【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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66話_地獄の沙汰もカード次第

「と、まあ俺達は抵抗空しくシティの治安組織『セキュリティ』に捕まりました、て事だ」

「誰に向かって話しているのよ、ダンテ。大体抵抗らしい抵抗していないじゃない、私達」

 

唐突にメタ発言を言い放つダンテとそれに突っ込むメアリ、2人を含めたランサーズ第2部隊と第4部隊の面々は今、セキュリティの護送車に入れられ、何処かへと連れて行かれている。

 

「漫才はそれ位にしましょう?こういった超格差社会、其処を統治する治安機関が捕まえた存在を連れて行く場所と来たら…」

「刑務所、それも脱獄しにくさだけは一級品の粗悪な所でござろうな、隊長殿」

「まさかプリ○ン・ブレイクさながらの場所に行くとはね。中々ゾクゾクするじゃない」

「隊長殿。これは作り話では無く、現実でござる」

 

そんな2人に突っ込みを入れつつ、第4部隊の幹部である雪乃と剣は、今自分達が何処へ向かっているのかを冷静に話し合っていた。

途中、色々と危ない会話が出ていたが気にしてはいけない。

 

「ったくよぉ、セキュリティも空気読みやがれや。あとちょっとでデュエルの決着がつくって所で介入しやがって」

「私も何だか不完全燃焼です、雷牙さん。あの場面はアクションデュエルで無ければもう負けも同然でしたが、それでも決着を付けたかったです…」

 

一方で、同じ第4部隊の、先程までライディングデュエルをしていた雷牙と舞衣の2人は、不本意な形でデュエルが流れた事に憤慨していた。

 

「おいコラぁ、俺を誰だと思ってやがる!俺は舞網市長の息子だぞ!こんな小さい護送車にすし詰めにしやがって!」

「いや沢渡、お前の親父の権力は此処では通じないからな」

「普通に考えれば分かると思いますけど…」

「沢渡、ちょっと落ち着きなよ。そんな所で意味無い事喚いているより、状況把握をした方が良いんじゃない?」

「やれやれ、この期に及んでそんなぶっ飛んだ内容で喚けるのは、ある意味大物だなこりゃ…」

 

更に一方で、捕まった事自体よりも、乗せられている護送車の現状に喚いている沢渡に、刃達第2部隊のメンバーと亮太郎は、様々な反応を見せていた。

そんな謎の賑やかさの中、護送車は目的地へと向かう…!

 

------------

 

護送車が到着した場所、其処は剣達が予想していた通りの収容所であった。

流石に男女ごちゃ混ぜに収容するなんて事は無く、ダンテ達男性陣と、雪乃達女性陣は別々となったが、その内部の様子は古ぼけ、内装は質素を通り越して殆ど何も無し、

 

「おい新入り、挨拶はねぇのか」

「よぉ。これから短い付き合いかも知れねぇが宜しくな」

「おいおい、挨拶つったら地べたに座って「あ?(ヒュッ!)」ひぃ!?」

 

新しく入って来たダンテ達に対するいちゃもん、

 

「おい、これだけか?」

「おい、ストロベリーサンデーはねぇのか?けっ、しけたムショだぜ」

「後がつかえているんだ、というかそんな物は無い」

 

給食に対する露骨な差別、

 

「おっと、足がすべ(ゴシャァ!)え…?

ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?お、俺の足「Shut up!(ガシィ!)」ムグォォォォ!?」

「おい看守、コイツ騒がしいから独居房にぶちこんどけ」

「ああ、新入り。全くこれだからドロップアウトのクズは…」

 

明らかな虐めと言わんばかりのいびり、

 

「よし!お前ら今から此処をピッカピカに掃除しろ」

「あの俺今朝から風邪気味で(すっ)」

「俺も筋肉痛で(すっ)」

「俺も栄養不足で(すっ)」

「俺も疲れ目で(すっ)」

「お前らは戻って良し。後はお前らでやっておけ」

 

レアカードを用いた看守や係の者の買収、と荒んでいた。

 

