ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~   作:孤独なcat

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いやー、久しぶりです。
就職先決まったのでバイトと卒論とゲーム(スプラ2)やってたら執筆の存在忘れてました。

てことで新章のダイエット編やっていきます。


ダイエット編 Part1 ~穂乃果と花陽が太ったらしい~

海未「たるんでる証拠です。書類もこんなに溜め込んで、全てに対してだらしないからそんなことになるんです。」

 

書類が溜まっていて3人じゃ処理しきれないとのことで手伝ってほしいと頼まれてオレと西島で生徒会室に来たが、オレたちが生徒会室に入るや否やいきなり海未が穂乃果に放った言葉がこれである。

一体何があった?

 

穂乃果「ごめんごめん…でもさ、あんなに体動かして汗もかいてるでしょ? まさか、あそこまで体重増えてるとは~」

 

あー、なるほど。

 

陽翔「まさかあいつ…」

昌信「なるほど。」

 

本当は体重が増えたのか?って聞きたいところだが、世間一般からして我々男子が女子に『太った?』等と聞けば抹殺されてしまう。

 

ことり「身長は変わらないの?」

穂乃果「うん、雪穂に怒られちゃった。そんなアイドル見たことないって。」

 

妹さんに怒られる姉って…

 

陽翔「お、そのポテチ、発売されたばかりのオニオンコンソメ味じゃねーか。1つちょーだい★」

ことり「うん!いいよー。昌信君もどう?」

昌信「お、あざっす。」

穂乃果「私も食べたかったんだよねー!一口ちょーだーい!」

 

穂乃果がことりからポテチを貰おうとした瞬間海未が穂乃果の手を掴む。

 

海未「雪穂の言葉を忘れたんですか?!」

 

ごもっともだ。ダイエットしようとしてる人のする行動じゃねえ。

 

穂乃果「大丈夫だよ!朝ごはんも減らしてきたし、今もほら、走ってたし。」

 

言い訳する穂乃果を海未は睨む。

 

海未「……どうやら現実を知った方が良さそうですね」

穂乃果「え?」

ことり「現実…?」

 

そう言って海未が取り出して来たのは、穂乃果達が初めてファーストライブをした時に着た衣装だった。

…なるほど。海未もなかなかえぐいことするな…。

 

穂乃果「ファーストライブの衣装……なんで?」

海未「いいから。黙って着てみてごらんなさい」

穂乃果「ええ~」

 

黙って生徒会室を一旦出ていく海未にもちろんオレたちも着いて行く。

 

海未「私の目が間違ってなければ、これで明らかになるはずです。穂乃果の身に何が起きたのか」

昌信「まあ、これが最善の方法だな。」

ことり「穂乃果ちゃんの……身に……!」

 

直後、生徒会室から悲鳴が鳴り響いた。

 

穂乃果「う、うぅ……っ……」

 

再び生徒会室に入ると、穂乃果がイスに座りながら項垂れている。見事に撃沈していた。

 

陽翔「ありゃりゃ…」

ことり「穂乃果ちゃん、大丈夫?」

穂乃果「ごめん……今日は1人にさせて……」

ことり「き、気にしないで! 体重は増えたかもしれないけど、見た目はそんなに変わってな―――、」

穂乃果「ほんと!?」

 

実際ことりの言う通り、見た目自体は何も変わっていないように見える。体重が増えたと言われても全然違和感ないレベルだ。

 

ことり「え!? えっとぉ……」

 

流石にことりも少し戸惑っている

 

海未「気休めは本人のためにはなりませんよ! さっき鏡で見たでしょう! 見たんでしょう!?」

穂乃果「う、うわあああああああ!! やーめーてー!!」

 

もはやここには容赦というものが存在しねえ

 

海未「ともかく、体重の増加は見た目はもちろん動きのキレをなくし、パフォーマンスに影響を及ぼします! ましてや穂乃果はリーダー。ラブライブに向けて、ダイエットをしてもらいます!!」

穂乃果「ええ~!?」

海未「昌信もそれでいいですよね?」

昌信「え?あ、おう。」

穂乃果「うう…」

 

もはや可哀そうだが仕方ない。

 

昌信「まあ、なんつーか。お前自身やべえって思ってるんだったらすぐに改善した方がいいだろ?とりあえず頑張れ。」

 

 

 

~*~

 

