響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 暇だ~。暇すぎて暇を売ったら大儲け出来そうだ~。はっ、この暇を響を眺めることに有用すれば!あぁ~癒される~。

 そう言えば最近感想欄が騒がしいような...。騒がしいことはいいことだよね。


ご機嫌響ちゃん

 「ふんふふん♪」

 

 「偉くご機嫌だな響」

 

 「そう?」

 

 僕は今、自分でも自覚するほどご機嫌だ。それもそのはず、司令官を誘うことに成功したからだ。

 まぁ、別に大したことはしておらず、ちょっとドアを開けて司令官を引っ張ったら着いてきたってだけなんだけど、やっぱり司令官がいると落ち着く。

 

 でもなんでこんなにご機嫌なんだろ?自分でもよくわかんないや。

 

 「はい、着いたよ~!」

 

 「おっ、覚えてたんだな」

 

 「うん!」

 

 司令官が偉い偉いと頭を撫でてくる。それが嬉しくて堪らない。いつからだろうか?まだそんなに一緒にいるわけでもないのに、初め出会ったときからこんなんだ。

 男としての自分が薄れていって女だと自覚していっているのか、ただ褒めてもらうのが嬉しいだけなのか。そんなことはわからない。関係ない。

 

 司令官と手を繋いで食堂へ入る。

 

 「司令官はなに食べる?」

 

 「う~ん... 今日はカルボナーラとかがいいかな」

 

 「じゃあ僕も司令官と同じにする!」

 

 そう言ってカルボナーラを頼もうと思った時、ふと司令官が止めた。

 

 「いや、一緒のより別の方が食べあいっこ出来ていいだろ?」

 

 ごもっともだ。僕は司令官の言葉に賛成と別のを考え初めた。

 

 パスタにはパスタがいいので、やっぱりミートソースがいいのかな?でもそれだとお子様っぽい?うーん、暁ちゃんじゃないし気にしなくてもいいのかな?

 

 ということでミートソースを頼むことにした。

 

 「お、それなら俺も好きだしいいかな」

 

 司令官も好きなようだ、ミートソース。僕とおんなじだね。

 

 頼むものも頼んだので暁ちゃんが待っている席へと向かう。

 実は、司令官を呼びにいく際に暁ちゃんが「呼びにいくんだったら響一人で大丈夫よね。私たちは席を取っておくから行ってきなさい」と行ってくれたので、皆と別れて行動していたのだ。

 

 「あっ、響!ちゃんと道覚えていたのね... よかった」

 

 「え?」

 

 「あぁ... 暁ねぇがさ、響を行かせた後に道覚えてるのか不安になってどうしよってあたふたしてたのよ。まぁ、私が大丈夫って言ってあげたんだけどね!」

 

 どうやら暁ちゃんは僕を心配していたようだ。申し訳ないと心のなかで謝罪をしておく。

 

 「雷ちゃんだってあたふたしてたじゃない!それにそれ言ったの電ちゃんよ!」

 

 雷ちゃんの自慢めいたしゃべり方はなんだったのだろう、実は二人ともあたふたしててそれを電ちゃんが止めたようだ。つくづく誰が姉なのかわからない姉妹である。

 因みに僕は2番目だそうだ。気になって聞いてみたんだ。

 

 「うぐぐ... 」

 

 「はぁ... 雷ちゃんも暁ちゃんも、まだまだ子供なのです」

 

 電ちゃんが疲れたようにそう言うと暁ちゃんと雷ちゃんが「子供じゃない!」と同時に突っ込むが、さっきのやり取りを見ていれば誰でも子供だと思うだろう。

 なんかこの三人を見てたらご機嫌だった気持ちも収まってきたよ。

 

 それに司令官が三人を微笑ましそうに見ているし。子供が好きなのかな?

 

 そんなこんな食事がくるまで皆で喋りあっていて、それを司令官が微笑ましそうに見ているのだった。




 司令官の心境...

 まだまだ仕事が終わってないのに~...


 誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

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