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稚拙な文章ですが見ていってもらえたら幸いです。
文字通り人間が集まって暮らす人里、その外れのあたりに夕方になると一つの屋台が現れる。
リアカーのような可動式の木製の屋台は見るからに年季が入っており、正面には青い暖簾がかかっている。
『ぐちり屋』
暖簾に書かれた白の4文字。
これは勿論店主が愚痴るという意味ではない。そんなものは店として成立してないと思う。
この屋台は酒やつまみを肴に思う存分愚痴ってもらうために造られた場所である。
そして、この店には店側ではなく客が守らなければならないルールが存在する。
一つ、本人他人関係なく本名を出してはならない。なお、客の愛称は基本店主がつける。
一つ、他人と相席になり、その人の愚痴を聞いたとしても他言してはならない。
一つ、知り合いと鉢合わせしても他人のふりをしないといけない。なお一緒に来た場合はその限りではない。
そして、一つ、
愚痴ることを遠慮してはいけない。
なお、これらのルールを破ったものには世にも恐ろしい罰ゲームが与えられるそうで…
今日もこの屋台には、日々のストレス、文句、不満、懺悔etc…
色々抱えた者達がやってくる。
「さてさて、今日も今日とて店開き~」
鼻歌交じりに屋台に暖簾をかける。始めたての頃は青く鮮やかな色を放っていたこの暖簾も今やかなり薄汚れてしまっている。
「そろそろ新調するべきかなぁ?
でも暖簾ってそもそもは汚れた手を拭くものだったらしいし。…まあ、いっか」
一人、思考の迷路に迷い込む前に考えを放棄する。一人でうんうん悩むのは私の趣味ではない。日がな一日のんびりのほほんと暮らすのが一番私の性にあっている。
そこらへんで考えるのを止め、お店の最終確認。
「えーっと、卵に大根、ちくわ、こんにゃく、がんも、餅巾着………うん、おでんの仕込みはオッケー。日本酒も割とあるし鬼とかが来ない限り大丈夫だ。ビールも瓶が10本はあるね。えーっと…後はー」
屋台の下の方を確認するためしゃがむ。
戸棚を開けるとそこには5本ほどのジュースの瓶が周りに置かれた氷のおかげでキンキンに冷えている。
「うん、ラムネとかもオッケー。ついでに氷もあるね。昨日氷精ちゃんからもらっといてよかったよ」
まあ、真冬だから頼む人はそうそういないだろうけど。
よし、 準備は万端だ。いつでも誰でもおこしやすって感じだね。
「おっと。誰か来たかな?」
早速足音が聞こえてきた。
今日のお客様は誰だろうね?
「そういや、暖簾かける前に店の確認するべきだったなぁ。まあ、いっか。」
1007字だと…
全然書けない。
がんばろ…
次話は急いで投稿するつもりです。
読んでくださりありがとうございました(^^)
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