ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~   作:孤独なcat

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やっと更新できました。

いよいよ穂乃果が倒れます。

それでは・・・どうぞ。


学園祭のアクシデント

学園祭当日

 

開会式前に集まっておきたいと絵里から提案があったので、集合場所の部室に向かうことにした。

 

達川「うっす。」

絵里「おはよう、達川君」

達川「見たところ・・・全員いるみたいだな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果以外は。」

 

 

 

絵里「ええ・・・。」

 

少しだけ沈黙の時間が続く。

 

海未「今日は先に行っててと穂乃果からLI〇Eが来てましたが・・・」

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

 

やはり昨日まで蓄積していた疲労が出てしまったか・・・来てくれればいいのだが・・・

 

そう思ってると、穂乃果が部室に入ってきた。ただ・・・どうも様子がおかしい。

 

「おはよ~……」

 

噂をすればなんとやら、穂乃果は制服姿で部室に入ってきた。

 

海未「穂乃果!」

にこ「遅いわよ!あんた今まで何してたのよ!」

穂乃果「ごめん、にこちゃん……。おっとっと!」

 

穂乃果はバランスを崩し、近くにあったパイプ椅子に寄り掛かるように座り込んだ。

 

ことり「穂乃果ちゃん!?大丈夫!?」

穂乃果「ありがとうことりちゃん……」

 

運良くことりがいる方向へ倒れたためことりが支えることができた。

 

しかし、体勢もフラフラだし、声を聴く限りのどの調子がおかしい。やはり今までの疲労が原因で風邪を引いてしまったのだと考えられる。

 

達川「お前・・・大丈夫か?」

穂乃果「うん・・・」

達川「ハァ・・・とりあえずのど飴舐めとけ。あと温かい恰好しとけ。」

穂乃果「わかった。ありがとう。」

 

今日が本番だって言うのに・・・無事に終わればいいのだが・・・。

 

 

不安だ。

 

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µ’sの軽いミーティングが終わり、開会式も終わったところでいよいよ学園祭が開幕した。もちろん今日は休日ということもあって他校の生徒や地元の住人がそれなりに来ている。ライブの時間まで暇なので西島と合流することにした。

 

西島「おっすー☆」

達川「おう。」

西島「浅井ももう少しで来るから正門の近くで待とうぜ。」

達川「そうだな。」

 

浅井が来るまで西島とライブ関連の話をした。

 

西島「そーいや、新曲やるそうだな。」

達川「ああ。2週間くらい前に突然やるって決まったんだ。」

西島「そっか。新曲と今までに作った曲をおさらいするんだよな?」

達川「まあ・・・そうだ。」

西島「・・・」

 

急に西島は神妙な顔でこちらを見てきた。

 

西島「なあ・・・お前・・・

 

 

 

今日、何かあったのか?」

 

どうやら、オレがライブ関連の話をし始めてから元気が無いことに気づいたらしい。

 

達川「実はな・・・穂乃果が風邪引いてんだ。」

西島「マジか・・・」

達川「ああ。でもあいつは出るつもりのようだから・・・今回のライブに支障が出ないか心配なんだよ。」

西島「なるほど・・・まあ万が一の時は止めるしかないよな・・・」

達川「・・・」

西島「まあ、どーするかは・・・高坂さん次第か。」

達川「ふーむ・・・」

 

しばらく沈黙が続く

 

西島「と、とりあえず今は学園祭を楽しまないか?浅井ももうじき来るし。」

達川「・・・それもそうだな。」

 

勿論、穂乃果が心配なのは確かではあるが、西島の言う通り、気分を暗くしてしまったらせっかくの学園祭を楽しめない。

しばらくライブのことは置いておくとしよう。

 

 

すると、浅井が来た。

 

浅井「いやぁ!僕はこの日を待っていたんだよ!どこ行こうかな?メイド喫茶?お化け屋敷?どーしよっかなーーーー???」

 

えらくハイテンションである。そりゃ、ここはオレと西島以外全員女子だからほぼ女子高だからな・・・

 

達川「今日はえらい元気だな・・・。」

浅井「当たり前だろ!だって女子高の学園祭だからな!」

西島「とりあえずライブの時間まで適当に回るか。」

浅井「そうだね。おっと・・・残された時間は限られているぞ!急ごう!」

達川「今始まったばかりだけど・・・」

 

