大規模な修正って大変ですね... 。
「ねぇ、響っていう名前は分かるけど、特三型?暁型?駆逐艦?なにそれ?」
なんで人の名前に特三型やら暁型やら駆逐艦などが付くかと思い、司令官に聞いてみた。
「え?あぁ、知らないのか。その前に響、艦娘って知ってるか?」
艦娘?どういうことだろう。人間では無いのか?
「艦娘って?」
「知らない... か。となると響、君はこの世界の住民でない、可能性がある。それを確かめるために俺が今から質問をするから、正直に答えてくれ。」
「う、うん。」
この世界の住民じゃない... か。確かにそれは一理ある。なぜ僕がそう思うのか、それは司令官が言っていた、艦娘と言う存在を僕が知らなかったからだ。
世間一般には知らされていない存在なのでは?とも思うだろうが、そんな存在をペラペラと喋って良いものなのか、となる。
少なくとも僕は一般人だ。司令官もそのくらいは分かっているだろう。だって、一般人じゃないやつがその情報を知らない訳がないのだから。
「じゃあまず、深海棲艦って知ってるか?」
深海棲艦か、知らないな。
「知りません。」
「それじゃあ、妖精さんは?」
妖精?この世界には妖精が居るのか。
この時点でもう僕がいた世界では無いことがわかるが、妖精さんが何処まで常識なのか分からないため、司令官が僕が異世界の住人だってことを、わかったのかはわからない。
「知りません。」
「じゃあ最後に、20年前の大海戦について、知っているか?」
「知りません。」
「... 決まりだな。いいか響、君自身も気づいてるだろうが、君はこの世界の住民じゃない。」
うん。気づいてた。しかし大海戦か、この世界は一体どんな世界なんだろう?
聞く限りじゃ、結構物騒な世界だと思うんだが。
「響、この世界のことについて話そう。
この世界は、25年前までは普通の世界だったんだ。しかしある時、人サイズの艦艇群世界中に現れた。
最初のうちは害が無かったから、要注意ってことで監視の船が置かれただけだったんだ。しかし、数日間その謎の艦艇群を監視をしていた船との、連絡が途絶えたんだ。
最初は誰もが通信機の故障だと思い、そのうち修理して連絡を寄越すだろうと思っていた。だが、そのあと一週間待ったが監視船から連絡が来ることはなかった。
これを不審に思った上層部は、すぐにイージス艦を送らせた。もしかしたら監視船が攻撃されたかもしれなかったからだ。
果たしてそれは、予想が当たっていた。イージス艦から監視船の残骸らしきものが見つかったと連絡があった。
そして、その連絡があったあと、次々と沈められたと、報告が上がった。
そこからの世界の対応は早かった。沈んだ船の近くに謎の艦艇群が居たとの目撃情報から、目標を謎の艦艇群とし、その目標をこう名付けた『深海棲艦』と。世界は深海棲艦にたいして、攻撃を始めた。もちろん日本も例外ではなかった。
しかし、帰ってきた戦果はこうだった... 全滅と。
それをきっかけに深海棲艦は我々人類に対し猛烈な進撃をしてきた。
そして我々は瞬く間に海から駆逐された。
しかし、我々も黙って進撃されるわけではなかった。世界各国で連盟を組み、全戦力をもって反撃にでたんだ。だが、やはり深海棲艦にダメージを与えられず、全滅した。
そしてこの戦いで唯一の戦果は、深海棲艦に通常兵器では通じないと証明された、ということだけだった。
そして人々はこの戦いを大海戦と名付けた。
人類にはもう、深海棲艦に対する有効的な兵器が無かった。
そんなある日、一人の『艦娘』と名乗る少女と、妖精という存在が確認された。
少女は自分のことを、第二次大戦時代の艦艇の魂を宿した存在だと言った。当然そんなことは誰も信じなかった。
そこで少女は日本のすぐそこまでやって来ていた、深海棲艦の一艦隊を一人で倒して見せた。
そして妖精は、その『艦娘』を作れると言った。
突然の希望に日本中が喜んだ。すると、日本各地で艦娘や、妖精が現れたという、目撃例が多数確認された。
そこで我々はこれを好機と見、深海棲艦に対し、大反撃に出た。そしてその戦果は目まぐるしいほどのものであり、深海棲艦を瞬く間に日本周辺の海域から駆逐した。
しかしそんなときに『姫級』と、呼ばれる深海棲艦が現れ、艦娘達を次々に沈めていった。
その時は多数の犠牲を払いながらも、姫級を倒すことに成功した。
そして今に至る、というわけだ。」
なにやらとんでもない世界に来てしまったようだ... 。そしてその話だと暁型駆逐艦の僕も艦娘だって分かるから、僕も戦わなきゃいけないじゃないかぁぁ!!
僕...... 生き残れるかな?
うわーーーー!!
司令官さん説明長すぎーー!
もうダメぽ、やる気でない。