【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
「此処が俺の店、デュエルバー『バルマスケ』だ。営業時間外だが構わん、さあ入ってくれ」
「あ、はい」
シンクロ次元の『シティ』に降り立った俺達、そんな俺達に声を掛けて来たシュドナイさんに誘われ、彼が営んでいるというバーに案内された。
まあランサーズメンバーである俺達の立場以前に、知らない人の誘いにホイホイ付いて行くのはどうなんだと小学生にすら突っ込まれそうだが、300年もの人生を歩んで来た俺の、その間ずっとデュエリストとして活動して来た俺のカンが、彼を大丈夫だと告げていたから、俺達はそれに従う事にした、どの道V-CRANや第1部隊と待ち合わせる場所が欲しかったし(その件で聞いてみたら「後でちょっと頼みごとがある、受けてくれたらいいぞ」と条件付きながら快諾してくれた)。
ともかく彼に促される形で店内に入った俺達、その目に映った店内の光景は、所謂ゆったりと酒を嗜むのが目的のオーセンティックバーというよりは、小洒落たスポーツバー、といった感じだった。
様々なドリンクを並べた棚を背にしたカウンター、と此処までは一般的なバーだが、その後ろには何やら機械的なテーブルが十数台位並べられ、そして壁際にはスクリーンが掛けられていた。
それにしてもこのテーブル、まさか…?
「そのテーブルが気になるか?まあ、今となっては殆ど見かけない様な代物だからな。ここいらに並んでいるテーブルは全て、デュエルテーブルだ」
「デュエルテーブル?何だそれ?」
「聞いた事が無いわね…」
「俺も分かンねェなァ…」
「名前に『デュエル』ってつけられているからデュエルに関わる設備って事だよな…?」
シュドナイさんの説明にも分からないと言いたげな柚子、当麻、一行、そしてエレン。
一方で、
「デュエルテーブルか。我が権現坂道場の蔵に確か保管されていた様な…
結構な骨董品だったと思うが…」
「確かに、今じゃお目にかかる事は殆ど無いよな」
デュエルモンスターズが『遊戯王OCG』だった頃の世界から来た俺は無論、どうやら道場に保管されていたらしい権現坂もピンと来ていた。
その様子に、
「ははは、現代の少年少女には、名前を言ってもピンと来ない代物って訳か。まあ今はデュエルディスクを用いたスタンディングデュエルですらややマイナー、主流はDホイールを用いたライディングデュエルだからな…」
シュドナイさんは寂し気な様子で苦笑いしていた。
「まあ其処のちびっ子の予想通り、このデュエルテーブルは文字通り『デュエルする為の一通りの機能を搭載したテーブル』だ。先攻後攻のオートチョイス、各種効果処理や進行、ソリッドビジョンも完備している。まあその辺はデュエルディスクにも搭載している物だし、第1こいつはオートシャッフルに対応していないが」
「何でそンな古っちくて不便な物体を所狭しと並べてンだ?」
シュドナイさんの説明に、いの一番に突っ込んだのは一行だ。
まあ今となってはそういった面倒くさい動作をオートでやってくれるデュエルディスクがあるのに、態々そんな不便な物を並べるという考えが理解出来ない、というのも分からなくはない。
其処はデュエルディスクを用いたデュエルが当たり前となった現代人の感覚、と言えばいいか。
「確かにコイツは古臭くて不便だ。ルール処理等は機械がやってくれるが、シャッフルは自分の手でやらなくてはならない。其処にイカサマの余地がある以上カットという形で、自分のデッキを他人に触らせなければならない。人の手垢を付けられる事に苦痛を覚える奴もいるだろう。だが、この決して大きくないテーブルで向かい合い、何処を境目にカットするかで最初の駆け引きが生まれる。そして対峙する相手デュエリストのプレイング、表情、口調、其処からどんな動きをして来るか、自分はどんな動きをすればいいかを考える。それこそがデュエルの原流って物じゃないか?お手軽なスタンディングデュエルや、乗り物で移動しながら出来るライディングデュエルも良いが、偶にはそんな忙しないデュエルから目を背け、このテーブルでゆったり、ドリンク片手に、時には軽食をつまみながらデュエルするというのも、中々良い物だぞ。此処バルマスケも、そんなテーブルデュエルを売りにしている」
シュドナイさんの説明に納得したかの様に「へー」と呟いた一行達。
あ、ドリンク片手に、とか軽食をつまみながら、と言っているけど俺が遊士だった頃、ショップデュエルでそれは厳禁だったぞ。
「さて、お前さん達と出会ったのも、此処に案内したのも何かの縁だ、良かったら俺とデュエルしてくれないか?」
と、心中で突っ込んでいると、シュドナイさんからデュエルの誘いが来た。
これが、さっき言っていた頼み事かな?
