風邪をひいて大変でしたよ…
まだ大学が始まっていなかったのが救いでしたが、全く小説が書けなかったのはきつかったです。(話のストックもこれで切れてしまいました)
あ、それとFGOでは英雄王からタマモキャットを貰いました。
キャットちゃんマジ巫女!!←「巫女と言ったな…あれは嘘だ」
なん…だと…?
それと、あとがきにお知らせがあります。
それでは本編にGO!!
「―――そうだ、思い出した」
俺たちはカルデアの転移に巻き込まれたんだ…
「そうです、そして今―――
この燃え盛る街にいます」
そう、辺りには火の海が広がっている。
「一体どこだ?ここは」
「多分、カルデアスが言っていた通りならば…2004年の冬木市です」
「フォウ、フォーウ」
「フォウまでいるのか…」
「はい、転移の際に巻き込まれたらしく…」
「…ふと思ったんだけど…」
「なんですか?」
俺は目覚めてから気になったことを言ってみる。
「なんだ!?その恰好!?」
そう、俺が指摘したマシュの格好は…
なんというか、すごかった。
何処とは言わないが、出てるし…
胸も強調されてるし…
これが痴女スタイルか?
「痴女じゃありません!!」
「ウェ!?」
耳元で叫ばないでほしい、耳がキーンとなった。
と、いうか今この子心を読んでなかったか!?
「大体、顔に書いてあります!!」
「あ、はい」
顔に出ていたようだ。
それにしても、俺も体が昔に戻ったためか、記憶が戻ったためか、精神的にも変化があるようだ。
摩耗し、あまり動揺などをしなくなっていた心が、少しのことで動かされたり、感情的になってしまう。
「…先輩?聞いてますか?」
「な、なに?」
「聞いてなかったんですね…いいですか?もう一度言いますよ」
そこからマシュの説明が始まった。
自分は、デミ・サーヴァントと呼ばれる存在であり、サーヴァントとは英雄の魂―――英霊を
「私に力を与えたサーヴァント、彼は言っていました。
『この力を譲り渡す代わりに、この特異点の原因を排除してほしい』
と」
「なるほど…」
「分かりましたか?」
「大体わかった」
「…本当ですか?」
「つまり、マシュは死なないってことだな!!よかったよかった!!」
思わず感極まって抱きしめてしまいそうになった。
が、ぐっと我慢する。
「今はマシュだけでも生きていたことを喜ぼう!!」
「先輩…ありがとうございます…」
マシュはパッと頭を下げる。
いいって、いいって、と言って頭を上げさせようと思った瞬間、バッと頭を上げ戦闘態勢に入るマシュ。
「戦闘です、マスター!!」
「は?」
マシュの見ているところを見ると、そこには骸骨の大群がいた。
「…なんだ…あれ…?」
「行きます!!」
「マシュ!?」
マシュが飛び出し、骸骨たちのうち一匹を盾で破壊する。
攻撃をしてきた骸骨を盾でかわし、そのまま盾で骸骨を殴る。
どうなっているんだ…
と、マシュの後ろから、骸骨が攻撃を加えようとしている。
「マシュっ!!危ない!!」
俺はとっさに走りこんで骸骨にタックルを加える。
骸骨はその衝撃でバラバラになる。
「先輩!!無茶しないでください!!」
「マシュだけに戦わせられるか!!」
そのまま、蹴りやパンチで骸骨たちに攻撃を加えていく。
「これで最後!!」
最後に残った一体を蹴りで砕く。
「ふぅ…いったい何だったんだ?」
「分かりません、ただなにか異変が起きているのは確かです」
「と、言うかマシュ強かったんだな」
俺は一息つきながら、マシュに話しかける。
「い、いえ。私はデミ・サーヴァントですから…って、先輩ですよ!!先輩こそすごく強いですよね?」
「ん?ああ、鍛えてますから」
「…そうですか」
マシュは、鍛えているからってそんな…とぶつぶつ言っていたが、しばらくすると、もう考えるのをやめたらしい。
よし、と腰を上げて背伸びをし、動く準備をする。
「…いつまでも、ここでいるわけにもいかないな」
「そうですね、移動しましょう」
「ああ、街の様子を調べてみよう」
俺たちはその場を後にした。
戦闘後、転移してきた場所から移動し、俺たちは橋の上から辺りを見ていた。
対岸の街は焼け、ビルは崩れ、車はひっくり返り、電柱は折れ、酷いありさまだ。
しかし、全く人気は全くない。
いや、災害跡地に人気がないのはおかしいことではないが、今は炎が燃え盛っている。
災害からそこまでたっていないとして、全く人気がないのはおかしい
逃げる音や悲鳴などは聞こえて来ない。
実際、まだ火の手は及んでいないところなどを通ってこの橋まで来たが、人の気配はなかった。
アンデッド特有の鋭い感覚で探ってみたが、人っ子一人いなかった。
何かおかしい。
!?なんだ?
