ラブライブ! ~寡黙な男子高校生とµ’sの日常~   作:孤独なcat

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今回は3人目のオリキャラを登場させます!
いつもお世話になっている方からリクエストを頂いたのでそれに応える形で今回のストーリーを作りました。

オリキャラの詳細に関してはあとがきに載せます。


まさかの再会~part2~(オリジナル)

µ’sの練習が終わった後、オレは秋葉原の街を歩いていた。というのも2年だけで夕飯を食べようということになって秋葉原にあるファミレスに行ったからである。穂乃果たちとはファミレスで解散し、オレは本屋で参考書や漫画を見て回り帰ろうとしていたところだ。

 

達川「ん・・・?」

 

裏道の方が何やら騒がしい。よく見たら不良3人に絡まれている男子高校生がいる。これは助けに行くべきか・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく見たらあの絡まれているやつはどこかで見たことがあるような・・・。男子にしては背丈が低く、相手を見下してるような感じをさせる目つき・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか・・・あいつか?

だとしたら、本格的に危ないぞ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの不良たちが。

 

 

 

 

 

 

 

??「フフフッ・・・」

不良①「あんっ!?何笑ってんだ?」

??「いや、だって僕がどんな人なのか知らずに絡んでるんだからさ・・・」

不良②「何言ってんのwwお前が何だっていうの?」

不良③「つべこべ言わずに金出せよ!」

??「ハァ・・・しょうがないな・・・。後悔しても知らないよ?」

不良①②③「「「?」」」

??「フフフフフ・・・」

 

すると、そいつはタオルで目より下を隠して懐から何かを取り出して、不良どもに向けてスプレーらしきものを噴射した。そのスプレーを吸ってしまった不良どもは気絶してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、そいつの恐ろしさだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『闇の科学者』と呼ばれた

 

浅井和久(あざいかずひさ)の。

 

 

達川「よお。中学以来・・・かな。」

浅井「これはこれは・・・達川君じゃないか!久しぶりだな!」

達川「さすが『闇の科学者』と言われるだけのことはあるな・・・。こいつらどんくらい気絶すんのか?」

浅井「そうだね・・・。さっき使った(ヤク)は象でさえも気絶するくらいだからたぶんここ数日は起きないんじゃない?w」

達川「フッ・・・。あんたのやることにはいつも驚かされるわ」

浅井「それは僕にとっては褒め言葉だね。・・・そうだ、今から喫茶店に寄らないかい?せっかく会ったんだし少し話そうよ。」

 

こうして、オレたちは喫茶店に寄ることにした。

 

浅井和久。

統堂さんに並ぶオレの中学時代の数少ない理解者でもあり、悪友である。先ほどのように彼は(ヤク)(毒ともいえる)の扱いに長けており、数多くのピンチを自身の製作した(ヤク)によって乗り越えてきた。また、オレもその毒によって助けられたことも何回かあった。また、彼は機械関連にも詳しいようで、彼の家で試作品だと言って見せてくれた銃を見た時は本格的過ぎて驚いてしまった。しかし、いつもそんな危なっかしいものを作ってるわけではなく、ラジコンやロボットを造り近所の子供を喜ばせたりする等、優しい面もある。

 

浅井「それにしても高校の間に会えるとは思わなかったよ。まさか東京に引っ越していたなんて。」

達川「まあ、色々訳があってな・・・。」

浅井「しかもスクールアイドルのµ’sのマネージャーだそうで。」

達川「!!!・・・何故知ってる?」

浅井「いや、だってホームページの写真に写ってるじゃないか。僕もアイドルは大好きだからそのくらいの情報なら知ってるよ?」

達川「そ、そうか・・・」

浅井「µ’sのライブを何回か見たけど、結成してからそんなに経ってないのによくあんなに上手く踊れるねー。しかも歌もうまいし。僕は歌・ダンスに関しては素人だけどすごい感動したよ。だからµ’sのファンになっちゃったよ。」

達川「そうか!それはありがたい。」

 

まさか浅井がアイドル好きだったとは・・・。初めて知った。しかもµ’sのファンとはな・・・。

 

