【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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今話から6章の始まりです!
尚、今話より禁止制限は2016年4月の物となります。


6章『開催!フレンドシップカップ、その裏で…』
75話_前夜祭の始まり


Side ユーゴ

 

『此処シティの中心部にそびえたつデュエルパレスには、実に20万人以上もの大観衆が詰めかけ、フレンドシップカップの開幕を待つ熱気で盛り上がっています!シティ最大のデュエルの祭典、フレンドシップカップの前夜祭を思いっきり楽しみましょう!』

 

俺達ランサーズがこの次元に入って(俺に限って言えば『帰って来て』)から2週間近くが経ち、このシティにおける最大規模のデュエルの祭典、フレンドシップカップの開催を待ちわびる様になった今、俺は、というか俺達は控室で出番を待っていた。

 

「ユーゴさん。そろそろ時間ですので、会場に案内します」

「お、もうそんな時間か。あいよ、案内頼むぜ」

 

側で控えていた奴に促される様に、俺は控室を後にし、出番の為のスタンバイに移る。

その出番と言うのは、

 

『それでは本日のメインイベント!シティが誇るトリプルスターであるジャック・アトラス、クロウ・ホーガン、鬼柳京介によるスペシャルマッチの開幕です!』

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

『今年の前夜祭で、3人の対戦相手に選ばれしデュエリストをご紹介しましょう!

まずは1人目、ジャック・アトラスの対戦相手となったのは、

 

伝説の英雄、不動遊星が生まれ変わりし存在、榊遊矢率いる『ランサーズ』第1部隊メンバー!この世界で唯一、ランサーズの創設メンバーとなった選ばれし存在!ユーゴ!』

 

そう、俺はフレンドシップカップの前夜祭に開かれるこのスペシャルマッチの1つ、シティが誇るトリプルスターの一角たるジャックとのデュエルの対戦相手に選ばれたんだ!

まさかシティのトリプルスターの中でも、俺が一番好きだったジャックとデュエルする日が来るとは、俺自身ちょっと信じらんねぇ。

この世界に帰って来て以来、遊矢達はランサーズの目的を果たすべく色々と飛びまわって来た(その中で遊矢があの不動遊星の生まれ変わりだと知った時はすげぇびっくりしたが、シンクロンモンスターを使っていた事もあって嘘だとは思わなかった)。

このフレンドシップカップへの出場も、此処でのデュエルを通じてランサーズメンバーに相応しい人材の選定と言う名目こそあるが、それでも出たかった大会なのは間違い無いし、増してその出場メンバーの中でも3人しか選ばれない、このスペシャルマッチの対戦相手に選んでくれた、まさに遊矢さまさまだな!

本当だったら此処にリンがいてくれたら、どれだけ良かっただろうな…

まあいいや、今日はそんな話は抜きにして、ジャックとのデュエルに全力で臨むまで、それこそこの大会に出場させてくれ、スペシャルマッチの対戦相手に選出してくれたランサーズの皆への恩返しだ!

 

『続いて2人目、クロウ・ホーガンの対戦相手となったのは、

 

榊遊矢の一番弟子!『ランサーズ』の中でも選りすぐりの精鋭部隊『ARC-V』メンバー!弱冠10歳ながらそのデュエルタクティクスは師匠譲り!エレン・アヴェニール!』

 

クロウの相手はエレンか、なんでも6歳の頃に遊矢の家に養子として入るまで施設で過ごしていたんだってな、俺自身施設で育っている身だし、他人の様な気がしねぇな。

 

『最後に3人目、鬼柳京介の対戦相手となったのは、

 

ランサーズ第3部隊副隊長!その身に宿す反逆の牙は覚悟の力!ユート!』

 

思うんだけどさ、やっぱユートと遊矢と俺、そっくりな顔だよな、どっちも其々の次元での『俺』とは言ってもだ。

それを言ったら柚子もセレナも、其々の次元でのリンらしいし、実際すげぇ似ているけどさ。

 

『それではご紹介しましょう、我らシティが誇るトリプルスター達を!

