でも、そのパズルはよく怪奇現象が起きるようで、パズルに男の子が写り込んだりしたらしいです。
酷かったのは階段で、よく幽霊が見えたらしいです。俺もよく黒い影を見ました。多分階段が13段っていうのがいけないんだと思うんですが、本当に怖いです。
その事によく父が階段の下から上に向かって「降りてこいよ!」「悪さすんなっ!!」など叫んでいたそうです。
余りにも怪奇現象が起きるので、そのパズルはお祓いして捨てたそうです。
「速力27ノット、単縦陣!」
暁ちゃんが指示を出すと、雷ちゃん、電ちゃんが即座に反応し、直ぐ様言われた通りに陣形を組み速度を調整する。
僕はそれを見学して陣形がどういったものなのかを覚えることに頭を働かせていた。
まず始めに単縦陣とは、その名の通り縦に並んで航行するということなのだが、的にたいして効果的に攻撃が出来、火力重視の陣形だ。
「次!速力30ノット、単横陣!」
次に組んだ陣形は単横陣で、指示を出された二人は直ぐ様陣形を再構築した。やはり洗練された動きで、隙がない。
単横陣、敵に向かって横一列に並び、敵の攻撃を避けやすく潜水艦に対して有効打を与えられる陣形だ。主に敵の攻撃を避けたいときや、潜水艦が敵に含まれる際に使う陣形らしい。
主にこの二つの陣形と、もう一つの陣形がよく使われるのだが、人数が足りないとのことで今回はお流れになった。
「次!速力25ノット、梯形陣!」
暁ちゃんがそう言うと、今度は斜めになるように並んだ。この陣形はあまり使われない... というより全く使わないらしいが、一応形だけはあるようでとくに利点となるような陣形ではない。
と、今回は人数の関係でここまでしか出来ないらしいが、あと二つは陣形があるらしい。
暁ちゃんがこれで終わりと近づいてくる。実際、今日は覚えることに徹するみたいで航行練習についてはしないとの事だ。
「さて、これでやっと一段落ね」
「そうね!そろそろお昼だしご飯食べに行きましょ♪」
「なのです!今日は何を食べようかなぁ... 」
皆、一息吐いてこれからの事を話し合っていて、雷ちゃんがご飯を食べようと言うと、皆賛成したようで電ちゃんが早くも何を食べようかと悩んでいた。
僕は何があるとか知らないのでまぁ、美味しいものがあれば的な考えだった。いや、美味しくないものはないと思うけど。
「司令官誘っちゃダメかな?」
「「え?」」
まだ人と接することに慣れていない僕は、一番頼っている司令官を誘えないかと問いかける。その質問に以外だったのか皆驚いた表情で僕を見ていた。
「ん?どうなの?」
「あ... あ、ああ、いいんじゃないかな... ?」
「ほんと!!?」
繰り返し問いかけると暁ちゃんは少々
司令官が居ないと、僕はマトモニ食事を出来る自信がなかったので、司令官を誘ってもいいと聞くと、嬉しすぎて声を出して喜んでしまったのだ。僕はどこか司令官に依存しているみたいで司令官が居ないと駄目みたいだ。
「じゃっ、行こ行こっ!」
僕はテンション上げ上げで執務室へと向かうのだった。
誤字、脱字等があればよろしくお願いします。