ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~   作:孤独なcat

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お久しぶりです・・・。1月中はサークル、ゼミ、バイト、テストで忙しすぎたので執筆する余裕がありませんでした。

とりあえず、Second seasonに突入しました。


あと前回の作品でも言い忘れましたが野郎衆の表記を今後は名前で表記します。



では、どうぞ。


Second season
もう1度ラブライブ!~前編~


10月1日

 

たいていの学校は新学期を迎えているのではと思う。無論、ここ音ノ木坂もそうだ。新学期を迎えるということで全校集会が行われている。いつもだったら全校集会なんて何のためにやってるのか分からず寝るかボーっとするかで過ごしていたが、今回はわけが違う。何せ今日は・・・

 

 

 

 

 

穂乃果が生徒会長になるからだ。

 

 

 

 

そして海未が副会長、ことりが書記って言う感じで役職に就いた。このことを今日の全校集会で全校生徒に連絡するのだ。

 

 

 

 

普通だったら生徒会長はあいさつみたいなのを考えておき、それを暗記して臨むものであるが・・・どうせ穂乃果のことだからあいさつをきれいさっぱり忘れてしまうのでは心配している。

 

 

 

 

 

そして・・・

 

 

 

 

 

その不安は

 

 

 

 

 

見事に当たった。

 

 

 

 

 

 

穂乃果「皆さんこんにちは!この度、新生徒会長になりました!スクールアイドルでおなじみ。私・・・」

 

そこまで言った後、マイクを持って上へ勢いよく投げ、それをキャッチして自分の名前を叫んだ。

 

穂乃果「高坂穂乃果と申します!・・・・

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

やはり。

 

 

 

 

自己紹介をしてからしばらく何とも言えぬ沈黙が続いた。

 

*********************************

 

 

昌信「まあそんな感じで恰好付けたくせに、挨拶文をきれいさっぱり忘れてしまったわけだ。」

穂乃果「ウウッ・・・」

陽翔「そんな落ち込むなってー☆面白かったし大丈夫っしょ!」

ことり「そうだよ。穂乃果ちゃんらしくて良かったと思うよ?」

海未「どこが良かったのですか!?せっかく昨日5人で挨拶文まで考えたのに!」

 

全くその通りである。オレも西島も駆り出されて挨拶文考えさせられたんだぞ・・・。

 

穂乃果「せっかく練習したのに・・・頭の中真っ白になっちゃったよ・・・」

 

まあ、誰だって緊張したらそうなるよな・・・。

 

海未「とにかく・・・、今日はこれを全て処理して帰ってください!」

穂乃果「こんなに!?」

海未「それにこれも!」

 

海未は1枚の紙を穂乃果に渡した。

 

昌信「これは・・・?」

海未「生徒の学校に対する要望を集めたものです」

穂乃果「えーっと・・・学食のカレーが不味い」

 

うーむ・・・これは食堂のおばさんに問題ありかな

 

穂乃果「アルパカが私に懐かない」

 

これは個人の問題でしょ・・・学校のせいにするな。

 

穂乃果「文化祭に有名人を呼んでほしい」

 

無理だろ。金がかかる。

 

穂乃果「あとは・・・ええッ?」

昌信「どうした・・・?」

 

穂乃果はオレに要望の描かれた紙を見せる。

 

 

『男子生徒をもっと増やせ』

 

 

海未「こ、これは・・・」

昌信「オレじゃないオレじゃない」

 

絶対オレじゃない。だってそんなことかいた覚えないし。

 

 

 

陽翔「あー、すまん。それオレだわ、テヘペロ☆」

 

西島が言ったその言葉にこの場にいる全員が何故だか分からんがイラッと来た。

 

海未「昌信・・・」

昌信「構わん」

陽翔「ヒィ~~~、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

海未が構えのポーズをとったので西島はそれに危険を察知したのかすぐに謝罪した。

 

穂乃果「それにしても!やること多すぎるよ!少しは手伝ってくれてもいいんじゃない?!海未ちゃん副会長なんだし!」

海未「勿論私はもう目を通してあります!」

 

さすが海未。やることが早い。

 

穂乃果「じゃあやってよー!」

 

穂乃果がジタバタしている。

 

