三年に進級した比企谷八幡

妹の小町と幼馴染で妹的存在の中里さとこが入学したことで、今までとは少し違った高校生活が始まった……かも



オリキャラ出現で原作との食い違いがあるかと思いますが大目に見ていただけると助かります。

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やはり三年になった俺の高校生活はまちがっている。

 

 四月八日、今日は総武高校の入学式である。

 本来、三年の俺が入学式に出ることはないのだが、愛しの妹である小町と、幼馴染で妹的存在のさとこの入学式であるため、一色に生徒会の手伝いということで参加させてもらっている。

 

 新入生代表の挨拶をするのは入試でトップだったさとこだ。小町の勉強も見ながらトップ入学とか本当すげえなあいつ。

 

 入学式も無事に終わり、生徒会長である一色の挨拶で解散をする。生徒会はこの後に体育館の後片付けが残っているため、その場で待機していると「せんぱ~い」という声と「はちにぃ~」という声が聞こえた。一色とさとこだろう。

 

「先輩、私の挨拶どうでしたかー? わりとよ「はちにぃ! 私の代表挨拶どうだった!? 上手くできたかすっごい不安だったんだけど……」

 

 一色が俺に感想を求めようとしているところに割って入るさとこ。こいつやるな……

 

「あ、あぁよく出来てたと思うぞ?」

 

 俺がそう言うと「えへへ」と頭を俺に向けてくる。こういう時はこいつが頭を撫でて欲しいときだ。長年の付き合いのせいか、さとこが小町と同い年のせいか無自覚でお兄ちゃんスキルが発動してしまう。

 

「はちにぃ……ふみゃぁ……」

 

 俺に頭を撫でられ気持ちよさそうな声を漏らす。何このかわいい子、子猫みたい、雪ノ下が喜びそうだな。

 

「あのー……先輩。わ・た・し・の・ほ・う・が先に先輩に声をかけたんですけど! それを無視して何イチャついちゃってくれてるんですかね?」

 

 いろはす、こっわ! こいつの機嫌悪い時の声怖すぎだろ……表情は笑ってるようで瞳の奥真っ黒なんだけど本当なにこれ?

 

「わ、わりぃ……お前も良く挨拶出来てたと思うぞ。生徒会長としての貫禄出てきたんじゃないか?」

 

「そ、そうですか……そう言われるのは悪い気分じゃないですね……というか先輩、いつまで中里さんの頭撫でてるんですか? それと二人はどういう関係なんですかね?」

 

 そういえばまだ説明してなかったな。説明しないとめんどくさそうだししておくか。

 

「あぁ、こいつは俺んちの近くに住んでて幼馴染っていうの? まぁいもう「はちにぃの将来のお嫁さんです!」

 

 いやいや、さとこさん? お前何言っちゃってるのよ? そりゃお前のような出来た子がお嫁に来てくれたら楽だけどさ、一色相手にこんなこと言ったらどうなるか。……めっちゃこっち睨んでるじゃん、ほらぁ……・

 

「先輩、どういうことか説明してもらいましょうか? 場合によっては今ここに雪ノ下先輩と結衣先輩を召喚してもいいんですよ?」

 

「頼むからそれはやめて?」

 

 こんな状況であいつらなんか召喚されたらさらにめんどくさいことになんだろ……

 

「俺とさとこはたんなる幼馴染だ。小さい頃からの付き合いでこいつは妹みたいなもんだよ」

 

「むぅ……妹じゃないもん……」

 

 今度はさとこがぷすっと膨れながらこっちを睨んでるけどスルーしとこう。

 

「へぇ……妹ですかぁ。ふぅん……」

 

 そう言いながらさとこを品定めするかのように見る一色。お前は姑か何かか。

 

「とりあえずさとこちゃん、一年生は一旦教室に戻らないといけないから早く戻ったほうがいいよ。先輩は私が見ておくから」

 

 さとこににっこりと笑顔を向けながら説明する一色。なんだこいつちゃんと先輩してるんじゃん。二年生になると意識改革でもするのだろうか、知らんけど。

 

「っ……はちにぃまた後でね! 生徒会長さんもわざわざどうも!」

 

 そう挨拶するとぱたぱたと駆け足で教室に向かうさとこ。一瞬振り返って「負けませんよ!」と言うとそのまま駆け足で駆けていった。……なんか勝負してたっけ?

