現代人 in エド in ONEPIECE   作:アディオス

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始まりは巨大クジラの胃の中な3話

 

 

 

 

 

 

 

よぉ、エドだ。

素敵な日々を送ってるか?

 

挨拶だけエドっぽくしてみたけど、俺ってエドっていうぶっ壊れキャラに当てはまらないんだよなぁ。なんでエドになったんだ!どうせならレイヴン……いや性に合ってないな、エルスはガキだし、もう一人は男の娘だろ。まぁぐちぐち言っててもしょうがない。

 

そんな俺だが、今はクジラの中にいる。つまり胃の中。

目の前に小さいバカンス的な島。

 

「な、何で胃の中に空があるのよ…」

 

そして上を見ると広大な青空が、いやそれはどうでもいい。

 

「よくないわよ!!」

 

声に出てた、だと…!

まぁどうしてこう俺たちがクジラの胃の中にいるのかというとぶっちゃけ船長さんが原因。ルフィの特等席であるメリー号の頭が破壊され、ルフィが怒りクジラに攻撃したから。

目にパンチ食らってもあまり痛がった様子もないラブーンって強い。

 

「これ、夢か?」

「…夢だろ」

「夢じゃなきゃなんだってんだよ」

 

ゾロとサンジとウソップ、仲良いな君ら。

まぁ夢だと思うよな。だってクジラに飲まれたら、空があるし(但し雲は先ほどから動いていない)、海もあるし(緑色をしている)、島と家があるし(あれ、洗濯物かね)、まぁ常識の範囲に入んないよな…。

けど、けどさ、夢ならいいけど、この目の前に現れたこのイカはなんだってんだ?

 

「「ダイオウイカだぁああああ」」

 

いや。

 

「どっちかっていうとクラーケンだろ」

「「どっちでもいいわ!!」」

 

あ、そうかよ。

ゾロとサンジが構え、ウソップとナミは逃げたというか倒れたが…ダイオウイカは巨大な三つのモリに刺され、死んだ。

俺?さっきから座りっぱなしだけど?どこに?勿論ドライヴに。

ドライヴ超マジ便利☆

島の上の家の中から頭に花を生やした爺さんが現れた。えっと、海賊王のクルーだったっけか?

その爺さんは、サンジと睨み合いながらビーチチェアに座り視線を外して新聞を広げる。

 

「いや何か言えよ!!」

 

ごもっとも。

 

「やるならやるぞぉお!こっちには大砲があるんだ!」

 

ウソップ、へっぴり腰じゃ説得力にかける。

爺さんが此方を睨むこと数秒、やっとのこさ口を開く。

 

「やめとけ、死人が出るぞ」

「へぇ?誰が死ぬって?」

「私だ」

「お前かよ!!」

 

やべぇ、あの爺さん面白ぇwww

お怒りなサンジを宥め、今度はゾロが質問する。

 

「おい爺さん、教えてくれ。アンタは何もんでここはどこだ?」

 

二人称って変わるんかな、変わるか。うん、変わるな。

また長いこと此方を睨んでから、口開く。

曰く、人に質問する時は自分から名乗り出るのが礼儀だと。

 

「そりゃそうだ、悪かった俺はロロn「私はクロッカス。双子岬の灯台守をやっている。歳は71歳…」あいつ斬っていいか!?」

 

いいともー!

いや、口に出してないよ。流石にこのネタはここでは通用せん。哀しきかな。

 

「ここが何処かだと?人のワンマンリゾートに勝手に踏み込んでおいて、よくそんな口が聞けるな」

 

ワンwマンwwリゾートwwwwwww

ここがやはりクジラの胃の中で、この空は絵ってことが判明した。

よく描いたな、こんなの。

 

「ちょっとした遊び心ってやつだ」

「いやアンタ何してんだ!ここで!!」

 

ごもっとも。

それよりどうやって描いたのか気になるが、まぁそれは置いておこう。

それよりデッカい鉄の扉が見つかったので、出て行こうかとゾロがナミに言った瞬間だ。

船が揺れた、それはもう盛大に。普通の人なら振り落とされてるぐらいに。俺はドライヴのおかげで並行を保ってられるからな…というか船から浮いてるからな、船に当たらないように気をつけてるだけで。