 

この後現状報告?的なやつで部室へ向かった。そこには1年組がいた。

 

花陽「収穫の秋! 秋といえば、何と言っても新米の季節です!」

 

部室に入ったらいきなり目の前に巨大なおにぎりが現れた。

オレも西島も何を見たのか正直目を疑った。とにかく漫画に現れるようなでっかなおにぎりを持っている花陽がいた。

 

凛「今日はいつにも増して大きいにゃー!」

真姫「まさかそれ1人で食べるつもり?」

 

オレと西島はひそひそ声で話した

 

陽翔「(なあ、あんなに食えるか?オレでも厳しいぞ)」

昌信「(無理だわ)」

花陽「だって新米だよ!? ホカホカでツヤツヤの、これくらい味わわないと! あー、ん?」

 

巨大おにぎりを見て羨ましそうに見ているのは当然の如く穂乃果であった。

 

穂乃果「美味しそう……」

花陽「食べる?」

穂乃果「いいの!?」

昌信「やめとけ。」

 

なんてブレやすいんだ…。決意はどこにいった?

 

海未「これだけの炭水化物を摂取したら、燃焼にどれだけかかるか分かってますか!?」

穂乃果「うぅ……」

凛「どうしたの?」

真姫「まさかダイエット?」

穂乃果「ちょっとね……最終予選までに減らさなきゃって……」

 

まあ辛いだろうが頑張れとしか言えん。

 

花陽「それは辛い! せっかく新米の季節なのに、ダイエットなんてかわいそう~。あむっ……」

 

ダイエット中の穂乃果の目の前で美味そうにおにぎり頬張るのは反則だろ…。

 

海未「さあ、ダイエットに戻りますよ」

穂乃果「酷いよ海未ちゃん!」

海未「仕方ないでしょう! かわいそうですが、リーダーたるもの、自分の体調を管理する義務があります。それにメンバーの協力もあった方がダイエットの効果も上がるでしょうから」

 

ごもっともだ。

 

花陽「はむっ……ん、確かにそうだけど、これから練習時間も増えるしいっぱい食べなきゃ元気出ないよ~!」

陽翔「ま、そーだな。腹が減っては戦はできねえからな。」

 

実際、西島の言う通りで、勉強するにせよ運動するにせよ腹が減ってはできん。

 

海未「それはご心配なく。食事に関しては私がメニューを作って管理します。無理なダイエットにはなりません」

昌信「もともとダイエットは運動ってよりかは食事制限がメインだからな。工夫次第では成功するだろう。」

花陽「でも食べたい時に食べられないのは~あむっ」

 

『……』

 

ひたすらモグモグ食べている花陽を凛と真姫は不審そうに見ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか……?

 

 

 

凛「かよちん……」

真姫「気のせいかと思ってたんだけど、あなた最近……」

花陽「?」

 

数分後。

花陽の悲鳴が部室内に響いた。

 

 

 

こうしてダイエットメンバーが新たに1人増えたのであった。

 

 

 

 

 

~*~

 

 

絵里「まさかこんな事になっていたなんて……」

 

 

 

 

 

呆れた絵里が屋上に放った一言。

 

 

 

希「まあ2人とも育ち盛りやから、そのせいもあるんやろうけど」

 

メンバーも全員揃い、屋上に行けば穂乃果と花陽が地面に膝をついて落ち込んでいた光景を見た3年組に一応事情説明はした。

 

にこ「でもほっとけないレベルなんでしょ?」

昌信「どうもそうらしい。家で和菓子や隙あらばスナック菓子食ってる穂乃果に、白米という炭水化物が好物な花陽だからなってしまった事案だ。」

 

お気の毒とも言えるが自業自得でもある。

そんなわけで、我らがμ'sのまとめ役の1人として超真面目な海未の超厳しいダイエット訓練が始まろうとしていた。

 

海未「これが今日からの2人だけの限定メニューです」

 

海未の手には分厚い紙束が握られ、表紙には『ダイエット~ギリギリまで絞るプラン~』と書かれている。

 

「一応昌信と陽翔の分まで印刷しているのでこれを」

 

どうもって言いつつオレと西島は受け取る。

海未に渡されたプランをペラペラ捲っていくと、まあ海未が考えるだけあってそれなりの事が色々書かれていた。

 

