【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
「ところで零児、少し聞きたい事があるのですが、良いですか?」
「何だね?」
「この世界の禁止制限って、一体どうなっています?というのはですね、先程、No.は俺達の世界では普通のエクシーズモンスターだと言いましたが、その中で先程隼が見せてくれたNo.、あれは禁止カードに指定されているんです。それで少しこの世界の禁止制限がどうなっているのかが気になりまして」
零児とのデュエルが終わり、互いの健闘を称えあった後、ふと気になった事を零児に聞いてみた。
この世界の禁止制限の事だ。
「この世界の禁止制限?…ああ、かなり緩いと言っていい。
融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムなどが広がっていない分、それらに関係するカードが殆ど規制されていないならな」
と言いながら、零児は2枚のカードを提示したんだが、
「これらのカードで漸く制限カードといった所だ」
「は…?アイエエエエ!?未来融合!?未来融合ナンデ!?しかももう片方もコストが変わって速攻魔法になった『次元融合』じゃないですか、一体どんだけ緩いんですか…」
その2枚は、あの悪名高い禁止カード『未来融合―フューチャー・フュージョン―』(アニメ効果)と、何故か効果が『次元融合』と化した『次元誘爆』(アニメ効果がそれだったらしいが)だった。
これでも制限止まりとか、本当にどんだけですか(汗
「そ、それじゃあショック・ルーラーとかは?」
「当然、規制されていない。この世界で黒咲しか持っていないカードを規制出来る訳が無いだろう。このような凶悪な効果だったとしてもだ」
う、うそやん…
となるとつい最近禁止されたモンキーボードも、遊戯王TCGではとっくの昔に
「あ、あのペンデュラムモンスターのモンキーボードとシンクロモンスターのゴヨウ・ガーディアンは?」
「ゴヨウ・ガーディアンというカードは知らないがモンキーボードは無制限だ」
「ゑ?」
マジですか、なんか頭痛くなって来た。
「ならサンダー・ボルトや大嵐は?」
「流石に禁止カードだ。禁止制限が緩いのは召喚法に関わるカードのみ。汎用カードはそれなりに厳しくなっている」
「あ、やっぱそうですよね」
流石に其処まで緩かったらもうアカン、デュエルモンスターズの歴史が終焉してしまう。
「ともかく、分かりました。それじゃあ、戻りましょうか」
「そうだな。禁止制限の話は実際に見せてする方が早いだろう」
俺のいた世界じゃ特定の存在しか持っていないカードでも容赦なく制限が掛かるけどな、こっちの零児も「禁止制限は或る日突然、数時間前の予告の後にデータが書き換えられる。私もどういう仕掛けになっているか分からない」って言っていたけど、まさか天の声的な何かが…?
そう禁止制限に関して色々と考えつつ、零児と共にフィールドを後にした俺を出迎えたのは、
「遊士!お疲れ様、今のデュエル、最高に面白かったわ!流石は遊士ね!」
「うおっと、元気と愛に溢れた出迎えありがと。喜んで貰えて嬉しいよ、柚子」
扉が開くと同時に駆け寄って抱き付いて来た柚子だった。
本当に可愛いな、俺の彼女は。
「…誰だ、あれ?
柚子って、もう、こう、ストロングな感じだよな?」
「俺の世界の柚子もストロングだね。柊マネーイズパワーシステムとか言いそうな感じの」
聞こえているぞ、お前ら。
この世界の柚子やファントムの所の柚子って一体どんな存在なんだ?