まずは1人目!ジャック・アトラス!』

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

『ジャック!ジャック!ジャック!』

 

お、遂にジャックのお出ましか、やっぱいつ見ても、ジャックとD―ホイール『ホイール・オブ・フォーチュン』の組み合わせは格好良いぜ!

 

「貴様が俺の相手か。ランサーズの創設メンバーは皆、遊矢とて一筋縄では行かぬ程の実力者揃いだと遊矢本人から聞いた。それが本当かどうか、この場で披露して見るがいい!」

「ああ、ジャック!俺は今までずっと、アンタを目指して来たんだ!この思いを今日、全力でアンタにぶつけに行くぜ!」

『両者気合十分な様なので、早速始めましょう!尚、今回から一部ルールが改正され、アクションデュエルと呼ばれる、ランサーズの方々がいた世界でのデュエルのルールが導入されたフィールド魔法『クロス・オーバー・アクセル』を使用する事となっております!』

 

アクションデュエルか、確か至る所にアクションカードとか言う魔法・罠カードが散らばっていて、デュエル中にそれをゲットする事で使えるんだよな。

それがライディングデュエルのフィールドにばら撒かれるのか、こりゃあ中々面白そうだ!

 

「「『ライディングデュエル・アクセラレーション!』」」

 

デュエルの開始を告げる掛け声と共に、俺とジャックは、互いのD―ホイールを起動させ、サーキットへと入って行った…!

 

「先攻はチャレンジャーからだ!貴様のデュエルタクティクス、俺達に見せるがいい!」

「そうかい、なら遠慮なく行かせて貰うぜ!」

 

先攻 Hugo LP 4000 VS 後攻 Jack LP 4000

 

さて、俺の初手は、と…

よし、これは早速行かせて貰うか!

 

「俺のターン!

まずは、俺のフィールドにモンスターが存在しない事で、手札から『SR(スピードロイド)ベイゴマックス』を攻撃表示で特殊召喚!」

 

SRベイゴマックス

効果モンスター

風属性

機械族

レベル 3

攻撃力 1200

 

先攻を取った(ていうか譲られた)俺が最初に出したのは、刃を仕込んだベーゴマ型のSR、ベイゴマックス。

ステータスこそそんなに強くは無いが、俺にとってコイツの効果は生命線だと言っても過言じゃねぇ。

 

「特殊召喚したベイゴマックスの効果発動!

デッキから『SRタケトンボーグ』を手札に加えるぜ!

そのタケトンボーグを、俺のフィールドに風属性モンスターが存在する事で、守備表示で特殊召喚!」

 

SRタケトンボーグ

効果モンスター

風属性

機械族

レベル 3

守備力 1200

 

その効果はSRなら何でもOKなサーチ効果、それで手札に加え、特殊召喚したのは竹とんぼがロボット化した様な姿のSR、タケトンボーグ。

此処でもしユートとか隼とか、エクシーズ召喚を使う奴ならランク3エクシーズモンスターを出す所だろうが、生憎俺のデッキにエクシーズモンスターは入っていねぇ。

 

「今特殊召喚したタケトンボーグをリリースして効果発動!

デッキから『SR赤目のダイス』を守備表示で特殊召喚!」

 

SR赤目のダイス

効果モンスター/チューナー

風属性

機械族

レベル 1

守備力 100

 

ならどうするかと言うと、タケトンボーグの効果でデッキのチューナーとバトンタッチする、これだ。

その効果でリクルートしたのは、1の目が人間の眼(赤目)になったサイコロ型のSR、赤目のダイス。

 

「特殊召喚した赤目のダイスの効果発動!」

 

で、コイツもステータスこそさっきまでのSR同様貧弱でしかないが、効果はかなり強い。

その効果は、コイツ以外のSRのレベルを1から6まで、好きな数に変更できるという物。

これを使えばレベル2から7までのシンクロ召喚を直ぐに行えるという便利な物だ。

無論、コイツと他のSRでランク1エクシーズモンスターを出す事も出来る。

さて、コイツの他に俺のフィールドにいるSRはベイゴマックスのみ、ベイゴマックスのレベルをどうするかな…

よし、ジャックに全力でぶつかると宣言したんだ、なら出すのはコイツしかいねぇだろ!

