ゲートの世界にHALOの軍隊が出現したら… 作:ライダーGX
帝都郊外で日本と帝国との講和交渉を行う為に外交官と数名の帝国議員達との遊園会が開かれる事となった。
そして護衛は勿論第3偵察隊と特殊部隊ラプターチームが選ばれていた。
健二と伊丹を覗くラプターチームと第3偵察隊はアシェリーの指示に動いていた。
「集合!!」
アシェリーの言葉にブライアン達と富田達は集まって、アシェリーは皆の前に立ち前を向く。
そこにヘルメット無しのGEN2アーマーを着た健二と伊丹がやって来る。
っが伊丹の服装に栗林達は何故か笑いをこらえる。
「隊長…」
「ぷっ…!」
「その格好…」
「微妙~…」
倉田、富田、黒川、栗林の順に伊丹の服装を見て呟いたり笑いをこらえた。
何故なら伊丹の服装…特に頭の帽子がなにやらウ○コの形をしていたからだ、それには栗林達だけじゃなくブライアン達もそれには笑いをこらえていた。
それには伊丹も同じ様に恥ずかしがっていた。
「よ…よくお似合いですね」
っと桑原がそう言うが、それに伊丹は恥ずかしそうにして言う。
「本当にそう思う…」
「うっ! ほ!程よく…似合っているかと…」
桑原がどう言い方をすればいいか迷ってはいたが、そこに一人の少年がやって来て。
「うわ~!このお兄ちゃんカッコ悪い~!」
「こらやめなさい!」
っとその子の母親が慌てて止めるも、その少年は指さす所か喋るのを辞めなかった。
伊丹は心の中でますます恥ずかしくなって来て、健二は「やれやれ」と呟く。
「すいません…伊丹二尉」
アシェリーは伊丹に謝り、伊丹はそれに頭を横に振る。
「いいよ…別に…、……所で大尉はどう思ってるんです」
「…………めちゃだせぇ~♪」
速効の一言に伊丹の心は大きな傷が出来てしまいへこんで、それに笑いをこらえきれずに皆は大笑いしてしまった。
アシェリーは頭を抑えながらため息を付く。
そして数分後、何とか気力を取り戻した伊丹と健二は言う。
「聞け!これから行う作戦は講和会議への一歩を進むための重大な任務だ!」
「皆、緊張感を保って任務を遂行してくれ。何か質問は?」
健二と伊丹が言って、アシェリーは気になって居た事を問う。
「リーダー、少し気になっていたんですが」
「どうしたアシェリー」
「私とエイミさん、そして栗林さんと黒川さんは本当にこのままで良いんですか? こういう場合社交場ならきちんとしたドレスを服装にした方が良いのでは…」
それに健二は頷きながら言う。
「確かにそうなのだが、今回俺達は護衛として任務に付かなければならない。それに話し合いは菅原さんがやってくれるみたいだから問題ない」
「そうですか…」
アシェリーはそう呟きながら時間を確認する。
「隊長、二尉。時間です」
「よし!全員配置につけ!」
『『『『了解!!』』』』
皆が返事をした後、門が開かれると貴族を乗せた馬車が数台やって来て、遊園会が開かれた。
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そしてアルヌスFOBでは、捕虜としたコヴナントのエリートの尋問が行われていた。
「さあ言え!どうしてお前たちはあの場所にいた!!」
「黙れ!!!お前たちは神聖なる星に立つ者達じゃない!」
違う返答に一人のSPARTANⅣがエリートの首にひじ打ちをし、それに悲鳴を上げるエリート。
「グオオオオ!!!」
「俺達が聞きたいのはそうじゃない!お前たちはどうしてこの世界に居るか聞いているのだ!」
その尋問の様子をSPARTANⅣの指揮官、ショーンが見ており、部下たちが更なる尋問を行おうとしていた。
っとそこにオルブがやって来て、それにショーン達は敬礼をする。
「司令」
「どうだショーン、あのエリートは何か答えたか?」
「どうもこうも中々白状しませんね? 9時間前からこの調子です。『お前たちはこの神聖なる星に選ばれていない!今すぐ立ち去るのだ!この星は我らコヴナントの物だ!』っと言っている事しか…」
