響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 お、お久しぶりですぅ~。



 す、すいませんっしたーーー!!!!少し書くのが面倒くさく、もとい書く気が起きなかったのでサボってましたぁぁぁぁぁ!!

 この小説を楽しみにしていた方、本当に申し訳ございません。
 これからはバンバン投稿出来たらなぁと、思っておりますです。
 なのでこれからも宜しくお願いします。


絶望

 「ーーー全敵艦の撃沈を確認しました。」

 

 敵、深海悽艦との戦闘開始からおよそ1時間もの時間がたって、ようやく全撃沈を確認できた。

 

 「よし、被害報告を。」

 

 「はい。金剛、赤城、中破。加賀、時雨が小破。以上です。」

 

 「そうか。では鎮守府の被害は?」

 

 そう、気になるのは鎮守府の被害だ。なんせ、金剛たちが迎撃に向かうまで深海悽艦の砲撃を受け続けていたからだ。

 それは、かなりの被害を覚悟しなければいけない程だろう。

 

 「......被害は工厰のみに集中しており、工厰は大破。中にいた妖精さんは... 。」

 

 「まさか... 。」

 

 「はい... 。そのまさかです。中にいた妖精さん全員の死亡を、確認しました。」

 

 その一言で、この鎮守府の提督、天草御影は絶望の表情をした。

 間に合わなかった。その言葉が、頭の中でぐるぐると回っている。

 

 「ひ... ひびきは... ?」

 

 「ひびき?」

 

 「ああ、俺と一緒にいた駆逐艦の娘なんだが... 。何処にいるか知ってるか?」

 

 戦闘が終了してから何かが居ないと思っていたら、響が居ないことにいまさら気付いた。

 

 「いえ、深海悽艦の襲撃があって急いでここまで来たものですから、響と言う娘が何処に居るのかは... 。」

 

 「うそ... だろ?」

 

 妖精さんが死んでしまったことに絶望の表情をしていた提督の顔が、一気に真っ青になった。

 もしかしたら響が... 。と言う思考が、何度も何度も提督の脳裏に浮かんでくる。

 

 「すみません。」

 

 「っ!!」

 

 提督は、急いで響を探しに司令室を出た。それは響がまだ、生きている様な気がしたからだ。

 もしかしたら迷ってしまって、困っているかもしれない。もしかしたら、怯えて縮こまっているかもしれない。もしかしたら... 死んでしまっているかもしれない。

 そんな思いが提督をさらに追い詰める。

 

 「頼む!無事で居てくれ、響ぃぃぃぃ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あ、ああぁ...あぁぁぁぁっ!!!」

 

 死んだ。死んでしまった。工厰で出合い、少しだけ話しただけの存在が。しかし、数少ない喋れる相手、妖精さんが。

 

 響は気が狂いそうだった。

 それもそうだろう。なんせ目の前で知り合いが死んだのだから。初めて死を目の当たりにしたのだから。

 

 「なんで... なんでなんでなんで!!!なんでこんなにも辛いんだ!!たったの数分話しただけなのに。なんで... 涙が止まらないんだよぉ...うぅ... 」

 

 次から次へと涙が溢れてくる。袖で目を擦り、涙を止めようとする。しかし涙は止まらない。

 

 まだ砲撃は止んで居ない。その内また、ここにも砲弾が飛んでくるだろう。

 しかし、響は動かなかった...否、動けないでいた。あまりにもの現実の厳しさに、放心しているのだ。

 

 「なんで... 僕、ここにいるんだろ... 」

 

 その内、自分がなぜ此処に居るのか、わからなくなってきた。

 あまりにもの衝撃に、脳が考えることを放棄しているのだろう。まともな思考が出来ないでいた。

 

 すると、何やら背後で『ヒューーー』と、何かの飛翔音がなっているのが聴こえてきた。

 響は背後を振り返った。

 

 「ーーーえ?」

 

 ズドォーーーンッ!!

 

 背後を振り返った響が突然爆発に呑み込まれた。それは残っていた工厰の瓦礫が吹き飛ぶほどの大きな爆発だった。

 

 そう、後ろでなっていた飛翔音は金剛達が駆けつけたと同時に深海悽艦が放った砲弾だったのだ。




 どうでしたか?
 少し、文章がよくなりましたでしょうか?なっていたら嬉しいです。
 これからも頑張っていくので、どうぞ宜しくお願いします!

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