響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 最近なかなか寝れなくて困っているマリオンです。

 さぁ、7話目出来ました。どうぞごゆるりとお読みください。
 そんなに長くないけどね!


鎮守府案内作戦

 ガタガタガタガタ

 

 「はぁ... 。すまないが電、少し出ていてくれ。」

 

 「え?は、はいなのです。」

 

 電がよくわからないといった風な顔をしながら部屋から出ていく。

 

 「ふぇぇぇ... しれーかん、怖かったよ~... グスッ。」

 

 電が出ていってすぐに響は泣き出して提督に抱きついていた。

 

 「おー、よしよし。大丈夫だ... 大丈夫。」

 

 少し、提督は困った顔をして、響を慰めていた。すると響も落ち着いてきたのか嗚咽が小さくなってきた。

 提督は響が落ち着くまで優しく頭を撫でていた。

 

 「もう... グスッ、大丈夫」

 

 「そうか... 。」

 

 司令官は優しいな... 。まぁ、だからこそ僕が安心して側に居られるんだと思うけどね。

 はぁ... 、提督には頭が上がらないよ。

 

 ところで司令官。そろそろ頭を撫でるのを止めて頂けますでしょうか。流石にこれは恥ずかしい。

 

 そろそろ止めてほしいと目で伝える。

 

 「ん?ああ、すまない。撫でるのが案外気持ちよくてな... 」

 

 カァァァァァ////

 

 顔が自分でも赤くなっていることがわかるくらい、顔が熱くなってくる。

 

 「どうした、顔が赤いぞ?気分でも悪いのか?」

 

 「な、なんでもない///」

 

 あんたのせいだよ!なんて死んでも言えない... 。

 

 「そ、そんなことよりも!さっきの女の子は誰なの?」

 

 「あ、ああ。さっきのは電。暁型駆逐艦の四番艦『電』だ。つまりあの子は艦娘であって君の妹だ。」

 

 な、なんと!?さっきの子は僕の妹だって!!?ああ... 悪いことしたなぁぁ、謝りに行きたい!... でも怖いしなぁ。

 

 「し、司令官... どうしよう... 。僕、あの子に酷いことしちゃった... 。」

 

 「気にするな。その事は後で俺から伝えておくから。」

 

 「で、でも... 。」

 

 「いいんだ気にするな。そんなことよりもだ。鎮守府をいろいろ回るぞ。」

 

 気にするな。その一言で大分体が軽くなった気がした。

 

 「うん!ありがとう司令官!!(ニパァ」

 

 せめてものお礼に、満面の笑顔で返してやった。すると司令官が少し顔を赤くして照れていた。

 

 「ほらっ、さっさと行くぞ!」

 

 そう言って司令官が部屋を出ていく。

 

 照れ隠しだろうか?案外可愛いところあるじゃん。

 

 「うん!」

 

 響は司令官の新しい一面を見れてかなりご機嫌な返事をした。

 

 「さぁ、いざ行くぞ!鎮守府案内へ。」

 

 「おー!!」

 

 そう言った二人の顔は、どちらも満面の笑顔をしていた。

 

 「じゃあまずは、工廠を案内しよう!付いてこい響!!」

 

 「ラジャー。」

 

 「これより、『鎮守府案内作戦』を開始する!」




 響「さぁ、案内の時間だぁぁぁ!!」

 司令官「いざ!工廠へ!」

 電「司令官さん話は終わったのですか?」

 響、司令官「あ」

 バタッ

 司令官「ひ、響ぃぃぃぃ!?」

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