もう修正したくないでござる... 。
暖かい。この暖かさはなに?... そうだ、これは人の温もりだった。僕の始めての温もり。このままずっと温もりを感じていたい。
ん?あれは... 。あの人だ!!僕に人の温もりを教えてくれた人。そばにいると安心できる人。
僕は、走ってあの人のところへ行く。
あの人のそばへ近づくと、回りの風景がどこか、執務室のようなところへと変わった。
回りにはたくさんの、されど年齢のバラバラな少女たちがいた。
でも僕は怖くなんてない。この人さえ側に居てくれれば。
するとあの人が、こっちにこいと手招きをした。
僕は喜んであの人の側まで行った。
『響。君に伝えたいことがある。』
あの人が僕の前で膝をついて何かを取り出した。
『俺と、結婚してくれ。』
突然のプロポーズ。少し驚きはしたが、嬉しさが勝り涙が流れてきた。今までの悲しい涙ではなく、嬉しい涙が流だった。
もちろんそんなの答えは決まっている。だって僕も、あの人の事が好きなんだから。
『はい!喜んで!司令官!!』
ふわふわと夢から意識が覚醒していく。
どうやら僕は夢を見ていたようだ。内容は思い出せないけど、なにかとっても幸せな夢だった気がする。
不意に頭に何かが乗ってきて撫でてきた。とっても気持ちいい。頭に何が乗っているのかが気になるが、あと少しだけ、この気持ちいいのを味わっておこう。
「んっ、うにゅう。」
余りの気持ちよさに、思わず声が出る。しかし、それほどまでに気持ちいいのだ。
さて、そろそろ目を開けよう。
目を開けたその先には昨日の男の人が優しい顔をして僕の頭を撫でていた。
「え?... あれ?」
なんで昨日の男の人が同じベッドで寝ていて、僕の頭を撫でてるの?
それに... 昨日あんな事があったとはいえ、なんにも怖くない。いや、逆に安心するほどだ。
「お?起きたか... 。どうだ?まだ俺の事が怖いか?」
男の人が心配そうに聞いてきたため、僕は慌てて首を横に振った。
「そうか... それは良かった。」
そう言って、男の人はベッドから降りて、こっちに向き合った。
僕も、いつまでも寝転んでないで体を起こす。
「自己紹介をしようか。俺の名前は御影、
自己紹介をしようか。そう言った男の人の名前は天草 御影と言うらしい。提督か司令官、呼び方はどっちでもいいと言われ、僕は迷わず司令官と呼ぶことにした。こっちの方がしっくりとくるからだ。
おっと、僕も自己紹介をしなければ。
「じゃあ司令官と呼ばさせて貰います。次は僕の番ですね。僕の名前は... 名前は...... あれ?」
「ん?どうしたんだ?」
「な、名前が思い出せないんです!」
あれ?本当に思い出せない... 。なんで名前だけ?他のことは嫌と言うほど思い出せるのに。うぅ...
「名前が思い出せない... か」
「うん... 。で、でもいいよ!どうせあんな親がつけた名前なんて、名乗りたくもないし... 。(小声)」
うん!そうだ、ポジティブに行こう!あんな名前、別に思い出さなくてもいいんだ。僕は生まれ変わったんだから!
「実のところ、君にはもう名前があるんだよ。」
すでに僕には名前がある?どういうことだろう?
「君はとある駆逐艦として作られた。そしてその駆逐艦の名前は『響』。特三型駆逐艦 暁型駆逐艦の二番艦『響』だ。」
こうして僕は暁型駆逐艦二番艦『響』として、生きることになった。
そう言えばこれって憑依って言うのかな?よくわかんないや。
ふぃ~、シンドイです。大変です