ものすごく遅くなりましたがお気に入り100記念です!!(すでに、300いってることに目をそらしつつ)
100記念では、剣崎の日常を書きました。
番外編の話は、ほぼネタ、お祭りっぽい感じで行きます。(イメージはカーニバルファンタズム)なので、パラレル設定という事でよろしくお願いします。
なお、キャラ崩壊……? 何それおいしいの? 状態なのでご注意ください。
それではどうぞ!!
お気に入り100突破記念!! 剣崎一真の日常
~朝食編~
俺の一日はみんなの朝食を作ることから始まる…
一人暮らしが長かったから、ある程度の料理は作れるのだ。が、なんせアンデッドになってからが長かったから、作る必要がなかった。まだ人の姿に戻ることが出来た時は、避難民たちに炊き出しを振る舞ったりもしたが、アンデッドの姿から戻らなくなってしまった後は全く作らなくなってしまった。
なので、ブランクがあり凝った料理を作るのは厳しいものがあるが、幸い簡単な物は作ることは出来た。
それでも、ここにいるサーヴァント達には結構好評だったのはよかったと思う。
「みんな~、ご飯が出来たぞ!」
俺は、人数分の皿をセッティング!! 朝食召喚!! 現れろ!! 朝の献立たち!!
……と、まあ、ふざけるのはやめて、真面目にカルデアの食堂で人数分の朝食をセッティングし、リビングで思い思いの時間を過ごしていたサーヴァント達に声をかける。
見ると、サーヴァント達は本当に自由に各々の時間を過ごしていた。
テレビを見るもの――――
『覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』
「ほぉ~、今時の仮面ライダーは幽霊モチーフなんだな…このアイコンってやつで変身すんのか」
「ロビンフットさん、貴方のモチーフのアイコンもあるみたいですよ」
『ハロー、アロー、森で会おう!!』
「……俺ってあんなイメージ?」
「え……」
「……間違いではないかと……」
「orz……」
「ま、まあ元気出して、お姉ちゃんの胸で泣いてもいいよ?」
特撮を見る、アーチャー(ロビンフット)とライダー(メデューサ・ブーディカ・牛若丸)組
ゲームをするもの――――
『アンタって人はぁぁぁぁぁ!!』
『やめてよね、本気でやったら君が僕に勝てるわけないだろ』
『うわぁああああああ!!!』
「あー、負けちまったか…」
「へへん、僕の勝ちぃ!!」
ロボットゲーをする、ランサー(プロトタイプ)とライダー(アレキサンダー)
ソファーでくつろぐもの――――
「あー、ダル……んんっ!! 少し体がだるいですね」
「寝ろォォォォォォォォォォ!!!」
「カリギュラ殿。サーヴァントだから、寝てもあまり意味はないと思いますぞ」
「マルタ殿、今さら猫を被っても遅いと思うのでござるが……」
「あんたも無理矢理ござる付けるのやめなさいよ……んんっ!! やめた方がいいと思いますよ?」
「んんwwwボロボロと素が出てますぞ、マルタ殿」
「誤魔化しはよくないでござるなぁ……?」
「誤魔化してなんかないわよ!!……誤魔化していませんが?」
「「ええ~ほんとうでござるかぁ~」」
「よし、お前らピ――――――(あまりにも聖女とかけ離れているためNG)」
……楽しく(?)談笑している、ライダー(マルタ、エドワード・ティーチ)組とバーサーカー(カリギュラ)、それとアサシン(小次郎)
食卓にすでについているもの――――
「今日の朝ご飯はパンと目玉焼きハム、サラダ、スープですか……ああ、神よ!おいしいご飯を食べられることに感謝します」
「ま・す・た・ぁ。わたくしに一声かけていただければ、お手伝いたしましたのに……」
「ご主人! このニンジン食べていいか!!」
「先輩、食器の配膳終わりましたよ」
……ジャンヌ、バーサーカー(清姫、タマモキャット)、マシュだ。
さらにここにはいないが様々なサーヴァントがいる。
それにしても、どの英霊も……
「濃いなぁ……」
かなりの人数がウチにはいて、なおかつ一人一人のキャラが濃い……
まあ、仕方ないのでとりあえず手伝ってくれたマシュにお礼をいって頭を撫でる。
「うん、ありがとう。マシュ」
「んっ……はい、先輩……」
……君だけが癒しだよ。
うん、可愛いなぁ。マシュは妹的な可愛さがある。そう言えば、始もこんな気持ちだったのだろう。そうのはず、だよな……?