と、本題が、零児とデュエルした切っ掛けと言える問題が解決していなかったな。
「さて、俺のデュエルはどうでしたか?俺のプレイングやメンタル等々から、No.を持つに相応しいかどうかの判断は固まりましたでしょうか?」
「ふむ、問題無いだろう。榊遊矢やファントムがCNo.とデュエルした時は数日目を覚まさない重傷を負うことになったが、私にそのようなことは起きていないしな」
ほっ良かった、これで少なくとも没シュートなんて事態にはなら無さそうだ。
「ありがとうございます!その謝礼と言ってはあれですが、もう2デュエルしませんか?どうやら俺とデュエル出来なかった事で皆さん落胆の表情を浮かべていましたし。俺としても今度はNo.の所有権を賭けた物じゃ無い、純粋なエンタメデュエルをしたいですし…
柚子、お前もそうだろう?」
「わ、私も良いの?」
「ああ!何かさっき人の彼女の並行世界における存在をストロングだのマネーイズパワーシステムだのと好き勝手言った連中に一泡ふかせたいし」
「そんな事言っていたの?失礼しちゃうわ!」
「いやだって直ぐにハリセンで叩いてくるしさ」
「それならまだマシだよ。俺なんてサインを要求する振りをして契約書に名前を書かせられ、時給450円で講師としての契約を結ばされたんだよ?」
いや、ハリセンなら柚子だってツッコミに使うぞ。
ストロング呼ばわりするから作画崩壊パンチとかリアリスト行為とか、コテンパンでフライパンにしてやるとか無言の手刀とかするんじゃないかと思ったけど、普通じゃねぇか。
流石にサインを要求する振りして契約書云々は擁護出来ないが、しかも時給450円で講師の契約て…
「ともかく、どうでしょうか?」
「良いのではないか?彼らもやる気満々の様子のようだしな」
「ああ!あんなデュエル見せられたら、デュエリストとして居ても立っても居られなくなったよ!俺もデュエルしたいって強く思わされた!」
「俺もだよ。あの零児を彼処まで追い詰め、そして倒したデュエリスト。それ程のデュエリストと戦う機会なんて滅多に無いからね」
「僕も同意です。僕の『御伽話』デッキで是非とも貴方と戦ってみたい」
「ふふ…
いいえ、デュエルするのは私よ!あの程度の展開じゃ削り切れない力、しかとその眼に焼き付けさせてあげるわ」
「いいや、俺が行こう。No.はNo.でしか破壊されない。ならば、No.を有する俺がデュエルを挑むべきだ」
「待て、ユート。その理屈ならば俺でも良い筈だ。何よりも特殊召喚を多用する相手ならば俺の方が優位に立てる筈」
「いやいや、此処は俺の出番だろ?俺のシンクロ召喚でぶっ倒してやるぜ!」
「「「「「「「……」」」」」」」
あれ、何だこのデジャヴ。
たった今デュエルした零児を除いた7人が、俺が俺がと言い合い、そしてにらみ合ったかと思ったら俺と柚子に視線を向けると言う光景。
といっても、此処で戦う相手はもう決まっているんだけどな。
「先程ああ言った手前、他の皆さんには悪いですが、俺はファントムを指名します。並行世界の俺によるエンタメデュエル、しかとこの眼に焼き付けたい。俺もまた、貴方がたに俺なりのエンタメデュエルをお見せしましょう、この、貴方にとっても馴染み深いと言って良いであろうデッキで」
「私は遊矢を。この世界の私がどんな存在かは詳しくは知らないけど、その私とは一味も二味も違う事を見せて上げるわ」
「よし!これは随分と楽しいデュエルが出来そうだよ」
「こっちも並行世界の柚子のデュエル、俺もしっかり楽しませてもらうよ!」
「ちっ」
俺と柚子から指名され嬉しそうなファントムと遊矢、そして指名されずに残念がる他の5人、特に舌打ちする隼。
これまた何だこのデジャヴと突っ込みたくなる光景を他所に、俺達はアクションフィールドへと移動する。
「柚子。流石に2連チャンというのもアレだし、先にやっていてよ」
「分かったわ」
「遊矢が先みたいだね。存分に楽しんできなよ」
「勿論さ!」
俺の言葉を受けて柚子が、ファントムの言葉を受けて遊矢が前に出た。
さて、俺達は観客席でスタンバイしますか。
「待て、榊遊矢」
「赤馬零児?」
「君にこれを渡しておこう」
「これは…!?」
ん?
