ゲート 元セーラー服の男、斯く地で戦えり   作:オンドゥルッフ

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 どうも2015年ギリギリでの投稿となりましたが、コミックを読んで思いましたが、今の装備のままだと火力不足な気がしてならないので、何か自衛隊が使っている以外の装備(対多数の人用にAA-12とか炎龍戦に対物ライフルやスティンガーとか)を持ち込みたいのですがどうでしょうか?

 それと今のところ参考人招致には主人公を参加させないつもりで伊丹達とは別行動も考えているつもりです。なにかアドバイスやリクエストがある方はぜひコメントしていってください。


 長くなりましたが第3話をどうぞ!


第3話「イタリカへ」

 ~0800 駐屯地正面入り口~

 

 「分隊横隊!」

 

 ザッ!

 

 「分隊方陣!」

 

 ザッ!

 

 伊丹の目の前で銃を構えた隊員たちが

 

 「なんとか遠坂も他の奴らについていけるようになったか…よし1列横隊の形に集合!」

 

 伊丹の号令で方陣から横隊に並び替える。

 

 「隊長、準備完了いたしました。」

 

 「よし、それじゃあ、弾込め、安全装置確認!」

 

 伊丹隊長の号令で3偵の皆と私は小銃や機関銃のマガジンに弾を詰めていく…ミニミの200発用を昨日のうちにやっといて良かった…

 

 弾を装填し終えて並びなおすと伊丹隊長は

 

 「そういや、海自だと「合戦用意」とか言うらしいけど、そこのところ、どうなの?」

 

 「はい、掃海部隊の人間に言われても…まぁ、炎龍の時みたいに空の敵には対空戦闘、艦みたいな水上の敵には対水上戦闘用意、おまけに機雷相手には使う掃海具によって号令をいれます。アニメだとどうだかわかりませんが、」

 

 私の答えに伊丹隊長はへ~と頷くと黙っている皆を見て

 

 「それじゃあ、俺達の荷物を積んだあと、こっちの人達のキャンプによって荷物とレレイ達と合流、その後イタリカの町に向かう。遠坂はお前の分の鱗と小刀にミニミを載せるから陸自のバイクで移動な。」

 

 「了解」

 

 「それとイタリカでこっちの人達が挑発したり、ケモ耳娘がいても問題は起こしたりするなよ?特に栗林と倉田」

 

 「隊長では無いのでしません。」

 

 「気をつけるッス!」

 

 隊長のおふざけ的な言葉に栗林さんは伊丹隊長に目を合わせず、倉田さんは気を付けをして返事した。

 

 「他に質問は…無かったら乗車かかれ!」

 

 伊丹隊長の号令に3偵の皆は弾薬等を持って車に乗車した。私も鱗等を車に乗せ刀を古田3曹に預け、小銃を背負いバイクに乗る。

 

 「遠坂、仮面ライダー好きだからといって飛ばしすぎるなよ?」

 

 バイクのチェックをしているとき伊丹隊長が近づきそう笑って話しかけてきたが

 

 「隊長、最初に言っておくが私はオートバジンやバトルホッパーみたいな細いバイクではなく、トライゴウラムやマシンディケイダーみたいなゴツいバイクの方が好きなんです。」

 

 「あらそう、それと隊列は余り気にするなよ?」

 

 「隊列を守るのは自衛官としてのルールではないのか?」

 

 「…お前、声だけは似てるな。それと隊列に関してはレレイ達が酔うかもしれないからだからだ。」

 

 「わかった。」(cv:チェ〇ス)

 

 「だから声マネやめろ。それじゃ行くぞ~」

 

 私達は出発し、キャンプ地でレレイちゃん達と換金する鱗を乗せる。ロゥリィさんがバイクを見て何なのか聞いてきたので「鉄の馬みたいなもの」と言ったらテュカちゃんが乗りたがっていたのでヘルメットを被せてバイクに乗せた。伊丹隊長達の乗った車が出た後

 

 ~道中~

 

 『結構早いのね。それに馬みたいにペースが落ちたりしない。』

 