その事にオルブは尋問されているエリートを一目見て、そして再びショーンに振り向く。
「このまま尋問を続行してくれ。何も得られないままでは行かん」
「了解です!」
そう言ってオルブはその場を去って行き、ショーンは部下に尋問の継続を続行する様命令をした。
再び帝都、遊園会では菅原がピニャと話しをしていた。
「これだけの貴族を招待するとは、流石だな菅原殿」
「いえ、大したことではありません。それに今回はイタリカのメイド長が来てくれて助かりました」
そう言う菅原、しかし菅原はある気になって居る事を問う。
「少し気になったのは、あちらから来て下さったメイドは全てヒト種ばかりの様な…」
「帝都ではな」
「…成程、確かに帝都でお会いした貴族の方々もヒトばかりでしたね」
「スガワラ様!」
っと一人の少女が菅原の元にやって来て、それに振り向く菅原。
「えっ?私ですか?」
「いとこが私に真珠のネックレスを見せびらかすのです! お蔭でちっともパーティを楽しめません!」
その事に少しばかり戸惑う菅原、そこへその子の両親がやって来る。
「お止めなさい!スガワラ様、どうか無礼をお許しください」
菅原が唖然とする中でピニャが近くにより、小声で話す。
「テュエリ家の者だ。カーゼル候の類縁でもある」
「元老院の?」
「ああ」
そしてその後、菅原は彼女の両親を一度引き留め、彼女…『シェリー・テュエリ』を慰め、去ったとにピニャは菅原に近寄る。
「口説くのが上手いな、あの様子ではあの娘、お主に惚れておるぞ?」
「…ご冗談を」
「ところでイタミ殿とアンドウ殿は?」
「ご案内します」
菅原はピニャを安藤達が居る場所へと案内するのであった。
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そして健二達は講和議員達に自衛隊とUNSCが使用している小銃を見せていた。
ブライアンとカレンがMA5Dを使い、富田と倉田が64式小銃を使って帝国の鎧と盾を撃ち抜いていく。
その光景を講和議員達は唖然としていた。
「どうですか? 我が軍のMA5Dと自衛隊の64式小銃が使う『売ってくれ!いや!あんなものをどうやって作るのだ!』そればかりは説明しかねません」
そう言う健二に更に議員たちは問い掛けて来る。
「このジュウと言うものを!貴方方はどの程度保有しておられるのですか!?」
「く、詳しくは申せないのですが、一人一丁持っていると考えて下さい」
っと伊丹の言葉を聞いて言葉を失う議員たち。
それを気にしない健二はすぐに次の用意をする。
「次に我が軍の最先端技術のスパルタンレーザーをご覧ください。カレン准尉!」
健二はカレンに命令を送り、カレンはそれに頷き、スパルタンレーザーを構える。
銃口にエネルギーが集中していき、エネルギーが満タンになった所で引きがねを引く。
スパルタンレーザーは強烈なレーザーを発射し、そのまま壁に向かって直撃し、大きな穴を空けた。
それに議員たちは口を大きく開けたまま唖然としてしまう。
「どうでしょうか? UNSCの科学力は」
「では最後に自衛隊の迫撃砲をご覧ください」
そう言って自衛隊は81mm迫撃砲を準備する。
「半装填よし!」
「発射!!」
弾頭を迫撃砲に入れた瞬間発射され、遠くに離れている地面に直撃し爆発する。
それに議員たちは騒然とする。
そしてキケロは唖然とする中で何かのビジョンが見えた。
帝国の兵士達がレーザーや迫撃砲などで死んでいく様子や帝都が戦火にさらされてしまう光景を…。
「デュシー候」
「ああ、これ以上日本と戦えば、我らは敗れる」
そう言ってデュシ―は近くで見ていた菅原の元に行く。
「これはデュシ―侯爵、本家での晩餐会以来ですね」
「スガワラ殿、堅苦しい挨拶は抜きだ。講和交渉を進める為の条件を言ってほしい」
「…我らの願いは平和のみです、デュシ―侯爵」
その様子に健二は見守っていて、ブライアンとカレンが側に来る。
「ようやくだな…」
「ああ、だがまだ安心はできないぞ」