何か、零児が遊矢に何かカードを手渡しているな。
「君のエクストラデッキはまだまだ貧弱だ。そのカード達が君のデュエルスタイルに合わない事は分かっているが、一応受け取っておけ。あちらの世界のデュエリストは、それくらい使わなければ太刀打ち出来ん」
「…分かった。
ありがたく使わせてもらうよ」
「そうしておけ」
話を聞いてみるとどうやらエクストラデッキに入れるモンスターと、それ関連のサポートカードの様だな。
俺の実力を目の当たりにし、これでも入れないとまともにデュエル出来ないぞというメッセージなのだろうか、それ程こっちの世界のデュエリストの実力を買っているという事だろうが…
だとしたら柚子、本気で掛かって行けよ。
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Side 柚子
遊矢、じゃなかった、遊士と並行世界の舞網市に来て初めてのデュエル、相手はこの舞網市の遊矢。
この前、私達と同じく並行世界の舞網市から転送されて来た海音が、遊士とのデュエルの際にオッドアイズデッキを使っていた事をまるで想定通りだと言わんばかりの様子だった事から、海音達がいた舞網市にいる遊矢もまたオッドアイズデッキを使う筈、目前の遊矢もまた同じだと思う。
なんかさっき、零児さんが遊矢に何枚かカードを手渡していたみたいだけど、話の感じからエクストラデッキに入れる類の物、本質的には変化なしだと思う。
そうだとしたら遊矢、私のデッキが、この世界の私と同じだと考えていたら痛い目を見るわよ。
さっきストロングとかマネーイズパワーシステムとか、並行世界の私の事を好き勝手言ってくれたみたいじゃない(マネーイズパワーシステムの方は仕方ないけど)、遊士もそれでムッとした様子だったし、口は災いの元だと思い知らせてあげるわ…!
「始めようぜ、柚子!俺達のエンタメデュエルを!」
「ふふ、そうね、遊矢。さあ、始めましょう!」
「アクションフィールド、オン!フィールド魔法『
私達の闘志に答える様に発動されたアクションフィールド、それは何と言うか、鬱蒼とした深い森の中。
「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」
「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!」
「「フィールド内を駆け巡る!」」
「「見よ、これぞデュエルの最強進化系!アクショーン…」」
「「デュエル!」」
先攻 Yuzu LP 4000 VS 後攻 Yuya LP 4000
よし、先攻は私!
「私の先攻ね。
まずは手札の『堕天使イシュタム』と『堕天使スペルビア』を捨ててイシュタムの効果発動!
2枚ドロー!」
「堕天使だって!?幻奏じゃない!?」
私が発動したイシュタムの効果、というかカテゴリ名に驚きの声を上げる遊矢。
どうやらこの世界での私も、幻奏デッキを使うみたいね。
そんな驚きの声を上げる遊矢に向かって、アクションカードを手にしつつ私は振り返る。
「幻奏デッキも持っているわ。こっちはつい最近手に入れた、いわばセカンドデッキ。そして、今の私の想いを体現したデッキでもあるの。
遊矢、女の子は恋をすると綺麗になるって聞いた事あるでしょ?それは結構メジャーな例だけど、人は恋を覚え、愛を知る事で変わるの、良くも悪くもね。私は遊士に恋をして、今こうして恋仲になれた事で、今まで遊士に頼りっぱなしだった私を変えたいって、遊士の帰る場所でありたいって決めたの。遊士が迷った時は支えになり、遊士が落ち込んだ時は側に寄り添いたい!遊士が筋道を通して考えた末に決めた決断であるなら私はそれを尊重したいし、遊士の進む道に私はどこまでもついて行きたい、例えそれが茨の道であろうとも!堕天使って、よく傲慢や嫉妬といった『大罪』を犯して堕ちた天使だと言われているけど、中には自らの意志で神に反逆したり、人間に味方したりした事で天国を追放された存在もいるのよ。今の私と似ているでしょ?そんな私の想いを、この堕天使デッキで見せて上げるわ!