 

 

 

 

 

最初に入ったのはメイド喫茶である。

 

メイド『いらっしゃいませ!ご主人様!』

浅井「ほほう・・・なかなか良いところではないか!存分に僕に奉仕してくれないかい?」

 

メイドに囲まれて浅井は鼻の下が伸びている。おまけにさらに上機嫌になった。

 

達川「なかなか楽しんでるな・・・」

西島「流石にオレでも引くくらいだな」

 

その後浅井はメニューを全部注文し、メイド喫茶に多額のお金を置いていくことになった。

 

西島「おいおい・・・流石に出費ヤバくないか?」

浅井「何言ってるんだい。アキバの下手なメイド喫茶よりかは遥かにクオリティが高かったよ。安いもんだよ。」

達川「フッ・・・浅井らしいわ。」

浅井「ハハッ・・・照れるなぁ・・・。」

西島「それ絶対褒められてないから。」

 

 

メイド喫茶を出て他の場所へ行こうとしたところで理事長と出会った。

 

理事長「あら、達川君と西島君じゃない。」

達川「こんにちは」

西島「ちはっす」

理事長「こんにちは。今日は他校のお友達と回ってるの?」

達川「まあ・・・そうですね。」

 

チラッと浅井の方を見たが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅井の目が何かを企んでいるような怪しい目になっていた。いや、興奮してるのか?とにかく性的なことで何か起きているのは間違いない。

そういえば、この前会った時に浅井が言ってたっけな・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人妻が好きだと

 

理事長はことりの母親でもあるからな。

 

 

 

 

西島は浅井に理事長の紹介をしようとした。

 

西島「なあ、浅井。この人h」

浅井「す、すんません!ぼぼぼ僕は人d・・・いや、あなたがタイプです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの・・・・・・・・初対面の人に何言ってんの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅井「もう1回言います!僕はあなたに奉s」

達川&西島「「やめろーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」」

 

オレと西島は慌てて浅井の暴走を止める。少し理事長から遠ざけたところで説教を始める。

 

達川「あのな・・・お前は通報されたいのか?!初対面で告白するバカはいねえぞ!?」

浅井「いや、だってあの人たぶん人妻でしょ?しかも容姿もオレのタイプだし」

西島「まあたしかに人妻だけど・・・って、いやいやいやそーいう問題じゃない!しかも奉仕プレイって何なんだ!」

達川「変態の域を超えてるぞ・・・」

浅井「でも、オレの勘だけどあの人そーいう系の好きそうだけど」

西島「だーーーかーーーらーーー!!!!!!」

 

 

 

理事長「あの・・・君たち・・・」

 

 

 

 

達川&西島「「・・・」」

 

ああ、こりゃ終わったな。特に浅井はどーなることやら・・・。

 

理事長「特にそこの・・・君。」

 

理事長は浅井に視線を移す。

 

理事長「あなたの告白だけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受け入れられないわ。」

 

 

浅井「そう・・・ですか・・・」

 

 

そりゃ、そーだよ。

 

 

理事長「私はね・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼い子供には興味ないのよ。やるなら熟練した大人じゃいとダメなの☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理事長・・・オレたちの前でそーいうの言っていいのですかね・・・。ていうかそーいうの好きだったりするの???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅井「いや、まだまだ子供かもしれなけど・・・僕だって熟練はしてますよ!」

西島「一旦黙ろうか。浅井。」

 

これ以上浅井が爆弾発言するとマズいことになる。

 

理事長「でも、あなたはまだ高校生。人生経験が少なすぎるのよ。もっと経験値増やしてから私のもとに来なさい。」

 

そう言って理事長は去って行った。

 

浅井「ち・・・ち・・・チックショーーーーーーーーーーー!!!!!!」

達川「なんで悔しがるんだよ・・・」

浅井「だって・・・いつもは週刊〇代とかTSU〇AYAのアダルトコーナーでしか理想的な人妻に会えないのに、今こうやって生で会えたんだぞ!?放っておけるわけないだろ!」

西島「だからって、いくらなんでもいきなり告白はなぁ・・・」

 