まあ良い、
「はい、喜んで」
「そうか、ありがとう。そっちからは誰が出ても構わないぞ」
「そしたら遊矢、私から出ても良いかな?」
「柚子?ああ、良いけど」
その勝負、受けて立つぜ!
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「「デュエル!」」
先攻 Sydonay LP 4000 VS 後攻 Yuzu LP 4000
「俺のターン。先攻はドロー無し。
まずは手札の『バスター・ブレイダー』を墓地へ送って魔法『ワン・フォー・ワン』発動」
ワン・フォー・ワン(制限カード)
通常魔法
1:手札からモンスター1体を墓地へ送って発動出来る。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。
急遽(テーブルデュエルで)始まった、柚子とシュドナイさんによるデュエル、先攻となったシュドナイさんが最初に発動した魔法、というかそのコストとなったカードに、俺は首を傾げた。
バスター・ブレイダーって遊戯さんがエースの一角としていたカードで、融合モンスター『超魔導剣士―ブラック・パラディン』の素材だった筈だよな、何でそれがシンクロ次元に?
「ワン・フォー・ワンの効果で、デッキから『破壊剣士の伴竜』を守備表示で特殊召喚」
破壊剣士の伴竜
効果モンスター/チューナー
光属性
ドラゴン族
レベル 1
守備力 300
流石にシンクロ次元のデュエリスト、メインデッキにチューナーは入っているよな。
色々と疑問に思っている俺を他所にシュドナイさんのフィールドに登場したのは、白い体毛に覆われた6本足の、可愛らしいドラゴンの子供。
伴竜って事はその『破壊剣士』モンスターに付き従っている設定なんだよな、その破壊剣士ってどんなモンスターだ?
「今出した伴竜をリリースして効果発動。
俺の墓地から『バスター・ブレイダー』を攻撃表示で蘇生する」
バスター・ブレイダー
効果モンスター
地属性
戦士族
レベル 7
攻撃力 2600
破壊剣士ってバスター・ブレイダーの事かよ!?
バスター・ブレイダーってドラゴン族と対峙すると攻撃力が上がる効果を持っていて『竜破壊の剣士』と謳われていた筈、それが何故、幼いとは言えドラゴンを連れているんだ?
何にせよ、シュドナイさんのデッキはシンクロ召喚を組み込んだ『バスター・ブレイダー』って事になるかな?
「今蘇生したバスター・ブレイダーを対象に、手札の『破壊剣―ウィザードバスターブレード』の効果発動。
コイツを装備カードとしてバスター・ブレイダーに装備させるぞ」
と、シュドナイさんのデッキ構成を推理していると、バスター・ブレイダーが突如フィールドに現れた双剣を装備した。
あの双剣、見た感じユニオンモンスターっぽいけど、その表記が見えないな、何でだ?
