響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 ハローエブリワン、私だ。

 いや、響だ!!!ずどらーすとう"ぃちぇ☆

 皆さん、ロシア語とか話せますか?俺、響のためにロシア語覚えようとしたんだ。だけどね、3分で飽きちまったよ!まぁ、でも覚えたいる言葉もあるんだけどね!例えばはらしょーとか!......皆も覚えてる?


解体されると...

 「響、そろそろ勉強を開始して欲しいんだが」

 

 「え?勉強?」

 

 僕の側で呑気に寝ていた皆は、僕と電ちゃんの話し声がうるさかったのか漸く起きた。皆寝ぼけた目で僕を見ていて、え、なに?とでも聞きたそうな顔をしていた。

 

 そしてそれからまた一時間、司令官の仕事を手伝っていると急にそんな話をしてきた。

 

 「そうだ、鎮守府内に学校があっただろ?あれは飾りじゃなくて本当に勉強するところなんだ」

 

 そう言って司令官は学校のある方角を指で示す。まぁ、言ってもそんなところに窓なんて無いので、壁なのだが。

 

 というより学校行かなきゃいけないの?僕、学校超苦手だよ?勉強とかだいっ嫌いだし。

 

 「響、行かなきゃ駄目だぞ?」

 

 「えぇ~...」

 

 「えぇ~じゃない。そんなんじゃ深海悽艦とどうやって戦えるんだよ。いや別に戦わしたいとかそういうんじゃないんだけどな?でも艦娘は戦わなきゃ解体されるんだよ」

 

 僕の抗議も虚しく結局は行かなきゃダメらしい。それに、どうやら戦わなきゃ誰かに解体されるらしい。僕、戦いたくないんだけど。

 

 でも解体ってどんなんだろうか?そもそも司令官が言うには僕達艦娘は人間ではないらしい。だからもしかしたらロボットなのかな?解体ってそういうこと?え?死ぬの?

 いやいやないよね。だってこの体は紛れもなく人間のそれと同じだもん。

 

 「別に解体だからって体が解体されるわけじゃないぞ?ただ、艤装を解体されるだけであって本人は一人用意された家へと送られるんだ」

 

 「え?そんな温いものなの?そんなんだったら皆解体されたいんじゃ...」

 

 「そんなことはないぞ?一人って言っただろ?この鎮守府への出入りもできなくなって、姉妹やら仲のよかった皆と離ればなれになってしまう。もしかしたら一生会えないかも知れない。だから皆必死で戦う。まぁ、それだけが理由じゃない子もいるけどな」

 

 どうやら解体とは恐ろしいものらしい。一人ぼっちで知らない土地とか僕には耐えられないし、司令官と会うことも出来ないなんて...。それに、暁ちゃんたちとも会えなくなるとか、地獄だよね...。

 

 だからかな?司令官超真顔で僕に言ってくるのは。僕と離れたくないのかな?冗談だけど...。

 

 というより、解体されてその空いた艦娘はどうなるのかな?

 

 「解体されて空いた艦娘はどうなるの?」

 

 「んー...俺のところでは解体された子なんていないから詳しくはわからないけど、なんか建造したら出てくるらしい」

 

 「ふーん...」

 

 司令官にもよくわからないみたいで、頭をポリポリかきながら教えてくれた。

 

 建造ってやっぱりあれかな、僕達は鉄とか弾とかで造られてるのかな?そう考えるとなんか怖いね。というか完全にロボットじゃん。

 

 「今までに解体された子とかいるの?」

 

 「ん?あぁ、いるぞ。たしか那珂ちゃんだったかな?」

 

 「那珂ちゃん?」

 

 「あぁ、歌ってばっかでろくに戦わなかったから解体されたんだって」

 

 なにそれ怖い。




 なんでや!那珂ちゃん関係ないやろ!!

 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

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