 

「始めたか…」

 

何をと言う前に、爺さんは言った。

このクジラ、ラブーンはレッドラインの壁に頭打ち付けてるらしい。

あんな巨大クジラに突進されても崩れないレッドラインすげー。

そんなこと言ってた爺さんは消え、代わりにルフィとあと二人が出てきて、水飛沫をあげ海(胃液)に落ちた。

 

 

 

 

さて、このミス・ウェンズデーとMr.9の二人だがこのクジラを狙って風穴を開けようとバズーカを構えたので彼奴らの後ろにテレポートして殴った。そりゃもう、顔と顔をぶつけて。

 

「なっ…」

「何してんだ、テメェ」

 

…いやぁ。

 

「何と無く殴ったんだが?」

「何と無く!?」

 

ウソップからツッコミを貰ったが、別にいいじゃないか、殴ったって。

するとゾロが睨んで来た、何だよ。

 

「どうやって移動した?さっきまで甲板にはいなかったじゃねぇか」

「…テレポート」

「………は?」

「だから、テレポートっつってんだろ」

 

テレポートはテレポートだ。

俺も原理とかあんまりわからんのだからしょうがない。ただ、ドライヴを触っていて転移先にドライヴがあるなら転移可能だ。まぁ、今俺ができるのは目の届く範囲だが…それでも十分だ。

ほぼ光速で動くドライヴは新世界の奴らじゃなきゃ捉えられないだろう…多分。

ドライヴの操作に関してだけ知識が残ってんだよなぁ、何故か。

 

「聞いた俺が悪かった」

 

…痛い子みたいに言われたよ。

いや、実際エドは痛い子かもしれないが、きっとこの世界のエドさんも悲しい過去があるんだって。

 

 

 

 

 

この後ラブーンの過去の話を聞かされた後、外に出るように爺さんが計らってくれた。

はへー、久しぶりの外だ。と言っても数時間しかいなかったが。

空気も美味しいねぇ。

 

「にしても、50年て凄いわね…」

「海賊達は帰ってこないのか?」

「ばーか、死んでるんだよ」

 

どうやら話を進めてたらしい。

というか、折れた船首の上に乗るってどんだけそこ好きなんだよ、ルフィ。

爺さんは言った。彼らはグランドラインから逃げ出したと。もうここには戻ってこないと。

 

「じゃぁ何で話してあげないの?聞けばこのクジラは止まるかも知れないし、何より人の言葉を理解するんでしょ?」

「一度は言ったさ」

 

だが聞き入れなかった。

人並みに知能持つのはちょっと悲しい。理解してしまうからこそ、拒絶し待ち続ける。泣ける話だねぇ。

 

「うぉおおおおおおおおおおっ」

 

んで、ルフィさん何を持ってクジラの背を並走してんのかね?

 

「…あれはここのメインマストじゃねぇか?」

「「…壊してんじゃねぇよ!!」」

「くくっ、ははははははっ、面白っww何でメインマストww他にもあるだろうがwwwwwww」

「アンタはアンタで笑ってんじゃないわよ!!」

 

ツッコミ受けた。どうやら俺はボケ専門らしい。ボケというボケしかしてない気がする。

ルフィが生花ァ!とか叫びながら血が吹き出してる場所に刺したが、ルフィが生花知ってることに驚きだ。生花みたいなのから無縁そうな顔というか性格してんのに。

それからはラブーンとルフィとの喧嘩。おぅ、怖い。あんな少し頭ひねっただけで人間(ルフィ)が飛んで行くんだから。クジラ、つぇえ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、時間が経ち…ラブーンにルフィがライバル宣言した後。

 

「……絵、下手」

 

それでいて、よぉし!上手くできた!とか言ってるから、作者フィルターすげぇ。

今ラブーンの額?には麦わら海賊団のジョリーロジャーが描かれている。そうルフィの手によって。

そういや、前世(精神的に)で他から見れば下手なのに自分が描いたものだと上手く見えるとか言ってたな…絵が趣味の友人。比べればわかるが、自分の絵だけだと歪みとか少し歪んでるなー程度しかわからんて言ってた気がする。

