ゲートの世界にHALOの軍隊が出現したら…   作:ライダーGX

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こちらの作品をサボっていてすいませんでした。

久々の更新なのでまた誤字があるかもしれません。


第36話 炎龍 再び

帝都で望月紀子を救出した健二達は次にテュカとアルティアの仇である炎龍を討伐しに旅立ってから約2~3日、その間アルヌス駐屯地とFOBでは命令違反をした伊丹の件に付いて話し合っていた。

 

「彼についてどうお考えですかな?狭間陸将」

 

「どう言う意味で?オルブ司令」

 

「我々は健二達に炎龍の討伐を命令した、しかし伊丹だけは炎龍の討伐を命令していない。その事に付いてはどうお考えですかな? 柳田君の話しでは新たに見つかった資源を探しに向かったと聞いてるが」

 

オルブはそう狭間に問い、狭間はそれに考えるそぶりを見せる。

 

現在FOBと駐屯地では講和交渉の最終局面に迫っていて緊張が高まっていた。

そんな中で健二達と伊丹達は炎龍退治に向かったのを聞いた皆はそれに困り果てる事となった。

 

「分かっています。しかしそんな状況でこんな大胆な事を仕出かす馬鹿が我々以外にも居たとは…」

 

「…貴方も同じお考えで?」

 

「ええそうです!あの馬鹿を死なせるわけには行きません! そこで我々は馬鹿を連れ戻す為に第一戦闘団の出動を命じます!」

 

「そうですか、では我々も手を貸しましょう。健二達はどの様な状況にあっているか分からないので」

 

その事を聞いた狭間は頷いて、立ち上がって手を差し出す。

 

「お願いしますオルブ司令」

 

「こちらこそ」

 

二人は握手をして、オルブは部屋から去って行く。

そしてオルブは通信でスフィンクスに連絡をする。

 

「ユフィ、健二達の現在地は分かるか?」

 

『現在テリリア平原当たり北東付近です。何時でも増援を出せるよう手配はしてあります』

 

それを聞いたオルブは頷く。

 

「うむ、では状況を確認し、炎龍の監視を行え」

 

『了解です。手を貸さないのですか?』

 

「今は健二達がどのような行動をするか見て置く。狭間陸将には申し訳ないが」

 

『了解しました』

 

ユフィは了解した後通信を切り、オルブはスフィンクスに戻る為にランディングパットへと向かう。

 

しかしこの後、駐屯地である事件が発生する事をオルブはまだ知らない。

 

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

 

そして現在テリリア平原付近で停泊しているビックマンモス、その中で健二達はマップを見ながら現在の進路状況を確認していた。

 

「う~ん…随分と遠回りしていったな」

 

「完全に迂回してますね」

 

「どうしてこんな回り道ばかりしたのぉ?」

 

倉田が迂回してることに呟き、ロゥリィがヤオにその事を問うとヤオが申し訳なさそうにしていた。

 

「すまない、緑の人と黒の人の噂を拾いながら来たもので…」

 

「迂回し過ぎでしょ…」

 

その事に栗林が呟く、そんな中でブライアンが健二に問う。

 

「どうするんだリーダー。この先はビックマンモスじゃあキツイ斜面ばかりだぞ?」

 

「だがいくしかない。ビックマンモスには悪いがもう少し辛抱してもらうしかない」

 

「だと良いんだけどね」

 

カレンはそう言ってショットガンの弾を込める。

 

するとテュカが目が覚めそうなのを見たアルティアが皆に言う。

 

「皆、テュカが」

 

「分かった、レレイ頼む」

 

レレイはそれに頷き、魔法で再び眠りに付かせる。

その様子に富田が問う。

 

「何時まで続けるのでしょう」

 

「炎龍の元に着くまではな、何がなんでも起こす訳には行かないんだ」

 

「そうですよね~。ヤオ、炎龍はシュバルツの森に出たんだよな」

 

「ああそうだ。だが森の南部全域なので、同胞がいる渓谷に行けばいい」

 

「余り調子に乗るなよヤオ」

 

っと健二がミネラルウォーターを飲みながら目線をヤオの方に向けながら言う。

 

「俺達はテュカの為だけに炎龍を倒しに行っているんだ。お前の同胞など知った事じゃない」

 

「だが森全域を知るには同胞の力が必要だ」

 

「いばるんじゃない」

 

健二の鋭い目線にヤオは思わず息を飲み、それに伊丹は落ち着かせようとする。

 

「まあまあ、大尉もあんまり言うもんじゃないですよ」

 

「フン、そうかい」

 

そう健二はMA5Dを持ってメンテナンスしに行き、それにブライアン達は見てやれやれとなる。

 

「取り合えず、ヤオの仲間が居る場所に向かうとするか」

 

「だな」

 

ブライアンとジャクソンは操縦席に向かい、ヤオの居る渓谷に向かう事にした。

 

そんな中で健二はメンテナンスをしながらアルティアとテュカの様子を見て、何としてもテュカの精神を元に戻そうと思うのであった。

 

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

 

そして健二達はヤオの同胞が居る渓谷に到着し、ビックマンモスから降りて辺りを警戒しながら周りを見ていた。

 

「此処がロルドム渓谷」

 