「今装備したウィザードバスターブレードを墓地へ送って効果発動。
墓地の『破壊剣』モンスター、伴竜を手札に加えて、そのまま召喚。
召喚した伴竜の効果発動。
デッキから『破壊剣―アームズバスターブレード』を手札に加える」
結構デッキや手札、フィールドや墓地をぐるぐる回っているな。
今更だがシンクロ召喚軸のデッキってこういうソリティア要素が結構見受けられるよなぁ(あ、当麻のPSYフレームは別な)。
ともあれ、これでフィールドにはチューナーである伴竜と、そうではないバスター・ブレイダーが揃った、という事は来るな、シンクロ召喚が。
「さて、目の当たりにさせてやろう、俺のデッキの全力を!
俺はレベル7のバスター・ブレイダーにレベル1の伴竜をチューニング!
がんじがらめな規律に縛られぬ野蛮な竜よ、今こそ破壊剣士に力を与えよ!シンクロ召喚、レベル8!『破戒蛮竜―バスター・ドラゴン』!」
破戒蛮竜―バスター・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
闇属性
ドラゴン族
レベル 8
守備力 2800
そう宣言したシュドナイさんのフィールドに、シンクロ召喚の演出と共に登場したのは、破壊剣士の伴竜が成長した様な姿の、6本足のドラゴン、バスター・ドラゴン。
あの口振りからして、このデッキの全力を発揮する効果を、このドラゴンは持っていると言う事か…
「今シンクロ召喚したバスター・ドラゴンの効果発動。
たった今シンクロ召喚の素材として墓地へ送ったバスター・ブレイダーを攻撃表示で蘇生する。
今蘇生したバスター・ブレイダーを対象に、手札の『破壊剣―ドラゴンバスターブレード』の効果発動。
コイツを装備カードとしてバスター・ブレイダーに装備させ、直ぐ様効果発動。
コイツを守備表示で特殊召喚」
破壊剣―ドラゴンバスターブレード
効果モンスター/チューナー
闇属性
ドラゴン族
レベル 1
守備力 300
成長して蛮竜と呼ばれる様になっても、バスター・ブレイダーとの絆は忘れない、といった感じか。
その効果でバスター・ブレイダー再び登場すると同時に何処からともなく出現した太刀を装備、その直後にその太刀が意志を持ったかのようにバスター・ブレイダーの手を離れ、宙を浮いた。
しかしまたチューナー、という事は、
「俺はレベル7のバスター・ブレイダーにレベル1のドラゴンバスターブレードをチューニング!
並び立て、2体目のバスター・ドラゴン!
今シンクロ召喚した2体目のバスター・ドラゴンの効果発動。
たった今シンクロ召喚の素材として墓地へ送ったバスター・ブレイダーを攻撃表示でみたび蘇生する」
で、デスヨネー!
俺の予想通り、シュドナイさんのフィールドには2体目のバスター・ドラゴンが登場し、そしてその効果でまたもバスター・ブレイダーが蘇生された。
どんだけ墓地とフィールドを往復させるのか…
「今蘇生したバスター・ブレイダーを対象に、手札の『破壊剣―アームズバスターブレード』の効果発動。
コイツを装備カードとしてバスター・ブレイダーに装備させるぞ。
カードを1枚セットしてターンエンドだ」
Sydonay
LP 4000
手札 0
モンスター バスター・ブレイダー(攻撃表示)
破戒蛮竜―バスター・ドラゴン(守備表示)×2
魔法・罠カード 破壊剣―アームズバスターブレード(対象:バスター・ブレイダー)
セット
「随分と動き回ったわね…
私のターン!ドロー!
