恋雨~重装護衛艦『倭』~   作:CFA-44

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いや〜すっかり遅くなってしまいましたね。最近War Thunder始めたんですがものっそいのめり込んでましたwwwディッカーマックスはイイぞw
インファイト向きじゃない地形利用狙撃車両なのに地形ガン無視してインファイトしに行ってます(そして死ぬ)( ̄ー ̄)ニヤリ あとは航空機からの機銃掃射さえなければ……( ´ཫ` )



まあやるんなら本気で(ry

倭side

 

冷却を済ませたブースターを再度噴かせて移動開始。レーダーに目をやれば要塞後方の山中に展開する地上部隊が映っている。これが情報にあった米陸軍だろう。どうせ後詰で居るだけの部隊でしかないだろうから連携は取らないが。

自棄でも起こしたのか、刺突兵器などの近接装備を持って突撃してくる敵兵。所謂"脳筋突撃"というやつだが、そういう猪みたいな奴等は大歓迎。ガトリングを適当にバラ撒くだけで見る見るうちに数が減っていく。

要塞上部の破孔にへ向かって進もうとすると、要塞前のトレンチから新たに隠されていた砲台群がせり出し、こちらに照準を合わせようとしていた。だが俺も撃たれて喜ぶような阿呆ではないから撃たれる前に殲滅してしまえば良いという判断だ。生存率を上げるのならばそれが手っ取り早い。

が、深海軍は更にSturm panzerⅡ(シュトゥルムパンターⅡ)Brumm bar(ブルムベア)Dicker Max(ディッカーマックス)Nashorn(ナースホルン)Waffentrager(ヴァッフェントイェーガー)Sturer Emil(シュトゥーラー・エーミール)、ヤークトティーガー、Flak38 Gepard(ゲパルト)、ヴィルベルヴィント、オストヴィント、クーゲルブリッツ、ケーリアン、T-34シリーズ、KVシリーズ、T-44シリーズ、IV号C/D/E/F1/F2/G/H/J型、V号A/D/F/G型、ティーガーH1/E型、ポルシェティーガー、ティーガーⅡ(P)/(H)、ISシリーズ、シャーマンシリーズ、T29、T32、T34、M26、M26E1、M26 T99、T26E1-1、パンターⅡ、FV4202、センチュリオンMk.3/10、M103 ファイティングモンスター、Maus(鼠とは名ばかり)、Tortoise、T95(亀吉)FV4005(アルティメット紅茶砲)を各車両20両ずつ投入して来た。

 

(一体何処から調達…………いや、一時期は世界の海を掌握していたから内陸へ侵攻した時に接収したのを量産したって所か…こうも多いと光学兵器で薙ぎ払いたくなるな。なんかそういう案でも考えるか。)

 

「……世界中の戦車でバーゲンセールでもする気かコイツ等……」

 

『モテモテで良かったじゃねぇか。』

 

「……良くねぇよ。取り敢えず全部吹き飛ばせば早いな。IV号HとDicker Max、Sturer Emil、フェルディナントはかっさらうとして……」

 

『盗るなよ。壊せよ。』

 

「知るかよそんな事……」

 

こいつ等を一挙に相手にするのは非常に面倒……………………いや待て……こういう時こそ…………

 

「モンスターよりラビリンス。大至急火力支援を要請する。指定した座標にありったけ叩き込め。」

 

『ラビリンス了解……指定の座標を確認……って何ですかこの戦車の数。』

 

「向こうがバーゲンセールを開いてくれたんだが多過ぎて数えるのが嫌になってな。」

 

『えっ』

 

ようやく夜雨も気付いたか。俺が送った座標は全て敵重戦車の位置情報であり、夜雨の35.6cm砲で片付けてもらう算段なのだ。

いかにガチガチの重装甲で固められた重戦車といってもその装甲厚も前面>側面>後面>上面・底部の順で厚さが違う。とすれば狙う場所は必然的に側面か上面・後面なのだがそれは『戦車 対 戦車』の場合。今は『戦車 対 戦艦』の構図。

