それに、デスクトップが使いなれないからってクソスペのノーパソでやっているとブルースクリーンになってしまうのはなぜ?
ってかキーボード壊れてるから文字が打てないんですけど?
否、やる分には支障は無いけど...
「訓練するわよ!」
周りにたくさんの人がいる食堂で、恐怖に体を震わせながら朝食を取っていると、不意に一緒に来ていた暁ちゃんが、そんなことを言い出した。
どうやらとてもやる気があるようで、その顔はうきうきとしていて、正直子供っぽかった。
「訓練?」
「そう、訓練。正確には航行訓練なんだけど、演習とも呼ばれているわね。」
「提督に任されたって言われたから暁お姉ちゃん、何だか張り切ってるのです。」
胸を張って僕に訓練とは何かを教えてくれる暁ちゃんに、電ちゃんがその様子に心当たりを見つけ、わざわざ口に出して言った。
そして、その心当たりは当たっていたのか、暁ちゃんの顔が瞬く間に真っ赤になってしまった。
「あー、電ちゃんは暁ちゃんをどうしたいのかな?」
思わずそんなことを聞いてしまった。
だってそうじゃない?暁ちゃんが何かをするたびに電ちゃんは心を抉りとるかのように何かを言ってくるじゃん?もしかしたら暁ちゃんを弄り殺したいのかな?... なんて
「ナンノコトデス?」
「イエ、ナンデモナイデス」
無表情... 無表情ってこんなにも怖いんだなぁって想い知らされるほどの無表情。
瞳にはハイライトがなく、何も写さない。まさに病んでる人の目だ。
電ちゃん、マジぱねぇ...
「なにやってんのよ、あんたたち」
電ちゃんの表情にガタガタと震えていると、丸で救世主かの如く、雷ちゃんが助け船?を出してくれた。
「な、なんでもないよ?ね、ねぇ?電ちゃん?」
「えぇ、なんでもないのです。」
「そ、そんなことより!早く訓練するわよ!」
取り敢えず何でもないと誤魔化しておくと、いつの間にか復活していた暁ちゃんが、早くしようと促すかのように言ってきた。
すると、雷ちゃんも早く訓練をしたいのか急いで朝食のパンとコーンスープを掻き込んだ。
それを見ていた電ちゃんは少し飽きれ気味に見て、ゆっくりと食事をしていた。
まるでどっちが姉なのか良くわからない姉妹であった。
取り敢えず、僕もみんなが食べ終わるのに間に合うため、少し急いで食べる。
「あ~... 響、付いてるよ?」
「ふぇ?」
暁ちゃんに言われ顔をあげると、目の前には暁ちゃんの手があって、僕の口の横に付いたスープをハンカチで拭いとってくれた。
いきなりの事に吃驚している僕に、暁ちゃんは少し疑問符を浮かべて僕を見ている。
「どうかした?」
「う、ううん。なんでもないよ」
「そう、それよりも早く食べないと皆に間に合わないわよ?」
ハッと雷ちゃんと電ちゃんの方を向くと、あと二、三口で食べ終わるところだった。
僕は急いで朝食を掻き込んだ。
「そ、そんなに掻き込むと喉が詰まっちゃうわよ!?」
「うぐっ......」
「あぁっ、響ぃ!?」
暁ちゃんに心配されるも、掻き込み続けていたら案の定喉に詰まってしまった。
水... 水... と、苦しみに悶えながら探すように手を伸ばすと、横に座っていた雷ちゃんが慌てて水を渡してくれた。
ゴクッゴクッ
一気飲み、お酒ならば大変な事になるだろうが、此れは水。
そもそも、喉がつまっている状態でそんなことは言ってられない。
構わず飲み続ける。
「ぷはぁっ!はぁ... はぁ... 」
やっと苦しみから解放されて、酸欠状態の体を何とかしようと、空気を取り込むべく深い呼吸を何度もする。
すると漸く落ち着きを取り戻してきた。
「はぁ、私たちに合わせるために急ぐのはいいけど、そんなんになってまで急いでたら本末転倒よ?」
「え、暁ちゃんが珍しく普通に難しい言葉を言ったのです!?」
「え!?ソレ本当!?」
暁ちゃんが僕に言い聞かせるように少し難しい言葉を交えながら言うと、それを見逃すまいと直ぐ様電ちゃんが驚きの含んだ声で割り込んできた。
雷ちゃんもそれに本当に驚いていたのだろうか、目を真ん丸にして電ちゃんに便乗していた。
これから先、こんなんでやっていけるのかなぁ...
人との付き合いになれない僕はそんなことを不安に思うのだった。
電ちゃんって腹黒いよね!
誤字、脱字等があればよろしくお願いします。