響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 最近コープスパーティーと言うアニメがあるのを知ったんですけど、ヤバイですねあれ。
 コープスパーティーを知ってる人だったら知ってると思いますけど、かなりグロいです。

 まぁ、そんなことはおいといて17話見ていってください。


希望

 「はぁ、はぁ、響ぃぃぃぃ!!!」

 

 この鎮守府の提督、天草御影はものすごいスピードで鎮守府の廊下を駆けていた。

 深海悽艦との戦闘はもう終わった。だけども提督にはどうしても急いで確認しなければならないことがあった。

 

 それは、響の安否だ。

 

 提督は深海悽艦の突然の奇襲に響の事を忘れ、食堂に置いてきてしまったのだ。

 しかし、食堂に被害があったとは聞いてない。だけど、響が提督の事を探さないとは限らない。

 工厰は被害が甚大だと聞いていた。だからもし、響が工厰にいたらと考えると、提督は気が気でなかった。

 

 しかし、提督はもう息も絶え絶えで走るペースが落ちてきていた。

 

 「はぁ、はぁ、く、くそぉっ!!」

 

 提督はもう走ることが出来なかった。体力の限界、これ以上はもう走れなかった。

 しかし、提督は止まらない。走れなければ歩けばいい。

 

 まだあってそんなにたってない響に対してどうしてそんなにも提督は無理をするのだろうか。

 それは提督の性格が関係していた。勿論、響の人に怯え人の温もりを知らない、そんな状態も関係していた。しかし、主な理由は提督がその様な状態の子供を助けたいと言うものだった。

 

 漸く食堂の前までこれた。

 

 「ひびkーーーーえ?」

 

 サーーーーっと、提督の顔から血の気が引いていった。

 

 なんと、食堂には誰も居なかったのだ。

 

 「っく!!」

 

 提督は慌てて食堂の中を探す。机はひっくり返し、椅子は投げ飛ばし、まるで狂ったように探す。

 

 そして居ないことを再確認させられ、半ば我を忘れて外に駆け出していた。

 そして出て最初に目に入ったのが、ボロボロに崩れ去った工厰だった。

 

 「おい嘘だろ... 。ひびきは... ?」

 

 提督は瓦礫の山を見るのを止め、響を探しにかかった。すると、なんとも皮肉なことに響はすぐに見つかった。

 

 全身血まみれで、片腕と片足がなく、お腹の辺りが抉られている状態で。

 

 「ぉぃおいおい!?うそだろ?嘘だと言ってくれよ!!響ぃぃぃぃ!!!」

 「... しれ... か... ん.... 。」

 「ッハ!!?響、生きてるのか!?」

 

 なんと、とても酷い怪我をしときながら響は生きていた。それは正に奇跡と言えるだろう。

 

 「待ってろよ、すぐに治してやるからな!」

 

 うっすらと目を開けて提督に返事を返す響を、提督はお姫様抱っこで抱えて駆け出した。

 

 何処に向かったのか?と言う疑問を抱くだろう。そこは怪我をした、艦娘たちが浸かれば瞬く間に傷が癒えるお風呂、入渠施設だ。

 そこでは、どんな怪我をしていても、艦娘ならば、一瞬で治せる。

 

 提督は響を響を服を着せたまま、湯船にゆっくりと浸からせた。

 

 「っ!!?ぐぁっ!!うぁ!?あぁぁぁぁ!!!?」

 

 響が湯船に浸かったと同時に、168時間と数字が表示され、瞬く間に傷口が塞がっていく。

 しかし、それはとてつもない激痛を伴うものだった。

 普通なら艤装を着けたときに発生する装甲が、ある程度まで威力を押さえてくれるから、こんなにも大ケガをしない。

 だがしかし、響は艤装を装備していなかったため、生身で爆風を受けてしまってこんなにも大怪我を負おってしまったのだ。

 

 「高速修復材を!!」

 

 「提督!」

 

 「その声は... 大淀か!?」

 

 高速修復材を取ってこようとしたら、大淀の声がして、振り返ると、そこには高速修復材を持った大淀がいた。

 

 「提督、もしものために高速修復材を用意しておきました!」

 

 「あ、ありがとう大淀!!」

 

 大淀に手渡しで高速修復材を渡され、それを慌てて響にかける。

 すると、瞬く間に傷口が塞がっていき、十秒もすれば完全に傷が塞がり、元の綺麗な体へと戻っていった。

 

 そして、身体中の痛みが消えたからか、響は静かに寝息をたてて眠ってしまった。

 その顔はどこか、安心したような顔だった。




 うーん... 今一な出来だ...

 なんか一気にうまくなる方法とか無いですかねー。まぁ、あったら苦労はしませんけどね。

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