装甲云々ではなく、搭載する兵装や射程の桁も違い過ぎている。戦車は1両につき1門か2門くらいの砲しか持たないが、戦艦は12門近く備えているのだから火力面で勝てるか否かは考えるまでもない。

 

 

 

夜雨side

 

倭から送られてくる座標を元に主砲を旋回させ、射角を調整。距離は

……そんなに離れていませんね。寧ろ近過ぎるくらい。

 

「主砲交互斉射。撃ちぃー方始め!」

 

「……主砲……撃ちぃー方……始め……」

 

私の主砲が、倭ほどの派手さは無いが、それでも戦艦として充分な轟音と共に指定座標へ榴弾を吐き出す。

続いてもう一門を斉射。急いで砲身内のガスと破片を吐き出させて次弾を矢継ぎ早に装填。倭の指示があるまでこれをひたすら繰り返すだけの作業になるけど、地形が変わらないことを祈っておこう。

 

『………』

 

「何も言ってきませんね……」

 

「一応無線には気を配っておいてください。何かしらの反応があるかもしれませんから。」

 

「了解。」

 

倭に頼られたと思い、内心でガッツポーズを決めたのは内緒にしておこう。知られたら皆さんに弄り倒されるのが目に見えてますからね。

支援砲撃を開始してから僅か5分後、倭からの指示で支援を終えることになった。どうやら邪魔な物(重戦車や駆逐戦車)撃破(抹殺)して楽に進める様にしたかっただけらしい。

その後は特に支援要請も無く、全周警戒を続けながら龍鳳に収容されていく艦載機を眺めているくらいしかしていなかった。というより本気ですることがないだけでした。周囲に敵影が一切見当たらないからこそ警戒を緩める事は出来なかった、と言うべきでしょうね(多分)。

と、要塞の方で一際大きな黒煙が吹き上がるのが見えました。一体何が…………

 

『……向こうも終わった様だな。』

 

「え?」

 

『……流石に強襲揚陸艦なだけある。力押しだけで要塞を陥落させやがった……』

 

力押しだけで陥落する要塞もアレなんでしょうけど……まあ、楽に攻略できたから良かった、かな?

ーーーーーーここでふと気付いた。

 

(あれ?この後絶対倭と超兵器で戦いますよね?私巻き込まれちゃいますよね?どうしようかな……)

 

ということにーーーーーー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『ごめんな……" "……』

 

誰だろう、良く聞こえないけど誰かが誰かに誤っているような声が聞こえる……

目を開ければそこは暗い部屋ーーーいや、部屋というには周りになにか器具が立ち並んでいてゴチャゴチャしているので『部屋』とは程遠い。そして波の音が……波の音?

よく見ると私の目の前に男の人が。こちらに背を向けているけれど、どこかで見たような感じの背中。しかし背を向けている男性は少し震えていた。必死で嗚咽を堪えているような感じがする。

そこで私と男の人がいる場所が戦艦の艦橋だと気付くのに数秒かかった。

 

『ごめんな……" "……お前の頑張り……全部無駄になっちまったな……ごめんな……』

 

頑張りが無駄になった?何のこと?

 

『母港に帰れなくなっちまったな……ホントに……ごめんな……" "……でも……頑張ろうな……超兵器全部倒したらきっと皆もお前の努力を認めてくれるから……最後まで頑張ろうな……" "……』

 

(夢……ですよね……?ここまでリアルな夢……あるの…か……な…………ぁ………)

 

そう思った直後、私の意識は薄れていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

熱い。

 

もう一度目を開ける前に感じたのはそれだった。

ナニカが焼け焦げる臭いと硝煙の臭いで呼吸するのを止めたくなる。

夢のはずなのにどこまでもリアルなんですね……

 

『……ぐ……』

 

『……艦長……お怪我は……?』

 

『… ……俺は左目と左腕を持っていかれたよ…』

 

『……そうですか……私は右脇腹ですね……もう長くはありませんが……艦長とこの戦艦(ふね)と御一緒出来て光栄でした……』

 

『あぁ……俺も皆と一緒に……" "と一緒に戦えて良かったよ……』

 

また誰かの会話が聞こえる。でも肝心の戦艦の名前が聞き取れない。

 