「全く、色々と腐りきってやがるな、此処は。舞網市長の息子たる俺を虚仮にしやがって…!」

「お前またそれかよ。まあ色々アレなのは認めるけどよ」

「まして、カードがお金替わりとは信じられませんでしたよ。でも、これで看守が僕達のデュエルディスク『だけ』を没収した訳が分かりました。看守もこの状況を黙認、いやむしろ嬉々としてそうしているという訳ですね…!」

「捕まっている連中も連中だ、掃除係サボる為だけにカードを貢いでいやがる、ふざけているな…!」

「アイツら、デュエリストの誇りなんざ彼方に消え尽くしてやがる…!」

「セキュリティの、いやシティの『負』を具現化したと言わんばかりの場でござるな、此処は…」

「…」

 

そんな収容所の現実を(色々と違和感ある部分こそあれど)見て来たダンテ達男性陣は、その感想を話し合っていた。

犯罪者として捕まると言う不本意な形ではあれど、剣の言う通りシティの『負』を具現化したと言える施設の潜入、これもまた調査の1つだと、皆して割り切っていた。

と、其処へ、

 

「お呼びだ、出ろ」

 

突如、房の扉を看守が開き、とある場所まで付いて来る様、ダンテ達に命じて来た。

それに従い、看守の案内でその場所へと向かうと、

 

「来たな、ボスの徳松さん直々のお呼びだ」

 

畳が敷かれた房の中心に居座る、徳松と呼ばれた着流し姿の壮年男性と、その取り巻きらしき同じく着流し姿の2人の男がいた。

 

------------

 

「お前らは分かっちゃいねぇ、トップに逆らう奴は必ず潰される」

「御託は良い、さっさと構えろ」

「「デュエル!」」

 

先攻 Tokumatsu LP 4000 VS 後攻 Syun LP 4000

 

「俺のターン!

まずは魔法『花合わせ』発動!」

 

花合わせ(アニメオリジナルカード)

通常魔法

1:デッキから攻撃力100の『花札衛(カーディアン)』モンスター4体を攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは特殊召喚の素材に出来ず、『花札衛』モンスターの効果以外ではリリース出来ない。

 

「花合わせの効果で、俺はデッキから4体の花札衛、『松』『芒』『柳』『桐』を攻撃表示で特殊召喚する!」

 

花札衛―松―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 1

攻撃力 100

 

花札衛―芒―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 8

攻撃力 100

 

花札衛―柳―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 11

攻撃力 100

 

花札衛―桐―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 12

攻撃力 100

 

囚人の身ながらも収容所のボスとして君臨する徳松と、彼によって呼び出されたダンテ達、その彼らに徳松達はカードを要求するもダンテ達は突っぱね、ならば叩き潰してやると言わんばかりに始まった徳松と隼のデュエル。

その先攻となった徳松のカードの効果で一気に展開されたのは、其々名前の由来となった花札をモチーフとしたカード型のモンスター達。

余談だが、芒には何故か地面に1対の眼が、柳には魔法『ハリケーン』を彷彿とさせる顔が、そして桐には通常モンスターである『テンタクル・プラント』が描かれていた。

 

「次に魔法『花積み』発動!」

 

花積み(アニメオリジナルカード)

通常魔法

1:自分のデッキから『花札衛』モンスター3体までを選んで発動出来る。そのカードを好きな順番でデッキの上に戻す。

 

「花積みの効果で、俺はデッキから3体の花札衛、『芒に月』『桐に鳳凰』『柳に小野道風』をデッキトップに置く。

続いてフィールドの松をリリースして手札の『花札衛―松に鶴―』の効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする」

 

花札衛―花に鶴―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 1

攻撃力 2000

 

その後自らの効果で松と入れ替わって登場したのは、先程と同じく名前の通り、花札の1枚『松に鶴』をモチーフとしたカード型のモンスター。

因みに其処に描かれている鶴は効果モンスターである『クレーンクレーン』(機械族)そっくりである。

その動きに「徳松さんの必勝パターンだ!」「あの新入り終わったな」等と外野から声が聞こえたが、隼は相手の出方を伺う事に集中する余り全く聞いていなかった。

 

「ドローした『花札衛―芒に月』の効果を、フィールドの芒をリリースして効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする」

 

花札衛―芒に月―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 8

攻撃力 2000

 

