雪乃奇譚   作:Lチキ

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この物語は基本台本形式でお送りします。作品と関係なく台本形式だからと言う理由でのダメ出しはお断りしています。

仮に苦手な読者様がいましたらこの時点で読むのを控えていただきたく思います。



名探偵ッスカ!ゆきのちゃん
学校で大事件!!


は――――――――――――――――――――――――――い!

 

 

 

この物語は総武高校2年生の雪ノ下雪乃ちゃんが数々の難事件を解決する推理小説だよ。

 

 

ぶっちゃけのりと勢いしかないよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小町「雪乃さん!大変事件です!!」

 

 

放課後の奉仕部。

 

そこに一人の少女が慌ただしくやってきた。

 

彼女の名前は比企谷小町、キュートでチャーミングな俺の妹である。

頭にそびえるアホ毛がチャームポイントの現役JCだ。

 

 

雪乃「どうやら事件のようね」

 

 

読んでいた本を静かに閉じる黒髪ロングの美少女。

 

彼女こそ、奉仕部の部長であり近所でも有名な名探偵ゆきのちゃん。

 

この世の犯罪者は例え親だろうと姉妹だろうと新世界の神であろうと通報する心構えを持った正義の使者である。

 

 

 

 

 

 

 

結衣「わーい、久々にゆきのんの名推理が見られるぞ!」

 

 

アホの子、馬鹿な子、由比ヶ浜。

 

その残念な頭のせいで事件解決に直接協力する事は少ないが、基本的にコミュ障な部長に代わり色んな場面でその真価を発揮する奉仕部唯一のリア充。

 

赤めの茶髪をお団子にし、珍しくスカートの下に青色のスパッツ?を穿いている奉仕部きってのムードメーカーである。

 

 

雪乃「どうしたのかしら小町さん。お兄さんの死体が玄関先に転がっていたの?」

 

 

結衣「妙に発想が恐ろしいよ‥‥ゆきのん!?」

 

 

雪乃「あら世の中、荒んでいるのだから比企谷君に何が起こっても不思議じゃないのよ由比ヶ浜さん」

 

 

本日最高の笑顔を見せる雪ノ下に対しほのかに震える由比ヶ浜。

 

‥‥と言うよりも、目の前にいるだろ俺。

 

 

結衣「ヒッキー限定なんだ!?って、そうじゃなくて何かが盗まれたとかだよきっと・・・」

 

 

雪乃「そうなのかしら小町さん」

 

 

小町「はい、実はスクール水着を盗まれたみたいなんです…」

 

 

瞬間部室に特大の雷が落ちる(主に俺の上に)

 

何という事だ、我がマイシスター小町の水着を盗むとは許せん!

 

犯人を見つけだし血祭りに上げてそいつの家の住所をネットに流さなければ俺のこの怒りは収まらない!

 

犯人は恐らく同じ学校の男子。

小町と同じ学校で、なおかつ小町に好意を向ける男子・・・は!?

 

分かったぞ、さてはあの野郎の仕業に違いない‥‥…

 

 

 

 

大志の野郎…!

 

 

小町に相手にされないからって等々やらかしやがったな!!!

 

そうと分かればさっそくめざし帽と鉄パイプを購入しなければ‥‥‥

 

 

結衣「そ、それって変態だよ!女の子の水着を盗むなんて…許せない!最低、マジキモイ!!」

 

 

小町「あ、結衣さん盗まれたの小町の水着じゃないですよ」

 

 

結衣「え?」

 

 

え?

 

違うの?

 

 

雪乃「…小町さんそれはどういう事かしら?詳しく話してほしいのだけれど」

 

 

小町「はいはい!えっとですね・・・スクール水着が盗まれたのは間違いなんですけど盗まれた水着の持ち主は小町じゃなくお兄ちゃんって事ですね」

 

 

結衣「・・・」

 

 

雪乃「・・・」

 

 

‥‥いやいや小町さん、いくらなんでもそれはないだろ。

 

女子のスク水は需要があっても男の水着には価値なんてないんだぜ?

 

あんなのただの水につかたっらぴっちりするパンツだし。

 

嫌がらせにしても水着を隠されるというのはあまりない。

 

俺でさえも小中学生時代に水着を隠された経験はないほどだ。

 

 

 

小学生1『お、こんな所に比企谷菌の水着があるぜ隠そうぜ~』

 

 

小学生2『比企谷菌の使用済み水着なんて汚いしキモイ触りたくない』

 

 

 

なんて会話をクラスメイトがしていた経験ならあるけどな。

 

要するに女子のスク水は萌えであり、男のスク水は燃えるゴミだ。

 

夏の陽気にあてられたのかマイシスターがおかしくなってしまった。

 

見てみろ雪ノ下も由比ヶ浜も呆れて―――――――――――――――――

 

 

 

結衣「な、なんて破廉恥なッヒッキーの水着を盗むなんてっ!?」

 

 

あれー?

 

呆れるどころかさっきよりも怒っている。

 

え?なんで?

 

 

 

 

 

 

結衣「許せないねゆきのん・・・は!?」

 

 

雪乃「(<●><●>)」

 

 

結衣(ゆきのんの目が冷たくなった!これはゆきのんのインスプレーション・・・?が働いてる印だ。

 

この特徴からゆきのんは『氷の女王』と呼ばれてる。

 

あの冷え切った目から逃れられる犯人は誰もいない!さあ始まるよ、ゆきのんの名推理が‥‥…!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「そういえば由比ヶ浜さん今日は珍しくスカートの下に何か穿いているのね」

 

 

結衣「え、うん。ていうかゆきのんその言い方だと変な勘違いするよ!」

 

 

雪乃「あらごめんなさい。でも珍しい色ね‥‥まるで学校指定の水着のような群青色・・・私もほしいわね、どこで買ったのかしら?」

 

 

結衣「えっとこれはねヒッキーの所にあった奴だから、ゆきのんと言えども上げられないかな!」ニコ

 

 

八幡「」

 

 

小町「」

 

 

雪乃「…」携帯ピッ

 

 

結衣「えへへへ」

 

 

 

ピーポー

 

 

 

            ピーポー

  

 

 

 

 

                         ピーポー

 

 

 

 

 

 

 

こうして事件は無事解決した。

 

ちなみに、結局俺の水着は事件の重要証拠品として雪ノ下が没収して未だに返ってきていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読者の皆様へ、

ここまでお読みいただき大変ありがとうございます。

それでは最後に一言








あらすじ詐欺してすいませんでした!!!!!!!!!!!!

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