「そうだね、あっリーダー。そう言えば思い出したんだけどさ」
「何だ?」
健二はカレンの方を振り向き、カレンは思い出した事を問う。
「開始前にアシェリーが言った言葉、覚えてるかい?あの子の言葉、まるであたしにはドレスが似合わない感じに聞こえるんだけど…」
「カレン、お前はSPARTANⅣだろう? 俺達SPARTANは今回の護衛任務に必須なんだ。今回ばかりは我慢してくれ」
「…なんか納得いかないね」
そう言っていると。
「5!5億スワニだと!!?」
「帝国…いや!全国すべての国からかき集めても無理だ!!」
っと健二達は振り向くと、議員たちは菅原が講和条件の内容を言い出した事に驚きを隠せなかった。
菅原が講和条件として賠償金5億スワニを支払いを要求して来たのだ。
それにピニャは余りにの要求に巨額して倒れてしまった。
「あ~らら、倒れちゃった。…大丈夫か~?」
健二は近寄って問うと、ピニャは余りにも勢いで済まって来る。
「アンドウ殿!!イタリカの事は誠にすまなかった!!!イタミ殿も許してくれ!!!許してたも~~~!!!」
「ちょちょちょ…あまりに焦り過ぎ!」
健二は抱き付いてくるピニャに引き離し、それを見ていた伊丹は苦笑いするしかなかった。
『アベンジャー、こちらアーチャー送れ』
「こちらアベンジャー、どうした」
伊丹の通信機に無線が入り、健二に耳に付いている無線機にも通話できるようになって居て、それに健二も聞いていた。
『騎馬の小集団5騎が警戒線を超える、招待客ではないが盗賊の類には見えない。こちらで対処するか』
「…アーチャー、監視を続行せよ」
『了解、終わり』
通信を終えると伊丹は健二の方を向き、それに健二は頷きピニャに言う。
「殿下、こちらに騎馬隊が向かって来ています。すぐに議員達を退避させないと」
「え?あっ…わ、分かった」
「騎馬の小集団が接近中です。VIPをここから離脱させます」
伊丹は菅原に言い、そこへ丁度高機動車がやって来て、議員達を乗せる。
健二は伊丹に近寄って言う。
「伊丹、お前は議員達を退避させた後に皆と離脱しろ」
「大尉は?」
「俺は此処に残って様子を見る」
そう言って健二は再びピニャの元に行き、ピニャにある物を渡す。
「殿下、衣服にこれを付けて下さい」
「これは何だ?」
「それはルビー型の盗聴器っと言うものです。これなら怪しまれません」
そう言って健二はその場から離れて行き、ピニャはそれを衣服に付ける。
健二は草むらの中に隠れて居るブライアン達と合流し、待っていたアシェリーがヘルメットを取り出して渡し、それを取って被る。
そして騎馬隊が到着し、一人男が降りて来る。
『ゾルザル兄上!』
『何だピニャか』
「…話しているのはピニャの兄?」
あのピニャに兄が居るとは少し驚く健二、健二は双眼鏡で少し様子を見ると少し大柄の男がゾルザルだと認識し、健二は鼻で笑う。
「フッ、何ともゴリラ顔な奴だな、いや…むしろ猿顔か?」
「言えてるな…」
そう健二とブライアンはゾルザルの顔を笑い、アシェリーはそれに苦笑いするしかなかった。
『それよりもピニャ、騎士でいるよりその格好の方が似合うな』
『兄上!私は騎士であり帝国の兵士です!!』
『まだ兵隊ゴッコであるのだろう』
「あいつ…頭悪いんじゃねぇ?」
そう呟く健二に皆は頷くしかない。
『ご心配なく!妾率いる騎士団はイタリカで盗賊を追い払いましたから』
『ほ~う?盗賊を追い払ったか』
その会話にどうか自衛隊やUNSCの事を喋らない事を願っていた。
そして談笑をした後、ピニャはゾルザルに日本食と酒を食べたり飲んだりさせて、部下と共に去って行った。
「去ったな…」
「ええ、それでリーダー、この後どうします?」
アシェリーが今後の事を問い、健二はそれに答える。
「伊丹達と合流する。エイミ、お前は黒川の元に向かえ。ジャクソンとランドック、ビルとマイケルにレックスは共に行け」
『『『了解!』』』
エイミ達はすぐさまその場を離れて向かい、健二達は伊丹達の元に向かうのであった。