 

「なぁ一色、最後のあれなんだかわかるか?」

 

「さぁ……?」

 

 キョトンと首をかしげる、本当あざとい。

 

「……こっちだって負ける気はないんだから。というかライバル多すぎでしょ……はぁ」

 

 ぶつぶつと一色が何かを呟いているが声が小さすぎて聞き取れなかった。

 

「どうかしたのか?」

 

「い、いえなんでもないです。それより先輩、流石に人が足りなさそうだったので雪ノ下先輩と結衣先輩にも応援を頼んでおきましたので」

 

 何? 結局あいつら来る予定だったのかよ。まあさっきの場面にいなかっただけいいか。

 しばらくすると、応援で呼ばれた雪ノ下と由比ヶ浜がやってきた。

 

「いろはちゃん、やっはろー!」

 

「こんにちは、一色さん。どうやら無事に入学式の方は終えたようね」

 

「こんにちはですっ、結衣先輩、雪ノ下先輩。早速なんですがお二人には飾り付の方の片付けをお願いしていいですか? あ、先輩は並べてある椅子の片付けお願いします」

 

 なんで俺だけ強制的な感じなの? おかしくない?

 

 雪ノ下と由比ヶ浜、一色の三人が飾り付けの片付けを始める。俺は副会長と何故かいる戸部とともに椅子の片付けを始めた。いやほんとなんで戸部いるの?

 

「あんれぇ、ヒキタニくんもいろはすに頼まれたん?」

 

 だから急に声かけてくるなよ、友達だと思っちゃうだろ。まぁ戸部だし思わんけど。

 

「比企谷も戸部君もすまないね……」

 

 謝るなよ副会長。俺ら一色いろは被害者の会のメンバーだろ? 辛い時は一緒だ。戸部はどうでもいいけど。三人で椅子の片付けを終えると、飾り付けの片付けは既に終わっていたらしく、三人の姿が見えない。何? あいつら先に帰ったの? ちょっとひどくない? 俺たち三人はお互いを見やり、苦笑いを浮かべた……

 

「あ、先輩たちも終わってましたね、ご苦労様です。これどうぞー」

 

 一色の手からマッ缶が渡される。どうやら俺たちに飲み物を買いに行ってくれていたらしい。副会長にも飲み物が渡る、渡るんだけれどもう一色の手には飲み物がない。由比ヶ浜と雪ノ下も自分の飲み物しか持っていないようだ。

 

「ちょ、いろはすー、俺の飲み物ないんだけど?」

 

「あ、戸部先輩の分忘れちゃいました、すいません。お金渡すので自分で買ってきてください」

 

 鬼だなこいつ。

 

「マジないわー」と言いながら飲み物を買いに行く戸部。ほんの少しだけ可哀想だと思えた。

 

「それではみなさん今日はありがとうございました。とりあえず今日はこれで解散で!」

 

 一色の挨拶で解散する俺たち。ちょうどお昼だ。小町たちがもそろそろ終わるだろうし少し待っててやるか。ていうか戸部がジュース買いに行ってからまだ戻ってきてないんだがいいのか? ……いいか戸部だし。

 

「ヒッキー、この後暇?」

 

「いや、忙しい」

 

「即答!?」

 

 いやだって本当に忙しいもん。小町たちと帰って小町の手料理食べないといけないしな。

 

「そう、残念ね。これから小町さんと入学祝いパーティーをする予定だったのだけれど。比企谷君は不参加でいいわね」

 

 え、何それ? 俺聞いてないんだけど。いつの間にそんな予定立ってたんだよ。

 

「待て、俺は聞いてないぞ、そんな話。小町が行くなら行く」

 

「先輩……シスコンキモいです。雪ノ下先輩、私もそのパーティー参加してもいいですかー?」

 

