謝りますから許してください、お願いします!!
本当に遅くなりました。夏休み入ってからも腰痛めたりしてしまいまして、なかなか筆が進まなかったり、ジャンヌ・オルタに爆死して、なんだか書くのが辛くなってしまったという事もありました。本当に申し訳ありませんでした。
ですが、やっと書けたので投稿です。
今回、初変身!! それでは、どうぞ!!
空気が凍る。
金髪の少女が放つプレッシャーによって、急速に息苦しくなっていく。
「君は……?」
「―――」
「先輩……」
マシュが俺に声をかける。
もちろん俺だって分かっている。彼女以外に人影は見えない。そして、殺気はこの金髪の少女から放たれている。彼女が件の騎士王だろう。しかし、その姿はあまりにも綺麗で……儚げだった。だから、問いかけてしまったのだ。
黒い少女―――セイバーはジッと俺の姿を見返し、どこか遠くを見つめるように、ポツリと喋りはじめた。
「……なるほど、これも
「……? 何を言って―――」
「どうせ貴様らには理解出来ないだろうな。いや、そこの男なら理解できるかもしれんが……」
そう言って、遠くを見ていた目を、俺の方に向ける黒いセイバー。
彼女は何か大事なことを知っている。言葉からそれは理解できたが、なぜ俺なのだろうか?まさか、
その俺の思考を遮るように黒いセイバーは、殺気のプレッシャーを大きくし、黒く染まった聖剣を構える。
「今はどうでもいい、私はこの場に来た侵入者は排除しなければならない。構えるがいい、一瞬の気の緩みも死に直結すると思え。行くぞ!!」
「ッ!!」
黒いセイバーはそれだけ言うと、ダンッと地面を蹴り爆発的な速度で俺達の方に突っ込んでくる。マシュが即座に対応し、盾でセイバーの聖剣をはじく。しかし、その細身に似合わず繰り出される斬撃は重くマシュは押し返されてしまった。体勢を崩したマシュに斬撃が襲いかかる。
「『アンサズ』ッ!!」
キャスターの声が響き、炎がセイバーに直撃し煙が起こる。
「やったか!?」
「いや、セイバーの野郎は対魔力を持ってやがる!! ダメージは無いに等し、ッ!?
来るぞっ!!」
キャスターの声を遮って、煙を引き裂きながら無傷のセイバーがこちらに迫る。そこに体勢を立て直したマシュが割り込み受け止める。セイバーの漆黒に染まった聖剣とマシュの盾がぶつかり合い、ぎりぎりと鍔迫り合いのようになりながらも、マシュは歯を食いしばりセイバーをしっかりと見つめ、抑え込む。
「先輩に、手出しは出せません!!」
「っは、ならば先に貴様を打ち倒す!!」
黒いセイバーは、一度、体の力を抜き、踏ん張っていたマシュの体勢を崩す。そして、つんのめったマシュの背中に聖剣を一閃する。しかし、それを読んでいたマシュは敢えて体勢を崩した振りをして、地面に盾を打ち込み、それを軸にし腕の力で上へとジャンプし避ける、と同時に盾を引き抜き、上空からセイバーに切り込む。セイバーはそれを聖剣で受け止め、はじき返す。
弾かれたマシュは、着地と同時にすぐに切り込み。セイバーはそれを捌く。
マシュの隙を、キャスターが『アンサズ』で目くらましを行い攪乱することで何とか互角に渡り合っていた。
そして、何合打ち合っただろうか。それを忘れてしまうほどの攻防の中、セイバーは埒が明かないと思ったのか、一度身を引き地面を蹴り、距離を取った。距離を取った彼女は聖剣を両手で握り、ゆっくりと自らの体の横に持ってくと聖剣が黒い光を纏っていく。黒い光が大空洞内にあふれていき、振動させる。
この力の本流は……!?
「やべぇぞ、兄ちゃん。宝具だ!! 奴さん早々にケリをつける気だ!!」
それを聞いた俺は急いでマシュに指示を出す。
「マシュ、こっちも宝具だ!!」
「はい!! 宝具、展開します!!」
セイバー、マシュ。二人はほぼ同時に宝具を発動させる。
「卑王鉄槌、極光は反転する……。光を呑め、『
「『
セイバーの聖剣の黒き光が地面を削りながら迫る。迎え撃つはマシュが展開する楯の宝具『ロード・カルデアス』。
「はああああああああああああ!!!!!」
「ッ!! あぁ、う、うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
聖剣の黒き光の本流とマシュの宝具がぶつかり合う。大空洞内全体に大きな衝撃が広がり、空洞内を振動させる。
盾を構えるマシュの足元がビキビキと音を立てて割れていく。そして、ついにマシュに限界が来てしまった。マシュが弾かれたように吹き飛び、マシュの後ろに立っていた俺達も吹き飛ばされる。
ヤバイ、やられるっ――――
迫りくる閃光が俺達を消し飛ばす……
――――ことは無く、俺達は地面を転がり、砂煙を上げた。どうやら、なんとかマシュが相殺していたらしい。しかし、先程の攻撃でマシュは限界に来てしまったようで、そのまま倒れ伏してしまっている。
そして、敵はまだ健在だ……敵のセイバーはゆっくりとマシュに近づいて来ているのが分かった。
どうする!?このままではマシュが殺されてしまう!!
