響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 ハーメルンで小説書いてるのって、平均何歳くらいなんだろう?
 あ、因みに自分は16歳です。はい、ガキですすみません。

 あ、お気に入り200件ありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。


白い少女

 フフフフ

 

 「ま、またぁ?!」

 

 「流石にこれは... 」

 

 「え、ええ... 異常ね... 」

 

 「如月ちゃん、怖いよぉ... 」

 

 あの笑い声を皮切りに何度も、それも別々の場所から聞こえる声に暁達第三支援艦隊はすっかりびびっていた。

 特に暁は響に抱きついて胸に顔を埋めてガクガクと震えていて、逆に響に少しの余裕を与えるくらいびびっていた。

 しかし、その声は収まるどころか、逆に段々と大きくはっきりとしてきていた。まるで、ホラー映画のワンシーンのようにじわじわと...

 

 クククククククク

 

 「「ヒィィィィッ~~~」」

 

 フフ... フフハ... アハハハッ!

 

 「コロシテヤル!」

 

 今まで聞こえていた何処かもどかしい声じゃなくてはっきりとした声が聴こえた瞬間、ザパーンッと海面を割りなにかが飛び出してきた。

 その姿は白い髪をショートカットにして、黒いパーカーを羽織っているまだ幼さが残っている女の子の姿だった。

 

 「え... ?」

 

 暁達は飛び出してきた女の子を暫し、放心したように見ていた。

 

 「ッ~~~!!?」

 

 不意にあるところに目が行き四人は戦慄した。

 

 「し、深海... 悽艦!!!?」

 

 深海悽艦... それはこの世界の海を支配するもので、人類の敵である存在。そのどれもが奇怪な見た目をし、そのどれもが人間とはかけ離れた見た目である。

 が、しかしこの少女は何処からどうみても普通の少女なのだ。

 じゃあ、暁達は何を見てこの少女を深海悽艦としたのか、それは... 尻尾だ。そう、尻尾だ。

 少女の見た目は全体的に白く、それだけでも異様さを放っているが、それでもまだ人間の範囲に入るくらいだ。だがそこに尻尾がある。白い、そして太い尻尾がだ。

 

 四人はすぐに戦闘体勢に入った。

 

 「クククク... 」

 

 「....なぜお前がここに」

 

 「ナンダ?」

 

 「なぜお前がここにいる!!」

 

 目の前に深海悽艦が居ることに驚き、思わず感情的に言う響に同意するように三人も頷く。

 

 「ナンデ?ナンデカダッテ?クク... 」

 

 深海悽艦はえらく勿体ぶったように言う。

 

 「オマエラガキヅイテイナカッタダケデ、ワタシハズットオマエタチノウシロニイタゾ?」

 

 「なっ!?」

 

 その深海悽艦は、ずっと後ろにいたと言う。

 それはいつから?魚雷を放ち終わって帰り始めた頃からずっと深海悽艦は後ろにいた。

 四人は何処か浮かれていたのだろう。魚雷を放ち多くの敵を殲滅、そして味方に勝利をもたらしたと、任務は大成功したのだと。

 しかしそれが仇となった。深海悽艦はその隙をつき、この領海まで追ってきたのだった。

 そのことを理解した四人は後悔した。これは失態だと。

 

 「まさか... ここに来て失敗するとは... 」

 

 「うぅ~、司令官に怒られるぅ」

 

 「そんな呑気な」

 

 「ことを言ってる場合じゃないでしょ!!」

 

 ズドォォォォンッッッッ!!!!

 

 四人が思い思いに話していると、空気を震わせるような、まるで空間に穴でもあけようとしているかの如く、轟音が響いた。

 

 「アソボ?」

 

 どうやらその轟音は深海悽艦から発せられた物ものだったようで、後ろを確認した四人は後ろに大和がたよりも大きな水柱がたっていることに恐怖した。

 

 「こ、こんなの勝てるのぉ~... 」

 

 睦月が震えながら言った。だが答えるものは居ない。

 皆、身構えこの化け物と戦おうとしていた。睦月もまた、言葉とは裏腹にしっかりと身構えていた。

 

 「サァ、ワタシトオドレ!」

 

 その瞬間、激しい一方的な戦闘が始まった。




 んー、早く終わらさないとなぁ...

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