それに何かあったとしても、遊矢が後始末してくれるだろうし。

 

「赤目のダイスの効果で、ベイゴマックスのレベルを6に変える!」

 

SRベイゴマックス レベル 3→6

 

「俺は、レベルを6にしたベイゴマックスに、レベル1の赤目のダイスをチューニング!その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、レベル7!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

風属性

ドラゴン族

レベル 7

攻撃力 2500

 

『此処でユーゴ選手、光輝くドラゴンをシンクロ召喚しました!何とも美しいモンスターです!』

 

シンクロ召喚の演出と共に登場したのは、その名の通り透き通った翼を持った、白を基調としたドラゴン、クリアウィング。

コイツこそが俺のエースモンスター、その第1形態だ!

さて、此処からどうするか…

ジャックのエースモンスター達は、モンスターを破壊する効果を持った奴等ばっかりだ。

この前のデュエルで、遊矢が呼び出した赤き竜を掻き消したレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトは勿論、その元となったレッド・デーモンズ・ドラゴンもまた、確か守備表示モンスターを根絶やしにする効果があった筈。

それに耐えるとなれば…!

 

「更に『SRダブルヨーヨー』召喚!」

 

SRダブルヨーヨー

効果モンスター

風属性

機械族

レベル 4

攻撃力 1400

 

決意と共に召喚したのは、カッターを仕込んだヨーヨーを2つ持ったSR、ダブルヨーヨー。

コイツもステータスこそ他のSR同様(ry

 

「召喚したダブルヨーヨーの効果発動!

墓地の赤目のダイスを守備表示で蘇生!

その蘇生した赤目のダイスの効果発動!

ダブルヨーヨーのレベルを5に変える!」

 

SRダブルヨーヨー レベル 4→5

 

「俺はレベルを5にしたダブルヨーヨーに、レベル1の赤目のダイスをチューニング!不死身の『HSR(ハイスピードロイド)』、『魔剣ダーマ』ッ!」

『え、ちょ、何このBGM!?』

「歌は気にするな!」

 

HSRマケンダーマッ…魔剣ダーマ

シンクロ・効果モンスター

風属性

風属性

レベル 6

攻撃力 2200

 

あぁ、何処からともなく某アメコミ原作の特撮ヒーローの登場曲が流れているのも、表記がブレているのも置いていてくれ。

そのBGMと共に登場したのは、けん玉型のHSR、魔剣ダーマ。

 

「墓地のベイゴマックスを除外して、魔剣ダーマの効果発動!

ジャック、お前に500ポイントのバーンダメージを与える!マケンダーストリング!」

「っ!」

 

え、効果名がダサくないか、だと?許さん!

 

Jack LP 4000→3500

 

「俺はこれでターンエンドだ!」

 

Hugo

LP 4000

手札 3

モンスター クリアウィング・シンクロ・ドラゴン(攻撃表示)

      HSR魔剣ダーマ(攻撃表示)

魔法・罠カード なし

 

「行くぞ!俺のターン、ドロー!

まずは手札の『E―HEROマリシャス・エッジ』を墓地へ送って魔法『ワン・フォー・ワン』発動!」

 

ワン・フォー・ワン(制限カード)

1:手札からモンスター1体を墓地へ送って発動出来る。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

「ワン・フォー・ワンの効果で、デッキから『ミラー・リゾネーター』を守備表示で特殊召喚!」

 

ミラー・リゾネーター

効果モンスター/チューナー

光属性

悪魔族

レベル 1

守備力 0

 