「ええ、一色さんも誘う予定だったし、みんなで楽しみましょう」

 

「そうだよー! いろはちゃんはもう奉仕部の準レスラーみたいなもんなんだから!」

 

 なんだよ準レスラーって、レスラーになりたくてなれなかった人か何かか? 由比ヶ浜は三年になっても変わらないな……

 

「ありがとうございます~!」

 

 いやそこはツッコめよ一色。雪ノ下は呆れてため息を吐いてるし。

 

 しかし、小町が来るから行くけどなんかめんどくさそうだな……こんな日は家でのんびりするに限るんだが。

 俺たちが体育館から出ると、ちょうど一年生と思われる集団が下校し始めているところだった。集団の中に小町とさとこの姿を見つける。ちなみに二人は同じクラスだ。どうやら二人も俺たちの姿を確認したようで、集団から離れてこちらに向かってくる。

 

「雪乃さん、結衣さんお久しぶりですー! えーっと生徒会長の一色いろはさんですよね。いつも愚兄がお世話になっております」

 

 ぺこりと頭を下げる小町。本当にこいつのこういう仕草はよくできてるよな。俺と同じ兄弟とは思えん。あれ俺たちって本当に兄妹? 兄妹だよね?

 

「はじめまして小町ちゃん、先輩からよく名前は聞いてたから会ってみたかったんだ! よろしくねー」

 

 一色と小町の二人が遂に出会ってしまったか……こいつら二人の組み合わせとかめんどくさすぎてやばいだろ……

 

 そんなことを考えていると不意に左腕の袖を引っ張られる。さとこだ。

 

「はちにぃはちにぃ、この人たちは?」

 

 何故か不安そうな表情で雪ノ下と由比ヶ浜の二人を見るさとこ。

 

「「はちにぃ!?」」

 

 え、何、どうしたんだよ。なんか驚くようなことでもあったの? 雪ノ下と由比ヶ浜が驚いてるけどどこに驚く要素があったんだよ、わからん。

 

「ヒッキー……はちにぃって何?」

 

 由比ヶ浜が聞いてくるがその説明またしなきゃだけなの? 若干さっきとは違うけどさ。しかし言わないと由比ヶ浜の横で威圧した目でこっちを見てる雪ノ下が怖いしなぁ。はぁ……めんどくさいがもっかいだけ説明するか。

 

「こいつは中里さとこ。俺の近所に住んでて小町の友達だ。まあ小さい頃からよく一緒に遊んでたから幼馴染っていうやつか? まぁ俺にとっちゃ妹みたいなもんだ」

 

「あなたに幼馴染なんていたのね……意外だわ」

 

 え、それどういうこと? 幼馴染なんて結局家が近ければ大体なるもんじゃないの? なんで俺そんなに驚かれちゃってるわけ? 八幡わかんない。

 

「というわけで只今紹介されました中里さとこと申します。はちにぃがいつもお世話になっているようで。あ、でもご安心ください。私が来たからには、はちにぃの面倒は私が見ますので。」

 

「そ、そういうわけにはいかないわ。比企谷君は奉仕部の物なのだから……私たちが面倒を見る義務があるの。だから、あなたがたとえ幼馴染だとしても彼が奉仕部にいる限り、彼の管理は私たちがしなくてはいけないのよ」

 

 いやいや、なんだよ面倒を見る義務とか管理って。俺って一体なんなの?

 

「雪ノ下先輩……すいませんがはちにぃを物扱いするのはやめて頂けませんか? はちにぃは人間ですよ? そんな言い方をする人にははちにぃを任せておけません」

 

 そう言うと、俺の腕に抱きついてくるさとこ。おい、やめろ! 今こんなことしたら……ほら、ゆきのんの背中にゴゴゴゴゴって文字見えてるからやめてっ! さっきはさとこが子猫みたいだから雪ノ下と仲良くなりそうとか思ったが、今のこいつは完全に犬、雪ノ下と真っ向からやり合ってるし……こりゃこっちもめんどくさそうだな……

 

「っ……ロリ谷君、いますぐその子から離れなさい。警察呼ぶわよ」

 

 いや、待てよ、俺が悪いの?

