響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

85 / 96
 お久し振りです。マリオンです。スクーリングに行っていたので投稿が遅れましたこと、誠に申し訳ありませんでした。

 さてさて、そう言えばgta5(パソコン)買いましたよ。弟と二人でオンラインしてますけどまだまだわからないことだらけで...。というかパソコン版のグラセフ持ってる人って周りにいないから自然と弟とやることになったんだよね...なんかちょっと寂しい。


僕って平凡?

 初めはよかった、そう言った足柄先生の顔は何処か悲しげであった。どういうことだろう?初めっていうことは開戦して間もない頃?つまり前半戦が日本は優勢だったということだろうか?

 

 「残念だけれど違うわ」

 

 「ふぇ!?」

 

 「初めと言ってもほんの初め。開戦して初めて行った作戦だけが、日本の最初で最後の優勢。つまり、それ以降は負け続けていたのよ」

 

 何気に心を読んで答えてくれる足柄先生。この人ってエスパーなのかな?

 それより日本って最初以外負けたって事でいいのかな?まぁ、アメリカなんて大国に喧嘩を売って日本みたいな小国が生き延びているだけで凄いと思うんだけどね。いや、最初に喧嘩を売ったのはアメリカだっけ...?アメリカってちょっと意地悪なんだね。

 

 「その負け続けていた中には勝利したこともあるの?」

 

 雷ちゃんが質問をする。

 

 「ええ、あったわよ。しかしどれも辛勝(しんしょう)といえるものだったわ」

 

 「しんしょう...?」

 

 「辛いって字に勝つって書くのよ。かろうじて、ぎりぎりなどの勝利のことをいうの」

 

 なるほどなるほど、雷ちゃんは物知りだなぁ...。ありがとう。そう口にすると雷ちゃんは嬉しそうな顔になって目をキラキラとしていた。普段から頼ってとよく言われるので頼られたことが嬉しいのだろうか?漢字を教えただけで喜べるってある意味凄いね。雷ちゃんには敵わないや。

 

 あれ?雷ちゃんは天才だからそれより下の僕って平凡なのかな?むむ、僕は頭いいと自分で思う時はあるけど本物の天才はもっと頭がいいのか...!ま、負けてらんないよ!僕も雷ちゃんに教えるんだ!

 

 「あら?辛勝の意味は知ってたの?」

 

 「ええ、もちろんよ!だからもっと私に頼ってもいいんだからね!」

 

 「ふふふ、生徒に頼っては教師として失格になるから、授業以外で頼らせて貰うわ。荷物運びとか──」

 

 「疲れるのはあんまりしたくないわね」

 

 「...じゃあお茶汲みをお願いするわ」

 

 「それならいいわ」

 

 雷ちゃんは嬉しそうな顔で納得しているが、反対に足柄先生は疲れた表情をしている。いくら頼ってと言っても力仕事は嫌なんだね...。なんか自由だなぁ。じゃあ僕も力仕事とかは頼めないのかぁ。ま、力仕事が回ってくることなんて無いんだけどね。でもお茶汲みって...こんど司令官にお茶入れてあげたら喜ぶかな?うぅ、でもお茶の入れ方なんてわからない。

 

 「響ちゃんファイトなのです!」

 

 電ちゃんが応援してくれる。そうだ、電ちゃんならお茶の入れ方知ってるかも...。お茶って美味しく入れるコツとかあるのかな?もしあったら是非知っておきたい。苦いお茶なんて司令官に出せないからね!あ、もし美味しく入れられるようになったら皆にもご馳走しよう。お茶会とか開いて...ってそれは紅茶とかだったっけ?お茶でも大丈夫?お菓子とかと合うのかな?煎餅ってお茶会には相応(ふさわ)しくないような...。うーん...。

 

 聞いてみると電ちゃんは喜んでオーケーを出してくれた。ついでに紅茶の入れ方も教えてくれるようだ。これが一石二鳥...?うーん、ことわざって難しくてよくわからない。




 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。