 『ほんとはもっと早くできる、しかし皆から離れる、ダメだから』

 

 バイクにのった私達は隊列の最前列に出て走っている。テュカさんの言葉に私は足りない頭をフル回転させながら言葉を思い出す

 

 『でも、走りながら、…会話する、……凄い』

 

 『風の精霊を使えばどうということはないわ。』

 

 『私達、使えない、だから凄い』

 

と片方気楽、もう片方いっぱいいっぱいの状態で話していると

 

 〔おい、遠坂進行方向に煙が出ている。車の後ろに下がれ〕

 

 隊長からの通信に私は煙に気付き速度を落とし車の後方に移動する。

 

 「また、戦の匂いがプンプンする…はあ、掃海部隊員の私がなんで護衛艦乗りや立検たちより戦闘回数が多いの…トホホ」

 

 泣き言を言いながらついていくと大きな城壁が見え、止まると門の方から声が聞こえる。

 

 話の内容からすると私達は何者かというよくある質問みたいだが、私は隊長の車の近くまで行くと

 

 「隊長如何なさいますか?」

 

 「どうしよっか~~」

 

 「近づいたら熱した油や熱湯かけられるのは嫌ですよ。」

 

 「バイクに乗ってる私からすると糞尿かけられるのも嫌ですがね…」

 

 話していると

 

 『タカヒト、これ持ってて』

 

 と私にヘルメットを渡し、バイクから降りると門の方へ歩き出し、それに続くように車からロウリィさん、レレイちゃんが降りて門へと向かう。

 

 「遠坂下がれ、女の子だけを行かせるのは…」

 

 「男が廃る!ですかね私も行きましょう。」

 

 私は下がり隊長が降りた後、バイクのスタンドを立て車から刀とMINIMIを受け取ると門へ向かう。この時ミニミに弾を装填しておくのを忘れない。

 

 門の前まで来るとテュカさん達を下げて

 

 「俺が開けてもし敵対されるようなことがあったら頼むぞ」

 

 「了解」

 

 私は門のそばまで来て隊長が門に手を伸ばし銃を構えようとしたとき

 

 『よく来てくれた!!』

 

 ガン!!

 

 「アヒィン!?」

 

 門が勢いよく開き、近くにいた伊丹さんは顔をぶつけ倒れた。

 

 「よ、耀ちゅぁああああんん!?!?」

 

 私は安全装置をかけ大声をあげながらたおれた耀ちゃんに駆け寄る。その時

 

 『う、うわあああ!?』

 

 ガスッ!?

 

 横から来たブローが私の顎に綺麗に入り

 

 「い、いい拳じゃないか…」

 

 と呟きながら意識を失った。

 

 ~門内~

 

 「あんた扉の向こうに誰かいるのか確認せず開けてなおかつ介抱しようとした人を殴るって何考えているの!?」

 

 「す、すまない、てっきりオーガかと…」

 

 「オーガの肌は私達とは違う、それに剣を持たせないはず」

 

 「う、うん…」

 

 周りの騒ぎに俺は目を覚ますと

 

 「あら?お目覚めかしら?」

 

 ロウリィの顔がドアップで目の前にあり、起き上がり周りを見渡すと鎧を着た身分の高そうな女騎士にテュカとレレイが睨み付けるように話していた。俺は周りを見ると門の直ぐ近くに遠坂がうつ伏せで倒れていた。

 

 俺は近より仰向けに変えると

 

 「マルイさ~ん、何故64式の電動ガンを作らないんですか~。」

 

 遠坂はそう呟いた。俺は起こそうと体を揺らすが、起きない。実はロウリィ達も遠坂を門の中に入れるとき顔をしたにしたまま引き摺りながら入ったらしいが起きなかったらしい。

 

 俺は遠坂の耳元まで顔を寄せて

 

 「舷門交代の時間だぞ~~」

 

 「イタミ、そんな小声じゃ起きないわよ。」

 

 ボソリと囁く俺にテュカは言うが

 

 「すいません直ぐ着替えます!!…ってあれ?」

 