浅井「まあ、学校は違えど協力できることがあれば是非とも協力したい。」

達川「それは心強い。感謝する。」

浅井「あわよくばµ’sのメンバーと接触できる・・・。うむ、素晴らしい!」

達川「それが本当の目的だな・・・。」

 

オレは半ば呆れながらも浅井との会話を楽しんだ。途中でこんな話もした。

 

浅井「そういえば、達川君にはµ’sの中に推しメンはいるのかい?」

達川「んー・・・そう来たか。」

 

正直言ってオレはメンバーの中で誰が一番好きだとか考えたことがない。

 

達川「浅井はどうなんだ?」

浅井「フッフッフ・・・それはな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希ちゃんだぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

達川「・・・へぇ。」

浅井「反応薄くないか!?」

 

なるほど・・・希か・・・。理由も聞いてみるか。(だいたい想像はつくけどな)

 

達川「理由は?」

浅井「決まってるだろ!

 

 

 

胸だぁ!あのダイナマイトボディが僕を興奮させるんだよぉ!」

 

達川「どうせこういうエロい理由だと思ったわ・・・。」

 

実を言うと、浅井はなかなかの変態だ。一度暴走すると止まらない。

 

浅井「で?達川君はどうなんだい?」

達川「オレはいねぇよ。」

浅井「ハァ!?」

達川「オレはメンバー全員に優劣はつけたくない。全員に良いところがあるからな。」

浅井「そ、そうか・・・全く・・・達川君は高校生になってから随分と変わったね・・・。」

達川「まあ、そうかもしれねぇな。前とは訳が違うし」

 

こんな感じのくだらない会話がしばらく続いた。

 

達川「そういや、何か新しく作っているものはあるのか?」

浅井「まあ・・・公の場では言えないことだけど一応あるよ。」

達川「そんなヤバいもの作ってるのか・・・?」

浅井「まあね☆そのうち教えるよ。」

達川「お、おう・・・」

 

毎回、浅井はとんでもないものを作る。ちなみに先ほどの象を気絶させることも可能な毒ガスはオレと浅井が出会って間もない頃に作ったらしい。他にも、目がおかしくなる位に眩しい光を放つ爆弾や視界を真っ白にさせる白煙を放つ爆弾とか、激しい嘔吐をさせるような異臭を放つ毒ガスなど・・・彼の開発した危険物は多い。いったいどこから材料仕入れてるんだ・・・?

 

 

しばらくすると、偶然にも西島と会った。

 

西島「お!達川に浅井じゃないか!知り合いだったのか?」

達川「ああ・・・まあな。ていうか西島も浅井と知り合いだったのか?」

浅井「そうだよ。お互いアイドル好きだからね。」

 

世間ってそんなに狭かったか・・・?浅井曰く、アキバのアイドルショップで西島と出会い、そこで好みとかが合って意気投合して以来、けっこう会っているという。

西島が浅井の隣に座り、3人での会話が始まった。

 

西島「まさか達川と浅井が中学の時の同期だったとはねー。」

浅井「そのことは1回も西島君には言ってなかったからね・・・。あ、そうだ。はい、これ。例のものだよ。」

西島「お!あざっす!!待ってたんだよー。」

達川「何だ、それは?」

西島「えっ!?いや、まあ・・・浅井にソフトの修理を頼んでたんだよ。浅井はパソコンにも詳しいし。」

達川「ほほう・・・。」

 

何だろう・・・。西島がすごく動揺したようにも見えたが・・・。あんまりばれたくないようなことでもやってるのか?

