【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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123話_機光竜乱舞

時間は少し遡り、東側の塔にて、

 

先攻 Apollo LP 4000 VS 後攻 Ryotaro LP 4000

 

「私から行かせて貰おう!

まずは魔法『融合』発動!」

 

融合

通常魔法

1:自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

「私は手札の『太陽の戦士』と『ガーディアン・トライス』を融合!閃光の双剣に日輪の光輝く時、2人の戦士は1つとなれり!融合召喚、レベル7!『太陽の守護者』降臨!」

 

太陽の守護者(アニメオリジナルカード)

融合・効果モンスター

光属性

戦士族

レベル 7

攻撃力 2400

 

行われていた4組のデュエル、その1組で先攻をとった塔の守護者アポロが融合召喚の演出を経て登場させたのは、太陽を思わせる意匠を所々に施した赤き戦士。

 

「太陽の守護者の効果発動!

『守護者の盾』トークン1体を守備表示で特殊召喚する!このトークンがいる限り、太陽の守護者を攻撃対象に出来ない!

私はカードをセットしてターンエンド!」

 

守護者の盾トークン

光属性

戦士族

レベル 1

守備力 0

 

Apollo

LP 4000

手札 1

モンスター 太陽の守護者(攻撃表示)

      守護者の盾トークン(守備表示)

魔法・罠カード セット

 

そしてその赤き戦士を守る様に盾を出現させ、亮太郎にターンを明け渡した。

 

「俺のターン、ドロー!

まずはおめぇのフィールドにのみモンスターが存在するので『サイバー・ドラゴン』を攻撃表示で特殊召喚」

 

サイバー・ドラゴン

効果モンスター

光属性

機械族

レベル 5

攻撃力 2100

 

「次に手札の『サイバー・ドラゴン・ドライ』を墓地へ送って『銀河戦士』の効果発動。

このカードを守備表示で特殊召喚」

 

銀河戦士

効果モンスター

光属性

機械族

レベル 5

守備力 0

 

後攻となった亮太郎は早速、其々が持つ特殊召喚効果によってサイバー・ドラゴンと銀河戦士、2体のレベル5モンスターを展開した。

 

「特殊召喚した銀河戦士の効果発動。

デッキから2枚目の銀河戦士を手札に加える。

俺はサイバー・ドラゴンと銀河戦士でオーバーレイ!2体のレベル5・機械族モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!超量の力を得た機光竜が、新星の如き光を解き放つ!エクシーズ召喚、ランク5!『サイバー・ドラゴン・ノヴァ』!」

 

サイバー・ドラゴン・ノヴァ

エクシーズ・効果モンスター

光属性

機械族

ランク 5

攻撃力 2100

ORU 2

 

その1体である銀河戦士のサーチ効果を適用した後、エクシーズ召喚の演出と共に呼び出したのは、彼のエースの一角、サイバー・ドラゴン・ノヴァ。

 

「早速エースカードのお出ましか、だがもう少し楽しもうではないか。永続罠『守護者礼賛』発動!」

 

守護者礼賛(アニメオリジナルカード)

永続罠

エクストラデッキから特殊召喚された相手フィールドのモンスター1体を対象としてこのカードを発動出来る。

1:このカードの発動時、自分フィールドに『守護者の盾トークン』(戦士族・光・レベル1・攻撃力0・守備力0)2体を特殊召喚出来る。

2:このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、対象の相手モンスターの効果は無効化され、その相手モンスターは全ての『守護者の盾トークン』に1回ずつ攻撃出来る。1度のバトルフェイズ中に全ての『守護者の盾トークン』に攻撃しなかった場合、バトルフェイズ終了時に対象の相手モンスターは破壊される。

3:対象の相手モンスターがフィールドから離れた場合にこのカードは破壊される。

 

その姿を見たアポロは早速動き出した。

 

「守護者礼賛の効果でサイバー・ドラゴン・ノヴァの効果を無効にし、自分フィールドに守護者の盾トークン2体を特殊召喚する!