まずは魔法『独奏の第1楽章』発動!」
独奏の第1楽章
通常魔法
『独奏の第1楽章』は1ターンに1枚しか発動出来ず、このカードを特殊召喚するターン、自分は『幻奏』モンスターしか特殊召喚出来ない。
1:自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動出来る。手札・デッキからレベル4以下の『幻奏』モンスター1体を特殊召喚する。
「独奏の第1楽章の効果で、デッキから『幻奏の音女セレナ』を守備表示で特殊召喚!」
幻奏の音女セレナ
効果モンスター
光属性
天使族
レベル 4
守備力 1900
お、出た出た、柚子の鉄壁パターン。
セレナを出したという事は、柚子の手札には間違いなくプロディジー・モーツァルトがいるな。
「セレナを特殊召喚したターン、私は通常召喚に加えて幻奏モンスターを1回召喚出来ます!更に、天使族モンスターをアドバンス召喚する際、セレナは2体分のリリースにする事が出来ます!」
「要は天使族に対応したダブルコストモンスターか。そしてそれを態々説明するという事は、天使族最上級モンスターを手札に持っているな?」
「はい!この効果でセレナをリリースして、アドバンス召喚!天上に響く妙なる調べよ、眠れる天才を呼び覚ませ!出でよ、レベル8!『幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト』!」
幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト
効果モンスター
光属性
天使族
レベル 8
攻撃力 2600
俺の予想、そしてシュドナイさんの予感に応えるかの様に柚子のフィールドに登場したプロディジー・モーツァルト。
だが、柚子にとってはこれがスタートと言っても過言じゃ無い。
「今アドバンス召喚したプロディジー・モーツァルトの効果発動!
手札から『幻奏の歌姫ソプラノ』を攻撃表示で特殊召喚!」
幻奏の歌姫ソプラノ
効果モンスター
光属性
天使族
レベル 4
攻撃力 1400
ソプラノが出て来たって事は出すのか、融合モンスターを?
「特殊召喚したソプラノの効果発動!
墓地のセレナを手札に加えます!
更にソプラノのもう1つの効果を発動!
フィールドのソプラノ自身とプロディジー・モーツァルトで融合!」
此処で行くか、シンクロ次元で初の融合召喚を。
シンクロ次元では見た事も無い融合召喚、これにはシュドナイさんも驚くに違いない。
「融合召喚、まさか『ジャックと俺』の他に使い手がいたとはな…!
だが甘い!それにチェーンしてバスター・ドラゴンの効果発動!
墓地のドラゴンバスターブレードをバスター・ブレイダーに装備させるぞ!」
と思っていた時期が俺にもあったし、実際驚いた様子も見せていた、が、今なんて言った?
「他に使い手がいたとはな…!」だって?どういう…事だ…?
それにソプラノの融合召喚効果にチェーンしての装備、まるで融合召喚対策だと言わんばかりの口調、一体どんな意図が…?
「私のターンでも動いて来るなんて…
ならチェーン1、ソプラノの効果で(ビーッ!ビーッ!)な、何なのこの警告音!?」
柚子もシュドナイさんの動きに驚きの様子を見せつつも、ソプラノの効果処理を行おうとしたその時、突如警告音が鳴り、
「ゆ、融合召喚出来ない!?な、何で!?」
柚子の言う通り、融合召喚が出来なくなってしまった、一体何で…!?
「ドラゴンバスターブレードの効果だ。コイツが装備されている限り、お前さんはエクストラデッキからモンスターを特殊召喚出来ないぞ。例えそれがシンクロ召喚であろうと、融合召喚であろうとな!」
「な!?」
それ『真帝王領域』かよ!?
しかもそれをフリーチェーンで出せるなんて(あ、『終焉の地』なら真帝王領域も出せるな)…
「くっなら私のフィールドに幻奏モンスターが存在するから『幻奏の音女ソナタ』を攻撃表示で特殊召喚!」
幻奏の音女ソナタ
効果モンスター
光属性
天使族
レベル 3
攻撃力 1200→1700
幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト 攻撃力 2600→3100
幻奏の歌姫ソプラノ 攻撃力 1400→1900
「これでプロディジー・モーツァルトの攻撃力はバスター・ブレイダーの攻撃力も、バスター・ドラゴンの守備力も超えた。此処からバトルフェイズで戦闘破壊すれば…」
「おっと、その台詞はバスター・ブレイダーの攻撃力を見てから言って貰おうか」
「え?なっ!?」
バスター・ブレイダー 攻撃力 2600→4100
ならばとソナタを特殊召喚する事で攻撃力を上げて突破を試みようとした柚子だったけど、シュドナイさんに突っ込まれてバスター・ブレイダーのステータスを見たら、なんとその攻撃力は1500も上がっていた。
確かバスター・ブレイダーには、相手のフィールド・墓地にあるドラゴン族×500ポイントもの攻撃力をアップさせる効果はあったけど、でも柚子の幻奏モンスター達は天使族の筈、ならこれは一体…?
