ゲートの世界にHALOの軍隊が出現したら…   作:ライダーGX

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またこの小説も他の作品の様に前編と後編に分けます。


第4話 避難の先は… 前編

健二達は井戸に隠れていたエルフを引きあげようとする為、健二はすぐにラプターチームの皆に言う。

 

「各ラプターチーム!井戸に生存者がいた!ワートホグに付いているウインチを持って来てくれ!」

 

『『『了解!』』』

 

皆はすぐにワートホグを持って来て、井戸を降りようとしたが、伊丹が言い出した。

 

「ここは俺が!出来れば大尉はウインチで安全に下ろす様にお願いを!」

 

「伊丹二尉。分かった!」

 

っと伊丹が自分のベルト部にウインチのフックを取り付けて、井戸の中へ下ろす。

 

そして伊丹は井戸の底にたどり着いて、気を失っているエルフの少女の元へ行き。確保して上に向かって叫ぶ。

 

「いいぞ!!」

 

それに健二は頷いて、ワートホグに乗っているラプター5のODSTのカイルに言う。

 

「カイル!」

 

「了解!」

 

カイルはゆっくりとウインチを動かして、伊丹をゆっくりと引き上げる。

 

「ゆっくり!ゆっくりと!」

 

桑原がウインチの動きを見て指示を送って、そして伊丹と抱いているエルフの少女は井戸の入り口に付いて、伊丹が部下たち言う。

 

「人命救助!急げ!!」

 

「「「了解!!」」」

 

その命令にすぐに各隊は人命救助の準備をする。っが伊丹はその言葉にすぐに思った。

 

「いや。人と言うより…エルフだが」

 

「何であろうと人もエルフも同じだ、さあこっちに移すぞ!」

 

「了解!」

 

健二はすぐに伊丹達を井戸から出してやると、上空に撃ちこんだ生体センサーが反応して、健二のヘルメットの転送される。

 

「ん?!生存者がまだいた! アシェリー!付いて来い!」

 

「はい!!」

 

健二はアシェリーと一緒に生体センサーの反応があった場所へ向かう。

二人がそこに向かった場所はがれきがあった場所であった。

 

「リーダー!ここにいます!!」

 

「よし!アシェリーは下がってろ!」

 

健二はすぐにスパルタンアーマーのパワーアシスト機能を活用して、がれきを撤去して行く。

そしてがれきを撤去した下には、一人小さなエルフの女の子が居た。

少しばかり火傷はしているが、死に関わる事は無い。

 

それに健二はすぐに救出して、アシェリーと目を合わせる。

 

アシェリーはそれに気付いて、すぐにスパルタンでラプター12のカレンを呼ぶ。

 

「カレンさん!こっちに来てください! もう一人のエルフの少女を見つけました!」

 

『あいよ!今行く!』

 

カレンはすぐに健二達の元に行き、カレンは健二が抱いている女の子を見る。

健二はカレンに命令する。

 

「カレン!すぐに衛生兵のエイミと一緒に居る黒川に見て貰ってくれ!」

 

「あいよ!任せな!」

 

カレンはエルフの女の子を抱いて、すぐに走っていった。

 

その頃高機動車の車内で、井戸の底にいたエルフの少女をODSTの中で珍しい衛生兵の女性隊員、ラプター8のエイミが黒川と栗林が共にバイタルチェックしていた。

 

「どう?」

 

「バイタル…何とか持ちそうです! 兎に角濡れた服を脱がせて!」

 

それに栗林が頷く。

 

「ゴメン、切るよ?」

 

っと栗林が彼女の服をハサミで切ろうとした時に、カレンが高機動車の後部ドアを叩き、それに三人が振り向き。カレンがドアを開けてもう一人の少女を渡す。

 

「この子も頼むよ!エイミ!」

 

「はい! 栗林さん!」

 