先程の松に鶴と同じ様に登場したのは、これもまた名前の通り、花札の1枚『芒に月』をモチーフとしたカード型のモンスター。

尚、その月の部分が三邪神の一角である効果モンスター『邪神アバター』そっくりの黒い球体である。

 

「ドローした『花札衛―桐に鳳凰―』の効果を、フィールドの桐をリリースして効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする」

 

花札衛―桐に鳳凰―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 12

攻撃力 2000

 

更に桐と入れ替わって登場したのは、やはり名前の通り、花札の1枚『桐に鳳凰』をモチーフとしたカード型のモンスター。

尚、鳳凰は鳳凰でも、効果モンスターである『鳳凰』そっくりなのは余談である。

 

「ドローした『花札衛―柳に小野道風―』の効果を、フィールドの柳をリリースして効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする。

俺がドローしたのは『花札衛―桜に幕』!しかしフィールドにレベル3の花札衛はねぇ。

よって柳に小野道風の効果で、このカードは墓地へ送られる」

 

花札衛―柳に小野道風―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター/チューナー

闇属性

戦士族

レベル 11

攻撃力 2000

 

まだまだ終わらないと言わんばかりに、柳と入れ替わって登場したのは、予想通りと言うべきか、花札の1枚『柳に小野道風』をモチーフとしたカード型のモンスター。

 

「おいおい、攻撃力100を攻撃表示とは言え、たった1枚のカードエフェクトで4体ものモンスターを並べたばかりか、それを全部攻撃力2000モンスターにChangeするとはなぁ…」

「しかもうち1枚はチューナー、て事は…!」

「察しが良いな、其処の新入り。そう、此処からが本番だ!

俺は松に鶴、芒に月、桐に鳳凰に、柳に小野道風をチューニング!この時、柳に小野道風の効果でコイツらのレベルを全て2として扱う!涙雨、光となりて、降り注げ!シンクロ召喚!出でよ、レベル8『花札衛―雨四光―』!」

 

花札衛―雨四光―(アニメオリジナルカード)

シンクロ・効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 8

攻撃力 3000

 

そして、シンクロ召喚の演出と共に登場したのは、番傘を持った武士の様な出で立ちの戦士、雨四光。

 

「俺はカードを2枚セットしてターンエンド!

教えてやろう新入り、カードはトップの証明、デュエルは力の証だと!」

 

Tokumatsu

LP 4000

手札 0

モンスター 花札衛―雨四光―(攻撃表示)

魔法・罠カード なし

 

「ふん、下らんな!俺のターン!ドロー!」

「甘ぇんだよ小僧!その瞬間、雨四光の効果発動!松に鶴、芒に月、桐に鳳凰、柳に小野道風をシンクロ素材としたコイツが場にいる状態で、相手がドローした時1500のダメージを与える!」

「何?ちぃっ!」

 

Syun LP 4000→2500

 

先攻1ターン目にしては大きく動いた徳松のターンも終了、隼のターンとなりカードをドローしたその時、雨四光の番傘からカードの弾丸が放たれ、それが隼に襲い掛かった。

 

「この程度のバーンダメージ、どうと言う事は無い!

まずは『RR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアス』を召喚!」

 

RR―バニシング・レイニアス

効果モンスター

闇属性

鳥獣族

レベル 4

攻撃力 1300

 

雨四光の効果によるダメージに怯む事無く隼が登場させたのは、緑を中心とした色合い、戦闘機を思わせる出で立ちの猛禽類、バニシング・レイニアス。

 

「バニシング・レイニアスの効果発動!

手札から『RR―トリビュート・レイニアス』を攻撃表示で特殊召喚!」

「フン…

それにチェーンして永続罠『イカサマ御法度』発動!」

 

イカサマ御法度(アニメオリジナルカード)

永続罠

1:自分フィールドに『花札衛』シンクロモンスターが存在し、相手フィールドに手札から特殊召喚されたモンスターが存在する場合にこの効果を発動出来る。その相手モンスターを全て持ち主の手札に戻す。

2:自分フィールドに『花札衛』シンクロモンスターが存在しない場合、このカードを破壊する。

 

「このタイミングで永続罠か。まあ良い、チェーン処理に入る!

