響になった僕は人の温もりを知る   作:緒兎

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 world of warships結構難しいですね~。

 あ、どうもマリオンです。11話です。どうぞ読んでってください。


鎮守府の学校

 学校... それは子供達が大人になったときのために勉強するための建物。

 そして、同じ同年代の子供たちと触れあい、友達を作る場所。

 

 そんなところがなぜ

 

 「海軍基地にあるんだよーーっ!!?」

 

 「何でって、駆逐艦の娘達が勉強するために決まってるだろ。」

 

 ふっ、司令官よ。それはボケているのか真面目なのか、僕にはよくわからないよ。でも、僕でも海軍基地に学校があることがおかしいと感じることが出来るよ。

 

 これはあれか?ネタなのか?それとも本当に学校なのか?学校があった場所に基地が造られて、面倒くさいから壊さなかったのではなく?

 

 「司令官... 僕、頭が痛くなってきたよ。」

 

 「どうしたんだ?鎮守府に学校があるのは常識だぞ。」

 

 常識ぃぃぃ!?........ ッハ!そう言えばここは僕のいた世界ではなかったな... 。ここではどうやら僕の常識が全く通じないらしい。

 あ、もしかしたら勉強も普通じゃないかも!

 

 「司令官、ここでは何を勉強するの?」

 

 「まぁ、普通に勉強するぞ。」

 

 まさかの普通でした... 。

 

 今日分かったこと。

 僕が予想したのと違うことがこの世界の常識。

 

 「因みにここでの先生は、妙高型重巡洋艦の四人だ。君も一応、任務以外の時は通わなくてはならない。」

 

 「ねぇ、司令官... ここの授業って何年生レベル?それと怖くて行けません。」

 

 「中学校前半レベルかな?頼むからこれくらいは行ってくれ。」

 

 おおぅ、小学レベルかと思ったら中学レベルか... 。でもこれなら行く必要無いよね~... 。

 

 「司令官。僕はこれ、行く必要ありません!」

 

 「えっ、何で?」

 

 「だって僕、元高校生ですから。」

 

 「は?」

 

 その瞬間空気が凍った。...... なんでさ!

 

 「響、嘘ならもっとまともな嘘をつくんだ。」

 

 「ほんとだよ!?」

 

 「よく自分の行動を振り替えって見ろ、随分と幼い言動や行動がよくあっただろ?それに、高校に通えていたんだったら、人にこんなにも怯えないだろ。さて響。こんな人間が高校生だと思うか?」

 

 あ、確かにそんな行動してたぁ~~!!しかも思い出した!そう言えば前の世界だと僕、人は怖かったけど普通に高校に通えていたんだった!

 でも何でここに来てから怖さが何倍にも膨れ上がったかのようになったんだろう?

 

 ... たぶん、この体になったからだろうか?うん、絶対そうだ。決して元々の僕がこんなんだった訳ではない... 。

 取り敢えず、この事を司令官に言えば高校生だって事は納得してくれるだろう。

 

 「司令官、たぶんだけどこの体になって精神が体に引っ張られてるんだと思う。その証拠に前の世界では人に対して、こんなにも怯えたりしなかったんだ。」

 

 「うむ。まぁ... そういうことにしといてやるか。」

 

 あれ?司令官ってこんな人だったっけ?前はもっと優しかったような... って言ってもまだ一日もたってない... と思うんだけどね。(注意:響は提督とあって二日目です。)

 

 「じゃあ、次に行くか。」

 

 「う、うん... 。」

 

 まだこっちは納得してないが... まぁ、いいだろう。

 

 「次はどこ行くの?」

 

 「次は... そうだなぁ、出撃ドックかな?」

 

 「いよぉーし!次の目的地は決まった!!次は出撃ドックだ野郎共ぉ!僕に続けぇぇ!!」

 

 軽くボケてみる。これに乗ってきたら... って流石に無いよね。

 

 「オォォォォ!野郎共!船長に続けぇーー!!」

 

 乗ってきましたよこの司令官。しかも、かなりノリノリだ。

 

 こうして司令官と僕はテンション上げ上げで次の目的地、出撃ドックへ向かうのだった。

 

 くぅ~!この最後の一言旅をしてるみたいでかっこいいね!




 響「よーし戦争じゃぁぁ!」

 司令官「船長!この船、大砲がありません!」

 響「な、なんだって~!!?」

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