昌信「穂乃果よ、落ち着け。まだやらなきゃいかん仕事だってあるんだしさ・・・」

ことり「でも5人いるんだし手分けしてやったほうが・・・」

海未「ことりは穂乃果に甘すぎです!」

ことり「えへへ・・・」

穂乃果「うう・・・生徒会長って大変だな・・・」

 

パッっと周りを見た感じでは各部活動の活動記録や3年生からの資料の引継ぎとか色々ある。生徒会って大変だなー(棒)生徒会役員にならなくてよかったわ。

 

すると穂乃果の発言に合わせるかのように絵里と希が入ってきた。

 

絵里「分かってくれた?」

穂乃果「絵里ちゃん!希ちゃん!」

絵里「大丈夫?あいさつ、かなり拙い感じだったわよ。」

穂乃果「アハハ・・ごめんなさい」

 

笑ってごまかす穂乃果。もはや笑うしかない。

 

昌信「んで、今日は・・・?」

絵里「特に用事は無いけど・・・どうしてるかなって。自分が推薦した手前もあるし心配で。」

 

そう、実は穂乃果は自ら生徒会長になったわけではなく、絵里に推薦されたのである。それを知ったときはマジで驚いた。

 

希「穂乃果ちゃん、生徒会長として相当苦労するみたいよー」

穂乃果「ええ~・・・」

 

希はタロットカードを見せて我々に告げる。そりゃ困ったな・・・。

 

希「だから2人ともフォローしたってね。勿論、昌信君も陽翔君もやよ?」

昌信「おう」

陽翔「うっす☆」

ことり「気にかけてくれてありがとう♪」

絵里「いえいえ。困ったことがあったらいつでも言ってね。何でも手伝うから。」

穂乃果「うん!ありがとう!」

 

そう言って絵里と希は生徒会室から出て行った。

 

陽翔「すまん、オレも少し野暮用があるから席を外すわ」

 

そう言い残して西島も出て行った。

 

 

~昌信side out~

 

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~陽翔side~

 

陽翔が行った先にはにこにーと1年組がいた。

どうやらにこにーが1年生に何やら指導をしていたらしい。だがにこにーはどうも気分がよろしくない。

 

陽翔「何かあったんすか?」

花陽「えっとね、にこちゃんが昨日一生懸命考えたキャラを見せてくれたんだけど・・・」

凛「真姫ちゃんが『気持ち悪い』って言ったにゃ。」

陽翔「ハハ・・・なるほど。」

 

どんなことやったのかすごい気になるな・・・

 

凛「ていうか!4人でこんなことやって意味あるの?!」

陽翔「まあまあ・・・実際、これからは1年生が頑張らなきゃいけない時ではあるよ。」

花陽「え?」

 

何故1年生が頑張らなきゃいけないか?それは3年はもう今年で卒業するし、オレや達川を含めた2年生も生徒会だとか諸々の用事で忙しくなる。つまり1年生は先輩がいなくても大丈夫なように、自律的に行動していかなきゃいけないのだ。

 

にこ「いい?私はあんたたちがどうすればいいか分からないだろうと思って手助けに来たの。先輩として」

真姫「そのビデオは?」

にこ「何言ってるの!ネットにアップするために決まってるでしょ!今やスクールアイドルもグローバル!全世界へとアピールしていく時代なのよ!ライブ中だけでなく日々レッスンしている様子もアピールに繋がるわ。」

陽翔「まあ、そういうこった。自分らの存在を知らせるためにはそれ相応のアピールが必要なんだよ。」

 

にこの狙いはµ’sのアピールっていうのもあるが、それ以外にもネットで1年生の様子をアップすることで1年生に世間に見られているという一種の責任感を植え付けようとしているのだと思われる。

 

陽翔「ですよね?にこ・・・・・・?」

にこ「グフフフフッ・・・こうやって1年生を甲斐甲斐しく見ている所をアピールすれば、それを見たファンの間ににこにーこそセンターに相応しいっていう声が上がり始めてやがて・・・」

 

 

 

 

えーーーー・・・・・・

ホントの狙いはそれだったのかい・・・・

 

凛「全部聞こえてるにゃ・・・」

にこ「ぎゃっ!?・・・にこ♡」

陽翔「にこ♡で誤魔化すな!」

 

すると、誰かのケータイの電話が鳴った。花陽ちゃんのであった。

花陽ちゃんがケータイのメールの内容を読んだ途端・・・

 

花陽「えっ・・・?ちょ・・・ちょ・・・・えええーーーーっ!!!!」

 

・・・何が書いてあったんだ?