一通り撫でた後、他のサーヴァントに対応していく。
「キャット、みんな揃ってからだ。清姫その気遣いはありがたい……が、前任せたとき変なものを入れようとしたからダメ!! そして、ジャンヌ……そろそろ帰って来い、食べるから。おい、みんな!! 朝食が出来たから手を洗って席についてくれ!!」
『あーい』
「返事は、はい、だ!」
『はいだ!』
「お前らは子供か!?」
そして、ご飯を食べたのはその数十分後だった……
ハア、こんな人数でこの先やっていけるのだろうか?
~所長編~
俺は今、三人前の朝食をもってカルデアの廊下を歩いている。もちろん、食事をロマンたちのところに持っていくのが目的だ。
お、ここだな……
朝食を持って、ロマンの部屋の前に立つ。
「ロマン、朝食を持ってきたぞ」
部屋のドアをノックし、居るかどうか確認する。
『……』
「ん?話し声は聞こえるけど……中を見てみるか」
いくら待っても、ロマンが気づかないようなので、俺はドアを開けて少し覗いてみる。
そこには……
『にっこにっこにー。あなたのハートににこにこにー。笑顔届ける矢澤にこにこ~。にこにーって覚えてラブにこ~』
「にこちゃぁぁぁぁぁぁんんんんん!!!!!!!」
……パタンッ!!
「……うん、何も見なかった。次、行こう!」
そっと、俺はドアを閉める。
それにしても、俺は見てはいけないものを見てしまったのかもしれない……
いや、見間違いか! きっとそうに違い無い!!
考えてみればおかしいもんな!! 友達が瞳孔開いた眼と鬼気迫った表情でTVの画面に張り付いてレロレロしながら叫んでいるだなんて……
俺は疲れているのか……
その時、後ろのドアが、キイ……と甲高い音を立て開かれた。
俺は振り返って……
「み・た・な……?」
…………
――――ウェぇぇぇぇぇぇイィィぃぃ!!?!!?!!!!?
カルデアに一人の男の叫び声が響いたのだった……
「はっ!?」
俺はいったい……?
気が付くと俺は廊下に立っていた。
「おかしいな……俺、確かロマンに朝食を持って来て……?あれ?なんで、ロマン用の朝食が無いんだ?一体、いつ渡したんだ?まっ、いいか……渡したんだろうし」
俺は、次の人の朝食を渡すために歩き出した。
……その手に、『ラブ○イブ! School idol project::Solo Live! 2 from μ's 西木野真姫(CV:Pile)』というCDを持ちながら……
さて、次は……
「ダ・ヴィンチちゃんと所長か……お、ちょうどダ・ヴィンチちゃんの部屋だ」
部屋のドアをノックし、朝食を持ってきたことを伝えると、ダ・ヴィンチちゃんが出てきた。
少し話をした後、所長に朝食を渡しに行く、と言ってダ・ヴィンチちゃんと別れる。
「それにしても所長か…」
所長の部屋はカルデアの一番奥の方にある。
俺はそこに向かう途中、所長のことを考える。
あの人、結構好き嫌い多いしなぁ…大丈夫だろうか、この朝食。
「っと、ついたついた」
ドアの前に立ち、ノックする。
どうぞ、という声が聞こえたので、俺は朝食を持って部屋に入る。所長は書類の山から顔を上げる。
「なんだ、あなただったの」
「なんだはないだろ!!せっかく朝食を持ってきたのに」
「私はおいしいもの以外食べない主義なの」
「オホーツクババア…」
「何か…言った?」
「いいえ、マリモッ!!」
「はあ…まあ、いいわ。そこに置いといて」
机を指さしてそう言う。
が……
「……置き場所無い、な」
「……そうね、片づけましょうか。ちょっと手伝って」
「了解」
数分後、俺は所長の書類を片付け、朝食のセッティングをしていた。
「出来ましたよ、所長」
「ええ、ありがとう」
所長は朝食を順に見ていく。
パンは黒わっさん……もといクロワッサン、そして、ベーコンエッグとサラダ、スープ。
スタンダードな朝食だ。
所長はスープにそっと口をつける。その後、パンなどに順に食べていく。十分後には、食器にあったものは綺麗になくなっていた。
「うん、おいしいかったわ。褒美をあげましょう!」
「それはそれは、光栄です。所長殿」
俺は、ははぁ~といって頭を下げる。