 飛び起きた遠坂は周りを見て首を傾げていた。俺は遠坂をテュカに任せ俺は無線で倉田達にどうなっていたのか、遠坂も無事であること、そして指示を飛ばした後

 

 「で、誰が今どうなっているか状況を説明してくれないか?」

 

 俺はそう尋ねると砦の中の人達やレレイ達は一人の女性に視線を向けた。女性は周りを見た後自分を指さし

 

 「わ…妾?」

 

 そう呟き周りは綺麗に揃って頷いた。

 

 ~イタリカ領武器防具屋~

 

 「これ…何か使えそうですか?」

 

 「ええ…しかしいいのか?」

 

 私は個人的な用事のため隊長達と別れ栗林陸曹と古田陸曹と一緒に城下町の迷うことなく武器屋に向かった。

 

 何故迷わなかったかというと屋敷へと向かう際コダ村からの避難民の人々と出会い、帽子を上げたジャックとフォアと出会い、武器屋の場所を聞いてみたらジャックの親戚が武器屋で今はそこに住んでいるとのことで案内してもらい依頼したところだというわけです。

 

 「すげーこれあの時の鱗なんだろ!?」

 

 「そうだよジャック。鱗いくらかあげようか?」

 

 「お兄さん私には?」

 

 「フォアちゃんは鱗そのままあげるのわな~まず加工できるかだね。」

 

 両隣にいるジャックとフォアと話しながら店主の反応を待つが私を殴っちゃった女騎士、実は帝国のピニャ・コ・ラーダ皇女殿下とのことだが彼女に殴られてから私の特地語技能がTRPGで表すと30くらい上がった気がする。

 

 耀ちゃんも似た感じになってたから、顎に衝撃を与えたら言葉が上手くなるのかもしれない…横須賀の米軍所属のオタク仲間に殴ってもらったら英語上手くなるかな?

 

 とまあそのことは置いといて言葉を流暢にしゃべれるようになって前よりも言いたいこととかをわかるようになったのでうまく伝えれるようになったので、炎龍の鱗で防具を作れるかどうか、ミスリル等の金属があるかどうかの検証をするためジャック、フォアの二人に案内してもらった訳である。

 

 そして上に戻るわけだが店主は困った顔で

 

 「炎龍の鱗なんて今まで取り扱ったことがありませんし、そもそも龍の鱗を防具に使うなんて滅多にありませんから…」

 

 「難しいですか」

 

 店主の言葉に落ち込んでいると

 

 「何、言ってやがる!!シエントス!」

 

 店の多くの方から低い背丈だが、腕は私の太もも以上で全部筋肉でできた濃い髭のドワーフっぽい男性が出てきた。男性は私の目の前まで来ると

 

 「お前さんが炎龍の鱗を持ってきた奴か…なんか情けなさそうなやつだな。それに変な格好だ」

 

 「おい、パトロン失礼だぞ!すいません!」

 

 「いえ、大丈夫です。」

 

 じろじろと私を見る。そして刀が目に入ると

 

 「ふむ、その腰のやつは剣か?それにしては細いし変な形の剣だな。少し貸してくれ」

 

 「ええ、どうぞ。それとこれは刀という私の故郷独自の物だ。」

 

 と刀を渡すと鞘から抜いて刀を見る。

 

 「ほう、鍛造か…しかし脆そうだな。これで斬れるのか?」

 

 「確かにこれは鍔迫り合いとしたりするには不向きですね。しかし刀の特徴は折れず、曲がらず、よく斬れるですから…腕がある人なら皮鎧か薄い鉄板なら切れるはずです」

 

 「ほう、ならお前さんも切れるはずだろ。ちょっと待ってろ」

 

 刀を返し、一度奥に戻り胴鎧を持って出てきた。私の前に置くと

 

 「試しにこれを切ってみろ。半分ぐらい切れたらお前さんの望み通りの品を作ってやるよ。」

 

 少し離れて腕組みをした。私は意を決して銃を預け刀を抜き、鎧の前に立つ

 

 「(鎧は見た感じ5mmも無い、円運動と角度を気を付ければ半分くらいいけるはず)」

 

 大きく息を吐き、刀を振り上げながら息を吸い込む。刀が一番上までいき、息を止めると

 

 「シッ!」

 

 勢いよく円の軌道を描きながら鎧に斬り込み、刀全体で引くように素早く斬る。

 

 ガツッ!

