響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 初めてペンタブを使って描いてみました!ちょっとというかかなり下手で雑ですけど。というか線が歪んでぇ...あぁ、一つ描くのに何日かかったか...。

 やっはろー、マリオンです。最近のRPGゲームはあまり面白くないですね。なんだかクエストで簡単にレベル上げれるし、モンスターと戦う時間があまり無いような気がします。それにいく場所も制限されますからね。皆さんは今のRPGをどうお思いですか?


お留守番じゃないもん!

 「起立、礼、ありがとうございました!」

 

 「「ありがとうございました!」」

 

 授業終了を知らせるチャイムがなり、皆で挨拶を済ます。結局あまり進んではいないけれど僕的にはこのくらいのペースの方が覚えやすくていい。まぁ、全部の授業を終えるまでにあと何日かかるかってなるとそこまでだけど。ん?そう言えばこの授業ってどのレベルまでの内容なのかな?小学校?中学校?それとも高校...っは!まさか大学!?ぼ、僕はそんなに頭良くないよぉ~...。

 

 「さて、私たちは遠征があるから響は司令官のとこでお留守番ね」

 

 「お留守番じゃなくて秘書官なんだけど...」

 

 「変わらないじゃない」

 

 「うぅ...ちゃんと仕事はしてるのに」

 

 暁ちゃんにサボっているみたいに言われて少し凹む。でも僕だって書類仕事、頑張ってるんだよ!...司令官のペースの3分の1の早さだけどね。司令官早すぎるよ。人間の枠を越えてるんじゃないの?うん、あれは絶対越えてるね。でも僕もあのくらい出来るようにならないと足手まといだから...どうやったら早くなるのかなぁ...。司令官に聞いてみよっかな...?

 

 あっ、そう言えば今日は書類仕事が多いって言ってたね。この機会にコツとやらを掴んでやろう!判子押すだけだけどね!!

 

 おっと、そんなこと考えてたら暁ちゃんたちがもう行っちゃったみたい。よーし、僕も司令官の為にがんばるぞっ!

 

 「司令官!」

 

 執務室の扉を開け、司令官の名前を呼ぶ。司令官はどうやら机で書類仕事を熱心にしているようだ。

 

 どうやら僕に気がついていないみたいなので近づいて声をかける。司令官って集中しちゃうと全然回りが見えないんだよね。

 

 「司令官、手伝うよ?」

 

 「ん、響か?どした?」

 

 「だから手伝うよって」

 

 やっぱり聞こえてない...。僕って影薄いかな?影が濃かったら司令官は気づいてくれるのかな?でもなんか影が濃いって回りからの視線に晒されるからやだなぁ...。

 

 「うっくぅ~...っ!はぁぁぁぁ...」

 

 手を組み、座ったままで伸びをする司令官。相当な時間そこで座って作業していたことが窺える。肩からはポキポキと音がなり、背中からもポキポキと音がする。ふむむっ、今日はいつにもなくポキポキいってる気がする。

 

 「今日はこれで最後だから手伝わなくていいぞ。ふわあぁあっ...!」

 

 「え!?」

 

 あ、あれれ?それってどういう...。書類、終わっちゃったの?え、えー...せっかく張り切ってコツでも掴もうと思ってたのにぃ!司令官の馬鹿!カバ!僕の仕事無くなったじゃん!!もうなにもすることないよ!...これじゃ、本当にお留守番になるじゃん。全部司令官のせいなんだから。

 

 「...なんで終わったの?」

 

 「ん?あぁ、今朝は珍しく早起きしてな。んでもって目が冴えてしまったもんだから仕方なく書類仕事をやり始めたら、集中してしまって今までずっとやってたんだが...この書類の判子を押せば終わりなんだ」

 

 そう言って見せてきたのは毎日送られてくる資材の書類だ。この書類は送られてくる資材の量に不備はないかのチェックをするための書類であり、目を通し別の書類に書かれている送られてきた資材量のチェックを済ますだけの簡単なものだ。最近はやけにボーキサイトが多く送られてくることに疑問に思っていて、一体何に使うんだろうか...?溜め込んでいる様子はないから建造ではないと思うんだけど。

 

 っと、最後の書類は僕が押さないとっ!このままじゃ本当にただのお留守番になっちゃう!

 

 「司令官、その判子押させて!」

 

 「え?別にいいけど...なんで?」

 

 「き、気にしなくていいよ!ただ押したいだけ...えへへ」

 

 司令官が疑問に思っているようだけどなんとか流す。話を流すのって僕には難しくて上手く出来ない。でも流石は司令官、察しのよさは鎮守府一。僕のことも察してくれたようである。

 

 判子を受け取って判子を押す。ペッタン...なんかこの音聞くと虚しくなる。主に胸辺りが。別に気にしてる訳じゃないんだけど。そもそも元々僕は男の子だったわけだから胸の大きさなんて気にしてない。...体の本能ってやつなのかな?だとしたら女の子ってちょっと怖い。あっ、僕女の子だった。




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