 

「と、とりあえずだ。一旦離れろさとこ。余計ややこしくなるから……」

 

「なんでよ、はちにぃ……!」

 

 俺の言葉とは逆に袖を強く握るさとこ。それと同時に由比ヶ浜「さとこっ!?」と言い、驚いている。

 

 今度はなんだよ由比ヶ浜……もう勘弁してください。

 

「ヒッキーなんでさとこちゃんのこと名前呼びだし!? しかも呼び捨てとか超キモイ!」

 

 いや、お前も会って早々名前で呼んでるじゃん。しかしこれを言ったところで目の前でうーうー唸ってる由比ヶ浜は納得しないんだろうな。

 

「あのな、由比ヶ浜。俺、小町のこと小町って呼んでるだろ? それと同じようなもんだ。さとこは妹のようなもんだしそいつを名前で呼んでもなんら不思議じゃないだろ?」

 

「えー、なんか納得いかないし!あ、あたしだって名前で呼ばれたいのに……」

 

 何言っちゃってんだよ、やめろ勘違いしちゃうから。結衣なんて恥ずかしくて言えないから!

 

「なんかはちにぃ楽しそうだね……」

 

 さとこのやつは何を言ってるんだ? これが楽しそうに見えるのか。俺としては一刻も早くこの状況を抜け出して家で休んでいたいわけなんだが。ただ、小町のパーティーがあるから仕方なく帰らず、にここに残ってるわけであって。

 

「うーん、お兄ちゃんがモテモテで小町は鼻が高いよ! やっとごみぃちゃんにもモテ期到来だね! あ、去年からか、ごっめーん」

 

 てへっと舌を出して右手で自分の頭をコツンと叩く仕草をする小町。あざとい、可愛い天使。うん、天使だ。

 

「先輩って小町ちゃんがああいう仕草しても何も言わないんですねー……」

 

 いや、だって可愛いし。まぁそれは一色にも言えることだが……こいつには言わんけど。

 

「小町は妹だからな。いちいち反応してたらキリがないんだよ。それに十何年一緒に暮らしてたらそのあざとさを含めて全て愛せるまである」

 

 俺の発言で周りが静まる。あれ、俺なんか変なこと言ったか?

 

「お兄ちゃん、流石に今のは小町もちょっとひくなぁ……家でならいいんだけどね!」

 

「家ならいいんだ!? ヒッキー、ほんとシスコンすぎ!」

 

 もう何とでも呼べよ、大体千葉の兄貴はみんなシスコンなんだよ。高坂さんちみればわかんだろうが。その辺を今度こいつらにもしっかり説明してやるとするか。

 

「ねえ、はちにぃ、そろそろ帰ろう?」

 

 頬を膨らませながら帰宅をせがむさとこ。なんでちょっと怒ってるのこの子。ていうか今からパーティーだしな……帰るに帰れないし、いっそのことさとこも誘うか。小町の親友なんだし雪ノ下たちも同意してくれるだろ。

 

「さとこ、俺たち今から小町の入学パーティーをするんだよ。だから一緒には帰れない。その代わりお前も一緒に来るか?」

 

「そうだよ! さっちゃんも来たら小町も嬉しいし!」

 

「え、何それ? 私も参加していいの!? はちにぃが行くなら私も行く!」

 

「まぁいいんじゃないか? 小町の親友なんだし。参加資格は大いにあるだろ、なぁ雪ノ下?」

 

 とりあえず俺は主催者、いやこの集まりでのボスに尋ねてみる。まぁ雪ノ下のことだし断りはしないだろ。

 

「え、そ、そうね、いいんじゃないかしら。小町さんの親友というなら十分に参加資格はあるわ」

 

「ありがとうございます、雪ノ下先輩! やったぁ、これで今日ははちにぃともっと一緒にいれるね!」

 

 おいおい、あんまりくっつくなよ……恥ずかしいのもあるがそれ以上に雪ノ下、由比ヶ浜、一色の視線が痛いというか怖いから。小町は小町で「ニシシ」とか言いながら笑ってるし……少しは兄を助けろよ。