な、なんだあのリゾネーター、バカでかい鏡を背負っているな。

ジャック・アトラスと言えば『レッド』シンクロモンスター、と答える奴がこのシティには多いけど、少ないながらも同じく代名詞として知られているのが『リゾネーター』というカテゴリに属する、音叉とそれを叩く棒を持った悪魔族チューナーモンスターで、今出て来たのもそれを持ってはいるんだが、背負っている鏡が背丈とまるで合っていない、なんだこれ。

 

「次に魔法『死者蘇生』発動!」

 

死者蘇生(制限カード)

通常魔法

1:自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

「死者蘇生の効果で、今墓地へ送ったマリシャス・エッジを攻撃表示で蘇生する!」

 

E―HEROマリシャス・エッジ

効果モンスター

地属性

悪魔族

レベル 7

攻撃力 2600

 

ん?今日はちょっとジャックの動きが違うな。

このデュエルの様にジャックが後攻の時、普段ならヘル・ブラットを特殊召喚してからのマリシャス・エッジのアドバンス召喚、がジャックのメイン戦略だった筈、これで手札消費を最小限に抑え、エースモンスターを出していくのがジャックのデュエルだ。

けど今回はいきなりワン・フォー・ワンを使ってレベル1のリゾネーターを出してから死者蘇生でマリシャス・エッジを蘇生して来た、召喚権こそ使わなかったが手札消費が荒くないか?

 

「俺は今蘇生したレベル7のマリシャス・エッジに、レベル1のミラー・リゾネーターをチューニング!王者の咆哮、今天地を揺るがす。唯一無二なる覇者の力をその身に刻むが良い!シンクロ召喚、レベル8!荒ぶる魂『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト

シンクロ・効果モンスター

闇属性

ドラゴン族

レベル 8

攻撃力 3000

 

『ジャック選手も負けていない!エースの一角であるスカーライトをシンクロ召喚しました!いやぁ、両者のエースたるドラゴンが相対する構図、凄い迫力ですね!』

 

本当にそれだな、この光景は。

それはそうと、早速来やがったか、ジャックのエースの一角、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトが!

 

「スカーライトの効果発動!スカーライトを下回る攻撃力を持つ、特殊召喚された効果モンスターを全て破壊し、その数×500のバーンダメージを貴様に与える!」

 

やっぱ使って来るか、その効果、アブソリュート・パワー・フレイムを、だが!

 

「おっと!それにチェーンしてクリアウィングの効果発動!1ターンに1度、コイツ以外のフィールド上にいるレベル5以上のモンスター効果が発動された時、それを無効にして破壊するぜ!ダイクロイックミラー!」

「何!?」

 

それを待っていたぜ、ジャック!

スカーライトが右手に炎をチャージして放とうとしたその時、俺の宣言と共にクリアウィングの翼から放出された粒子がスカーライトを取り込んだ。

 

「更にクリアウィングは、自分自身の効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分、ターン終了まで攻撃力をアップさせるんだ!」

『あぁっとぉ、ユーゴ選手のクリアウィングが、ジャック選手のスカーライトによるアブソリュート・パワー・フレイムから身を守ったばかりか、逆に自らの力に変えました!』

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力 2500→5500

 

「ほぉ、今までずっと俺を目指して来たと言っていたのは偽りでは無い様だな。だが甘い!

『レッド・スプリンター』召喚!」

 

レッド・スプリンター

効果モンスター

炎属性

悪魔族

レベル 4

攻撃力 1700

 

だがスカーライトの効果を無効化された事に驚いたのも一瞬、攻撃力を5500にもアップさせたクリアウィングには目もくれずといった感じで召喚したのは、炎を纏った馬みたいなモンスター、レッド・スプリンター。

確かアイツは召喚・特殊召喚成功時、アイツ自身しか自分フィールドにいなければ効果を発動出来るんだった、よな…?

 

「召喚したレッド・スプリンターの効果発動!

手札から『レッド・リゾネーター』を攻撃表示で特殊召喚!」

 

レッド・リゾネーター

効果モンスター

炎属性

悪魔族

レベル 2

攻撃力 600

 

あ、そうだった、手札か墓地にあるレベル3以下の悪魔族チューナーモンスターを出せるんだった!