『……副長……?』

 

『…………』

 

『……副長…御苦労様……』

 

その声が聞こえたと同時に戦艦が傾き始めた。そして私も自由に動けるようになった。

次第に増える傾斜でコケないよう、窓際まで移動して外を確認する。目に映ったのは何ヶ所も貫通されて内部から炎が覗き黒煙が吹き上がる甲板と重力に従って力無く砲身を下げて旋回していく巨砲。

転移してくる前はぶつけられて沈んだ以外は分からなかったけれど、この戦艦はーーーーーー

 

『……ッ!……くっ………やる事やって……ここで終わりかぁ………超兵器全滅させたってのに……ごめんなぁ……ごめんなぁ……" "……ごめんなぁ……お前も呉に帰りたかったよなぁ……帰してやれなくてごめんなぁ……』

 

執拗いくらい謝り続けている『艦長』と呼ばれた男性は右腕で周辺機器に掴まりながら立ち上がって歩き出した。

 

『"艦長は船と運命を共にする権利がある"って誰かが言ってたな……俺もお前の艦長に任命された時点でそうだったんだな……』

 

『……例え皆がお前を否定しても、俺だけは、お前の全乗組員だけはお前を絶対に否定しない……』

 

『お前の悪い所をつついてくる奴もいるだろうさ……でもお前の本当に良い所は俺達と一緒に戦ってきた奴等だけは知ってる……それで良いんだ………』

 

『……俺の話……聞いてたのか?………お前は…………どこまでも優しい戦艦(ふね)だ……な……』

 

それだけ言うと『艦長』はフッと笑って艦長席に座り、長く息を吐いて動かなくなった。

そして一気に傾きが強くなり、横倒しになる形で沈降が始まる。破れた窓

から海水が流れ込み、内部の全てをのみこんでいく。私も為す術もなく海水に飲み込まれたーーーーーー

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

倭side

 

端的に言おう。死ぬかと思った。止むを得なかったとはいえ、至近距離で改三式弾を全門斉射した影響で砲兵装に甚大な被害が出てしまった。

 

『主砲全門破損により砲撃不可!FCSも大半が機能停止しています!』

 

『対空対水上電探もほぼ全滅です!』

 

「各部署は直ちに復旧作業にかかれ。あんまり無理はするなよ。」

 

「副長、夜雨以外に被害を受けた艦は居るか。」

 

「夜雨以外でしたら時雨が後部通信設備喪失、矢矧が左舷高角砲2基破損、左舷高射装置1基破損、2番主砲破損、春風はSPY-1D 1基破損、3番主砲と左舷魚雷発射管の破損、CIWS 3基破損ですね。思ったより被害は受けていないようです。」

 

「了解した。それにしても……良くやってくれたな。よもやテオドリクスを……」

 

「……艦底部に魚雷が刺さったら超兵器とて一溜りもないんですね……」

 

「そりゃお前、ゲイボルグ撃ち込んでからのゲイボルグとデスランスのコンボだぞ?流石に死ぬだろ。」

 

「死ななさそうな方に言われてもねぇ……」

 

何故俺が死ぬかと思ったと言うと。単純に至近距離で改三式弾を発砲したからだ。

まさかテオドリクスが『リトルデーヴィット』を搭載しているとは想定していなかった。

 

※リトルデーヴィット:口径91.4cmというバカデカい迫撃砲。開発国はアメリカ。正式採用はされなかったそうだ。

(詳しくはwikiで調べてくだせぇ)

 

要塞が陥落した後、俺とテオドリクスでの地上戦に発展。三次元機動で倉庫街を移動して上を取ろうとしたものの、バ火力で倉庫街を破壊しまくって俺の足場を減らそうとするテオドリクスの抵抗でお互いに決着が着かず、海上戦へもつれ込む形となり、ヴィントシュトースや夜雨達も巻き込んだ乱闘になった。