 

凛「かよちん、どうかした?」

花陽「う、ウソ・・・」

真姫「花陽?」

花陽「ありえないです・・・・・こんなこと」

陽翔「・・・マジでどうした?」

 

オレがそう聞いた途端、花陽ちゃんは突然走り出した。それもトレーニングの時よりも速く。

 

 

 

~In 部室~

 

すごい勢いで走って行った花陽ちゃんを追いかけると部室にたどり着いた。

花陽ちゃんは慌ただしい様子でパソコンを弄った。

 

花陽「すごいっ・・・すごすぎます!・・・・」

 

花陽ちゃんは1人でキャーキャー騒いでいた。

 

にこ「突然どうしちゃったの?」

真姫「アイドルの話になるといつもこうね・・・」

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ!」

陽翔「うむ、オレも好きだ。」

 

流石ともいえようか。アイドルのことになると性格があんなに豹変するのは相当なアイドル好きなのだろう。まあオレも好きだけど流石にあそこまでにはならないよ。うん。

 

花陽「夢・・・?!夢なら夢って先に言ってほしいです!」

陽翔「おーい!いい加減何があったのか教えてくれ!」

真姫「一体何なのよ!」

にこ「教えなさい!」

 

オレとにこにーと真姫ちゃんはパソコンの画面を見た。

 

にこまき「「ドハッ!」」

陽翔「ママママママ・・・マジか!?」

凛「ええ~っ!」

 

 

*********************************

 

衝撃的な情報を得たオレたち4人はすぐさま穂乃果に報告すべく穂乃果を探すことにしたが・・・

 

~In 生徒会室~

 

にこ「穂乃果は?!」

ヒデコ「教室の方が捗るからそっちで仕事するって・・・」

 

 

 

凛「穂乃果ちゃんは?!」

フミコ「どうしても体動かしたいからって屋上へ・・・」

 

 

 

真姫「穂乃果は?!」

ミカ「おなかが空いたから何か食べてくるって・・・」

 

 

 

アルパカ「むしゃむしゃ・・・」

にこ「ここに来てどうすんのよ!」

花陽「穂乃果ちゃん知らない?!」

 

 

 

陽翔「ちくしょう・・・!こうなったら!」

 

オレはアイツに電話をかけた。

 

まきりんぱなにこ「「「「?」」」」

 

prrrr…

 

陽翔『もしもしオレだ!穂乃果どこにいるか知らないか?!』

和久『いやいや何で僕に聞くんだ!?知ってるわけがないでしょ!』

陽翔『マジか!?』

 

ガチャッ、ツー、ツー、ツー

 

全員「・・・」

陽翔「ダメだった」

4人「「「「当たり前でしょ!」」」」

 

 

 

*********************************

 

 

結局、死に物狂いで学生に穂乃果を見たかを聞いたり学校中を走り回っりしたことで何とか穂乃果を見つけたものの、既にオレと凛ちゃん以外は激しく疲れていた。

 

穂乃果「いや~、今日もパンが美味い!」

にこ「少しは・・・ジッとしてなさいよ・・・」

陽翔「全く。まさかここにいたとはな。」

 

にこは穂乃果の肩を掴む

 

にこ「穂乃果・・・もう一度・・・あるわよ」

花陽「もう一度・・・」

真姫「もう一度・・・」

穂乃果「えっ?」

陽翔「そう・・・もう一度あるんだよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブがな。」

 

 

 

 

~陽翔side out~

 

 

*********************************

 

~昌信side~

 

今、オレたちは部室で緊急会議をしている。

西島、にこ、花陽、真姫、凛がものすごい形相(特に花陽)でもう1度ラブライブがあると言うのだから、どうすべきかを全員で決めようとのことで集まった。花陽が今回のラブライブに関しての説明を軽くやったところでオレは口を開いた。

 

昌信「第2回ラブライブか・・・、第1回の評判がすごく良かったから第2回が開催されることがもう決定されたってことか。」

陽翔「そうだ。それに今回は前回とは色々異なってくる。」

 