そして・・・
「「ぷっ!!」」
二人同時に噴出した。
年齢が近いこともあってか(俺の場合は肉体年齢だが)、俺と所長は冬木から帰って来てからはこうやって、冗談を言い合えるくらいの関係になったのだ。
冬木で色々吹っ切ったようで、自然体に喋れるようになったのは良い変化だと思う。
しばらく話をしてから、俺は席を立つ。
「じゃ、そろそろ行くよ。この後、掃除して、エミヤと昼食の用意して、今日はマシュやレオニダスとトレーニングするんだ」
「そうなの? なら、それが終わったら魔術に関しての講義を開いてあげるから、ここに来なさい」
「ウェイ!! じゃあとで!!」
俺は部屋を出る。その後、自分の担当の場所を掃除し、キッチンに行った。
~昼食編~
キッチンについた俺は、アーチャーのエミヤと調理台に向かう。
「ふ、私の包丁捌きについてこられるかな、マスター?」
「はっ、エミヤこそ!!」
流れるように俺たち二人は、玉ねぎを、ニンジンを、シイタケを、具材を切っていく。今日の昼ご飯は中華丼だ。
「それにしても、中華か……」
「ん? エミヤは何か中華に思い入れがあるのか?」
「ああ、俺に魔術を教えてくれた師匠が居たんだ。その師匠は中華料理に関してはプロ並みの腕だったのさ」
「へー、そう言えば、俺にも中華というか餃子を作るのが上手い知り合いがいたよ」
おぼろげな記憶だが、確かにいたような気がする。
それにしても、エミヤの過去か……気になるが今日はこの辺りにしておこう。
だって……
「出来たぞ、みんな!!」
もうすぐ昼飯だからな。
~トレーニング編~
「ほっ、はっ!!」
「ふぅ~……」
「皆さん、むぁだまだいきますよ!! はい、1・2、1・2!!」
「あっせ~い!! あっせい!! 圧制!!」
トレーニング室で汗を流す俺、マシュ、レオニダス……そして、スパルタクスがいた。なんでも、「圧制者を打倒するためにはトレーニングは必要不可欠!!」らしく、一緒にトレーニングをすることになった。
しかし、みんな頑張っている姿を見ると俺ももっと頑張らなきゃという気持ちになる。さらにペースを上げてみるか。
「いいですぞ、いいですぞ!! マスター!! その調子ですぞ!!」
「おう!!」
やはり、体を動かすことはいいことだ。とてもすがすがしい気分になる。
俺は、約3時間ほどレオニダスに付き合ってトレー二ングをしていた。
レオニダスとのトレーニングが終わった後、トレーニング室では俺とマシュだけが残っていた。
「先輩、タオルとスポーツドリンクです」
「あ、マシュ、ありがとう」
マシュがスポーツドリンクとタオルを渡してくれた。
「それにしても、先輩はすごいです!! レオニダスさんについて5時間も続けてトレーニングできるなんて!!」
「いや、それ程の事でもないよ。トレーニングはかなり久しぶりにやったからヘトヘトで……」
「先輩、それならこの後マッサージはいかがですか?」
「うーん、いややめておくよ。オルガマリー所長のところに行って魔術に関しての講義を受けることになってるんだ」
「そうですか……わかりました。先輩の部屋で待っていますので、それが終わった後にマッサージしますね!!」
「ははは、わかったよ。それじゃあ、部屋で待ってて。部屋にあるものは何でも使っていいから」
そう言って、マシュと別れた。トレーニング室から出た後、言われた通り俺は所長の部屋へと足を向けた。
「ああ、来たの? 早く座りなさい! 始めるわよ!!」
そう言って、所長は笑顔を浮かべた。
――――ああ、この笑顔を見れるだけで……所長を助けれてよかった――――
「はい、所長!!」
これが今の俺の日常だ。
大切で大切で仕方ない俺の日常……いつまでも、こうして笑い合っていたいと思う、が無理だとはわかっている。
いつか、別れが来る日が来ても……ずっと、ずっとこの日々は俺の心の中に大事にとっておこうと思う――――
この後、剣崎はマシュにマッサージをしてもらい、夕食を食べましたとさ。
ロマニ……(涙)
200突破記念で幕間の物語も現在執筆中です。
……また遅れそうですが……
それではまた次回!!