次に魔法『手札抹殺』発動!」
「…手札抹殺、赤馬零児も使った手札交換カード」
手札抹殺(制限カード)
通常魔法
1:手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。
そう、さっきのデュエルでも零児さんが初手で使用し、その後の壮絶な展開力の応酬を演出した手札交換カードの代名詞。
さっきのデュエルの例を挙げるまでもなく、今のデュエルモンスターズでは『墓地は第2の手札』と言われているし、この堕天使デッキでもそれは例外じゃ無い、むしろ手札以上に重要な場所。
「私はアクションカードを含む5枚の手札を捨て、5枚ドロー!」
「なら俺も5枚捨てて、5枚ドローだ!」
「続いて魔法『堕天使の戒壇』発動!」
「堕天使の戒壇?」
堕天使の戒壇
通常魔法
『堕天使の戒壇』は1ターンに1枚しか発動出来ない。
1:自分の墓地の『堕天使』モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
「これは、一言で言うと堕天使専用の蘇生カードね。その効果は名称指定のターン1回発動制限が付いた、対象を取らない守備表示固定の死者蘇生。でもこれ通常魔法だけど、状況によっては『リビングデッドの呼び声』にもなれるのよ。
私はさっき墓地へ送った『堕天使スペルビア』を守備表示で蘇生するわ!」
堕天使スペルビア
効果モンスター
闇属性
天使族
レベル 8
守備力 2400
堕天使の戒壇の効果で、私が最初に登場させたのは、シンジさんとのデュエルでも展開の要になってくれたスペルビア。
「蘇生したスペルビアの効果発動!
同じく墓地へ送った『堕天使イシュタム』を守備表示で蘇生するわ!」
堕天使イシュタム
効果モンスター
闇属性
天使族
レベル 10
守備力 2900
「最上級モンスターが一気に2体も…!」
私のフィールドに登場したスペルビアとイシュタム、最上級モンスターが2体も並ぶその状況に、遊矢は息を呑む。
「ふむ、あちらの世界では闇属性天使族全般では無いのか。私の疾風王アレクサンダーと同じく一気に展開出来るループコンボの素材なのだが…」
「でもこっちでは属性指定が無いので『アテナ』を用いた無限バーンを狙えますし、『大天使クリスティア』を蘇生して特殊召喚封じも出来ますよ」
なんか外野で零児さんと遊士がそんな話をしていたらしいけど今は関係ないわね。
「更に魔法『死者蘇生』発動!」
死者蘇生(制限カード)
通常魔法
1:自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
「私はさっきの手札抹殺で墓地へ送られた2枚目のスペルビアを守備表示で蘇生するわ!
蘇生したスペルビアの効果発動!
同じく手札抹殺で墓地へ送られた『堕天使テスカトリポカ』を攻撃表示で蘇生するわ!」
堕天使テスカトリポカ
効果モンスター
闇属性
天使族
レベル 9
攻撃力 2800
2体目のスペルビアと共に登場したのは、アステカ神話に登場する神、が後の時代に悪魔として認定されちゃったらしい存在の名を冠した堕天使、テスカトリポカ。
「…また増えた!?」
驚くのはまだ早いわよ?
「まだまだ行くわよ!イシュタムの効果発動!
今フィールドにいるイシュタムとテスカトリポカには共通効果として、1000LPをコストに1ターンに1度だけ使えるフリーチェーン効果があるの。
その効果で、墓地の堕天使の戒壇の効果を適用し、『堕天使ナース―レフィキュル』を守備表示で蘇生するわ!
その後、効果を適用した堕天使の戒壇はデッキに戻るわ」
堕天使ナース―レフィキュル
効果モンスター
闇属性
天使族
レベル 4
守備力 600
LP 4000→3000
「は…
ハハハ、凄いや!5体も堕天使を並べて来た!」
たった今蘇生したレフィキュルを含め、先攻1ターンで5体も並んだ私のフィールドの堕天使達、その姿に遊矢は笑っていた。
普通なら笑うどころか恐怖を覚える様な光景、だけど其処はやっぱり並行世界の遊矢というべきかしらね。
でも、
「遊矢、今更褒めても遅いわ。笑っていられるのも今の内よ?
