事だからな!」

 

 「.....」

 

 ねえ、皆どうしようか。司令官がロリコンだってさ。僕狙われてるの?襲われちゃうの?ねぇ?変態さんなの?暁ちゃんたち皆を狙ってるの?...誰かこの救いようもない司令官の頭を救ってあげてください。何でもしますんで。

 

 ガシッ

 

 「!!?」

 

 「響」

 

 もう終わりだオーラを放っていた僕の肩を司令官は力強く掴んで名前を呼んだ。その顔は真剣で、離さないと言わんばかりで相手に話を聞かせるための顔だった。

 

 「司令官...どうしたの?」

 

 「響」

 

 今度は力強く僕の名前を呼ぶ。その名前を心に刻み付けるかのように、そのあとも何度も僕の名前を呼ぶ。流石にここまで来ると恥ずかしくて僕は目をそらしたんだけど、すぐに顔をもとに戻された。

 

 そして司令官はその真剣な眼差しで僕を見詰めながら、こう言った。

 

 「響、俺はお前を────────」

 

 ◆

 

 

 

 

 「っは!ゆ、夢か...」

 

 目が覚めると僕は司令官と仲良く卓袱台に突っ伏していた。さっきのは全部...夢だったのだろうか?それとも途中から?わからないけど最後の台詞──────結局なんて言おうとしてたんだろうね?




 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

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