さあどうする、守護者礼賛の更なる効果によって守護者の盾トークン全てを攻撃するか、それとも攻撃せずにお前のエースモンスターを失うか…」

 

その発動した永続罠によってサイバー・ドラゴン・ノヴァに赤いオーラが纏わり付くと同時に、アポロのフィールドに新たな盾が2つ生み出された。

その状況に、己の思い通りにデュエルが進行していると自信を持っているのか、アポロが煽るかのようにそんな宣告を突きつけて来る。

が、

 

「わりぃが、俺はおめぇの掌の上で踊っていられる程暇じゃねぇ。全力でぶちかますぜ!

俺はサイバー・ドラゴン・ノヴァのオーバーレイ・ネットワークを再構築!超量の力を得た機光竜が更なる進化を遂げ、無限の如き光を放つ!エクシーズ召喚、ランク6!『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』!」

「何、別のエクシーズモンスターに変化しただと?」

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ

エクシーズ・効果モンスター

光属性

機械族

ランク 6

攻撃力 2100→2700

ORU 3

 

お前の思い通りにはならないと言わんばかりにサイバー・ドラゴン・ノヴァは更なる進化を遂げ、サイバー・ドラゴン・インフィニティとなった。

これで守護者礼賛の効果対象から外れ、効果を振るう事が出来る様になった。

 

「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果発動!おめぇのフィールドにいる太陽の守護者を、コイツのオーバーレイ・ユニットに変える!」

「な、何だと!?」

 

サイバー・ドラゴン・インフィニティ ORU 3→4

                  攻撃力 2700→2900

 

その効果、相手モンスターを自らのオーバーレイ・ユニットとして吸い込むという除去効果に驚きを見せるアポロ、そんなアポロなどお構いなしにサイバー・ドラゴン・インフィニティは赤き戦士をオーバーレイ・ユニットとして取り込んだ。

亮太郎は知る由もないが、太陽の守護者には守護者の盾トークンが破壊された時、破壊したモンスターの攻撃力を800下げつつ、800のバーンダメージを与える効果がある。

もしそのまま攻撃していれば大量のバーンダメージが避けられず、アポロの思うつぼとなっていた訳だが、亮太郎はそうならない。

 

「続いて『サイバー・ドラゴン・コア』を召喚」

 

サイバー・ドラゴン・コア

効果モンスター

光属性

機械族

レベル 2

攻撃力 400

 

亮太郎が更に呼び出したのは、サイバー・ドラゴンの骨組み部分。

 

「召喚したサイバー・ドラゴン・コアの効果発動。

デッキから速攻魔法『サイバネティック・フュージョン・サポート』を手札に加える。

…さぁて、まずはコイツで行くか!俺も融合発動!

俺はフィールドのサイバー・ドラゴン・コアとサイバー・ドラゴン・インフィニティを融合!2体の機光竜よ、今こそ1つとなり、全てをぶち壊す暴竜となれ!融合召喚、レベル5!『キメラテック・ランページ・ドラゴン』!」

 

キメラテック・ランページ・ドラゴン

融合・効果モンスター

闇属性

機械族

レベル 5

攻撃力 2100

 

「やはりランサーズの一員、エクシーズ召喚だけでなく融合召喚も使いこなすか。だが2体のモンスターを使った結果が先程とステータスの変わらないモンスターでは無いか。出した所で何の意味がある?」

 

サイバー・ドラゴン・コアの召喚時効果処理を終えた後に行われた融合召喚、その後に現れた三つ首の機光竜のステータスにアポロは疑問を投げかける。

確かに、このままバトルフェイズに入っていれば2体の盾トークンを戦闘破壊出来たにも関わらず、それを1つに減らした結果が、サイバー・ドラゴンと何ら変わらないステータスの融合モンスター。

 

「慌てるな、直ぐにその意味が分かる、が、その前に融合召喚したランページ・ドラゴンの効果発動。対象は一応、使いモンにならなくなったその永続罠だ。ソイツを破壊する。

次にランページ・ドラゴンの2つ目の効果発動!