俺たちに近づいてくる、人ではない気配―――
「―――マシュ、何か来る!!」
「はい、確認しました。スケルトンです」
ガシャガシャと、音を鳴らして現れたのは、歩く骸骨…俺たちはスケルトンと呼んでいるモンスターだ。
「戦闘、行けるか?」
「はい、大丈夫です」
「俺もやろう!!」
手頃な棒を見つけ、マシュと共に並ぶ。
「はあ!!」
「ウェイ!!」
マシュが盾を振りスケルトンを粉砕する。
俺は棒でスケルトンの攻撃を受け流し、一閃し、離れた所、蹴りでバラバラにする。
数分後、スケルトンたちは塵に還っていった。
「ふう、お疲れさま」
「はい、先輩も」
お互いで労い合う。
『―――ザザザッ、プツ…やっとつながった!!』
ん?この声は…
『こちらカルデア管制室だ!!聞こえるかい?』
「ロマン!!」
『その声は、剣崎君!!やはり、レイシフトに巻き込まれてしまったのか…』
「ドクター」
『おお、マシュ無事だったの―――って、なんてハレンチな格好だ!!そんな子に育てた覚えはありませんよ!!』
「ドクター、ふざけないでください。そして、この状態はデミ・サーヴァントと言えばわかりますか?」
『デミ・サーヴァントなるほど…』
そのまま、マシュは説明に入る。
「―――と、いう訳です」
『うん、マシュがサーヴァントなら話が早い。全面的に信頼できる…剣崎君!!』
「うん?なんだ?」
『無事転移―――シフトできたのは君だけみたいだ。すまない、説明もなしにこんなことになってしまって…』
「大丈夫だ、それで、俺はなにをすればいい?」
『そこから、二キロ先にある霊脈の強いポイントに行ってくれ、そこなら安定して指示を出せる』
「了解」
『あとはた―――ブッツ!』
「通信、切れました…」
ふう、久しぶりだな…
こういうの…
BOARDにいた時以来か…
よし、頑張って行ってみよう!!
「マシュ、移動しよう」
「…」
「マシュ?」
「あ、はい」
「どうかしたのか?」
「い、いえ。ただ…すごく頼もしいです。先輩…実はものすごく怖かったので助かります…」
「え…?」
そうだ…
この子は…マシュはただ、英霊の力を持ってしまっただけの普通の女の子なんだ…
クソッ!!馬鹿だ、俺は!!
どうして気づかなかったんだ!?
この子は、俺に助けを求めていたというのに!!
「マシュ…」
「…はい、すいませんなんか弱音みたいなこと言っちゃいまして…」
「いいんだ」
「え?」
「怖くても、いいんだ…君は俺のために、怖いのに頑張ってくれた…君は強い子だ…」
「あ、の、せん…ぱい…?」
俺はそっとマシュの頭に手を置く。
そっとなでながら、誓う。
「大丈夫、君は俺が守って見せるから…」
「先輩…」
「フォウフォウ!!」
「ほら、フォウもこう言ってる
『ほーら、笑顔だよ笑顔!!』
ってね?」
「はい、先輩、フォウさん!」
そう言ってマシュは笑顔を作る。
きっと俺はその笑顔をずっと忘れられないと思う…
それほど、マシュの笑顔は…
輝いていた。
もう一度ここに誓う…
マシュは必ず俺が守る!!
俺の何を引き換えにしても…
To Be Continued…
いかがでしたでしょうか?
剣崎の口調が難しい…
これであっているのか…
うーん、もう一度剣見直してみるかな?
と、言うことでまた次回!!
多分、みんな大好きあのポンコツ可愛い人が出ます。
もう一つ、報告活動にてこの小説についての簡単なアンケートがあります。
期限は決めていないので、よろしくお願いします。