ゲートの世界にHALOの軍隊が出現したら…   作:ライダーGX

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またしても連続投稿です。




第2話 第3偵察隊との対話

「第3偵察隊…」

 

健二は伊丹が放つ部隊名を聞いて呟いてる中、伊丹の部下の副隊長の『桑原 惣一郎陸曹長』が部下たちに命令する。

 

『総員警戒』

 

「待ったおやっさん! 警戒は解いてくれ。あっちは警戒を解いているんだ。こっちも警戒を解こう」

 

『了解』

 

っと伊丹は無線機で桑原にそう命令をし、その近くに『富田 章二等陸曹』と『栗林 志乃二等陸曹』が側に来る。

 

「良いんですか隊長?」

 

「もし向こうが…」

 

「大丈夫だって。任せて」

 

そう伊丹は二人にそう言い聞かせた後、健二に向かって問う。

 

「出来ればそっちも名乗ってくれたら、嬉しいんだけど…」

 

っと健二は一度アシェリーと面を合わせ、アシェリーはそれに頷き、チームの皆もそれに頷いて見ていて。

それに健二は伊丹達の方を向いて、ヘルメットを取りながら名乗る。

 

「UNSC軍特殊部隊ラプターチームのリーダー、安藤 健二だ」

 

そう健二が放った言葉に伊丹達は驚きの表情を露わにするのだった。

 

 

 

健二達と伊丹達は一度野営を開いて、自分達の事情を話していた。

 

「へぇ~?じゃあそっちは宇宙での航行の時に変な渦巻きの穴に?」

 

「はい、私達は大艦隊での作戦行動中にその空間歪曲に飲み込まれてしまって、それでこの惑星上に到着したんです」

 

アシェリーが伊丹達に自分達の事を説明している中、健二はその事に思わず呆れかえるしかなかった。

何せ嘘の情報を流してるのだ、本当は神様の力でこの世界に送られて、健二はこの世界で生き返ったのだからっとそんな事実を話す事は出来ないからだ。

 

そしてその中で栗林は何だか残念そうな表情をする。

 

「はぁ…こんな人もまさか“オタク”だったなんて」

 

「はい?」

 

その事にアシェリーは振り向く。

 

「だってそんな話を聞いてると段々この人の様な感じに聞こえるんだもん!? オタクなこの人と~!!」

 

栗林は伊丹の方を指さして、それには伊丹は苦笑いするしかなく。隣で聞いていた伊丹の部下の『倉田 武雄三等陸曹』も苦笑いするしかなかった。

しかしアシェリーは真面目な表情で栗林に言う。

 

「失礼を申し上げますが、私達の言葉は事実です。第一この装備を着込んでいるこの世界の住人は居ますか? それにこの科学力を持つ人たちも居ますか?」

 

っとアシェリーの言葉に栗林は思わず言葉が止まる。

 

そして健二は伊丹に事情を聴く。

 

「それでこっちも聞くけど、そっちはどうなの?」

 

「えっ…ああ、こっちの方は…」

 

っと伊丹が今までの事を健二達に話す。

 

 

―回想―

 

 

20XX年、東京銀座で突如発生した門、そこから異世界の怪物達が現れて、数多くの人々が命を奪われた。

 

そこへ自衛隊が出動して、何とか勝利を物にした自衛隊。しかしその裏では多くの人々を救った伊丹が後に銀座の英雄…『二重橋の英雄』と呼ばれる事となる。

 

そして三か月後、自衛隊は『特地』と呼ばれる世界に派遣する事となり、伊丹も当然それに含まれる事となる。

 

特地の派遣後、三度の敵の攻撃を撃退したのは良い物の、今後の法案を通す為に調査が必要と判断した。

 

作戦部司令部では…。

 

「っと言う訳で、今後の方針を決める為にも。我々はこの地の人間、産業、政治経済の調査が必要となった」

 

伊丹の上官に当たる人物『檜垣 統三等陸佐』が伊丹を呼んで、この状況の説明をしていた。

 

「調査…ですか? それが良いかもしれませんね」

 

「良いかもじゃない!君が行くんだ!」

 

そう檜垣三佐はそう伊丹に命令するが…。

 

「嫌です」

 

「はっ?!」

 