テオドリクスに集中する為、夜雨にヴィントシュトース達を任せてみたのだが……想像通りというかなんと言うか……高機動かつ急旋回を多用して一撃離脱を繰り返すヴィントシュトース達に翻弄されて砲撃と雷撃をかわしきれずに夜雨が中破。春風と矢矧の乱入、龍鳳航空隊の援護によってヴィントシュトース達を全滅させたものの、最後っ屁とばかりに放たれたゲイボルグ3発が夜雨に直撃し大破。

俺以外の仲間達に護衛されつつ撤退しようとした所でテオドリクスが『リトルデーヴィット』を起動。夜雨に向けて直射した為、射線に割り込んで頭上を通り過ぎる直前に改三式弾12発で迎撃。

改三式弾の至近距離炸裂の影響で俺も大破寸前となった。

俺と夜雨の被害により、次弾装填に時間がかかる事が明白なリトルデーヴィットを最優先破壊目標とした春風が矢矧、時雨を伴ってテオドリクスへの攻撃を開始。

3人で砲撃しつつ、時雨が春風によってあらかじめプログラミングされていたデスランスを全弾発射。矢矧も改装前から載せている酸素魚雷を躊躇いなく全弾発射し、気休め程度の目眩しを行った。

それに対してテオドリクスは38.1cm電磁投射砲と複合噴進砲で3人を攻撃。

回避不可能に等しい電磁投射砲からの攻撃で時雨は後部通信設備を吹き飛ばされ、通信機能が制限されていた。

矢矧も電磁投射砲で2番主砲に貫通弾、複合噴進砲の45cmロケット弾により左舷高角砲2基と左舷高射装置が破損。

春風は60cmロケット弾と80cmロケット弾の迎撃の際に起こった爆風と破片で左舷後部のSPY-1Dと左舷CIWS 3基が破損。更に3番主砲が電磁投射砲により破壊され、戦闘力低下を招いていた。

それでも彼女達の放った雷撃は効果てきめんだった。さきほど『プログラミングした』と言ったが、特殊弾頭誘導魚雷のデスランスだけの機能である。無誘導魚雷のゲイボルグにそんな機能は無い。

春風と時雨のゲイボルグはある程度沈降させた所で起動するようにタイマー設定をした上で発射。『超兵器の真下へ刺さる様に』時間差を設けてプログラミングされたデスランスもそれに合わせて発射。

テオドリクスのソナーを狂わせる為に簡易的だが春風がデコイを、矢矧は爆雷をバラ撒いてテオドリクスのソナーを狂わせた。

これも成功し、テオドリクス右舷側艦底部にデスランス4発が命中。大爆発を伴ってテオドリクス本体が浮き上がるほどの水柱が上がった。

更に傷付いた艦底部へ春風のゲイボルグが命中。5400kmという超高速をもって命中したため、起爆するまでにテオドリクスの内部へ深く食い込んでいた。

ここでテオドリクスは反撃しつつ体勢を立て直そうとダメコンを起動させたが、これが悪手となった。

ダメコンを行う前に時雨はデスランスの第2射を発射しており、それが既にテオドリクスの艦底目掛けて突進している最中だったのだ。ゲイボルグによって開いた破孔から内部へ飛び込んだデスランスは無事に炸裂。船体外殻が飴のように膨れ上がり、各所から爆炎が吹き出るのを目視したのと同時にテオドリクスはその場で爆発しながら沈んで行った。俺達にとって、俺にとっては最悪の言葉を残して。

 

 

 

『1年以内にお前が殺した人間の数……推定で5億人だったか……よくもまあのうのうと生きてられるな……』

 

 

 

殺した数なんて一々覚えちゃいない------わけがなかった。どうしたって忘れる事は出来ない。様々な異名を持つ者だから、尚更。




4ヶ月ぶり?の投稿なのに短くてスイマセン(´・ω・`)

この4ヶ月はみっちりWar Thunderでディッカーマックスというドイツ軍対戦車自走砲を乗り回してました。現時点で戦車1047両撃破(累計)と航空機45機撃墜(護衛戦闘機使用時の撃墜も含む)の戦果しか上げられてませんけど……

それと、PCからの投稿が出来なくなったのでスマホからの投稿になります。更なる遅延がやってくると思いますが、本作をどうかよろしくお願いします。


次話:大改装?その前にやる事があるだろう?

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