「了解!」

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

一方健二とアシェリー達は生体センサーを使って辺りを捜索するも、もう生存者が居ない事が分かり、一旦伊丹達の元に行く。

 

「くっは~~~~!!エルフっすよ隊長!しかも金髪の~!!!」

 

っと倉田が何故か大はしゃぎをしていて、その中で伊丹は半長靴の中に入った水を出していた。

 

「凄いっすね!流石特地ですね! くふふ!希望が出て来たな~!」

 

「お前…エルフ萌えか?」

 

その事に健二はただ何も言わなかった。言うとまたややこしくなると考えたのだろう…。

 

「失礼します!」

 

っとそこにエイミと黒川がやって来て。健二はそれに問う。

 

「おう、どうだあの子たち?」

 

「はい、体温が回復してきてます。命の危険は脱しました」

 

「そうか、それは良かった」

 

健二は黒川の言葉を聞いてホッとし、アシェリー達もホッとしていた。

そして黒川は健二と伊丹に今後の事を問う。

 

「それで伊丹隊長、安藤大尉、これからどうしましょう?」

 

「そうね…、取り合えず僕に濡れてない半長靴を頂戴!」

 

「はぁ?」

 

何を言いたいのか分からない伊丹の言葉に黒川は頭を傾げる。

そんな伊丹の言葉を無視する健二は答える。

 

「そうだな…集落は全滅しているし、此処に残すのも可愛そうだからな。保護して連れて帰る…“一応”俺達のFOBにな」

 

「はい?一応?」

 

倉田はその事を問い、それに健二は頷く。

 

「実はこの間の司令の言葉を聞いて、ちょっと考えてるんだ。いくら何でも友好関係が早く繋がりすぎじゃないかって」

 

「…確かにそうですね。ちょっと早く繋がりすぎと感じますね…」

 

「でもまあ今はそれを考えなくてもいいじゃねぇか?」

 

っとブライアンがその事を言いだして来て、それに健二は振り向く。

 

「今はここから早いとこ退散しようぜ、何時まで居るとあのドラゴンがまた来る可能性がある」

 

ブライアンの言葉に伊丹も頷く。

 

「そうだね、それじゃああの子たちは保護として連れ帰りましょう」

 

「大尉と隊長ならばそうおっしゃって下さると思ってましたわ」

 

「どうも」

 

健二はそう呟き、伊丹は笑顔で振り向く。

 

「ふふふ♪、僕人道的でしょう?」

 

「さあ…どうでしょうか?」

 

っとその事に伊丹と倉田は反応し、健二達は黒川を見る。

 

「二尉が特殊な趣味をお持ちだからとか、あの子たちがエルフだからとか。色々と理由を申し上げては失礼になるかと」

 

っと満面の笑みを浮かばせながら言う黒川の“毒舌”に伊丹と倉田は苦笑いをするしかなった。

 

「(…毒舌か)」

 

そう思いながら呆れる様子になる健二は見ていて、アシェリーは一滴冷や汗を流しながら見ていて、ブライアン達は何も言えなかった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

そして集落を後にした健二達は生存者を車両に乗せて走り、健二は通信機で本部に連絡をしていた。

 

「以上!これよりコダ村ルートでFOBに帰投する!アウト!」

 

っと健二は通信機を置き、そしてすぐにアシェリーに伝える。

 

「アシェリー、念の為に機関銃をこのキャリゲーターの上に設置しておいてくれ。ドラゴン対策としてだ」

 

「了解。あまり役には立たない気がしますが…」

 

そう思いながらアシェリーはキャリゲーターの天上ハッチを開き、そこに『M247H 重機関銃』を設置を開始する。

するとキャリゲーターの通信機に無線連絡が来て、健二はそれに出る。

 

「こちらラプター1」

 

『おお?元気そうじゃのう』

 

っと聞き覚えのある声に、健二は思わず反応する。

 

「って神様か!?」

 