「バスター・ドラゴンが表側表示でいる限り、お前さんのフィールドにいるモンスターは全てドラゴン族として扱うぞ。今お前さんのフィールドには3体のモンスター、よってバスター・ブレイダーの攻撃力は1500アップする」
「まさかそんな効果が…」
その効果に驚愕の様子を見せる柚子だったけど、尚もその表情から切迫した様子は無い、まだ打つ手はあると言った感じの物だ。
「バトルフェイズに入ります!」
「ならばメインフェイズ終了時に速攻魔法『破壊剣士融合』発動!」
「ゆ、融合!?」
「融合だとォ!?」
「な、何で融合が!?」
「融合!?そんな馬鹿な!?」
「嘘だろ!?融合だって!?」
「マジか…」
破壊剣士融合
速攻魔法
『破壊剣士融合』の1、2の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用出来ない。
1:自分の手札及び自分・相手フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、『バスター・ブレイダー』を融合素材とするその融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
2:このカードが墓地に存在する場合、手札を1枚墓地へ送って発動出来る。墓地のこのカードを手札に加える。
が、シュドナイさんの更なる手に、柚子は勿論、俺達も驚愕せざるを得なかった。
さっき言っていたけど、本当に融合を使うなんて…
此処ってシンクロ次元だよな?シンクロ召喚以外にエクストラデッキからモンスターを呼び出す召喚法は無かった筈だよな?
「俺はフィールドのバスター・ブレイダーと、バスター・ドラゴンの効果でドラゴン族となっているお前さんのフィールドのプロディジー・モーツァルトを融合!
竜を打ち破る剣士が今、オトモ達と共に狩場に降り立つ!融合召喚、さあ一狩り行くぞ!『竜破壊の剣士―バスター・ブレイダー』!」
竜破壊の剣士―バスター・ブレイダー
融合・効果モンスター
光属性
戦士族
レベル 8
攻撃力 2800→4800
驚愕する俺達を尻目に、融合召喚の演出と共に、伴竜を彷彿とさせる色合いの鎧を装着したバスター・ブレイダーが現れた。
と、同時に、また信じられない光景が広がった。
「竜破壊の剣士―バスター・ブレイダーは、お前さんのフィールド・墓地にいるドラゴン族モンスターの数×1000ポイント、攻守をアップさせる。
今お前さんのフィールドには、バスター・ドラゴンの効果でドラゴン族と化したモンスターが2体いる、よって攻守は2000ポイントアップだ。
更にコイツが俺のモンスターゾーンに存在する限り、お前さんのフィールドにいるドラゴン族モンスターは守備表示になり、効果を発動出来ないぞ!」
「え、ええ!?」
な、なんだそのドラゴン族メタにも程がある効果のオンパレードは!
しかもそのメタ効果も、バスター・ドラゴンの効果で相手フィールドのモンスターなら誰でも良い状態になっている、まさに竜破壊の剣士とそのオトモ、凶悪なタッグだな…!
流石に柚子の表情からも焦りの色が見える、この状況を打開するのは厳しいのだろうか。
攻撃もモンスター効果の発動も出来ない、となると…
「バトルフェイズは終了します…
カードを1枚セットして、ターンエンド…!」
「ならエンドフェイズに2体目のバスター・ドラゴンの効果発動。
墓地のアームズバスターブレードを、竜破壊の剣士―バスター・ブレイダーに装備させるぞ」
Yuzu
LP 4000
手札 2(うち1枚は幻奏の音女セレナ)
モンスター 幻奏の歌姫ソプラノ(守備表示)
幻奏の音女ソナタ(守備表示)
魔法・罠カード セット