そう思い、とにかく助けようと腕を地面について立ち上がろうとした。その時、ガサッと何かが俺の腕にあったった。
それを確認する、ッ――――!?
「これはッ!?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ザッザッと、セイバーが歩いてくるのが分かる。
しかし、私は動けずにいた。先ほどの宝具同士のぶつかり合い……私には、完全に相殺しきることが出来なかった。
ああ、ここで私は死ぬのだろう……。
別に私は覚悟をしていなかったわけではない。いつ死ぬかも、いつ自分が消えてしまうかも……それは、私にとって毎日あり得るものだった。だけど、頭をよぎるのは先輩の顔。私を守ると言ってくれた先輩、手を握ってくれた先輩、私の背を押してくれた先輩……先輩の安否、それだけが、私の気がかりだった。
足音が止まる。彼女、黒いセイバーは、私の前に立ち、その黒く染まった聖剣を振りかぶる。
「……少々驚いたぞ?
(先輩ッ―――!!)
私が目をつぶるのと同時に、聖剣が振り下された……
―――ガキンッ!!
響いたのは鉄のぶつかり合う音だった。
「……マシュ、大丈夫か?」
私は目を開ける。
そして、一番に目に飛び込んできたのは、私の盾を持ちセイバーの斬撃を防いでいる先輩の姿でした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ジョーカーとしての力の一部をなんとか引き出し、マシュの盾で受け止めたはいいものの、力で押される。
なんていう力だ!! 人間が受け止めようとすれば軽くひき肉だろう。だが、なんとか耐える。
「ほう、受け止めるか。だが、いつまでもつかな?」
そうセイバーが言った途端、ずんっ、とかけられる重さが増した。
「ぐ、ぐぅうう、っく!!」
耐える、まだ耐える……。
「『
キャスターの声が、彼の宝具の発動を伝えていた。現れた燃える炎の巨人が、黒いセイバーを狙って腕を振るう。
流石の黒いセイバーでも、キャスターの宝具で焼かれるのはまずいらしく距離を取った。
(今だ!!)
俺は、腰のジョーカーバックルを出現させ、右手にカブトムシと大きくスペードが描かれたトランプのカードを持つ。
「先輩?」
マシュが、いきなりトランプを取り出した俺に向かって戸惑いの声を上げる。俺は後ろを振り返り、大丈夫だと笑顔を返す。
さて、覚悟は決まった。俺はもう一度、ぐっとトランプを握る。
そう、さっき見つけた物……それはトランクに入ったトランプカードの束だった。普通のトランプであったなら、ゲームでも始めるつもりか、と鼻で笑われていただろう。だが、生憎普通のトランプのカードじゃない。ドクン、ドクンと俺の体の血液が急速に全身に回ると共に大きな力をこのカードは俺に与えてくれる。
今からしようとしていることは、簡単に言えば俺の親友と同じことだ。俺も
俺に応えてくれラウズカード―――スペードの
「―――変身ッ!!」
変身の言葉と共に、カードをジョーカーバックルにラウズさせる。
『CHANGE』
その音と共に俺の身体は変化を遂げる。
先程まで俺が立っていた所には、ヘラクレスオオカブトをイメージさせる、白銀の鎧を纏った青い戦士がその場に立っていた。
今、この場で、仮面ライダーブレイドが時を超えて復活したのだった。
あとがき
ついに変身出来ました!!
いやー、長かった……初変身にほぼ1年かかるっていったいどういう事なの?これもアレもそれも、FGOって奴の仕業なんだ!!(理由の無い責任転嫁)
ま、ブレイバックルでの変身ではないので、本当の変身とは言えませんがね。ブレイバックル使った変身はもう少々お待ちください。
あ、このジョーカー版ブレイドですがSICのブレイドをイメージしていただければ。
えっ、ジョーカーバックルで変身したら、ビートルアンデットの姿になるはず?
いずれわかるさ、いずれな……
それにしても、いや~本当にこのゲームきついです。六章を現在進行中なのですが、スマホスペックが低いことによりブチブチ切れて何度もやり直しになってしまうんですよね……。
イベントも走れないし、せっかく当たった頼光さんと、福袋で当たったアルテラさんと、サモさんと、アンメアが欲しくて引いていたら、宝具レベル2になった槍玉藻が育てられない……。
と、まあ、愚痴はその辺にして、次回は決着!! 序章終了までいきたいです。なるべく早く投稿できるように頑張ります!! そして、前におこなった所長の生死の投票結果はいかに?
あ、その後にお気に入り100突破記念します。……かなり今さらですが。