 

 力を入れすぎたのか刀の切っ先が床に刺さり私は慌てて抜き、鎧を見ると右肩から左わき腹へと一つの線ができていた。

 

 「あ、斬れた。」

 

 私はそう呟きドワーフの人を見るとポカンとしていた。周りを見ると全員似たような感じで見ていた。(ジャックだけは目を輝かせていたが)

 

 「あの~とりあえず全部切れました。」

 

 「お、おおう。じゃ、じゃあ詳しい話と材料を見せてくれ…」

 

 と驚いた顔のまま私を工房まで案内してくれた。そして鱗を見せると

 

 「確かにこれは困るな…」

 

 と言っていたので「できないのでしょうか?」と尋ねると

 

 「馬鹿野郎!こんなに材料があったら何を作ればいいのか悩むだけだよ!で、お前さんは何が作りたい?」

 

 親方さんは聞いてきたので私は歩いてきた街の様子を思い出し

 

 「そういえばここの盾の数は足りますか?」

 

 「盾か?…確かにまだ何枚か鉄板をつけてないやつがあるが・・・」

 

 親方はそう言いながら視線を向けた先には木の枠しかできてない盾が何枚もあった。

 

 「でしたらこれで盾を作って町の防御に使ってください。」

 

 「なるほど炎龍の鱗なら並べるだけでできるし、頑丈だ…だが、売れると思っているのか?とてもじゃないが高すぎて買い手がつかないぞ?」

 

 親方はわかってないような顔でそういうが

 

 「いえ、無料でお願いします。」

 

 「何ぃ!?何考えているんだ!?お前は馬鹿なのか!?」

 

 「今回はこの鱗は満足のいく防御力があるのか、一番最適な防具は何なのか?加工はできるのか?ということを知りたいことであり、金は要らない。それに鱗はまだ自分たちの拠点にあるのでこれくらいは構いません。」

 

 「これくらいって…これだけでも一生遊んで暮らしていけるほどあるんだぞ!?なぜそう投げ捨てれる!?お前さん達が軍人をやめても構わないくらいだ。」

 

 親方は顔を近づけながらそう怒鳴ったが、

 

 「親方さん、私の組織は復職は禁止です。それに、私達は軍隊ではなく自衛隊、守るべき民がいれば全力で守るのが仕事です。そのためならこの体こき使ってもらってもかまわないし、無料で提供もします。」

 

 「く、狂ってやがる…」

 

 「まあ、こっちの人達からしてみれば“守るための武力”なんて存在自体がおかしいでしょう。でもそれが私達なんです。そして私は誇りをもってやってますから」

 

 と背筋を伸ばし胸を張って答えると親方さんは数歩下がると大きくため息をつき

 

 「なら、わかった。まずはこの町を守るために盾を作り、皆に提供してやるが…お前さんにはもう一度鱗を持ってきてもらいたいんだ…死ぬなよ?」

 

 「ええ、わかりましたよ。親方さん」

 

 「親方はやめてくれ、パトロンって呼んでくれ!」

 

 「わかりましたパトロンさん。いい盾を作ってくださいね!」

 

 「ああ、お前さんが悔しがるような盾を作ってやる!そうしなきゃドワーフとして故郷に顔向けできねえよ!」

 

 私達は握手をして私達は店を去った。因みに料金は炎龍の鱗で支払った。

 

 隊長に合流した後武器屋での話をしたら隊長に怒られた…ただ要望に応えたら斬れちゃっただけなのに…解せぬ。




 そういえばGATEにドワーフっていたのでしょうか?もし違っていたら私のオリ設定ということでお願いします!

 結局、今年も彼女ができなかったな…(2次元、3次元両方の意味で)

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