「辺り一面崖があるが、こんだけ広かったら炎龍にやられるな」

 

そう言うランドックにヤオが皆に言う。

 

「ちょっと待っていてくれ、仲間に到着を知らせに行ってくる」

 

ヤオは下に降りて行って同胞の元に向かった。

すると目が覚めたテュカがやって来る。

 

「ふぁ~…着いたの?」

 

「ああ、よく眠れたか?」

 

「うん、とっても」

 

伊丹の言葉に頷くテュカ。その様子をアルティアはジッと見つめていて、健二がよって問う。

 

「どうだ?」

 

「何とか大丈夫な感じ…」

 

「そうか」

 

そう言っていると。モーションセンサーに反応が出て、それに健二達はとっさに構える。

 

「っ!!誰だ!!!」

 

「動くな!!」

 

健二達が構えた先に数名のダークエルフ達が弓を持って構えていた。

 

「お前たちは何者だ!!」

 

「先にお前たちから名乗り出せ」

 

ブライアンが言い返す様に言い、それにダークエルフの連中は一層警戒心を高ぶってしまう。

その様子に隣に居る倉田が焦る様子で言う。

 

「ちょっと!あまり警戒を強めさせないでくださいよ!」

 

「黙ってろ」

 

一言で終わらせるブライアン、するとまたしてもモーションセンサーが反応して、それに健二達は気づく。

 

「これは!?」

 

健二達は振り向くと、上空には左腕を失くした炎龍が飛んでいた。

それにテュカは思わず目がくぎ付けとなる。

 

「あ…あっ…!」

 

「全員!攻撃開始!!!」

 

健二達はアサルトライフルを構えて攻撃を開始し、ジャクソンとランドックはチェーンガンとライトマシンガンを撃ち、カレンはショットガンを撃つ。レックスはDMRを構えながら撃つ。

富田達も64式小銃を撃って何とかアルティア達を護ろうとする。

 

勿論ダークエルフ達も弓で攻撃を開始した。

 

しかし炎龍は全く効かず、炎龍はテュカやアルティアの方に向かって行こうとする。

それを見た健二と伊丹は二人に向かって叫ぶ。

 

「アルティア!!テュカ!!逃げろ!!」

 

「やられるぞ!!!」

 

それに聞こえたアルティアはすぐにテュカを連れて逃げようとする。

 

「テュカ!逃げましょう!!!」

 

「あ…ああ…!!」

 

アルティアの声が全く聞こえておらず、炎龍の姿を見て、彼女の中の恐怖心が跳ねあがってしまっていて動けなかった。

 

「テュカ!!」

 

「くっ!!伊丹俺と来い!!! ジャクソン!ランドック!援護しろ!!」

 

「「了解!!」」

 

「了解!待ってろテュカ!!」

 

すぐさま健二と伊丹は二人の元に向かい、ジャクソンとランドックが援護射撃に入って撃つ。

そしてロゥリィがハルバートで炎龍に斬りつけに行こうとした所、炎龍が火炎を放射して、それを斬り消すと同時に炎龍が掴んできて、ロゥリィを投げ飛ばす。

 

地面に叩き付けれたロゥリィはすぐさま立ち上がって笑みを浮かべる。

 

「ふふふ…やってくれるじゃない」

 

そしてレレイは魔法を使って炎龍を攻撃したが、炎龍はそれをよける。

 

その間に健二達はアルティアとテュカを安全な場所に移し、伊丹がテュカに言う。

 

「テュカ、あれが炎龍だ。お前の父さんを殺した奴だ」

 

「っ!嘘よ!お父さんは死んでないわ!だって…お父さんは」

 

「俺はお前のお父さんじゃない!」

 

「っ!!嘘よ!!!じゃあお父さんは何処に行ったのよ!!!」

 

伊丹に真実を告げられたテュカはますます混乱し、それに見かねた健二は伊丹と富田達に言う。

 

「伊丹!俺が囮となって奴を引きつける!その間にロケットランチャーをぶち込め!富田!倉田!伊丹の援護しつつ状況報告! 栗林はアルティアとテュカを護れ!」

 

「っ…分かりました!」

 

「「「了解!!」」」

 

健二はアーマーのスラスターを使って高速移動し、伊丹はアーマーの機能を使ってロケットランチャーの照準補佐修正を行う。

 

「おいこっちだ!!」

 

健二はライフルを撃って攻撃し、炎龍はそれに振り向き、健二の方に向かって行く。

伊丹はロケットランチャーを構えて、炎龍にロックオンし、そして引きがねを引いた。

 

その時に炎龍がロケットランチャーに気付いてとっさにかわして、ロケットランチャーの弾は壁に直撃して爆発する。

炎龍はそれを見て退却して行き、健二達は銃を下ろす。

 

「逃げて行った…」

 

「何とか引いてくれたか…」

 

ブライアンとレックスがそう言うとジャクソンはチェーンガンを置いて一息する。

 

そして伊丹はテュカの方に向かうと、テュカは炎龍の恐怖のあまりとうとう泣きついてしまう。

 

「うああああ!帰ろうよお父さん!」

 

「……」

 

その様子戻って来た健二はただ黙って見つめるしかなかった。

 


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