響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 やっはろー皆さん。絵はある程度描けるものの、幼女以外のキャラは全く描けないマリオンです。いやー、男キャラとか描いてて詰まらないので幼女ばっかり描いてたらこうなりました。ま、今後も描く機会とかあんまりないだろうし気にしなーい気にしなーい。

 それより皆さん、MMORPGとかやりますか?マリオンさんは黒い砂漠始めたんですけど、何分人見知りな訳でして、パーティーとか組むのが苦手なんですよ。コミュ症じゃ無いんですけど話しかけることが出来ないんですよ。


石油?そんなの何に使うの?

 「足柄先生、なんで仕方がなかったんですか?」

 

 皆の疑問を代弁するかのように黒髪をポニーテールにした子、吹雪ちゃんが足柄さんに聞いた。みんなもうんうんと頷いて話を聞く体制に入ってるし、やっぱりここ飛ばしてたのかな?結構大事なところだと思うんだけど...。

 

 足柄さんはふふっと微笑んで話を始める。

 

 「それはね、アメリカが日本への資源の輸出を制限したゃったからなのよ」

 

 「資源の輸出?」

 

 「そう、資源よ。一番重要な資源は石油なんだけど、それも制限されちゃったのよ」

 

 資源がない、それはとても大変な事だ。資源がなければ戦うための道具を作れない、そうなれば自然と戦いに参加する人数が減ってしまう。つまり数で押されちゃうわけだ。

 

 うーん、難しい!ふと、隣を見ると暁ちゃんも難しい表情をしていて内容を余り理解できていないようだった。うん、やっぱ難しいよね。あっ、なんか考えるのを止めたみたい。

 

 「貴方達、ちょっとわかってる?」

 

 足柄さんがこちらを見ながら聞いてきた。わ、ワカッテマストモー。少々片言ではあるがそう返す。

 

 「ふーん、じゃあ石油って何に使うか知ってる?」

 

 「え、ええ?えっとぉ...エンジン!!」

 

 少し悩んだ末、その答えを導き出した僕。質問を返せるくらいにはこの空間にも慣れてきた。うん、石油はエンジンに使うって聞いたことがあるもんね。きっとそうだよ!...なんでそんな微妙な顔つきをしてるの?僕が当てたから?やったー正解だって!

 

 「正解とも言えないし外れとも言えない回答ね...」

 

 「え!?」

 

 「いい?石油っていうのはね、一度加工されるのよ。そのままでもいいんだけど不純物とかが多くて効率が悪い、だから加工されるの」

 

 「ふぇぇ?」

 

 「......そして加工されたのが重油。これが私たち艦娘の燃料になるわけ。うん、エンジンに使うって多分燃料のことだろうから正解にしといてあげましょう」

 

 「.........?」

 

 僕の反応にため息を漏らす足柄さんは、僕を可哀想な人を見る目で見てくる。僕、そんなにバカなの?え?これって常識なの?こんなのわかるわけないよぉ。

 

 「どんまい!」

 

 自分が常識も知らない馬鹿だと知って落ち込む僕に、隣の暁ちゃんがフォローを入れてくる。

 

 「って暁ちゃんもわからなかったんじゃ...」

 

 「も、もちろん知ってたわよ。私はれでぃだからね」

 

 視線を右上に向け、目をおよがせながら言う暁ちゃんに、僕はジト目を向ける。そもそもれでぃだからって知ってる理由にはならないのを、暁ちゃんは知っているのだろうか?いや、言うまでもなくこの様子じゃ知らないみたいだけど。

 

 僕の方が頭良いのでは?知っていたと語る暁ちゃんに、微笑んでいる足柄さんが暁ちゃんに問題を出そうとしていたのは、僕と暁ちゃん以外の皆が察していたようだった。




 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

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