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「で?どうして響と電が仲良く抱き合ってたんだ?」
目を覚ました司令官が真っ先に疑問に思ったであろうことを聞いてきた。
しかし、それは司令官に限らず誰でも不思議に思うことで、誰もが真っ先に聞くことだろう。僕でもそれは聞いてしまう。
「う~んどう言えばいいかわからないのですが... 。」
電は泣いていたからか、何で仲良く抱き合っていたのかわからないらしくて、少し混乱して司令官に言葉を返していた。
僕は、何があったのか全部知ってるからしょうがないから教えてあげることにする。
「ーーーーーということ。」
「そうだったのです!忘れてたのです。」
「は、え?なに?」
ん?あれ、せっかく説明したのに司令官はわかっていないのかな?電はしっかりわかってるのに。
しょうがないからもう一度だけ説明してやろう。
「ーーーーーということ。わかった?」
「なのです!」
「は????」
どうやらまだ理解できてないようだ。僕の説明が下手なののな?でも電がわかったんなら司令官もわかるよね... ねぇ?
え?まさかわからないとか!?
「だから... 」
「いや、待って。多分だけど響、説明してないよね?」
「え?」
何を言っているんだろうかこの司令官は。僕が説明してない?『ーーーーーということ。』ってちゃんと説明してるじゃん。
「もしかして説明略してない?略してるよね!?多分読者にはわかるだろうけど、俺はわからないから!!ここ、リアル、OK?」
・・・・・・・・し、司令官が壊れたぁぁぁぁ!!?なんか意味不明なこと言ってるけど読者って何!?そして『ここ、リアルOK?』知ってるから!!
まぁでも、説明を省き過ぎたのは自分でもわかってるけど電が通じたんだから司令官が通じないはずは.......
「いや、通じないから!!」
「え!?」
「何でそんなに本気で驚くんだ!!?てか、そんなに純粋に疑問です、みたいな顔しないで!!俺もわからないから!!!」
(この疑問のぶつけ合い、実は電はこの間に部屋を出ていたりする。)
うん... 止めようか、この無駄な疑問のぶつけ合い。正直話が進まない。司令官は略すと何を言っているのかわからないらしいから。
しょうがない... 説明、長いけど頑張るか。
「えっとー」
ー駆逐艦響 説明中ー
「響、お前優しいんだな... 」
「ムカッ!なんかそれ、僕が優しかったら意外みたいじゃんっ!!」
「いや、そう言うことじゃなくて... 」
「ふんっ」
「あはは... (響も大分なれてきたな...俺に)」
なんなの!?僕が優しかったらダメなの?まったく!!これだから司令官は.....
ギィ、ギィ、ギィ...
執務室の出てすぐの廊下で何やら茶色の髪の子と、紺色の髪の子と、二つの小さな影が執務室へと、慎重に歩みを進めていた。
ギィィィ...
「ちょっ、ちょっと足音たてないでよ!バレたらどうするの!?(小声)」
「し、しょうがないじゃない!ここの床、ギシギシいうんだもん!(小声)」
どうやら紺色の髪の子が足音を立ててしまったらしく、後ろから付いていた茶色の髪の子が、バレるからと紺色の髪の子に小さく怒っている。
ギシィィィィ......
「あーもうっ!何でこんなにギシギシ言うのよ!!大体この建物自体古いのよ!れでぃとしてはもっと...... そう!ファンタスティックな所に居たいのよ!!(自分で何を言っているのか分かっていない)」
「ちょっと!!大声出さないでよ!!!バレちゃうじゃない!それに何いってんのかわかんないわよ!」
「あ、あーっもう焦れったいわね!さっさと確認しに行きましょっ!!」
「あ、ちょっと暁ねぇ!!?」
紺色の髪の子... 茶色の髪の子が言うに、暁は、あまりの焦れったさに我慢できずに足音も気にせずに、バタバタと小走りで執務室に向かっていった。
それに、驚いた茶色の髪の子が数瞬遅れて、暁を追いかけていった。
忘れてましたが、遅れてすみません。少し学校で... ということなんで遅れました。
次は早く投稿出来るかな?