その効果で出て来たのは、身体が炎になったリゾネーター。

ん?今出て来たレッド・リゾネーターはレベル2チューナー、それを出す為の効果を発動したレッド・スプリンターはレベル4、合計レベルは6、あ、ヤバっ!?

 

「特殊召喚したレッド・リゾネーターの効果発動!対象はレッド・スプリンターだ!」

 

しかもバレてるだと!?

俺のクリアウィングのモンスター効果を無効にする効果は『レベル5以上のモンスター効果の発動』の他に『レベル5以上のモンスター1体のみを対象としたモンスター効果の発動』にも通じる、これで俺のクリアウィングか、魔剣ダーマを対象にとってくれれば或いはって奴だったんだが…!

 

「レッド・リゾネーターの効果で、対象となったレッド・スプリンターの攻撃力分、つまり1700LP回復する!」

 

Jack LP 3500→5200

 

おまけにマケンダーストリングのダメージも帳消しどころか2倍くらいのお釣りになっちまったし!

 

「俺はレベル4のレッド・スプリンターに、レベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!赤き魂、此処に1つとなる。王者の雄叫びに震撼せよ!シンクロ召喚、レベル6!『レッド・ワイバーン』!」

 

レッド・ワイバーン

シンクロ・効果モンスター

炎属性

ドラゴン族

レベル 6

攻撃力 2400

 

『ジャック選手、エースであるスカーライトを破壊されても微動だにせず、新たなるドラゴンを呼び出しました!これで突破口を開くと言うのか!』

 

俺の焦りを他所にシンクロ召喚で登場したのは、身体の所々から炎を吹き出した、名前の通り赤いカラーリングの飛竜。

やべぇ、レッド・ワイバーンの効果は『攻撃力の1番高いモンスターの破壊』で、これは対象を取らない効果、よってクリアウィングの『レベル5以上のモンスター1体のみを対象としたモンスター効果の発動』を無効破壊する効果は使えないし、『レベル5以上のモンスター効果の発動』を無効破壊する効果はさっきのスカーライトに使っちまった!

こうなったら…!

 

「レッド・ワイバーンの効果発動!フィールドにいる、攻撃力が一番高いモンスターを破壊する!今攻撃力が一番高いのは、攻撃力5500の、貴様のクリアウィングだ!バーニング・シュート!」

「クリアウィング!」

 

レッド・ワイバーンが放つ火球が、クリアウィングに迫る…!

 

 

 

 

 

「させるか!アクションマジック『ミラー・バリア』発動!」

「馬鹿め!アクショントラップ『カウンターアクション』発動!」

「な、何!?」

 

ミラー・バリア

アクションマジック

1:フィールドのモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターはカードの効果では破壊されない。

 

カウンターアクション

アクショントラップ(カウンター罠)

1:アクションマジック、アクショントラップが発動する場合に発動する。その発動を無効にし、破壊する。

2:自分ドローフェイズ時に発動する、カードをドローする代わりにデッキの一番下へ送る。

 

それを防ぐべく、間一髪の所で手にしたアクションマジックを発動したが、まるでそれを見越していたジャックの『カウンターアクション』で無効にされてしまい、抵抗空しくクリアウィングはレッド・ワイバーンの火球に焼かれてしまった。

 

「バトルフェイズに入る!レッド・ワイバーンで魔剣ダーマを攻撃!バーニング・スマッシュ!」

「魔剣ダーマ!がっ!?」

 

レッド・ワイバーン 攻撃力 2400 VS HSR魔剣ダーマ 攻撃力 2200

 

Hugo LP 4000→3800

 

「俺はこれでターンエンド!」

 

Jack

LP 5200

手札 1

モンスター レッド・ワイバーン(攻撃表示)

魔法・罠カード なし

 

まさか一瞬にして丸裸にされちまうとはな、だが勝負はこっからだぜ!


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