穂乃果「うぇ~、夕飯これだけ!?」

花陽「お米が……」

海未「夜の食事を多く摂ると体重増加につながります。その分、朝ご飯はしっかり食べられるのでご心配なくっ」

 

海未のやつ…なかなか怖い笑顔してる。

 

花陽「頑張るしかないよ穂乃果ちゃん……」

穂乃果「そうだね……」

 

ちょうど新米の季節なのに大好物を食べられない花陽にとっては相当な苦痛になるだろう。

 

 

穂乃果「でも良かったよ! 私と同じ境遇の……仲間が1人いてくれて!」

花陽「……仲間……?」

穂乃果「……目、逸らした?」

 

何か良い感じふうに言ってるけど、そんな境遇の仲間はオレだったらいらねえ…。

微妙な雰囲気になっている中、普段なら誰も来ないはずの屋上のドアが開かれた。

 

??「あの~、今休憩中ですよね……?」

 

見ると、そこには3人の女の子が色紙っぽいものを持って立っている。

リボンを見るに1年か。

 

昌信「…何か用か?」

 

オレが対応するが、その子達はもじもじしながら口を開く。

 

??「あ、あの……良かったら、サイン頂きたいんですけどっ……」

昌信「あー、そーいうことか。」

絵里「えっと、それであなた達は?」

??「あ、すいませんっ」

??「私達、ずっとμ'sが好きだったんですけど、この前のハロウィンライブ見て感動して!」

 

どうやらあのライブを見てくれたようだ。それで勇気出してここまで来てくれたのか。

同じ学校の生徒に言われると嬉しさがまた違ってくる。

 

絵里「ありがとう、嬉しいわ。どう、穂乃果?」

穂乃果「もちろん!私たちで良ければ!」

 

みんなサインを書いていくが、どうやら目的はμ’sの9人だけではなかった模様。

 

??「あのー…」

昌信「ん?」

??「できれば達川先輩のも欲しいのですが…」

昌信「…マジか。」

??「はい!あと西島先輩のも欲しいです!」

陽翔「お、やったー☆」

 

まさかオレにまでサインを求めてくるとは…。サインってどう書くんだ…?

西島は『ベルスパ』としてではなくμ’sのサポート役としてサインをした。

 

サインを書かれた色紙を女の子達は嬉しそうに抱きしめている。これも良い刺激になりそうだ。

 

 

??「ありがとうございます!! 実は私、園田先輩みたいなスタイルに憧れたんです!」

海未「そ、そんなスタイルだなんて……」

 

確かに、海未は家でも色んな習い事をして体を動かしてる分、他のメンバーよりもバランスはいいのかもしれない。

 

??「私、ことり先輩のスラッとしたところが綺麗だなって!」

ことり「全然スラッとしてないよ……」

 

そりゃ天使だからな。スラッとして当然よ。謙遜しながら照れてるところも素晴らしい。

 

??「私は穂乃果先輩の……!」

穂乃果「の!?」

??「……あー、元気なところが大好きです!」

穂乃果「あ、ありがとう……」

 

完全に気を遣われている。俺から見ても見た目の変化は分からないが、同じ女子目線から見れば分かる。

 

??「あ、あの!私は達川先輩にも憧れてます!」

昌信「…え?何故?」

 

いきなり言われて驚いてしまった。

 

??「色んな人から聞いたのですが、μ’sのメンバーのためなら体を張ってサポートして守っているところがカッコいいって思っています!」

昌信「お、おう…あざっす。」

 

こんな真っ向からそういうの言われるの初めてなんだが。

 

??「μ’sの曲は西島先輩が編曲しているって聞いてすごいと思いました!」

陽翔「おう。ありがとな★」

 

まさかオレと西島まで目をつけられているとは…良い意味で有名になったもんだな。

 

穂乃果「あれれー?昌信君まさか照れてるー??」

昌信「…うるせえ。とりあえずダイエットせい。」

 

オレは顔を隠しつつ穂乃果に言う。




前書きでしれっとスプラ2やってると書きましたが、ヨドバシでニンテンドースイッチ買っちゃいました。
入手困難って言われているやつ買っちゃいました。DS以降ゲーム機買ってないので技術の進歩をめちゃくちゃ感じましたね。

さて、久々に書きましたがやはり楽しいですね。
次いつ投稿できるか分かりませんが暇を見つけて投稿する予定です。

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