来い、トリビュート・レイニアス!」

 

RR―トリビュート・レイニアス

効果モンスター

闇属性

鳥獣族

レベル 4

攻撃力 1800

 

そのバニシング・レイニアスの効果で、青を基調とした色合い、戦闘機を思わせる出で立ちの猛禽類、トリビュート・レイニアスが姿を現した、

 

「だがその瞬間、イカサマ御法度の効果で、今手札から出て来たトリビュート・レイニアスを手札に戻して貰う!」

「くっそういう事か!」

 

が、その瞬間、徳松が予め発動していたイカサマ御法度の効果で、即座に手札に戻されてしまった。

 

「これぞ10年間無敗の、俺のデュエルだ!新入り、お前がどんなデュエルをして来ようと、そんなモンへし折ってやる!」

 

隼の動きを遮るかの様に姿を現した徳松の布陣、その姿に「あれぞ『秋雨の長次郎』が誇る無敵の布陣だ!」「徳松さんのあの布陣の前に、勝てた奴は居ねぇ。あの新入りも涙を流すんだろうなぁ」と、再び外野が騒ぎだした。

だがその時、

 

「フン、これで10年間無敗だと?こんな穴だらけどころか城壁にすらなっていない布陣で、無敵の布陣だと?笑わせるな!」

「何だと…?」

「やはり貴様の、貴様らのデュエルは下らない…!

貴様のデュエルには、鉄の意志も鋼の強さも感じられない!そんな貴様如きに10年もの間、無惨に散っていった連中も同類だ!」

「フン、所詮は口だけだろう。その無意味な特殊召喚効果しか持たねぇ雑魚だけで何が出来る!」

「良いだろう、今からそれを思い知らせてやる!

俺は魔法『RR―コール』を発動!対象はバニシング・レイニアスだ!」

 

RR―コール

通常魔法

『RR―コール』は1ターンに1枚しか発動出来ず、このカードを発動するターン、自分は『RR』モンスターしか特殊召喚出来ない。

 

「RR―コールの効果で、デッキから2枚目のバニシング・レイニアスを守備表示で特殊召喚する!

その様子だと、その永続罠が対応しているのは手札からの特殊召喚『だけ』の様だな」

「ああ。だが所詮同じ奴が1体増えただけの話、今出て来た奴の効果も事実上使えないぞ?」

 

そんな周囲を片腹痛しと言いたげに切って捨てた隼、余程自分の布陣に自信があるのか尚も余裕を崩さない徳松を他所に更なる展開を始める。

徳松達は知らない、隼がシンクロ次元に来る前、今はランサーズにおいての上司である遊矢とのデュエルで、何も出来ずに無惨にやられたという、生まれ故郷ではプロデュエリスト養成校に通っていた身には余りにも屈辱的な過去がある事を、その時遊矢が敷いた、人呼んで『完全決闘』という布陣は、今の徳松が敷いている布陣とは比べ物にならない位、えげつない拘束力があった事を…

 

「今に分かる。だがその前に、永続魔法『RR―ネスト』発動!」

 

RR―ネスト

永続魔法

『RR―ネスト』の効果は1ターンに1度しか使用出来ない。

1:自分フィールドに『RR』モンスターが2体以上存在する場合にこの効果を発動出来る。自分のデッキ・墓地の『RR』モンスター1体を選んで手札に加える。

 

「RR―ネストの効果発動!

デッキから『RR―ファジー・レイニアス』を手札に加える!

さて見せてやろう、俺のデュエルを!

俺は2体のバニシング・レイニアスでオーバーレイ!」

「オーバーレイ?一体何を?」

「2体のレベル4モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実を暴き、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ!エクシーズ召喚!飛来せよ、ランク4!『RR―フォース・ストリクス』!」

 

RR―フォース・ストリクス

エクシーズ・効果モンスター

闇属性

鳥獣族

ランク 4

攻撃力 100

ORU 2

 

そして、隼の決意を込めた宣言と、徳松の疑問、そしてエクシーズ召喚の演出と共に、フクロウの様な姿の機械仕掛けの猛禽類、フォース・ストリクスが姿を現した…!

