響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 あれ?こっちが本編でよくね?と、思うこの頃。

 あ、そう言えばトラック島南西1200kmがあまりにも遠すぎたので南西420kmに直しました。すみません!!!!


トラック島から南西420kmへ

 水平線の彼方まで続いているだろう穏やかな海に、海の上に立ち、海水を退けて滑るように進む4隻の艦娘がいた。

 

 「さぁ皆、もうすぐトラック島近海に入るわよ!」

 

 「ふぅ、やっと着いたわぁ」

 

 「も、もうくたくただよぉ」

 

 「спасибо(スパスィーバ) за() хорошую работу!(ハラーシュユラボートゥ)【お疲れ】」

 

 道中、決して少ないとは言えない程の敵を退けつつ、ようやく我々が取り返し解放した領海へたどり着いた4人は、疲労が貯まっているのか少し顔色が悪く、今にも倒れてしまいそうな程、フラフラとした足取りだった。

 ここからだと、トラック島ははっきりと見えるが、ここからでも1時間は掛かる程の距離がある。だが、敵がいないと言うことで、4人は安心出来るだけで十分だと、段々とフラフラした足取りがまっすぐになっていった。

 

 「皆~!あと少しで着くわよー!」

 

 それから暫くして、ようやく島の港付近までやって来た。

 4人はそのまま港で艦装を解除し、地面に足を着けた。

 

 「ようこそ我トラック伯地へ」

 

 そこで出迎えてくれたのは、このトラック伯地の司令官だった。

 彼は今にも倒れそうなほど顔色が悪く、まるで死人のように青ざめた顔だった。よっぽど今回の事が堪えたのだろう。

 

 暁達第三支援艦隊はそんな司令官を心配しつつ、出迎えてくれたことを感謝し、盛大に敬礼をした。

 

 「暁率いる第三支援艦隊、只今到着したわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「う、嘘... でしょ... ?」

 

 「これは... 」

 

 「あ、ありえないにゃあ!?」

 

 「これは!流石に予想できなかった... 」

 

 到着した暁達は、まず疲れを癒すため修理ドック、またの名をお風呂に入り、疲れを取った後、このトラック伯地の補佐をしている女性に案内され、執務室まで来ていた。

 そしてなぜさっき驚いていたかと言うと

 

 「あり得ないわ!こっちの戦力が1/3も削られてるなんて!!」

 

 そう、トラック島南西420kmで、激しい戦いを繰り広げている主力艦隊の戦力が、なんと1/3も減少していたのだ。

 しかも、そのどれもが轟沈、または大破などの理由で、戦線に復帰出来なくなった艦娘だった。

 これはかなり致命的で、このままでは直ぐに全滅すると司令官は苦しい顔で説明した。

 

 「これは事実なんだ...もはや我々ではどうすることも出来ない。後は君たちにこのトラック伯地と、主力艦隊の命運を掛けるしかない。もう、君達にしかこの絶望に染まった運命から、道を切り開くことはできない!」

 

 もう、自分達にしかこの絶望の運命から道を切り開くことが出来ない、暁達はこの言葉に胸を熱くし、気を高めた。

 

 「いいわ... やってやろうじゃない!!あんな奴らボコボコにして立派なレディだってことを証明するんだから!!」

 

 「ええ、そうね!司令官のためにも、皆の為にも!」

 

 「負けない!必ず成功させて見せる!!」

 

 「ураааа!(ウラーッ!)

 

 暁が少し恐怖がある心を奮い立たせ、それに続き4人全員が気合いを入れた。

 

 そして1300時をもって、暁達第三支援艦隊はこの戦いに終止符を撃つため、港を出航した。

 

 「行くわよ!暁の水平線に、勝利を刻みなさい!!」




 久し振りに絵を描いたんですが、何て言うか... 歪んだ?

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