 

西島「それより!最近µ’sの合宿があったそうじゃねえか?どうだったんだよ?」

浅井「何!?聞き捨てならないね。詳しく聞かせてもらおうか。」

達川「え・・・お、おう。」

 

この場を逃げることは許されなかったのでオレは仕方なく合宿のことを話した。すると予想通り、彼らの目は関心を寄せる目から羨望の眼差しへと変わっていた。

 

浅井「キミはなんてやつだ!こんなハーレムにいるなんてずるいぞ!」

西島「だろ?!しかもµ’sのメンバー全員の水着姿だって見れたんだぞ!?それを達川が独り占めしたんだぞ!」

浅井「希ちゃんのダイナマイトボディを独り占めだと・・・!?許せないな。」

西島「ちくしょうちくしょうちくしょう!」

達川「ハァ・・・」

 

オレは頭を抱える。オレはあくまでマネージャーとして行っただけで下心ゼロなんだけどな・・・。まあ良い思いをしたことには変わらんが。

 

喫茶店を後にしたオレたちは解散することにした。

 

西島「さて、これからどうする?」

浅井「僕は本屋に行って週〇現代と人妻系のエロ本買いに行くよ。」

達川「そ、そうか・・・、ていうか浅井は人妻が好きなのか?」

浅井「まあね。最近興味持ったんだよ。」

西島「オレも浅井と一緒に本屋行くわ。」

達川「まさか西島も・・・」

西島「ま、想像に任せるわー☆」

達川「・・・じゃ、オレは帰るわ。また今度な。」

西島&浅井「「じゃあなー」」

 

こうしてオレは1人で帰ることなった。

もうすぐ家に着くかというところでことりと遭遇した。

 

ことり「あっ、達川君だ。」

達川「おお、ことりじゃないか。こんな時間にどうしたんだ?」

ことり「ちょっとね・・・。」

達川「・・・まあいいや。途中まで一緒に帰るか?」

ことり「うん・・・。」

 

何か様子がおかしい。普段だったら天使のような甘い声でオレを悩殺しかけるだろうに・・・。元気が無さげな感じがする。

すると、ことりから話しかけてきた。

 

ことり「ねえ、達川君」

達川「ん?」

 

ことり「もし夢が叶う機会がやって来たら、達川君なら自分の夢を追いかけますか?それとも、今いるその場所や友達を選びますか?」

達川「!!・・・」

 

急に真面目な質問をぶっ込んできたので驚いてしまった。

 

夢を選ぶか・・・今いる場所・友人を選ぶか・・・正直言ってオレはその両方を持ったことがなかった。友人も音ノ木坂に入る前まではいなかったし、オレにとって友人が何たるものかっていうのはまだ完全に分かっているわけではない。

 

それ故にオレの答えは・・・

 

達川「すまんが・・・オレには答えられない。」

ことり「えっ・・・!どうして?」

 

達川「オレは・・・・・・

 

 

 

 

 

夢は無いし・・・

 

 

 

 

 

ここに来る前までは友人なんていなかったからな。

 

 

 

 

 

だからオレの意見なんて参考にしないほうが良い。海未とか穂乃果に聞いてくれ・・・。」

 

ことり「そんなぁ・・・」

達川「・・・気分を悪くさせたなら申し訳ない。」

ことり「ううん!大丈夫!」

達川「あっ・・・悩み事とかなら1人で抱え込むなよ?オレもできるだけ答えるよう頑張るから・・・。」

ことり「うん!ありがとう♪」

 

ことりはいつも通りの笑顔で礼を言ってくれたが、オレには無理して作った笑顔にしか見えなかった。大した悩み事でなければいいのだが・・・。そう思いながらオレは自宅へ帰った。




リクエストを頂いたのは「武闘高校生」の話で有名なSTerXさんからのリクエストです!STerXさんありがとうございました!そしてこれからも宜しくお願いします!




浅井和久(あざいかずひさ)の詳細です

身長:160㎝
得意科目:理系全般
苦手科目:文系全般
趣味:毒ガス作り、爆弾作り、機械弄り、エロ本を読むこと、アイドル
その他:達川とは中学の時の悪友。西島とはアイドルで意気投合し仲が良い。薬品などの扱いに長けていることもあり理系科目に関してはかなり強く頭が良い。とにかく変態。一人称は基本的に『僕』




次回からアニメ1期でいうµ’s解散の危機あたりのところに入っていきます。正直言って次回から始まるストーリーはこのSSを書き始める前から構想していました。ですから今まで以上に次回からは気合を入れていきます。(次いつ投稿できるか分かりませんがw)

では!

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