響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

78 / 96
 やっはろー皆さん、お久し振りです。プラスティック・メモリーズとか凪ぎのあすからとかあの日見た花の名前を僕たちはまだ知らないとか見てたら凄すぎて書く気がなかなか起きなくて遅くなりました!

 え?あの花始めてみたよ?だって前までぜんっぜん興味なかったもの。感動したわぁ...。皆さんは感動したら涙が出ますか?マリオンさんはねぇ...結構泣く方だと思うんですけど誰かがいると泣けないです。だから一人で見たいですね。


石油って固体なの!?

 「が、ガソリンが...燃料」

 

 「えぇ、燃料よ」

 

 暁ちゃんが動揺したように確認をとると、まるで理解させようとするかのように足柄先生が答えた。その答えに皆がうんうんと一斉に頷いて暁ちゃんを見る。

 

 なんだろう、凄く可哀想に感じてきた。絶対恥ずかしいんだろうなぁ...僕だったら泣いて逃走しちゃうレベルだよ。んー、にしても暁ちゃん全然動かない...。ツンツンとつついてみるも反応なし。これ、完全に固まっちゃってるね。

 

 「足柄先生!ヒイッ...こ、答えは何ですか!?」

 

 「え?あ、えぇ」

 

 しょうがないから手を差しのべてあげよう、と意気込んでの質問だったんだけど、足柄先生と言ったとたんに皆が此方を見るから驚いて変な声が出ちゃった。足柄先生も少し動揺しているようだ。暁ちゃん、まだ動かないもんね。ピクリとも...息、してないように見えるけど大丈夫なのかな?

 

 「正解はビニール袋や、服など様々な製品に使われているわ。」

 

 え...何それ超難しいじゃん。うん、これ暁ちゃんに答えられるわけないよね、僕も全然わからない。だって石油は液体であって...。

 

 「まぁなにか一つでも答えられたらよかったんだけど...まさかガソリンと答えるとは」

 

 「ええ!?そんなのズルい!!」

 

 「えぇ!?」

 

 突然反応した暁ちゃんに足柄先生は驚く。いや、ズルいの言葉に驚いたのかな?というかズルいって何?足柄先生何かズルしたの!?

 

 「な、何がズルいのかしら...?」

 

 足柄先生は動揺を隠せないのか少し吃りながら質問をする。

 

 「だって...だって石油って、液体じゃ...なのにビニール袋とか作れるわけないじゃない!!」

 

 「は...?」

 

 「た、確かに!」

 

 「へ...?」

 

 暁ちゃんの言葉に僕は納得してしまう。確かに液体から固形のものを作るなんて聞いたことがない。え?こおり...?あれは溶けたら水になるじゃん!!でもビニール袋とか服とか溶けないでしょ!?だったらどうやって作るの?これって明らかに矛盾してるよね!!?足柄先生、流石に卑怯だと思います!!

 

 「あ、あのね...」

 

 「ま、まさか!石油って...固体だったの!!?」

 

 「えぇ!?」

 

 更に暁ちゃんの言葉にさっきよりも驚いた皆。え?マジ!?石油って固体なの!?なんだ、それならそうだと早くいってくれればいいのに!

 

 「そ、そうだよ!石油って油だけど固体なんだ!だから固形のものが作れる...暁ちゃん、天才だね!」

 

 「へ?ま、まあね!れでぃの私にかかればこれくらい...」

 

 「貴女達、何言ってるの!?」

 

 「なにって...石油でしょ?」

 

 あ、あれ?僕たち...何か変なこと言ってたのかな?皆の視線が可哀想な人を見る目だよ?あれ、足柄先生...なんでそんなに白い目で此方を見てるの?わ、わからない...。僕たち、何も間違ってないよね?

 

 誰も答えてくれない中、僕は心の中で必死にこの状況を理解しようとしていたのであった。うぅ...やっぱ人って怖いよね...。




 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。