デッキから『サイバー・ドラゴン・ツヴァイ』と『フルール・シンクロン』を墓地へ送り、

 

 

 

このターン、コイツは1度のバトルフェイズ中に3回攻撃出来る!」

「な!?その為に態々融合したと言うのか…!」

 

だがその効果は、フィールドにいた2体を素材する価値がある物だった。

 

「そして、LPを半分払って速攻魔法『サイバネティック・フュージョン・サポート』を発動してバトルフェイズに入る!」

 

サイバネティック・フュージョン・サポート

速攻魔法

ライフポイントを半分払って発動出来る。このターン、自分が機械族の融合モンスターを融合召喚する場合に1度だけ、その融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分の手札・フィールド上・墓地から選んでゲームから除外し、これらを融合素材に出来る。『サイバネティック・フュージョン・サポート』は1ターンに1枚しか発動出来ない。

 

Ryotaro LP 4000→2000

 

「ランページ・ドラゴンでおめぇの盾3つを全部攻撃!エヴォリューション・レザルト・ブラスター、3連打ァ!」

「くっ!」

 

キメラテック・ランページ・ドラゴン 攻撃力 2100 VS 守護者の盾トークン 守備力 0

 

「だがまだ私のライフポイントは無傷だ!このデュエル、暫く付き合って貰うぞ!」

 

その効果によって3回攻撃出来る様になったランページ・ドラゴンの猛攻の前にフィールドががら空きとなったアポロ、だがLPは本人の言う通り無傷のままだ。

然し、

 

「何言ってやがる、バトルフェイズは終わっちゃいねぇぜ。もう忘れたのか、バトルフェイズに入る前に、半分のLPを払って発動したあの速攻魔法を!」

「何?」

「手札を1枚捨て、速攻魔法『超融合』発動!」

 

超融合(制限カード)

このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動出来ない。

1:手札を1枚捨てて発動出来る。自分・相手フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

「コイツは本来、俺とおめぇのフィールドにいるモンスターしか融合素材に出来ない、だが此処で俺はさっき発動したサイバネティック・フュージョン・サポートの効果を適用する!

 

 

 

これにより、俺は俺の手札・フィールド・墓地から除外する事でソイツを融合素材に出来る!」

「な!?」

「俺はフィールドのランページ・ドラゴンと、墓地のサイバー・ドラゴン、サイバー・ドラゴン・ツヴァイ、サイバー・ドラゴン・ドライ、サイバー・ドラゴン・コア、サイバー・ドラゴン・ノヴァ、サイバー・ドラゴン・インフィニティ、フルール・シンクロン、2体の銀河戦士を除外して融合!機光竜の力が今こそ結集し、膨大なる力を得た破壊竜と化す!さあ、全力でぶちかますぜ!融合召喚、レベル9!『キメラテック・オーバー・ドラゴン』!」

 

キメラテック・オーバー・ドラゴン

融合・効果モンスター

闇属性

機械族

レベル 9

攻撃力 8000

 

「こ、攻撃力8000!?」

 

それをも考慮していた亮太郎は、此処でとっておきの一手を打った。

攻撃を終えたランページ・ドラゴンを含めた、実に10体ものモンスターを融合素材として融合召喚したのは、10もの首を生やした機光竜。

その攻撃力は、驚異の8000…!

 

「オーバー・ドラゴンの元々の攻守は、コイツの融合素材としたモンスター×800ポイントだ!」

「あ、あぁ…!」

「オーバー・ドラゴンでダイレクトアタック!

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァァァ!」

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

Apollo LP 4000→-4000 LOSE

 

WINNER Ryotaro


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