…ちょっと、頭冷やそうか?」
「怖っ!?やっぱり、並行世界の柚子も十分ストロ…」
「魔法『成金ゴブリン』発動!」
成金ゴブリン
通常魔法
自分のデッキからカードを1枚ドローする。その後、相手は1000ライフポイント回復する。
「まずはドロー、その後、本来なら遊矢は1000LP回復するけど、レフィキュルの効果によりバーンダメージに変えるわ!さあ、好き勝手言った遊矢を徹底的にシバいちゃいなさい!」
成金ゴブリンのイラストに登場する、正に金持ちだと言わんばかりの風貌のゴブリンが、私の指示と共に、純金製のハリセンを片手に遊矢へと一直線に突っ込んで行った。
「うわっ!?…痛っ!?」
Yuya LP 4000→3000
が、遊矢が咄嗟に木の後ろに隠れた事でゴブリンはその木に直撃、それによって落ちて来た枝が遊矢に直撃したが肝心のハリセンはヒットしなかった。
これは、ちょっとOHANASHIした方が良いわね…
「2枚目の成金ゴブリン発動!あ、イシュタム、そっちに遊矢が向かったから羽交い絞めにしておいて」
「2枚目!?この流れだと3枚目も来そうだし温存なんて言ってられないな!墓地の『プリベントマト』の効果発動!このターン、俺の受ける効果ダメージを0にする!」
2枚目の発動と共に再び起き上がり、遊矢へと向かったゴブリンと、私の指示を受けて遊矢の確保に向かったイシュタムだったけど、其処にアメフトで使う様なヘルメットを被ったトマトみたいな(それと、何処となく遊矢に似ている様な…)モンスター達が登場、イシュタムが捕まえたのはそっちで、ゴブリンもまた進路を妨害された。
どうやらこれ以上のダメージは与えられないみたいね、尤も3枚目は引かなかったけど。
「なら次は、2体のスペルビアをリリースしてアドバンス召喚!傲慢を体現した最凶の堕天使よ、眼前の愚者に鉄槌を下せ!出でよ、レベル11!『堕天使ルシフェル』!」
堕天使ルシフェル
効果モンスター
闇属性
天使族
レベル 11
攻撃力 3000
効果ダメージこそ与えられなかったけど、私のOHANASHIはまだ始まったばかりよ、遊矢…!
「ルシフェルの効果発動!
ルシフェルはフィールドにいる時、私のメインフェイズにフィールドの『堕天使』モンスターの数だけ、私のデッキの上からカードを墓地へ送るわ!これにはルシファー自身も含まれる!
今フィールドにはイシュタム、テスカトリポカ、レフィキュル、そしてルシフェルの4体、よって上から4枚を墓地へ送り…
よし!墓地へ送られたのは堕天使の戒壇と『背徳の堕天使』3枚、4枚全て堕天使カード!よって私のLPを墓地へ送られた堕天使カードの数×500、つまり2000回復するわ!」
Yuzu LP 3000→5000
「…へ?」
さて、墓地も十分に肥えたし、あと少し動いて終わりにしようかしら。
「続いて手札の『堕天使アムドゥシアス』と堕天使の戒壇を捨ててアムドゥシアスの効果発動!
たった今墓地へ送られた『背徳の堕天使』を手札に加え、そのままセットするわ!
そして、1000LPを払ってテスカトリポカの効果発動!
堕天使の戒壇の効果を適用し、たった今墓地へ送られたアムドゥシアスを守備表示で蘇生、ターンエンドよ!」
堕天使アムドゥシアス
効果モンスター
闇属性
天使族
レベル 6
守備力 2800
Yuzu
LP 5000→4000
手札 0
モンスター 堕天使イシュタム(守備表示)
堕天使テスカトリポカ(攻撃表示)
堕天使ナース―レフィキュル(守備表示)
堕天使ルシフェル(攻撃表示)
堕天使アムドゥシアス(守備表示)
魔法・罠カード セット(背徳の堕天使)
今の私のフィールドにはイシュタムにテスカトリポカ、レフィキュルとルシフェル、そしてユニコーンと言うべきかペガサスと言うべきかといった姿の堕天使、アムドゥシアスの5体。
さあ遊矢、この布陣をどう突破するのかしら?