浅井がいきなり変なことを言うもんだから驚いたものの、理事長があーいう系のことに興味を持っていらっしゃることにも驚いてしまった。

 

時計を見ると、ライブ前のミーティングの集合時間に近づいていた。

 

達川「すまんが、そろそろ行くわ。」

西島「あ!オレもビラ配りしなきゃ!」

達川「浅井、すまないがまた後で。」

浅井「僕は大丈夫さ。ライブ楽しみにしてるからね。」

 

オレと西島は浅井に別れを告げて部室に向かった。

 

 

 

*********************************

 

 

オレは部室の前に着いた。着替え中だったりするとマズいのでドアをノックする

 

コンコン

 

達川「オレだー。入っていいかー?」

絵里「ええ。大丈夫よ」

 

部室に入って目に入ってきたのは部員たちの不安そうな顔だ。

 

達川「どうしたんだ?」

花陽「雨が全然止まなくて・・・」

にこ「ていうか、さっきより強くなってんじゃない?」

真姫「これじゃ、お客さんが来てくれたとしても……」

達川「ふーむ・・・」

 

彼女らの言う通り。雨は止まないし、寧ろさらに激しくなっているくらいである。雨天でのライブは床が滑りやすくなるため、特に動きの激しいアイドルのダンスをやるとなるとそれ相応の危険も伴う。ここは安全を考慮してライブを中止にすべきか・・・。とはいえせっかくここまでやってきたのだし中止にするのも勿体無いし・・・悩ましい。

 

穂乃果「やろう!」

 

ライブをやろうと言い出したのは、穂乃果だった。その言葉は力強いものであった。

 

穂乃果「ファーストライブの時もそうだった。あそこで諦めずにやってきたからこそ今の私たちがあると思うの。だから、みんな!行こう!!」

 

それを聞いたみんなは突き動かされたかのように言葉を続ける。

 

花陽「そうだよね、そのために頑張ってきたんだもん……」

凛「後悔だけはしたくないにゃ!」

絵里「泣いても笑ってもこのライブが終われば結果は出る」

希「だったら、思いっきりやるしかないやん!」

真姫「進化した私たちをみせるわよ!」

にこ「やってやるわ!」

 

穂乃果の言葉によって、結果としてみんなやる気満々になった。

 

達川「こうなったら・・・全力でやってこい。今のキミらなら大丈夫だ。」

9人『うん!』

 

オレは部室を出る前に穂乃果に一言言った。

 

達川「なあ・・・穂乃果」

穂乃果「何~?」

達川「ライブやるとはいえ・・・風邪気味なんだから無理はすんなよ。」

穂乃果「大丈夫だってー」

達川「・・・」

 

ライブをやることになったとはいえ、やはり無理はしてほしくない・・・。

 

 

 

*********************************

 

ライブ会場へ向かうとお客さんはけっこういた。勿論その中には西島と浅井がいた。

 

西島「おお!来たか!」

浅井「これで揃ったな。」

達川「すまんすまん。」

 

辺りを見回してみると見慣れた女子中学生2人がいた。その2人はオレの存在に気づくと声をかけてきた。

 

亜里沙「達川先輩!」

雪穂「お久しぶりです。」

達川「おお、久しぶりだな。来てくれてありがとう。」

亜里沙「はい!ライブとても楽しみです!」

 

2人とも楽しみにしているようだ。

 

 

 

 

 

そしてライブが始まった。

 

μ'sが今披露してる曲、『No brand girls』

これが新曲である。雨天というこの空模様に、抗うようなアップテンポの曲。

 

雨のせいか視界は悪いし、動きづらくもあったけれど、間違いなくベストパフォーマンスが出来ていた。西島、浅井、妹さんたちを含めたお客さんもノリノリである。間違いなくメンバーの力強いダンスと歌によってお客さんの心を掴んでいる。

 

ライブ前に穂乃果のオーバーワーク、そして風邪というアクシデントがあったものの、この様子なら問題なく終わることが出来そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思ってのは束の間で、1曲目が終わりかけた時に事件が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタンッ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンバーのうちの誰かが倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「穂乃果!」

ことり「穂乃果ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・マジか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

