響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 なんか新しい小説(オリジナル)を書こうと悩んでいるんですが、なかなか思い付かないもんですねー。何一つアイディアが浮かんでこない。


第三支援艦隊

 「あれは、そう... 大雨の中、先に出撃して戦ってる艦隊を支援しに行く途中の事だったわ... 」

 

 「この頃はまだ、貴女達二人はいなくて、私と響と少しの駆逐艦と主力艦の人が少し居ただけの小規模な鎮守府だったの。」

 

 

 

 

 

 「さぁ、これから私たちは雨の中必死で戦っている仲間たちを支援に行くわけだけど、準備はいい?」

 

 「いいよ!久し振りだから頑張るにゃし~♪」

 

 「そうね~、久し振りだから腕が鳴るわ~♪睦月ちゃん、頑張りましょうね~♪」

 

 「おーし!じゃあ如月ちゃん、どちらが活躍するか勝負するよ!」

 

 「いいわよ~」

 

 作戦指令室、そこに、これから重要な任務につく事を微塵も感じさせない雰囲気の、駆逐艦の4人組がいた。

 その内二人はどちらが活躍をするのか勝負すると、この作戦を、まるで遊びのように振る舞っていた。

 

 「はいはい二人とも落ち着きなさい。勝負しようったって、どれだけ活躍したかわからないのよ私達の任務は。あっ、響は大丈夫?」

 

 「Всё ништяк(フスョー ニシュチャーク) 大丈夫、問題ない。」

 

 だがそれを、この第三支援艦隊の旗艦である暁が落ち着かせる。

 そして最後の一人に確認をとり、しっかり皆が準備を終えたことを確認する。

 

 コツコツコツコツ

 

 確認し終えたと同時に、外の方から足音が聴こえてきた。

 

 「お!司令官のお出ましにゃし~。」

 

 そう睦月が呟くと同時、司令官が作戦指令室にやって来た。

 司令官が入ってくると、さっきまでのおちゃらけた雰囲気は何処えやら、どこか気を引き締めた感じで敬礼で出迎えていた。

 

 「第三支援艦隊旗艦 駆逐艦【暁】 同じく第三支援艦隊 駆逐艦【響】 駆逐艦【睦月】 駆逐艦【如月】これより、作戦内容の再確認を行う!」

 

 「「了解!」」

 

 司令官の言葉に四人は元気よく返事をした。

 

 「今回の作戦の舞台となる場所は、トラック島南西420kmの地点だ。ここに新型を含む深海淒艦が57隻の大艦隊で攻めてきた。そこで危機を感じたトラック伯地の提督は他の鎮守府から艦隊の援助を要請、我々も少ないながらもトラック伯地に主力艦を向かわせた。ここまではいいな?」

 

 「「はい!」」

 

 「問題はここからだ、我々はその深海淒艦の大艦隊を迎え撃ったのだが、予想以上に新型深海淒艦が強くて早くも押されぎみになってきた。そこで俺は数少ない残った艦艇の駆逐艦を第三支援艦隊に、編成し、向かわせることにした。それがお前らだ。」

 

 そう、暁達第三支援艦隊はトラック伯地で今なお戦い続けている主力艦隊達の、支援をするために一時的に編成された、謂わばやれるだけやると言うなんとも心許ない艦隊なのだ。

 

 「さて、ここから作戦内容に入る!」

 

 「「はっ!」」

 

 「まず、トラック伯地に向かいそこで燃料を補給。そしてそのまま全速で戦闘区域へ向かう。戦闘区域50kmにたどり着くと、隊を二つに分裂、二艦ずつになれ。分裂後方向転換、左右に別れろ。そして転舵した場所から10km前進、そこでまた転舵、戦闘区域の方角に直進せよ。」

 

 司令官が広げている地図に敵艦隊の場所とそれと戦う味方艦隊の場所が書き込まれていて、その敵艦隊を左右で挟むように展開している艦、つまりこれが第三支援艦隊なのだ。

 

 「いいか、敵を挟んでちょうど真横辺りに来たら、敵艦隊目掛けて魚雷を全弾発射、撃ち尽くせ。撃ち尽くしたら敵艦隊に背を向け全力で逃げろ。間違っても気付かれるんじゃないぞ。」

 

 「「了解!」」

 

 「さぁ、第三支援艦隊... 出撃せよ!」




 ふぇぇぇ、疲れタワー...

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