 

「チッ……そこは私のポジションだっていうのに……ていうか若干キャラ被ってるんですけど、何ですかこの年下キャラ……」

 

 おい、一色、お前どさくさに紛れてすげえこと言ってんな。聞こえちゃってるからね? マジ女の子怖いんだけど。

 

「あ、あはは……と、とりあえずさ、さとこちゃんの紹介はしてもらったけど、あたしたちの自己紹介はまだじゃない? せっかくだしゆきのんも、いろはちゃんも自己紹介しとこうよ」

 

 流石由比ヶ浜空気の読める子! 今由比ヶ浜の株一気に上がったわーっべーわ。まじ助かる、サンキュ。

 

「じゃあまず言いだしっぺのあたしからね? 由比ヶ浜結衣です。ヒッキーとは同じクラスで同じ奉仕部っていう部員だよ。ヒッキーとはデートを二回ほどしたことがあります! さとこちゃん負けないからね?」

 

 前言撤回、由比ヶ浜さん、あなた何言ってるのかしら? なんでここでそれ言う必要あるの? あとお前らは何の勝負してんだよまじで。

 

「じゃあ次は私ですねー。一色いろはです。二年生にして生徒会長を務めてます。先輩とのデートは一回ですけど、先輩には『責任』をとってもらう約束してるからさとこちゃんに負けるつもりはありません」

 

 ねえ、だからなんなのその自己紹介、なんで一々俺とのデート回数まで告白しちゃってんの。それに何の意味があるの? みんな仲良くして! 勝負って何!

 

「最後は私ね……。三年の雪ノ下雪乃よ。そこにいる比企谷君の所属している奉仕部の部長をしているわ。デートの回数は覚えてないのだけれど……そうね、修学旅行の時二人でホテルを抜けて、夜の街を散歩した事があったわね」

 

「ゆきのん、何それ初耳だし!」

 

 食いつくな由比ヶ浜。しかもそれ抜け出した原因平塚先生だし。つうか雪ノ下まで何対抗してんだよ……

 

「あら、言ってなかったかしら」

 

 なんか自己紹介する前より空気重くありませんかね……まじでこんなんで仲良くパーティーとかできるわけ? もう俺は家に帰ってごろごろしたいんだが……

 

「……みなさん中々やるようですね……。ですがデートを数回したとかそんなの別に大したことないですよ? 私ははちにぃと何回も一緒にお風呂入ったり、一緒に寝たりしているんですから!!」

 

「「「なっ!?」」」

 

 おい、さとこ、お前に何爆弾発言してくれてんの? 今の完全にアウトだから。主に俺の命がアウト。いや俺の世間体がアウト。いやぼっちだから今更なのか? もうわけがわからないよ……

 さとこの言ったことは確かに事実だ。だがそれはあくまで小さい頃、それも小学生に上がるか上がらないか位の時期だし、そんなの小さい子供の時仲良かったりしたらよくある事だろ? 

 

「ひ、ヒッキーと一緒にお風呂……あ、あわわわ」

 

「せ、先輩と一緒に寝る……? っ……」

 

「…………」

 

 さとこの発言を聞いて三人は自分の世界に入ってしまったようで、声をかけても反応がない。雪ノ下なんて完全に機能停止してるんだけど何これ。由比ヶ浜と一色は顔を赤く染めてぶつぶつと念仏を唱えてるように見えるし。

 

 それからしばらくして三人が落ち着きを取り戻した。三人が落ち着きを取り戻すまで、その原因を作った張本人であるさとこはずっと俺の腕にしがみついていて、小町はそれを見ながらずっとニヤニヤしていた。

 

 こんなんでこれからあるパーティーが無事に行われるのかと不安になりながらも、彼女たちの初の会合はこうして終わりを告げたのであった……

 

 

 





最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回ある方にオリキャラ書けやオラーと言われたので書いてみました。
pixivの方に投稿したら予想外に伸びたのでこちらにも載せてみようかと思い、投稿しました。


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