「はあ?神が何で通信してくるんだ?」

 

ブライアンもその事に驚き、アシェリーはそれに顔を出して聞く。

 

『どうじゃ?そっちの生活はなれとるか?』

 

「今はそれどころじゃないんだよ。ドラゴンが集落を襲って、少女二人を残して全滅させたんだよ」

 

『何じゃと?そりゃあ大変じゃのう」

 

「あの!そんな軽々しく言わないでください!」

 

っとアシェリーが神様の言葉に怒鳴り、それに神様は思わず驚く。

 

『おお!すまんすまん! んで今はどう言う感じじゃ?』

 

「今は自衛隊と友好関係を結んでいるって司令が言ってたぜ」

 

『何じゃと!? 少しばかり早いではないか!?あの男め!焦って同盟関係を結ぶ気じゃな!?』

 

「「「焦ってる?」」」

 

三人は神様の言葉に頭を傾げる。

神様はそれに怒鳴る様に言う。

 

『あやつはすぐに何でもかんでも同盟を結び一気に平和的にしようと考えておるのじゃ! 終いには弾圧も考えておるから呆れる奴なんじゃ! 簡単に言えば寂しがりな奴なんじゃ!』

 

「と…とてもそんな感じには見えないが?」

 

『お前さん等がドジなだけじゃろうが!どうせあやつの策は失敗するに決まっとるわ! 失敗した時の事を考えて少しばかり接触した人物の記憶を消しておくわ! 全く血圧があがるわ!』

 

っとそう呟きながら通信を切り、それに健二達は何も言えなかった。

 

 

そしてコダ村に到着した健二達、そこで健二達はコダ村の村長に集落の事を話した。

 

「何と…! 集落が全滅した!?」

 

「ああ、後その集落を襲ったドラゴンの写真もある。分かるか?」

 

っと健二はドラゴンの写真を村長に見せる。

 

 

※因みに健二は言葉が話せる。勿論UNSC軍の皆もである。

 

 

すると村長は驚いた表情をする。

 

「これは…炎龍!!炎龍に間違いない!!」

 

村長の言葉に村人たちは驚きを隠せなかった。

 

「そんな…!」

 

「まさか!」

 

「炎龍…そんなに凄いのか?」

 

健二は炎龍の事を村長に聞き、村長は焦る様な表情で言う。

 

「炎龍はその名の通りの古代龍じゃ! じゃが炎龍の目覚めは50年の先の筈…!」

 

っとそれを聞いた健二達は思わず振り向きながら目を合わせる。

そして伊丹がある事を思い出して、手帳の文字を見ながら話す。

 

「あっそして、集落で、女の子、二人、助けた」

 

健二達は高機動車の後部に寝かせているエルフの少女二人を村長に見せる。

 

「おお…この娘二人か、痛ましい事だ…」

 

「村長、この子たちを保護して欲しいんだが」

 

っと健二がその事を行った時に村長が頭を横に振る。

 

「エルフを保護は出来ん。それに我らもこの村から逃げださなくてはならぬ」

 

「村を捨てるって…どう言う事ですか?」

 

アシェリーがその事を村長に問い、村長はそれに答える。

 

「また来るからだ。エルフや人の味を覚えた炎龍はまた村や町を襲って来るのだ」

 

その事に健二達は村を見ると、人々が慌てる様で馬車に荷物を出来るだけ大量に詰め込み、逃げる準備をしていた。

 

「すまんがわしも逃げる準備をせねばならぬ?よいか?」

 

「はい、どうぞ」

 

「すまんな…」

 

そう言って村長は急いで自宅へ行き、荷物をまとめするのだった。

 

健二達はその様子を見て、アシェリーは問いかける。

 

「リーダー…」

 

「言わなくても分かるよアシェリー。放っておく訳にも行かないさ」

 

健二はヘルメットを被り、コダ村の皆を避難する準備をさせたのであった。

 


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