ま、それは置いといてだ。絵を描く環境じゃないわけだ、ルフィはそりゃ下手だよな。

 

「……ま、皆が気にしてねぇならいいんだがな」

 

ポツリと呟き、椅子に座って本を取り出す。

この本はウソップから借りたやつだ。ある海賊の短編型冒険物語で、結構面白い。ウソップの嘘はここから来てるのかという物語もある。

隣でコンパスと海図を取り出し、この先の航海を決めようとしたナミだが、突然叫び出す。

 

「耳、痛ぇ…」

「こ、こここコンパスが壊れたっ」

「あーそりゃ大変だな(棒)」

「ちょっとは心配しなさいよ!!」

 

そしたら、愛の奴隷であるサンジが現れ、両手と足にエレファントホンマグロを焼いた料理が乗っている。

あれ?そこハシゴだったよな?どうやって登って来たんだよ。そんな状態で、まだ月歩覚えてないだろ。

 

「お前ら死ぬ気できたのか?」

 

死ぬ気ってややこしいよな。死にたいから死ぬ気なのか、死にたくないから死ぬ気になるのか…。

そうしてクロッカスがコンパスが壊れた理由とここグランドラインで必要になるログポースの説明をする。

 

「うめっえれふぁんとふぉんまぐろ、うめぇぞ」

「マジか」

 

エレファントホンマグロにかぶりつくルフィがそう言ったので、俺もちょいと一つもらい、ナイフで切りフォークで食べる。

あ?どこから出したって?そこに置いてあった。人数分な。

 

「う、うめぇ…」

 

なんだこれ、見た目じゃただ輪切りにして焼いただけなのに…高級和牛のような柔らかい肉の食感に旨味、そしてトロのように舌の表面から溶けていく、そしてサンジの特製タレかわからないがそれが妙にマッチしてて…。

なんだこれ、なんだこれ、ガララワニ的な?いや食べたことないけど。

手が止まらん、うめぇ。

 

「ふぅ…美味かったぁ」

「「全部食いやがった!!」」

 

はい!?もう全部食べたのか!?

骨も食べるってすげぇなその顎。

…取っといてよかった。というか後一口だ…残念。

 

「え、エド!それは…」

「ハッ、ルフィが食べてるのに気づかないお前らが悪い」

「あ、あ〜〜っ」

 

そう言ってウソップを横目に最後の一口をドヤ顔で食べる。ふはっ、うめぇ。

しっかりと味わい、ごくりと胃に持っていく。

さて。

 

「ご馳走様、だ」

「美味かったなぁー、エレファントホンマグロ」

「あぁ」

 

いやぁあ、美味かった。見た時から食べてみたいと思ってたけど、こんなに美味いとは。見た目からは想像できないな。

 

「お前ら…ナミさんに食べさせたかったのにぃ…このやろぉお!」

「「ぐほぁっ!!」」

 

サンジの蹴りによって吹っ飛ばされ、ルフィとぶつかり、地面を転がった。

いった!痛い!腰曲がった!!曲がってないけど!!

 

「サンジ、俺は一切れしか食べてない」

「関係ないわ!!」

 

え、えぇー。

 

「サンジ君…ルフィ、エド」

 

何やらナミさんがお呼びで。

サンジは怒り顔から笑顔になって振り返るが、肝心のナミが怒っていた。はい?

 

「…アンタらぁ…よくも、ログポースをっ!反省してこい!!」

 

あ、ログポース壊してたみたいだ。

サンジ、ルフィ、俺が海方面に吹っ飛ばされ、海に落ちる。

いやぁナミさんの蹴りは凄いな、男三人を吹っ飛ばすの普通はできないぞ。

あ、そういや気絶しない?やっぱ能力者じゃないのか。

 

ふぅ…これからどうなんのかねぇ。

 

ゆっくりと海面に向けて泳ぎながらそう考えてたが、ラブーンによって陸に打ち上げられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




相変わらず変な所で端折るなぁ、自分。
エレファントホンマグロの感想は食べたらこんな味だろうなぁっていう作者の妄想。
確かあまり手に入らないって言ってたし、高級そうですし、アニメの作画が肉っぽかったので。
というかサンジ、輪切りってなんだよ…もうちょいアレンジしようぜ。

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