その事に檜垣は思わず唖然とする。あまりにの即答に驚いてしまったからだ。

 

「まさか一人で行けと?」

 

「…そんな事言う訳ないだろう」

 

その事に檜垣三佐は呆れてしまうのも無理はない。

 

「まずは深部情報偵察隊を六個編成する。君の任務はそのうちの一つの指揮だ、担当地域の住民と接触して輪状把握、可能ならば友好的な関係を結んで来たまえ」

 

「はぁ…まあそう言う事なら」

 

「よろしい!」

 

それに檜垣三佐は頷いて、伊丹に命令する。

 

「伊丹耀司二等陸尉! 第3偵察隊の指揮を命じる!」

 

伊丹は第3偵察隊の指揮を命じられ、調査の為に旅立ったのだが、向かう途中に健二達と接触したのであった。

 

 

―回想終了―

 

 

「っと言う訳」

 

伊丹の話を聞いた健二達は頷きながら納得する。

 

「成程…、そう言う事ね」

 

っと健二がそう呟いていると、キャリゲーターの後部座席に積んである通信機から無線が入る。

 

それに気付いたスパルタンのラプター7の『ランドック』が健二に声を掛ける。

 

「リーダー!通信です!」

 

それに健二はすぐに向かい、アシェリーもそれに後を追う。

伊丹達は間を空けるもその後を追いかけ、健二は通信に出る。

 

「こちらラプター1どうぞ」

 

『ラプターチーム、こちらはハレルソン司令だ』

 

「はぁ?司令?」

 

「何で司令が自ら通信して来たのでしょう…?」

 

健二とアシェリーがそれに頭を傾げる中、オルブは通信を続ける。

 

『突然の通信ですまない、そちらに自衛隊の第3偵察隊の指揮官は居るかね?』

 

「えっ?」

 

っと伊丹の名を出された時に彼は思わず頭を傾げ、それには皆も同じように傾げていた。

健二はそれに傾げながらも伊丹を前に出して、それに伊丹は出る。

 

「じ、自分ですが…」

 

『おお~君が第3偵察隊の現場指揮官か?実は先ほど君達との司令官と話をして来てな、互いの事情を知る為に友好関係を結んだのだ』

 

っとその事に健二たちだけじゃなく伊丹達もその事に驚きを隠せない。

 

「いつの間に…」

 

「び、ビックリですな~?」

 

っと健二と伊丹は驚きつつもオルブ司令の話を聞いていた。

 

『そこでラプターチームは第3偵察隊と共に担当地域の調査をし、友好関係を結んで来てほしい。出来るな?ラプター1』

 

「はい、了解しました」

 

『よろしい。では我々の拠点は自衛隊との拠点とする【アルヌス】とする。以上だ』

 

っと通信を終えた健二達、伊丹達はUNSCの素早い行動に唖然とする。

 

「す、凄いっすね…そちらの司令官は」

 

「ああ…、流石にこっちも驚いたわ」

 

伊丹は健二達の司令官の凄さに驚き、それは健二達も全く一緒だった。

 

「まあともかく、一応共に行動しろと命令されたからこれからよろしく頼む」

 

「こちらこそ、って…そっちの階級は何?」

 

っと伊丹は健二の階級の事を聞き、それには健二は全く考えてなかった。それは自分も全く知らなかったからだ。

するとアシェリーはそれに答える。

 

「あ、リーダーの階級は大尉ですよ?」

 

「へぇ~…。えっ?」

 

アシェリーの言葉に一瞬健二は時が止まる。健二は自分の階級が大尉だったとは知りもなかったからだ。

それを聞いた伊丹以外の部下達は納得する。

 

「成程、伊丹隊長より上と言う事ですか」

 

「なら今後の指揮は安藤大尉の指示に従うっと言う事ですね?」

 

富田が納得する中、栗林が健二の指示に従うと聞いた時に伊丹は思わず心は折れそうな感じになったのは知りもなかった。

しかしそれを健二は頭を横に振りながら言う。

 

「いいや、俺は俺の部隊を命令するからそっちの命令は伊丹隊長だ。あんまり俺に期待するなよ」

 

そう言いながら健二は自分の部隊は自分でと聞いて、それに栗林はガッカリした様子になるとは誰も知らなかった。

 


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