 

「ほぉ、娑婆じゃこんな召喚方法を使ってんのかい。

だがソイツでどう突破するって言うんだ?」

「急かすな。まだコイツは布石の1つに過ぎん。

フォース・ストリクスのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!

デッキから『RR―シンギング・レイニアス』を手札に加える!」

 

RR―フォース・ストリクス ORU 2→1

 

「そしてコイツが貴様に引導を渡すカードだ!魔法『RUM―スキップ・フォース』発動!対象はフォース・ストリクスだ!」

 

RUM―スキップ・フォース

通常魔法

1:自分フィールドの『RR』エクシーズモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターよりランクが2つ高い『RR』モンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚としてエクストラデッキから特殊召喚する。

2:自分の墓地からこのカードと『RR』モンスター1体を除外し、自分の墓地の『RR』エクシーズモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動出来ない。

 

「俺はフォース・ストリクスのオーバーレイ・ネットワークを再構築!誇り高きハヤブサよ、英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を突き進め!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ、ランク6!『RR―レヴォリューション・ファルコン』!」

 

RR―レヴォリューション・ファルコン

エクシーズ・効果モンスター

闇属性

鳥獣族

ランク 6

攻撃力 2000

ORU 2

 

そしてフォース・ストリクスの身が炎に包まれ、その身がハヤブサを思わせる姿、レヴォリューション・ファルコンへと、変貌した…!

 

「コイツが貴様の『無敵』というまやかしを打ち砕くモンスターだ!レヴォリューション・ファルコンの効果発動!

貴様の雨四光を破壊し、その攻撃力の半分、1500ダメージを受けて貰う!

さっきのお返しだ!革命の炎に焼かれるが良い!」

「な、何だと!?(もう1枚のセットカードは戦闘破壊にしか対応していない『札改め』、コイツでは防げな(ヒュゴォ!))ぐぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

Tokumatsu LP 4000→2500

 

その翼に仕込まれた火炎放射器で雨四光を丸焦げにし、その余波が徳松にも及んだ。

余談だが雨四光がいなくなった事でイカサマ御法度は維持できなくなり、破壊された。

その様子に徳松も、隼の発言で憤慨してした様子の外野も「嘘だろ…?」「あの『秋雨の長次郎』の必勝パターンが、たった1ターンで…?」と、呆然としていた。

だが、そんな中でも隼は動きを止めない。

 

「これで俺は手札から特殊召喚出来る!

まずは手札の『RR―シンギング・レイニアス』を守備表示で特殊召喚!コイツは俺のフィールドにエクシーズモンスターがいれば、手札から特殊召喚出来る!」

 

RR―シンギング・レイニアス

効果モンスター

闇属性

鳥獣族

レベル 4

守備力 100

 

徳松のフィールドがほぼ一掃された事で、改めて展開して行く隼、その第一手として登場したのは、金色を基調とした色合いの、機械仕掛けの猛禽類、シンギング・レイニアス。

 

「次に手札の『RR―ファジー・レイニアス』の効果発動!

コイツも守備表示で特殊召喚!コイツは俺のフィールドにコイツ以外のRRモンスターがいれば効果処理によって特殊召喚出来る!」

 

RR―ファジー・レイニアス

効果モンスター

闇属性

鳥獣族

レベル 4

守備力 1500

 

次に出て来たのは、紫を基調とした色合い、戦闘機を思わせる出で立ちの猛禽類、ファジー・レイニアス。

 

「続いてシンギング・レイニアスとファジー・レイニアスでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚、今一度飛び立て!フォース・ストリクス!」

 

RR―フォース・ストリクス 攻撃力 100→600

 

「今更だが、フォース・ストリクスの攻守は、コイツ自身以外の、俺のフィールドの鳥獣族モンスターの数×500アップする!

更にフォース・ストリクスのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!

デッキから3枚目のバニシング・レイニアスを手札に加える!

この時、墓地へ送ったファジー・レイニアスの効果発動!

デッキから2枚目のファジー・レイニアスを手札に加える!」

 

RR―フォース・ストリクス ORU 2→1

 

「バトルフェイズに入る!2体で一斉攻撃だ!」

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

Tokumatsu LP 2500→1900→-100 LOSE

 

WINNER Syun


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