残念な事に等々俺ガイルメンバーに被害者が出てしまいます‥‥
今回の難事件、雪乃探偵は解決できるのか・・・そして被害者とは一体…?
謎が謎ぶ第2話開幕です
「きゃあああアアアアアアアア―――――――――――ッ」
突如として総武校に響き渡る悲鳴。
多くの生徒がざわめきだす中一人の女生徒が立ち上がる。
雪乃「どうやら事件の様ね」
威風堂々と歩き出す彼女こそこの物語の主人公でメインヒロインの雪乃ちゃん!
事件あるところに彼女あり、名探偵に日常はないのである。
でも、体力がないから事件が起きても犯人が逃げようとも走って向かう事はなかったりする。
悲鳴が聞こえると条件反射で走りだし大人や高校生と並んで走った挙句先に到着するような見た目は子供、頭脳は大人、体力と足腰は絶対子供じゃい名探偵とは違うのだ!
雪乃「どうかしたのかしら」
結衣「あ、ゆきのん事件だよ!」
悲鳴が聞こえ数分後
到着した場所は運動部などが部活後に汗を流すシャワールームの前だった。
平塚「雪ノ下か!覗きだ、誰かが私の入浴シーンを覗いていたんだ…」
そこにいたのは、奉仕部顧問であり現国担当教師平塚静だった。
先生は濡れた髪にバスタオル1枚で体を隠しどこか悔しそうな顔をしながら叫ぶ。
雪乃「平塚先生、なぜ教師である貴方がここにいるんですか?」
平塚「それはその、家の水道をうっかり止められて‥‥て、そうじゃなく覗きだ覗き!誰かが私のナイスバディーを覗いていたんだ!私は若いからな!」
雪乃「…………そうですか、では事件が起こった時の事を詳しく教えていただけませんか?」
平塚「ああ、私が某猫型ロボの出るアニメのヒロインの様に入浴していた時の事だ。ほら私もある意味しずかちゃんだしな!」
雪乃「先生、そういう良くわからないネタはいいので」
平塚「う、うむ。‥‥ゴホンッ、それでふと外を見てみると誰かが窓の外にいたという訳だ」
結衣「そんなそれって変態だよ、女の‥‥‥子?のお風呂を覗くなんて最低だよ!」
雪乃「(<●><●>)」ジー
結衣「て、な、違うよ私じゃないよゆきのん!そんな目で見ないでよ…確かに前科はあるけど…それにヒッキ―ならともかく先生の裸なんて覗く価値ないよ!」
平塚「雪ノ下、犯人は由比ヶ浜じゃないぞ。犯人は間違いなく男だった」
結衣「先生!」パァ
平塚「それと由比ヶ浜、女の子と言うのを渋った件と私の裸に価値がないといった件・・・後で話があるから生徒指導室までこい」ジロリ
結衣「先生ッ」ガーン
雪乃「……情報が少なすぎますね。他に何か犯人を特定できる特徴や証拠は覚えていませんか?」
小首を傾げそう問いかける雪ノ下。その問いに平塚先生は考える仕草の後、おもむろに答える。
平塚「・・・そうだな、後は犯人の目が酷く濁っていた事と頭にアホ毛のような物があったことくらいしか見ていないな…」
結衣「それってまさか!?」
雪乃「アホ毛に濁った目ね・・・普通に考えれば犯人はあの男」
2人の脳内にはある男性の姿が思い描かれている。
と言うよりもこの学校にさらに言えばこの世界にあんな特徴的な目をした人物がそうそういるとは思えない。
普通に考えれば犯人は彼で間違いない‥‥しかし、ここにいるのは普通の人ではない!
雪ノ下雪乃は数々の難事件を解決してきた名探偵である!
彼女の前ではどんな謎もトリックも意味をなさないのだ!
雪乃「‥‥でも、犯人がゾンビの特殊メイクをして頭にバナナを乗せていただけかもしれないわね」
結衣「その線はないと思うよ!?特殊メイクで、バナナを頭に乗っけて覗きなんて犯罪史上例がないよ!!」
加えて言っておこう!
彼女は名探偵ゆきのちゃんである!!!!
平塚「真面目に考えろ雪ノ下!許せない事なんだぞ覗きなんて、しかも本当は窓の外を歩いていた比企谷を無理矢理襲おうとして失敗して逃げられたから覗きをされたと被害者ずらして責任逃れようなんて、なんて卑劣なんだッ
覗きなんて最低で卑怯な行いだよ!!」
雪乃「(<●><●>)」
結衣「・・・」携帯ピッ
ピーポー
ピーポー
ピーポー
こうして事件は無事解決した。
なお、事件が解決してしばらくして2キロほど離れた物陰でずぶぬれの比企谷少年が発見された。
彼は震えながらアラサ―怖い、眼がマジだったと呟いていたそうだ。