響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

80 / 96
 やっはろー皆さん。マイクラに深これmodをいれて響を眺めているマリオンです。

 そう言えば最近、響の絵描いてないなぁ~。模写ならいざ知らずオリジナルで響を描くとなると難しいですよね~。マリオンさんは難しいポーズとか描けませんのでいつも棒立ちです。コツとかないのかな?


不憫な暁ちゃん

 「さて響、今日は演習だけど前回なにしたか覚えてる?」

 

 朝、目が覚めて着替えたり歯を磨いたりして朝御飯を食べに行ったのだけど、暁ちゃんが唐突にそんなことを聞いてきた。そういえば演習なんてあったなぁ~とか思っている僕だが、前回の内容はしっかりと覚えている。あっ、因みに朝御飯はサンドイッチだ。

 

 「陣形とか見たり、航行練習したりしたよね」

 

 「うん、しっかり覚えてるわね」

 

 「響ちゃん、全然覚えてなさそうだったのでちょっと心配だったのです」

 

 「あー確かにそうね。全く忘れてそうだったわ」

 

 電ちゃんの言葉に頷いて雷ちゃんが言う。僕自身演習があったことを忘れていたから否定は出来ないのだが、こうも信頼されていないとは思わなかった。まぁ、実際今までの行動を見ていたら確かに僕が覚えてなさそうなのもわかるけど、ちょっと酷いよね。

 

 サンドイッチをもぐもぐしながら二人をジト目で見ている僕に、暁ちゃんは苦笑いしていた。

 

 「それにしても昨日の授業は面白かったのです」

 

 「そうね、暁ねぇったら変な答えばっかり言うんだもん。笑うをこらえるのに必死だったわ」

 

 確かに昨日の授業は暁ちゃんの珍解答が聞けてすごい面白かった。燃料以外になにかあるかと聞かれてガソリンって答えるし、石油が固形だー!とか言うしで。え?誰か一人石油が固形って言われて吃驚してなかったかって?き、気のせいじゃないかな!?

 

 「ちょっ、ちょっとぉ!き、昨日は調子が悪かっただけなのよ~!」

 

 暁ちゃんは急いで否定するが、問題に解答するのに調子って関係あるのだろうか?

 

 「そんなこと言っていつもあぁじゃない?」

 

 「そうなのです、暁ちゃんはいつも調子が悪いのです?」

 

 「うっ...」

 

 しかし二人の攻めに暁ちゃんは言葉が出てこないようで、二人を睨みながら唸っている。

 

 うわぁっ...流石にこれは暁ちゃんが可哀想...。でも言っちゃえば自爆したもんだし...。というか雷ちゃんはともかく電ちゃんが物凄い笑顔なんだけどぉ!?止めるに止められないよぉ。お願いだからこっちには目をつけないでね。

 

 「う、うるさいわね!私だって本気を出せばあんな簡単な問題くらい...」

 

 「じゃあその本気はいつ出すのです?」

 

 「うぎゃぁぁぁああっ!!!」

 

 「は、ははは...」

 

 もうこれ見てられないんだけど。暁ちゃんは女の子らしからぬ叫び声をあげて机に倒れ伏しているし。電ちゃん、なんだかスッキリした笑顔だし。雷ちゃんはもう飽きたのかサンドイッチ食べるのに夢中だし。こ、これがカオスってやつなの?

 

 早く、演習始まらないかな...。




 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。