達川「ウソ・・・・・だろ?」

浅井「ウウッ・・・た、達川君・・・・・」

達川「クソッ!分かってる!西島、客の誘導は頼んだ。」

西島「ま、まさか、それって・・・」

達川「そうだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブ中止だ。」

 

 

 

 

 

 

西島「でも・・・」

浅井「西島君。」

 

浅井は西島の顔をじっと見る。この時の浅井の顔は西島に無言で反論するなと教えているようだった。

 

西島「分かったよ・・・。それより達川も早く高坂さんのとこへ行った方が・・・」

達川「今行く」

 

そう言ってオレはステージへ走り出した。

 

 

ステージに着くや否や穂乃果に声をかける。

 

達川「おい穂乃果!しっかりしろ!」

絵里「酷い熱・・・」

 

メンバー全員が穂乃果を囲んでいた。

 

達川「ライブは中止だ。」

絵里「・・・そうね。」

にこ「ちょっとどういうことよ!」

 

にこは興奮を抑えきれずオレに怒鳴った口調で聞く。

 

達川「あいつはもう動けない。それに・・・客の様子を見ろ。」

 

客の方へ目を向けると、心配そうにこちらを見たいる客がほとんどであった。しかしその目は少し興醒めしている目にも見えていた。

 

にこ「ウグッ・・・」

達川「そういうことだ。オレの独断で決めたことはすまないとは思っているけど・・・とにかくライブは中止だ。」

 

にこは悔しがっていた。その気持ちはオレにだって分かる。何故ならオレがにこを含めた彼女らの努力を間近で見ていたからだ。

 

雪穂「お姉ちゃん!」

 

穂乃果の妹さんもステージへやってくる。

 

亜里沙「穂乃果さん!」

浅井「キミは行かないほうがいい。今日はもう帰った方がいいよ。」

 

絵里の妹さんもこちらへ行こうとしたが浅井に止められた。

 

 

 

こうして最悪な形でライブを終えることになった。

 

 

*********************************

 

 

ステージで倒れた穂乃果は、親御さんの車に運ばれ早退した。そして穂乃果を除いたメンバー全員が部室に集まっていた。

 

絵里「みんな、落ち着いて聞いてほしいけど・・・

 

 

 

 

 

 

 

ラブライブを棄権しようと思うの。」

 

 

オレ以外のみんなが凍り付いた。真っ先に反応したのはにこだった。

 

にこ「どうしてよ!?私らはラブライブに出るために頑張ってきたのよ!あと・・・少しだったのに・・・」

 

そう言ってにこは涙を浮かべて泣き始める。それはにこだけでなく、他のみんなもや隣にいる絵里でさえもすすり泣きをしていた

 

達川「たぶん・・・理事長から言われたんじゃないのか?こーいう結果を招くためにアイドル活動していたのか?みたいなことを」

絵里「ええ。その通りよ・・・。」

達川「やはりか・・・。」

にこ「そんな・・・そんなのあんまりよ!」

達川「にこ・・・ラブライブに出場したいって気持ちはみんな一緒だ・・・。でも・・・こうなってしまった以上仕方ねぇんだ。それに・・・穂乃果の体調をよく見ていなかったオレに責任がある。責めるならオレを責めろ。」

 

あの時オレが穂乃果の体調をよく見て冷静な判断を下していればこんなことにならなかったのだと思った。だからこの件はオレに責任があると思っていた。

 

絵里「それは違うわ!」

 

しかし、オレの考えを否定したのは絵里であった。

 

絵里「これはみんなの責任よ。周りをよく見てなかった私にだって責任はあるわ。だから達川君だけの責任ではないわよ。」

達川「ありがとう・・・絵里。」

 

そこでオレはひらめいた。

 

達川「明日・・・穂乃果の自宅に行こうと思う。穂乃果のお見舞いと、親御さんへの謝罪だ。」

絵里「そうね・・・私も行くわ。」

海未「それなら私も行きます。」

ことり「私も。」

 

結果としてメンバー全員が穂乃果の自宅へ行くことになった。




浅井って人妻系が好きなんですよ。

いやいや、そんなことよりアニメ的には次回以降から面白い展開になりますね・・・。


では、次作も乞うご期待!

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