そう言うと西島は目にも見えぬ速さでキーボードを打ち込み第2回ラブライブのホームページを開いた。

 

陽翔「今回のラブライブは何といっても規模がデカい。会場も数倍デカくなるしネット配信やライブビューイングも計画されている。」

絵里「すごいわね・・・」

陽翔「でも、ここからが重要。花陽ちゃん、あとはお願い☆」

花陽「はいっ!大会規模が大きい今回のラブライブはランキング形式ではなく、各地で予選が行われ、各地区の代表になったチームが本戦に進む形式になりました。」

海未「つまり、人気投票による今までのランキングは関係ないということですか?」

花陽「その通りです!」

昌信「なるほど・・・予選でのパフォーマンス次第でランキング下位のチームも本戦に行ける可能性もあるわけか・・・。」

陽翔「That's right.」

 

ふーむ・・・アイドル下克上が起こりうるわけか。µ’sにも本戦に行けるチャンスがあるわけだよな。しかしそれはほかのどのチームにも言えることでそれらのチームも死ぬ気で本戦出場への切符を奪取しにくるってことだろ・・・?これはランキング形式以上にシビアな戦いになるな・・・。

 

 

 

 

 

 

あれ?ちょっと待てよ。各地区での予選形式になるってことは少なくとも音ノ木坂の近辺にあるチームと戦うことになるよね・・・?

ということは・・・

 

 

 

 

 

 

絵里「これってA-RISEとぶつかるってことよね?」

 

 

 

 

 

まさしくその通りだ。オレたちは・・・A-RISEと戦うことになる。

そして今まで高かったみんなのテンションが一気に下がった。

 

花陽「あ・・・・・終わりました・・・」

 

花陽に至っては地面に崩れ落ちている。

 

にこ「ダメだ~・・・」

ことり「A-RISEに勝たなきゃならないなんて…」

希「それはいくら何でも…」

真姫「無理よ!」

陽翔「ウググ・・・」

 

みんなマイナス思考になってしまっている。

確かにA-RISEは強敵だ。圧倒的な技術を持っているから生半可な気持ちでは勝てない。しかし、だからといって何もしないで諦めても良いかというとそれは違う。サッカーとかのスポーツの試合で弱小チームが強豪に勝つというジャイアントキリングってものがあるが、それは技術力を以って勝ったのではなく、気力で相手に勝ったといえる。今回のラブライブ予選だって同じことが言える。これは精神論にはなるが、強い気力があればA-RISEに勝てるのでは思っていたりする。だから・・・ここで諦めてほしくない。

 

昌信「最初から諦めてたら勝てるわけないだろ。」

 

オレは少しキツめの口調で言う。

 

昌信「確かにA-RISEは強い。µ’sがA-RISEに勝つのは現時点では難しいだろう。でも、諦めモードで臨むのと諦めないで全力で臨むのとでは全然違う。何もしないで諦めるよりかは全力で当たりに行った方が後悔はしないだろ。」

 

みんながオレを見つめる

 

絵里「昌信の言う通りね」

 

オレの意見に絵里は賛同してくれた。

 

絵里「やる前から諦めていたら何も始められない!」

真姫「それはそうね。」

 

絵里、真姫をはじめ、みんながオレに賛同してくれた。

 

花陽「そうだよね!大変だけどみんなで頑張ろう!」

陽翔「よっしゃ!決まりだ!早速エントリーだ!」

 

こうしてラブライブに出場することを決めたものの・・・さっきまで1人だけ話に入って来ていない人がいる。

 

 

 

 

 

穂乃果だ。優雅にお茶を飲みながらこう言い放った。

 

 

 

 

 

 

穂乃果「出なくてもいいんじゃないかな。」

 

 

 

 

 

えっ・・・?

 

 

 

 

 

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

海未「今・・・何て言いました・・・?」

 

 

 

 

 

穂乃果は満面の笑みでもう1度言った。

 

 

 

 

 

穂乃果「ラブライブ、出なくてもいいと思う。」

 

 

 

 

 

一同『ええ~~~!?』

昌信「・・・」

 

 

 

一体何故なんだ・・・?




陽翔が入ってからのµ’sの日常を始めて書きましたがいかがでしたか?

次回も楽しみにしていてください。




あと、もう1作品何かテキトーに書こうか悩み中です。

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