日本もそろそろ結構な戦力になって来てるんじゃないでしょうか?
「さて、そろそろ見えてくるぞ。」
提督がそう言って道を曲がると、目の前にとても大きな建物が見えてきた。
「でっか... 」
「だろ?ここは工廠と言って、新しい艦娘の建造をしたり、規定の練度まで達した艦娘を改装したり、装備を開発したりする施設になっている。」
「へぇ... 。じゃあ結構重要な施設だね。」
提督の説明にフムフムと頷いている響だが、その感想は結構適当である。
「ここで造られた艦娘は、その日の内にここで目を覚まして、次の日から訓練なり何なりをするようになる。」
ん?じゃあなんで僕はここで目を覚まさなかったんだろう?
「ねぇ、司令官。僕はなんで病院なんかで寝ていたの?」
「それは響が造られたはいいんだが、何時間待っても目を覚まさなかったんだよ。」
へぇ、だから病院で目が覚めたんだ。
「さ、中に入るぞ。」
提督が扉の前に立って中に入ることを促してくる。
「はーい。」
僕は司令官に返事を返し、とことこと司令官の元へ近づいていった。
「おぉ~(キラキラ」
中を見た感想はまぁ凄かった。沢山の砲弾や金属があちこちに散乱しており、そして何より目を引くのは、それをせっせと運んだり、何かを作っているちみっこい生き物が居ることだった。
「司令官っ司令官っ。あの生き物なに!!?」
僕は興奮しながら司令官にあのちみっこくて可愛い生き物が何なのかを聞いた。
「あれは妖精さんだ。ああ見えてもかなり頭がよくて、いろんなものを作れるんだ。」
「すっごーい!!」
たぶん僕の瞳はキラキラしっはなしだろう。だけど仕方ないのだ。僕は元々男の子だったしロマンに溢れるものにはかなり興味を示してしまうんだ。妖精さんだってロマンの塊だ。
え?違うって?僕にとっては妖精さんもロマンなの!!
「凄く楽しそうだな響。」
「うん!うん!だって凄いよ!!こんなの見たこと無いよ!」
ヤバイヤバイ興奮がおさまんないっ!
「あっそうだ。おーい!ちょっとこっちに来て集まってくれ!!」
僕が必死に興奮を抑えていると、司令官が妖精さんになにやら指示を出していた。
そして沢山の妖精さん達がわらわらと、集まってきた。
「せーいれーつ!」
妖精さんのリーダーらしき妖精が号令をすると、それぞれバラバラに立っていた妖精が、一気に整列した。
「さぁ響、自己紹介を。」
「う、うん。僕は暁型駆逐艦の二番艦『響』だよ。よろしくね、妖精さん。」
「よろしくです~」
「よろしくー」
「よろしくおねがいー」
「よろー」
僕が自己紹介をすると妖精さんが口々に答えてくれた。それに、しゃべり方がなんか可愛かった。
うん。妖精さんとは仲良くなれそう。
それから僕は妖精さんと10分くらい話して結構仲良くなれた。
「じゃあ次の目的地に行くか。」
「うん!またね、妖精さん。」
「おー、またなー」
「またあいましょー」
「またあってあげてもいいんだからねっ」
僕が妖精さんにお別れすると、妖精さんが返事をしてくれた。最後の妖精さん... 可愛いなぁ。
「さぁ、次は入渠施設だ!」
そして僕たちは、次の目的地、入渠施設へ向かうのだった。
響「妖精さんマジかわゆす!!」
妖精さん's「あなたのほうがかわいいです」