いじめ?俺には関係無いな   作:超P

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いよいよ夏休みも終わりました。

皆さんは必死こいて宿題を消化してますか?
作者は今後悔でいっぱいの週末を送っています。

そんな中、ふと頭に浮かんできた主人公いじめのネタを消化したいので勉強の合間に親の目を掻い潜って小説投稿をしています。
これがけっこうバレないもので。
机の下にスマホを置いて書いてるので、結構間違いがあるかしれません。(いつも以上に)

では、どうぞ。



床の冷たさ。人の冷たさ。

あの先輩方から解放された後、俺は中々出来ない体験をする羽目になった。

 

上半身は裸、下半身はパンツ一丁という日本では中々見られない姿にされて全身に落書きを施されてしまい、全速力で走って帰ったのである。

悔しいというよりは恥ずかしかったのを覚えている。

 

そして今日

 

いつものように教室へ向かったのだが………

 

 

 

達也「なんなんだ?この騒ぎは?」

 

???「俺らのクラスに先輩が来てんだよ」

 

達也「ふーん………」テクテク

 

 

ガラッ

 

 

達也「ういーっす」

 

先輩「おはよー達也ちゃーん?」

 

達也「………っす(あらら………俺の机に座ってらぁ)」

 

先輩「あらあら?元気ないじゃん、どうしたんだよ?」クスクス

 

先輩「先輩が挨拶してんだからさぁ、もうちっとなんかねーのかよ?」

 

達也「ここは先輩方の教室じゃないっすよ?」

 

先輩「あぁ、俺ら達也ちゃんに用があったんだよ」

 

 

 

 

 

達也「………………場所変えますか」

 

 

 

 

 

先輩「あ、じゃあさ、俺らのとっておきの所いこーぜ?」

 

達也「………………どうぞ」

 

 

 

どうやら先輩方は昨日の続きをしに来たようだ。

大方日頃の鬱憤を晴らしに来たのだろう。

2年のは3年には強く出る事が出来ない、それは何故か。

 

 

 

 

3年は自分らよりも恐ろしくて強い存在だと認識しているからだ。

 

 

 

 

1年間しか違いが無いと思われがちだが、その1年間はとてもでかい。

学園生活では虐げる者と虐げられる者がいて、自分達は当然虐げる側にいる。

そんな彼らだからこそ、虐げられる側の苦しみを理解している。

3年を敵に回す事は虐げられる側に移動する事と同じだ。

そんな弱肉強食の世界を自分達よりも1年も長く生き抜いてきたのだ。

当然ながら恐ろしい猛者共に立ち向かえるわけもなく、俺ら1年が入るまでは底辺で縮こまってたのだ。

 

そして1年が入ると自分達よりも弱い存在ができ、2年は底辺ではなくなる。

そして俺のような標的を見つけ、今までの八つ当たりをする。

 

 

 

 

 

 

トイレ

 

 

達也「男子便所っすか?」

 

先輩「いーだろ?俺らの溜まり場だよ」

 

先輩「お前もこれからここに来んだよ」ニヤニヤ

 

達也「なんつーか………すごいっすね」

 

 

2年の階の男子便所、壁は穴が開いていたり下品な落書きがされてあったりしていてとても汚ない。

そして床にはタバコの吸殻や空の缶ビールが散らばっている。

 

そして一番奥の個室。

 

血が飛び散っている事から、気にくわない奴の制裁場所なのだろう。

 

 

達也「で、俺に何の用っすか?授業あるんすけど」

 

先輩「金」

 

達也「……………昨日財布持っていったじゃないっすか」

 

先輩「はぁ?持ってねーよ、なぁ?」ニヤニヤ

 

先輩「俺も無ーなぁ」ニヤニヤ

 

達也「…………今日は俺1円も無いっすよ」

 

先輩「ふーん…………しらばっくれんだぁ」

 

 

 

グイ、バシャン!

 

ゴボッ!ゴボボボボ!

 

 

 

達也「………………!」ジタバタ

 

先輩「水の中で思い出せよなぁ?どこにしまったのさぁ」グイグイ

 

達也(便器の中に顔突っ込むとか……!)ジタバタ

 

先輩「ふっ、あっはっはっは!こいつアホみたてぇに暴れてるぜ!」

 

先輩「早く金出さないと溺れちゃうよ?トイレん中でwww」

 

達也「………ゴボッ……ゴボボボ!……ゴボッ!」ジタバタ

 

先輩「ん?www聞こえねーんだけど?www」グイ

 

達也「…………マジで…ゴボッ持っゴボッ、ゴボボボッ………ねぇ……」ジタバタ

 

先輩「んだよ………マジで無ぇのかよ」

 

先輩「白けんなー………」

 

達也「はぁ、はぁ………本当っすから」ハアハア

 

先輩「………じゃあ、ウゼぇからこれで勘弁してやるわ」

 

達也「ッ!」ジュウゥゥ

 

先輩「手の甲にタバコの痕、んん〜wwwお前今日から吸ってるって疑われんなwww」

 

達也「……………帰っていっすか?」

 

先輩「んな頭で?臭ぇし煙たがられんぞ?」

 

達也「つっても仕方ないんで」

 

先輩「ふーん………明日は金持ってこいよ?」

 

達也「善所します」テクテク

 

 

 

 

ヒソヒソ、ヒソヒソ

 

クスクス

 

見てあれ………

 

………………トイレの

 

……うわ………きも…………

 

近づくのやめよーよ

 

 

 

達也(煙たがるのではなく隠れて笑うのね…………あぁ…………腐ってんなこいつら)

 

 

達也(逆に助かるが…………この分だとクラスでも変わらんな)

 

 

 

 

ガラッ

 

 

達也「すいませーん、遅れましたー」

 

担任「おおっ!達也か………ってお前なんだその頭!」

 

達也「まぁ、色々とありまして」

 

担任「………………保健室、いや、今日はもう帰りなさい」

 

達也「は?」

 

担任「保健室には早退した事を言っておく。帰りなさい」

 

達也「なんでこんなんで」

 

担任「言うことを聞け!」

 

達也「…………」

 

担任「そんなナリで他の生徒に迷惑がかかると思わないのか!この問題児め!」

 

達也「……………すいません」

 

担任「分かったらとっとと失せろ!臭くてかなわん!」

 

達也(どうしてこうなったのかは聞かんのね………)

 

 

 

 

 

 


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